「はぁ~、師匠ったら人使いが荒いんだから…今に始まったことじゃないけど」
人里をとぼとぼ歩く鈴仙。
重たい薬箱を背負って、目線を下げて耳をぷらぷらさせながら行く。
そのせいで、前からやってきた女性に気付かず、頭を思いっきり豊満な御胸様にぶつけてしまった。
ほよんと跳ねかえる鈴仙。
慌てて顔をあげ、そしてまた深く頭を下げた。
「っと!すみません!」
「いや、こちらこそ…?おや、貴女は永遠亭の」
目の前の美人はなぜか鈴仙の事を知っていた。
しかし鈴仙には身に覚えがなく、思わず間抜けな顔で問いを返した。
「…?どちらさまでしたっけ?」
美人は苦笑した。
「あぁ、まともに顔を合わせたのは初めてか。
私は八雲藍。紫様の式をやっている者だ」
「式…ああ!あのくるくるしてる?」
「そう。そのくるくるしてる者だ。あれは紫様に強制召喚されての事なのでどうか許していただきたい」
「あ、別に気にしてないです。貴女も好きでくるくるしてる訳じゃないんですもんね。
私も師匠とか姫様にくるくるしろなんて言われたら、ちょっと悲しくなったのち仕方なくくるくるしますもん」
「やはり貴女もそうか。よし。ここで会ったのも何かの縁。そこの茶屋で少し話さないか?」
妙に意気投合した二人は、並んで近くの茶屋へと入って行った。
熱いお茶の入った湯呑を片手に、藍は饒舌に語った。
「しかしなぁ、私の場合、雇用契約に入ってしまっているんだよ。
紫様の式になった時に
『貴女の仕事は私の補佐とくるくるしてもらうことよ』
と言われてしまったからなあ。今更くるくるするのは嫌だとも言えんし…
でも風呂に入っているときにあれをやられるのは、辛い。スッパなんだ」
「まぁ、そうなんですか?藍さんも大変なんですね…。
藍さんの話を聞いていると私、このくらいじゃめげてられないなって思います…」
「いやいや、鈴仙も頑張っているだろうよ」
「ううん。この位、まだまだですよ。藍さんみたいに代わりに全部やってる訳じゃないですし。
でも、働かない上司っていうのも…」
「…そうだな。私達は何処か似ている。
良い友になれそうだ」
そう言って柔らかく微笑むその顔に、何故か鈴仙は顔が赤くなるのを感じた。
「…どうした?」
「いえいえいえ、なんでもないでしゅ?」
「そうか、ふふっ」
慌てて鈴仙は喉に茶を流し込む。
「あっつい!」
「おいおい、大丈夫か?」
水の入ったコップを片手に、鈴仙はのんびりと語った。
「わらひは、ひえさあいひおっへいはらいはんえふ。
ふひはあひえへひへ、ほええ、ほーひおうおなはっはほひい、へいへんへいいはおいふいへ…
あおほひいひえさあはひいへああはへえあ、わらひはいひへあいあはっはへひょうへ」
藍は微笑み、ゆっくりと首を横に振る。
「何言ってるのかわからない」
ちょっとだけ鈴仙は悲しくなった。
「すみません…奢って貰っちゃって」
「なに、私が誘ったんだ。気にしないでくれ」
…あぁ、まただ。また頬が熱い。
鈴仙は藍の微笑みに、どうしてか胸の高鳴りを抑える事が出来なかった。
ぞまほん、じゃなくてそもさん、これが噂の一目惚れか。
いや、一目惚れじゃないな。前にくるくるされてるし。
「さて、そろそろ帰らないとな。橙もお腹を空かせているだろうし」
「あ…そうですね。結構時間経っちゃってるみたい」
「楽しかったよ。ありがとう、鈴仙」
「うわ、お礼を言うのはこっちの方ですよ!元気出ました!ありがとうございます!」
「ふふふ、それは好かった」
では、と別れて数歩。
おっと忘れていたと声が聞こえた。鈴仙は振り返る。
「あぁ、一つだけな。
ああは言ったがやはり…私は紫様の事をお慕いしているよ」
「…そうですか。やっぱり私達って似てるみたいですね」
鈴仙は笑って答えた。
何度見たかわからないが、何故か今度の微笑みだけは、胸がチクリと痛んだ。
鈴仙は夕焼け空を仰ぐ。
「また…会えるかな」
ちょっとだけ夕日が目に沁みた。
人里をとぼとぼ歩く鈴仙。
重たい薬箱を背負って、目線を下げて耳をぷらぷらさせながら行く。
そのせいで、前からやってきた女性に気付かず、頭を思いっきり豊満な御胸様にぶつけてしまった。
ほよんと跳ねかえる鈴仙。
慌てて顔をあげ、そしてまた深く頭を下げた。
「っと!すみません!」
「いや、こちらこそ…?おや、貴女は永遠亭の」
目の前の美人はなぜか鈴仙の事を知っていた。
しかし鈴仙には身に覚えがなく、思わず間抜けな顔で問いを返した。
「…?どちらさまでしたっけ?」
美人は苦笑した。
「あぁ、まともに顔を合わせたのは初めてか。
私は八雲藍。紫様の式をやっている者だ」
「式…ああ!あのくるくるしてる?」
「そう。そのくるくるしてる者だ。あれは紫様に強制召喚されての事なのでどうか許していただきたい」
「あ、別に気にしてないです。貴女も好きでくるくるしてる訳じゃないんですもんね。
私も師匠とか姫様にくるくるしろなんて言われたら、ちょっと悲しくなったのち仕方なくくるくるしますもん」
「やはり貴女もそうか。よし。ここで会ったのも何かの縁。そこの茶屋で少し話さないか?」
妙に意気投合した二人は、並んで近くの茶屋へと入って行った。
熱いお茶の入った湯呑を片手に、藍は饒舌に語った。
「しかしなぁ、私の場合、雇用契約に入ってしまっているんだよ。
紫様の式になった時に
『貴女の仕事は私の補佐とくるくるしてもらうことよ』
と言われてしまったからなあ。今更くるくるするのは嫌だとも言えんし…
でも風呂に入っているときにあれをやられるのは、辛い。スッパなんだ」
「まぁ、そうなんですか?藍さんも大変なんですね…。
藍さんの話を聞いていると私、このくらいじゃめげてられないなって思います…」
「いやいや、鈴仙も頑張っているだろうよ」
「ううん。この位、まだまだですよ。藍さんみたいに代わりに全部やってる訳じゃないですし。
でも、働かない上司っていうのも…」
「…そうだな。私達は何処か似ている。
良い友になれそうだ」
そう言って柔らかく微笑むその顔に、何故か鈴仙は顔が赤くなるのを感じた。
「…どうした?」
「いえいえいえ、なんでもないでしゅ?」
「そうか、ふふっ」
慌てて鈴仙は喉に茶を流し込む。
「あっつい!」
「おいおい、大丈夫か?」
水の入ったコップを片手に、鈴仙はのんびりと語った。
「わらひは、ひえさあいひおっへいはらいはんえふ。
ふひはあひえへひへ、ほええ、ほーひおうおなはっはほひい、へいへんへいいはおいふいへ…
あおほひいひえさあはひいへああはへえあ、わらひはいひへあいあはっはへひょうへ」
藍は微笑み、ゆっくりと首を横に振る。
「何言ってるのかわからない」
ちょっとだけ鈴仙は悲しくなった。
「すみません…奢って貰っちゃって」
「なに、私が誘ったんだ。気にしないでくれ」
…あぁ、まただ。また頬が熱い。
鈴仙は藍の微笑みに、どうしてか胸の高鳴りを抑える事が出来なかった。
ぞまほん、じゃなくてそもさん、これが噂の一目惚れか。
いや、一目惚れじゃないな。前にくるくるされてるし。
「さて、そろそろ帰らないとな。橙もお腹を空かせているだろうし」
「あ…そうですね。結構時間経っちゃってるみたい」
「楽しかったよ。ありがとう、鈴仙」
「うわ、お礼を言うのはこっちの方ですよ!元気出ました!ありがとうございます!」
「ふふふ、それは好かった」
では、と別れて数歩。
おっと忘れていたと声が聞こえた。鈴仙は振り返る。
「あぁ、一つだけな。
ああは言ったがやはり…私は紫様の事をお慕いしているよ」
「…そうですか。やっぱり私達って似てるみたいですね」
鈴仙は笑って答えた。
何度見たかわからないが、何故か今度の微笑みだけは、胸がチクリと痛んだ。
鈴仙は夕焼け空を仰ぐ。
「また…会えるかな」
ちょっとだけ夕日が目に沁みた。
「吸いなさい!思う存分っ!(じゃぽぉぉっ)」
「らめぇぇ、だしに染まっちゃうぅぅ!」
終始こんなきつねうどん。
…………YAMADAさんみたいなギャグのキレ味はやはり遥か彼方ですね。
藍しゃまはゆかりんの婿。兼文ちゃんの嫁。プラスあっきゅんのおかん。
これでパーペキ布陣。
きつねうどん美味しゅう御座いました。ぺこり。
だが良い!
もっとちょうだい
ああ!!そういう意味か!!!
読み終わってから気づきました。
突発的にこういうことをしてはいけませんね。
>>1様
胡散臭いカレーsh(スキマ
>>謳魚様
たぶん謳魚さんのほうがキレてると思いますよ。えぇ。
>>3様
そういう意味ですwww
>>4様
おかわりですか?またそのうち…ふふふ。
>>奇声を発する程度の能力様
結構みんな考えつくかなーと思ったんですが、そうでもなかったですかね?
>>回転魔様
くるくる!今日も彼女は回り続ける!
珍カプはたまに見ると新鮮でイイな。