「………また来た。」
毎度どーも、と営業スマイルを貼り付けてやってきたのは射命丸文。幻想郷で新聞を作っている烏天狗とか言うやつだ。
どうせこいつのことだから新聞に載せるネタ探しにこんな天界くんだりまでやってきたのだろうけど、生憎今日も昨日も、ずーっと天界は平和極まりないですよーだ
「あやややや。今日もなんだかご機嫌ななめですねぇ」
なんて他人事に言ってるけど、私が不機嫌なのは文、アンタのせいだって分かってるのかしら。
そもそもこいつは、天界まで態々取材に来て、私や衣玖の弾幕を写真に収めたりまでしてるにも拘らず、天界の話をほとんど記事に載せない。
載ったと思ったら、衣玖の話だったことが2回。こんな記事を載せるくらいだったら、恥ずかしいけどこの前私(たち)がしでかした事の方が面白いと思ってしまったことなど50回を超える。こいつは、もうネタのあるなしではなく、明らかに意図的に天界の話題を避けている。
なので今日も私は全力で拗ねる。
「ここ最近私が行くと必ず不機嫌なのは、私何かしでかしましたか?」
なんて平気でのたまってる。白々しい。
「…自分で心当たりがあるでしょうに。」
そう言うと、あやー?、なんて言って考えるしぐさをしている。こいつ、分かってるだろ、絶対。
「…思いつきません。私何か、不快にさせるような癖とかしてました?」
嘘つけ。
私も、堪忍袋の緒が切れ掛かっていた。
「…新聞」
「え?」
「何でアレだけ取材してるのに、天界の記事が殆ど無いわけ?」
「そりゃもちろん、その時他所でもっと面白いことが起こったからで…」
「嘘おっしゃい。明らかに避けてるじゃない、貴方。どんなに天界で記事になるようなことを私が起こしてしまっても、なぜか記事になるのは巫女のお茶がどうの、白黒がまた盗みをどうのみたいな記事ばっかり。酷かったときなんか、人里のおばあちゃんが高齢出産に挑んだ話で2週間近く引っ張っていたじゃない。その時私は紫に弄ばれてあまっさえ膝枕されてるところをアンタにパパラッチまでされてるってのにさ。アンタ絶対意図的に私を避けてるでしょ?なんでよ?何が原因なのか理由を教えなさいよ!ねぇ!」
言ってるうちに自分の恥ずかしい記憶をもう一度掘り起こすことになった。全部文の所為だ。
さあ、これだけ言ってやれば、言い逃れはできないぞ。
なんとか言いなさい、このバカ文!
「……………………それは、ですね。」
「企業秘密です★」
はぁ?
「どういう基準で記事を選んでいるかとか、教えられるわけないじゃないですか。私だって一応あれこれ考えてあの新聞を毎日作ってるんですよ?」
全く説明になってない。何を言ってるんだこの天狗。
「…意味わかんないんだけど」
「それで結構。いつの日か記事にされることをお楽しみに。」
「…ふざけんなっ!」
もう怒った。懐からスペルカードを出して、カメラを構えた文の方を向い……カメラ?
パシャッ
「半泣きでスペカを構える可愛らしい天子さんの写真ゲット~♪」
「な、え、ちょっと、何撮ってんのよ!!」
「もうさっきから貴方の表情、撮りたくて撮りたくてしょうがなかったです。普通にカメラ構えたら怒るでしょうからしませんでしたけど。」
「今やったじゃない!」
「隙あり、という感じですね。それでは失礼します!」
「待ちなさい!コラー!!」
結局はぐらかされてしまった。どういうつもりだろう。本当に。あのバカ文。
今度あったらどんな目に………いや、
たまにはこちらから襲撃をかけてやろう。アイツがどんな反応を見せるか楽しみだ。
一度アイツが驚いてあたふたするところを見てやりたい。
絶対可愛いに違いな………アレ?
目的がすりかわって………あれ?
毎度どーも、と営業スマイルを貼り付けてやってきたのは射命丸文。幻想郷で新聞を作っている烏天狗とか言うやつだ。
どうせこいつのことだから新聞に載せるネタ探しにこんな天界くんだりまでやってきたのだろうけど、生憎今日も昨日も、ずーっと天界は平和極まりないですよーだ
「あやややや。今日もなんだかご機嫌ななめですねぇ」
なんて他人事に言ってるけど、私が不機嫌なのは文、アンタのせいだって分かってるのかしら。
そもそもこいつは、天界まで態々取材に来て、私や衣玖の弾幕を写真に収めたりまでしてるにも拘らず、天界の話をほとんど記事に載せない。
載ったと思ったら、衣玖の話だったことが2回。こんな記事を載せるくらいだったら、恥ずかしいけどこの前私(たち)がしでかした事の方が面白いと思ってしまったことなど50回を超える。こいつは、もうネタのあるなしではなく、明らかに意図的に天界の話題を避けている。
なので今日も私は全力で拗ねる。
「ここ最近私が行くと必ず不機嫌なのは、私何かしでかしましたか?」
なんて平気でのたまってる。白々しい。
「…自分で心当たりがあるでしょうに。」
そう言うと、あやー?、なんて言って考えるしぐさをしている。こいつ、分かってるだろ、絶対。
「…思いつきません。私何か、不快にさせるような癖とかしてました?」
嘘つけ。
私も、堪忍袋の緒が切れ掛かっていた。
「…新聞」
「え?」
「何でアレだけ取材してるのに、天界の記事が殆ど無いわけ?」
「そりゃもちろん、その時他所でもっと面白いことが起こったからで…」
「嘘おっしゃい。明らかに避けてるじゃない、貴方。どんなに天界で記事になるようなことを私が起こしてしまっても、なぜか記事になるのは巫女のお茶がどうの、白黒がまた盗みをどうのみたいな記事ばっかり。酷かったときなんか、人里のおばあちゃんが高齢出産に挑んだ話で2週間近く引っ張っていたじゃない。その時私は紫に弄ばれてあまっさえ膝枕されてるところをアンタにパパラッチまでされてるってのにさ。アンタ絶対意図的に私を避けてるでしょ?なんでよ?何が原因なのか理由を教えなさいよ!ねぇ!」
言ってるうちに自分の恥ずかしい記憶をもう一度掘り起こすことになった。全部文の所為だ。
さあ、これだけ言ってやれば、言い逃れはできないぞ。
なんとか言いなさい、このバカ文!
「……………………それは、ですね。」
「企業秘密です★」
はぁ?
「どういう基準で記事を選んでいるかとか、教えられるわけないじゃないですか。私だって一応あれこれ考えてあの新聞を毎日作ってるんですよ?」
全く説明になってない。何を言ってるんだこの天狗。
「…意味わかんないんだけど」
「それで結構。いつの日か記事にされることをお楽しみに。」
「…ふざけんなっ!」
もう怒った。懐からスペルカードを出して、カメラを構えた文の方を向い……カメラ?
パシャッ
「半泣きでスペカを構える可愛らしい天子さんの写真ゲット~♪」
「な、え、ちょっと、何撮ってんのよ!!」
「もうさっきから貴方の表情、撮りたくて撮りたくてしょうがなかったです。普通にカメラ構えたら怒るでしょうからしませんでしたけど。」
「今やったじゃない!」
「隙あり、という感じですね。それでは失礼します!」
「待ちなさい!コラー!!」
結局はぐらかされてしまった。どういうつもりだろう。本当に。あのバカ文。
今度あったらどんな目に………いや、
たまにはこちらから襲撃をかけてやろう。アイツがどんな反応を見せるか楽しみだ。
一度アイツが驚いてあたふたするところを見てやりたい。
絶対可愛いに違いな………アレ?
目的がすりかわって………あれ?
ブームの中真っ向から反逆してくれた作者のお陰で、新たな道が拓けました
ってかどうやって出産話で二週間も引っ張り続けたんだwww
天子の写真を胸に抱いて悶々とする文、を勝手に妄想
所で「紫に弄ばれてあまっさえ膝枕されてるところ」をくわs(ry