みゅんみゅん にゃにゃにゃにゃにゃにゃ~ん (みゅんみゅん) にゃにゃにゃ
にゃにゃにゃ~ん (みゅんみゅん)にゃにゃにゃにゃにゃにゃ どーん!
※ 死体旅行 ~ Be of good cheer!より
「はいどーも! お燐です」
「うつほだよっ!!」
「二人あわせて、せーのっ」
「り「なんだっけ?」んくってうおーいっ!!」
「うにゅ?」
「忘れたの!? もう忘れたの!?」
「えーっと、たぶん。うん」
「昨日あれだけ必死で考えたじゃない!! コンビ名!! ”りんくうたうん”!!」
「おっけー! ”りんくうたうん”ね。思いだした思いだした」
「……ほ、ほんとに大丈夫かなー? すみませんね、この子ちょっとバカなもんで」
「なんですってー!? バカじゃないよ! バカじゃないよお燐、アレだよアレ!」
「なによ?」
「バカって言った方が……、……なんだっけ?」
「バカだー!! バカがいるー!!」
「えへへー」
「そこは”バカって言った方がバカ”、でしょう!」
「あ、そうそう! 思い出した思い出した、ってバカって言うなー!」
「いやバカでしょ。この調子だとネタも忘れてるんじゃないかともう心配でならないわ」
「ネタって……、……なんだっけ?」
「うおおおおおおおおい!!」
「えへへー、冗談冗談。覚えてる覚えてる」
「お空が言うとほんっとに聞こえるから!! 冗談に思えないから!!」
「そうかなー? で、お燐」
「なによ」
「ちゃんと漫才やろう?」
「……っぐ!? ……それじゃあね、始めますけどね」
「ほぅぃ」
「最近地霊殿も人がよく出入りするようになったじゃないですか。あの巫女とか
魔法使いが来てから」
「そうだねー」
「だからあたいは思うわけですよ。地霊殿も変わらなきゃって」
「ほほー。で、どういう風に?」
「やっぱり来る人を楽しませなきゃいけないわけですよ。という事で!
じゃじゃーん! あたいは地霊殿観光業務を推進することをここに
宣言しまーす!!」
「おおー! なんかよくわかんないけどお燐凄い! 拍手拍手ー!」
「……って、お空、お空」
「ぱちぱちぱちぱちぱちぱち……うにゅ?」
「お空も手伝うんだよ?」
「うんいいけど。でも何をすればいいんだろ?」
「やっぱりまず観光名所には食べ物が大事じゃない。旧地獄跡は見所はたくさん
あるけど、リピーターを獲得するにはそういう部分の改良が必要だと思うんですよねー」
「じゃあ私、アレ作る!!」
「アレ……ってなに」
「アレはあれだよアレアレアレ。白くって丸くって、殻を割って食べる
……なんだっけ」
「”ゆで卵”でしょーが!!」
「いや違うよ”温泉卵”だよ。なに言ってんのお燐」
「いや、ちょ……。ゆで卵も温泉卵も一緒じゃないのよ!」
「違うよ全然違う!! 温泉卵とゆで卵は別物じゃない! 語るよ!? 温泉卵で
ガチ語るよ!? 一時間でも二時間でもマジ語りするよ!? よしお燐、ちょっと
漫才やめようか」
「いやいやいやいや。ご、ゴメン。あたいが悪かった。確かに温泉卵とゆで卵は
違う。違うからその制御棒しまえ」
「わかればいいのよ、ふふん」
「……なんであたいが謝ってんだろ……。まぁいいや。で、温泉卵作るって訳ね。
確かにそれはいい考えかも」
「でもあれでしょー? 目新しくなきゃいけないじゃない。で、私、閃いたの」
「どんな風に?」
「灼熱地獄跡で卵をゆでるの!」
「へぇー」
「灼熱地獄跡はまだとんでもなく熱いわけじゃない? で、その上にでぇ―――っかい
鍋を置いて、その上にお湯を入れる」
「確かにそれは目新しい」
「ざばーんて」
「ざばーん、てね。で、それからどうするの?」
「で、そこに卵を入れてね」
「なるほどなるほどー」
「で、トドメにドカーンと”爆符「メガフレア」”!」
「待て」
「うにゅ?」
「目新しさは十分に伝わった。けどそれはないなー。ない」
「え、なんで?」
「鍋ごと消し炭にしちゃうでしょうがーっ!」
「あー……っ、そうだっけ?」
「そうだよ! とりあえずメガフレアはやめときなって。それしなきゃ結構いい
アイディアだから」
「うーん……派手じゃなくなるけどまぁ、いいかな。で、お燐は?」
「ん?」
「私も温泉卵作るんだからお燐も何か作らないと」
「あ、そりゃぁもう決めてあるよ」
「ほほー。何するの?」
「やっぱり地底といったら地獄焼きだね! こう、生きが良い死体を灼熱地獄跡の
熱を使って、遠火でじゅうじゅう炙ってね。あぁ、想像するだけで涎出そう。
で、それを「お燐」裏表まんべんなく焼けるようにぐるぐる回してもういいか
「お燐ってば」なー、まだかなーなんてこう待つ時間も楽し「おーいお燐ってばぁ!!」
いエンターテイメントって言うかなんていうかうっはやべ涎マジ出てk」
「お燐~~~ッッッ!!」
「にゃい!? にゃ、なによ急に大声出して」
「引いてる」
「何がよ」
「お客さん。ドン引きだよ?」
「え」
「何で人里でそれ喋っちゃうかなぁ。妖怪連中なら同意得られるだろうけどさー。
焼かれちゃう人たちの前でそれ言っちゃうかなぁ」
「焼かれちゃう……って、……あー。えー。ども、すいません。漫才中に不適切な
描写があったことをお詫びします」
「どうする、お燐? 続ける? 景気付けにドカーンと”爆符「メガフレア」”
いっとく?」
「里ごと消し炭にしちゃうでしょうがーっ!」
「えへへー」
「ま、まぁ今のは置いといて」
「置いといて」
「とりあえず料理担当はお空に任せた!」
「任せられた! ……って、じゃあお燐はなにするの?」
「んー……そうだね。じゃああたいはツアーガイドでもするかな」
「つあーがいど?」
「ほら。やっぱり地底は異国の地じゃない。始めて来たお客さんにはなかなか
何処がどうとかわからないだろうしさ」
「そういやさとり様もお外の世界にはそーゆーお仕事がありますよって言ってた気がする!」
「そうそう。外のハワイとかバリとかそういう場所に生息する職業なんだって」
「じゃあ私ハワイやる!」
「ハワイやる……って」
「ざざーん、ざざーん。あろ~は~おえ~♪」
「あぁ、まぁ。言わんとしたい事はわかった。ざざーんてなにかと思ったけど波音ね。
じゃああたいがツアーガイドやるから」
「ハワイやる!」
「……あぁ、OK。じゃ、やろうかね」
「ざざーん、ざざーん」
「本日は地霊殿ツアーズをご利用下さいまして誠にありがとうございまーす。
あたい……あたくし本日のツアーガイドを勤めさせていただきます火炎猫 燐。
皆様お気軽に、お燐、とお呼びくださいませ」
「あろ~は~おえ~、あろ~は~おえ~♪」
「はい、皆様やってきましたここ南国ハワイ島でございますがー」
「ううん、○磐ハワイアンセンターだよ?」
「うおおおおい!?」
「なに」
「福島じゃん! いわき市じゃん! 全然南国違うじゃん!! ハワイって言った
ばかりじゃん!!」
「常○バカにしちゃだめだよー。温泉だってあるし」
「いや……、決して福島県民をバカにはしてないけど、ハワイって言ったらハワイ。
南洋に浮かぶ楽園だからね! ハワイにも温泉あるしね!」
「んー……わかった。ちゃんとしたハワイね。ハワイ」
「いや、○磐ハワイアンセンター、今はスパ○ゾートハワイアンズっていうらしい
けどね。そこもちゃんとしてますからね。そこは誤解を与えちゃダメですけどね」
「ざざーん、ざざーん」
「って、うぉっと。あー、本日は地霊殿ツアーズをご利用下さいまして誠に
ありがとうございます」
「ざざーん、ざざーん。ざざんざんざざん、ざざんざんざざん♪」
「あたくし本日のツアーガイドを勤めさせていただきます火炎猫 燐。皆様お気軽に、
お燐、と……」
「ざざんざんざざん! ざざんざんざざん!」
「お呼び……」
「たららー たーらー ざざんざんざざん! ざざんざんざざん! あいるびーばーっく」
「くぅぉぅら! なんでいつの間にかシュワちゃんになってるかなあああ!?
なんで未来から来た殺戮サイボーグになってるかなあああ!?」
「あいた、叩かれた。えーいいじゃん。シュワちゃんかっこいいじゃん。あいるびーばーっく」
「そうやって親指立てて溶鉱炉に沈むつもり!? あたい溶鉱炉にお客さん連れてく
自信はないよ!?」
「えー」
「ちゃんとハワイやってよおおおー!!」
「うんうんわかったわかった。ハワイね、ハワイ。ざざーんざざーん」
「本日は地霊殿ツアーズをご利用下さいまして誠にありがとうございまーす。
あたくし本日のツアーガイドのお燐でございます」
「あろ~は~……おえ~♪ あろ~……はー……」
「うん?」
「お……お……」
「え、ちょ、ちょっとお空。どうしたのよ!? か、顔色悪いし、大丈夫!?」
「あ、あろ……は……、おえ――――――――――」
「吐くなー!!」
「……いたい」
「あ、ゴメン! ついつっこんじゃった! で、でもどうしたのよ一体!?」
「つわり」
「うそ!?」
「嘘」
「バカーッ!!」
「……いたい」
「今のはつっこんじゃったけど謝らない。でも本当にどうしたのよ?!」
「収録前に食べた卵に当ったみたい。うう……ごめん」
「ありゃぁ……。わかった、じゃあ口惜しいけどここは止め時かね。で、コレ
どうするのよ、床」
「あぁそれなら」
「ん?」
「きれいさっぱりドカーンと”爆符「メガフレア」”!」
「ステージごと消し炭にしちゃうでしょうがーっ! いいかげんにしろ!
……どうもありがとうございましたー」
「ばーい!」
漫才としては非常に残念でした。
結構本家(本家じゃないか?)に近い感じで面白かったです。
食べ残しどうした?って聴こうと思ったらスタッフおいこらwww
話がさっぱり前に進まないあたり、本家っぽいと思いました。
言葉が長いのでネタのキレが無いように見えてしまうところが少し残念でした。