※ この作品を東北地方太平洋沖地震の被災者に捧げます。
―どうか、少しでも笑顔になって下さい。そして、希望を持って下さい。
「これは、支援物資に入るのかー?」
「生肉は危ないよ?チルノちゃん、凍らせてあげて!!
「りょーかい、めーりんに教えて貰った食用の蛙と一緒に氷漬けにしてあげるわ!」
「料理するための中華鍋、燃料も用意した方がいいですね。これも一緒に入れてあげて下さい!」
「パチュリー様、災害に役立ちそうな本を集めました。」
「御苦労様、小悪魔。私の知識・・・役に立てばいいな。」
「お嬢様、妹様・・・炊き出しは我々メイドの仕事です。自らなさらなくとも・・・」
「良いのよ、咲夜、困ってる時はお互い様よ。フラン、おにぎりの形を崩しちゃダメよ。」
「はーいお姉様、きゅっとして、どかーんとおにぎりの山を作ればいいのよね!」
「冬の終わりで良かったわ、私も手伝う事ができる。」
「マヨヒガの食器を持ってきたよ、幸運間違いなしだよ!」
「いいわね、それ。子供達にお人形を沢山作ってきたわ、これも入れてあげて。」
「春ですよー、春の山菜を一杯送りますよー」
「私の曲も、役に立つのかな?」
「大丈夫だって、ルナサ姉さん。きっと落ち付いてくれるよ!!」
「メルラン姉さんの曲は逆にハイになりすぎて怖いかもね・・・」
「幽々子様、白玉楼の備蓄食料全部渡してよろしいのですか?」
「ええ、私は食べなくても死なないわ。それよりも、お腹空いた人に沢山食べさせてあげて。」
「蜂蜜を沢山集めて来たよ。ミスティアはどう?」
「今、沢山鰻焼いてるからねー、私の歌・・・はやめとこっか。」
「・・・里の諸君の好意、確かに受け取った。ありがとう。」
「永遠邸の月見団子も忘れないで~」
「てゐ、変な物入れて無いでしょうね?ハバネロなんて入れてたら、かえって迷惑になるだけよ。」
「まぁまぁうどんげ、私の薬も同梱しておくから大丈夫でしょ。すみません姫様、そちらの薬はそこにお願いします。」
「わかったわ、あ、こら妹紅!火力が足りないわよ!炊き出しの支援にならないじゃない!」
「分かってる!だけど、人を巻きこまない程度の火力の調整って、大変なのよねー」
「コンパロ~、薬の素材を集めてきたよー」
「御苦労様です、私はもう少し幻想郷各地にこの支援活動への協力を呼び掛けて来ます!」
「お花も沢山あれば役に立つわね、少しでも気分がなごんでくれるといいけど・・・」
「はいはーい、並んで並んで、支援物資受付はこっちだよー」
「小町も頑張ってますね、貴方の物資は白です。早く集荷地点に持って行ってあげなさい。」
「オフシーズンだけど、食料には秋の力が必要でしょう。」
「そうね、お姉ちゃん。お米とかお芋とかは何かと必要になるもんね!」
「厄除けの流し雛・・・いいのかな?」
「いいと思うよ、私も空と協力して・放射線除去装置を作って見せるよ!」
「西の方角に物資を運ぶ人妖の集団を確認、哨戒部隊は誘導に入ります。」
「阪神、中越等を思い出しますね・・・あの時も沢山の人が助け合ってましたよね。」
「そうだな、早苗。私達にもできる事をしよう、こういう時に頼りになるのは人の絆だからね。」
「あーうー、神奈子、早苗、手が止まってる!」
「ヤマメ、地底からさとりに頼まれた物を持ってきたよ。」
「うん、ありがとう。私も炊き出し頑張るー」
「一度にたくさんの作業が出来る人妖が妬ましいわ!」
「いや、サンドイッチ作りながら他の面倒も見れたら上出来だろ。私からはとっときの酒も送らせてもらおうかね。」
「さとり様、これは何処に運ぶんですか?」
「それは向こうの集荷場所よ。空、そっちの塩梅はどう?」
「うにゅ!あともうチョイですよ、さとり様。」
「お姉ちゃん、みんなで仕事するのって楽しいねー」
「必要な物は無いか、言ってくれればすぐに探して来るから。」
「沢山の物資で、驚いてもらおっとっ。」
「雲山、沢山荷物あるけど頑張ってね!」
「我々の力で、聖にしたように、皆を助けるのです。星、物資を無くしちゃダメですよ」
「大丈夫です、万が一の時はナズーリンに依頼しますから。」
「ああ・・・幻想の世界に、善意が満ちる。私も、皆も、しっかりしませんと。」
「そうね、聖・・・それが貴女の説く世界の在り方だもん。」
「総領娘様、何時に無く真剣にしていますね・・・」
「ええ、私がかつて同じ事をして多くの人に迷惑をかけた、だから少しでも・・・」
「おおー天子、凄く張り切ってる。私も負けてられないなー、なぁはたてー」
「そうよね、少しでも多くの人妖から支援を受けられるように、私も頑張る!」
「事情は聞いた、月の都は本計画に賛同する。僅かだが月から支援させてもらうわ。」
「月からの物資の差し入れです、使って下さいな。」
「・・・月からの支援物資も鑑定しない事には使えないだろう?そこは任せてもらおうか。」
「ようし、ルナ、スター。他の人妖に負けちゃダメよ!」
「サニー、形がいびつ・・・」
「まぁまぁ、ルナ。食べたら全部同じよ。」
「片手だと何かと不自由かもしれないけど、少しでも力になりたいね。」
「すげえな、沢山の物資が集まったぜ・・・これで沢山の人を救えるよな、霊夢?」
「それは分からないわ。でも、私も、地震で神社を失った身よ?気持ちは分かる。だから・・・できる事をするしかないわ。」
「紫様・・・これで最後です。」
「ありがとう・・・みんな。この想い、願い、スキマを通して必ず送り通して見せるわ。」
―これが、私達を生み出して、生き生きと動かしてくれる世界の中で、苦しむ人のために幻想郷が動いた日の概要である。
―この事を記録し、後世へと遺します。
第九代阿礼乙女 稗田阿求
だからこそ、困っている人達の為に義援金を少しだけですが、差し上げたいと思います。
「困った時はお互い様」会社でよく聞くこの言葉を実践していきたいと思います。
しばらく連絡が取れず、無事だと聞かされるまでは、生きた心地がしませんでした。こんなに苦しい経験は、生まれて初めてでした。
でも、被災地の方の苦しみは、これ以上のものがあるでしょう。それを考えると、本当に、どうしようもなく辛い。
僕には募金や節電くらいしか出来ないけれど、どうか一人でも多くの方が救われますように。
無事の方が一人でも多く居ますように
支援ありがとうございます。
このSSを読んでいて、涙が出てきました。
暖かいSS、ありがとうございました!
宮城県の皆さん、頑張って下さい。
周波数変換施設さえ強力なのになってくれれば日本全国で節電協力できるのに…!
タナバンさん、いいSSをありがとう!