「チーズなんて赤色の薄い食べ物は食べてらんないだとさ」
と、ナズーリンが言い放ち、弾幕戦が開始されるのが通常の流れ。
だが、勇気凛々な霊夢さんは一味違った。
「なんだ、お腹が空いていたのね」
うんうんと頷きながらナズーリンに近づく霊夢。
飢えは辛いものねぇ、なんて呟いている。
「へ? い、いや、そういうわけではないのだが…」
弾幕戦が開始されると踏んでいたナズーリンは思いっきり出鼻を挫かれた。
ナズーリンの心境を端的に表すなら、なんだこの流れ。
「遠慮しない遠慮しない。困った時はお互い様じゃないの」
「いやだから遠慮とかじゃなくて」
うんしょ、と霊夢が巫女服の上を脱ぐ。
巫女服の下にはさらしがしっかり巻かれていて、かすかに覗く肋骨が…
いや、そういうことじゃなくて何故に脱いだッ?!
「な、なんで服を脱いだんだッ?!」
慌てるナズーリンを尻目に霊夢は小首を傾げた。
「え、だって赤い食べ物が欲しかったんでしょ?」
はいこれ、と言って手渡されるのはまだ暖かい巫女服(上)。
「私の巫女服を食べなさい」
理解が追いつかずに呆然と立ち尽くすナズーリンを尻目に霊夢は2面へと向かう。
この巫女服どうすればいいんだ。とか、私その前に人肉を好むからって言ったじゃん。とか、あまりの状況に整理の付かない頭のまま、ナズーリンは巫女服(上)に齧りついた。ええい、ままよ!
「あ、おいしい…」
ナズーリンもらいすぎwww少し分けてくれ.
袖は白いから渡していないと考えると,星と会った時の霊夢の服装は…