妖怪の山。
その空を飛び回りながら、はたてはケータイ(カメラ)を嬉しそうに弄っていた。
それもそのはず。
このケータイは、古道具屋の店主から強だt・・・頂いてきた、最新機種(らしい)なのだ。
「ふーん、文字を打ったら、その文字に近い単語が候補として出るんだ。」
そんなこんなで、弄っていると・・・。
「あれ、これなんだろ?」
「さて、境内の掃除はこんなもんですかね。」
ここは守矢神社。
その境内で、仕事も一段落し、さて次は買い物でも行きますかね、と思っていた矢先。
「おーい、早苗ー!」
ふと、空を見上げると、最近知り合いになった鴉天狗の少女。
確か名前は・・・。
「あ、貝柱ほたてさん。」
「はたてだよ!姫海棠(ひめかいどう)はたて!!」
知り合って結構経つのに、出会い頭に名前を間違われて大層ご立腹なはたて。
「『はたて』と『ほたて』は似てるからいいけ・・・、ってよくない!それよりも、『貝柱』ってなにさ!?全然似てないじゃん!?」
「いや、ほら。同じ貝類ですし。海産物繋がり。」
「意味わかんないよ!?」
だって、幻想郷、海無いし。
とりあえず、境内に降り立つはたて。
「ったく、ちゃんと覚えてよね。で、早苗。ちょっと教えてもらいたい事があるんだけど。早苗ってさ、ちょっと前まで外の世界にいたんだよね。」
「ええ、いましたよ。」
ちょっと待っててくださいね、お茶用意しますから。
そう言いながら湯飲みやらを用意する早苗。
「それでさ、やっぱし携帯電話は持っていたよね?」
「はい、持っていましたよ。」
外じゃ必需品ですしね、と言いながら湯飲みを渡す早苗。
「あ、ありがと。それでさ、それなりに機能とかには詳しいよね?」
「まぁ、使う程度には。」
「それじゃあさ、これなんだか分かる?」
そういって、持っているケータイのディスプレイを早苗に見せる。
「えーっと・・・。『霊夢』。霊夢さんがどうしたんですか?」
「あ、いや。そっちじゃなくて。その下の方の所。」
そう言いながら、ディスプレイの下のほうを指差すはたて。
「あ、候補選択ですね。この機能が付いてからメール打ったりするの早くなったんですよねぇ。」
「それでさ、『霊夢』って打ったら、候補にこんな文字が出たんだけど・・・。」
そういって、はたてが指差した所には・・・。
「・・・、『Z/R』?」
そこには3文字の英数字が候補として出現していた。
「これってさ、どういう意味だと思う?」
「えーっと、なんでしょうねぇ?『霊夢』に『Z/R』?」
ちょっと待ってて下さいね。
そういいながら神社の中へ入る早苗。
数分後。
「あ、これです。ありました。」
出てきた早苗の手には、緑色の、ちょっと使い込んだ感じのある、はたてが持つものと同じ形をした機械。
「それが早苗のなんだ。あれ?動くの?」
確か、普通の機械類は電気というものがないと動かないんじゃ?
「大丈夫です。これも奇跡の力です。」
そういって、奇跡(にとり)の力で再び力を得たケータイを早苗は慣れた手つきで操作していく。
「『霊夢』と・・・。あ、霊夢さんの名前って候補に入っているんですね。外じゃ珍しい名前だと思っていたんですけど。」
そして、候補の下の方を見てみると・・・。
「ホントですね。『Z/R』って出てきます。」
「でしょ?これえいごっていうんだっけ?詳しく知らないんだけど、どういう意味か分かる?」
「読みとしては、ゼット、スラッシュ、アール・・・。なんの関連性も無いと思うんですけど。」
けど、候補に出てますよね?
二人して頭を捻る。
はてさて、なんの意味があるんやら・・・。
「とりあえず、他の人の名前を打ってみません?」
そう提案した早苗は、手始めにレミリアの名前を打ってみる。
すると。
「・・・出ました!」
「『ZQX.』?」
またしても、謎の英数字が候補としてあがった。
「なんなんでしょうねぇ・・・?」
「なんなんだろうねぇ・・・?暗号か何か?」
そういって頭を悩ませるはたて。
「暗号?・・・、もしかして。」
そういって、謎の英数字とケータイのキーを見比べる早苗。
そして。
「わかりました!!」
突然の大声に驚くはたて。
「わわっ!な、何が分かったの、早苗?」
「ケータイのキーのところを見てみてください。」
そう言われたので、キーの部分を見てみるが・・・。
「いや、なんも分かんないんだけど。」
「じゃあ、まず霊夢さんの名前で説明しますね。」
そういって、再びケータイを操作し始める早苗。
「まず、『れいむ』と打つと『9』の番号のところ、つまり『ら』行を4回打ちますよね。次に『あ』行を2回。そして最後に『ま』行を3回。」
「???」
いまいち言っている意味が分からないといった感じのはたて。
「つまりですね。ケータイのキーは打ったら出てくるのはひらがなだけではありません。変換すれば英数字だって打てます。キーのところを見てください。『ら』の下に『WXYZ』と書いてありますよね?」
「あ!!」
つまり、こういうことだ。
『れ』と打つには、『ら』行を4回打つ。つまりこれが英数字に変換して打つと、『W、X、Y、Z』。つまり4番目の『Z』になるわけだ。
あとは、『い』も『む』も同じ。
それぞれに『/』、『R』が当てはまるわけである。
「なるほどねぇ。」
「こういうのは、ちょっとした暗号遊びにも使えます。だから、はたてさんが『暗号』って言ったときに閃いたんです。」
そういって微笑みながら言う早苗。
「なるほど。だから『レミリア』と打つと『ZQX.』になるわけなんだね。」
「他にも・・・。ほら、咲夜さんだと『DCT』。アリスさんだと『.XF』って出てきますよ。」
「へぇ、おもしろい機能が付いているもんなんだねぇ。」
そういって、違う人の名前を打ってみたはたてだったが・・・。
「あれ?」
「どうしました、はたてさん?」
「いや、いまパチュリーの名前打ってみたんだけど・・・、ほら。」
早苗がはたてのケータイを覗き込むと、そこには。
「あれ、英数字が出ませんね。」
「でしょ?なんでパチュリーだけ出ないんだろ?」
「・・・。パチュリーさんだけではないですね。ルーミアさんも出ませんよ。」
他にも何人かの名前を打っていく2人。
『ルナサ』、『YJD』。
『メルラン』、無し。
『リリカ』、『XXA』。
など・・・。
「うーん、なんでだろうね。」
そういって、今日何度目かわからない頭を捻るはたて。
その傍らで、ケータイに目を凝らす早苗。
「えーっと、1、2、3、4・・・。あぁ、なるほど。」
「ん?なんか分かった?」
「はい。」
そういって、にっこり微笑む早苗。
「ルーミアさんやパチュリーさんとかでは、文字数が足りないんですよ。」
そういって、ケータイを見せる早苗。
「例えば、ルーミアさんだと『ル、ミ、ア』は『Y、Q、.』とあるんですけど、『-』が無いんですよ。」
「どれどれ。」
そういって、早苗のケータイを覗き込むはたて。
「パチュリーさんだと『パ』が無いですし、小文字の『ュ』もありません。メルランさんは『ン』に該当するものが無いんですよ。幽々子さんでも一緒です。『ゆゆこ』なので、『こ』が『か』行の5番目に相当するので、『か』行のキーには英数字は3つしかないので表示できないんですよ。」
「なるほどー。」
つまり、そういった具合に表示できる人とできない人がいるというわけである。
「なんか、便利なんだか不便なんだか分からない機能だね。」
「表示できない人がいるのなら、機能を付けないか、別の方法を考えればよかったんですけどね。」
そういって、2人でのんびりお茶をすする。
「あー。でもちょっとスッキリしたなぁ。」
まるで、この青空のように。
ちょっぴりモヤが取れたような清々したような気分になったはたて。
「外の人も、おもしろいんだか訳分かんないんだかっていうのを考え付くよねぇ。」
「ふふ。幻想郷の人妖の方々も、結構おもしろいんだか訳分かんないこと考え付く人いるんじゃないですか?」
そりゃそうだ。
そう呟いて、ぐいっとお茶を飲み干すはたて。
「んじゃ、そろそろ行くわ。お茶、ごちそうさま。今日はありがとね。」
「お粗末さま。どういたしまして。これから取材ですか?」
「もちろん!他の鴉天狗に負けないように、この新しいカメラでバシャバシャ撮ってやるんだから!」
そういって、ふわりと浮かび上がったあと、じゃあねーという声と共に、あっという間に空の彼方へと消え去っていった。
「がんばってくださいね、はたてさん。・・・、・・。えっと、東海道はたてさん、でしたっけ?」
まあ、いいや。
そう考えながら、今日の晩御飯は何にしようかと思案する早苗であった。
その空を飛び回りながら、はたてはケータイ(カメラ)を嬉しそうに弄っていた。
それもそのはず。
このケータイは、古道具屋の店主から強だt・・・頂いてきた、最新機種(らしい)なのだ。
「ふーん、文字を打ったら、その文字に近い単語が候補として出るんだ。」
そんなこんなで、弄っていると・・・。
「あれ、これなんだろ?」
「さて、境内の掃除はこんなもんですかね。」
ここは守矢神社。
その境内で、仕事も一段落し、さて次は買い物でも行きますかね、と思っていた矢先。
「おーい、早苗ー!」
ふと、空を見上げると、最近知り合いになった鴉天狗の少女。
確か名前は・・・。
「あ、貝柱ほたてさん。」
「はたてだよ!姫海棠(ひめかいどう)はたて!!」
知り合って結構経つのに、出会い頭に名前を間違われて大層ご立腹なはたて。
「『はたて』と『ほたて』は似てるからいいけ・・・、ってよくない!それよりも、『貝柱』ってなにさ!?全然似てないじゃん!?」
「いや、ほら。同じ貝類ですし。海産物繋がり。」
「意味わかんないよ!?」
だって、幻想郷、海無いし。
とりあえず、境内に降り立つはたて。
「ったく、ちゃんと覚えてよね。で、早苗。ちょっと教えてもらいたい事があるんだけど。早苗ってさ、ちょっと前まで外の世界にいたんだよね。」
「ええ、いましたよ。」
ちょっと待っててくださいね、お茶用意しますから。
そう言いながら湯飲みやらを用意する早苗。
「それでさ、やっぱし携帯電話は持っていたよね?」
「はい、持っていましたよ。」
外じゃ必需品ですしね、と言いながら湯飲みを渡す早苗。
「あ、ありがと。それでさ、それなりに機能とかには詳しいよね?」
「まぁ、使う程度には。」
「それじゃあさ、これなんだか分かる?」
そういって、持っているケータイのディスプレイを早苗に見せる。
「えーっと・・・。『霊夢』。霊夢さんがどうしたんですか?」
「あ、いや。そっちじゃなくて。その下の方の所。」
そう言いながら、ディスプレイの下のほうを指差すはたて。
「あ、候補選択ですね。この機能が付いてからメール打ったりするの早くなったんですよねぇ。」
「それでさ、『霊夢』って打ったら、候補にこんな文字が出たんだけど・・・。」
そういって、はたてが指差した所には・・・。
「・・・、『Z/R』?」
そこには3文字の英数字が候補として出現していた。
「これってさ、どういう意味だと思う?」
「えーっと、なんでしょうねぇ?『霊夢』に『Z/R』?」
ちょっと待ってて下さいね。
そういいながら神社の中へ入る早苗。
数分後。
「あ、これです。ありました。」
出てきた早苗の手には、緑色の、ちょっと使い込んだ感じのある、はたてが持つものと同じ形をした機械。
「それが早苗のなんだ。あれ?動くの?」
確か、普通の機械類は電気というものがないと動かないんじゃ?
「大丈夫です。これも奇跡の力です。」
そういって、奇跡(にとり)の力で再び力を得たケータイを早苗は慣れた手つきで操作していく。
「『霊夢』と・・・。あ、霊夢さんの名前って候補に入っているんですね。外じゃ珍しい名前だと思っていたんですけど。」
そして、候補の下の方を見てみると・・・。
「ホントですね。『Z/R』って出てきます。」
「でしょ?これえいごっていうんだっけ?詳しく知らないんだけど、どういう意味か分かる?」
「読みとしては、ゼット、スラッシュ、アール・・・。なんの関連性も無いと思うんですけど。」
けど、候補に出てますよね?
二人して頭を捻る。
はてさて、なんの意味があるんやら・・・。
「とりあえず、他の人の名前を打ってみません?」
そう提案した早苗は、手始めにレミリアの名前を打ってみる。
すると。
「・・・出ました!」
「『ZQX.』?」
またしても、謎の英数字が候補としてあがった。
「なんなんでしょうねぇ・・・?」
「なんなんだろうねぇ・・・?暗号か何か?」
そういって頭を悩ませるはたて。
「暗号?・・・、もしかして。」
そういって、謎の英数字とケータイのキーを見比べる早苗。
そして。
「わかりました!!」
突然の大声に驚くはたて。
「わわっ!な、何が分かったの、早苗?」
「ケータイのキーのところを見てみてください。」
そう言われたので、キーの部分を見てみるが・・・。
「いや、なんも分かんないんだけど。」
「じゃあ、まず霊夢さんの名前で説明しますね。」
そういって、再びケータイを操作し始める早苗。
「まず、『れいむ』と打つと『9』の番号のところ、つまり『ら』行を4回打ちますよね。次に『あ』行を2回。そして最後に『ま』行を3回。」
「???」
いまいち言っている意味が分からないといった感じのはたて。
「つまりですね。ケータイのキーは打ったら出てくるのはひらがなだけではありません。変換すれば英数字だって打てます。キーのところを見てください。『ら』の下に『WXYZ』と書いてありますよね?」
「あ!!」
つまり、こういうことだ。
『れ』と打つには、『ら』行を4回打つ。つまりこれが英数字に変換して打つと、『W、X、Y、Z』。つまり4番目の『Z』になるわけだ。
あとは、『い』も『む』も同じ。
それぞれに『/』、『R』が当てはまるわけである。
「なるほどねぇ。」
「こういうのは、ちょっとした暗号遊びにも使えます。だから、はたてさんが『暗号』って言ったときに閃いたんです。」
そういって微笑みながら言う早苗。
「なるほど。だから『レミリア』と打つと『ZQX.』になるわけなんだね。」
「他にも・・・。ほら、咲夜さんだと『DCT』。アリスさんだと『.XF』って出てきますよ。」
「へぇ、おもしろい機能が付いているもんなんだねぇ。」
そういって、違う人の名前を打ってみたはたてだったが・・・。
「あれ?」
「どうしました、はたてさん?」
「いや、いまパチュリーの名前打ってみたんだけど・・・、ほら。」
早苗がはたてのケータイを覗き込むと、そこには。
「あれ、英数字が出ませんね。」
「でしょ?なんでパチュリーだけ出ないんだろ?」
「・・・。パチュリーさんだけではないですね。ルーミアさんも出ませんよ。」
他にも何人かの名前を打っていく2人。
『ルナサ』、『YJD』。
『メルラン』、無し。
『リリカ』、『XXA』。
など・・・。
「うーん、なんでだろうね。」
そういって、今日何度目かわからない頭を捻るはたて。
その傍らで、ケータイに目を凝らす早苗。
「えーっと、1、2、3、4・・・。あぁ、なるほど。」
「ん?なんか分かった?」
「はい。」
そういって、にっこり微笑む早苗。
「ルーミアさんやパチュリーさんとかでは、文字数が足りないんですよ。」
そういって、ケータイを見せる早苗。
「例えば、ルーミアさんだと『ル、ミ、ア』は『Y、Q、.』とあるんですけど、『-』が無いんですよ。」
「どれどれ。」
そういって、早苗のケータイを覗き込むはたて。
「パチュリーさんだと『パ』が無いですし、小文字の『ュ』もありません。メルランさんは『ン』に該当するものが無いんですよ。幽々子さんでも一緒です。『ゆゆこ』なので、『こ』が『か』行の5番目に相当するので、『か』行のキーには英数字は3つしかないので表示できないんですよ。」
「なるほどー。」
つまり、そういった具合に表示できる人とできない人がいるというわけである。
「なんか、便利なんだか不便なんだか分からない機能だね。」
「表示できない人がいるのなら、機能を付けないか、別の方法を考えればよかったんですけどね。」
そういって、2人でのんびりお茶をすする。
「あー。でもちょっとスッキリしたなぁ。」
まるで、この青空のように。
ちょっぴりモヤが取れたような清々したような気分になったはたて。
「外の人も、おもしろいんだか訳分かんないんだかっていうのを考え付くよねぇ。」
「ふふ。幻想郷の人妖の方々も、結構おもしろいんだか訳分かんないこと考え付く人いるんじゃないですか?」
そりゃそうだ。
そう呟いて、ぐいっとお茶を飲み干すはたて。
「んじゃ、そろそろ行くわ。お茶、ごちそうさま。今日はありがとね。」
「お粗末さま。どういたしまして。これから取材ですか?」
「もちろん!他の鴉天狗に負けないように、この新しいカメラでバシャバシャ撮ってやるんだから!」
そういって、ふわりと浮かび上がったあと、じゃあねーという声と共に、あっという間に空の彼方へと消え去っていった。
「がんばってくださいね、はたてさん。・・・、・・。えっと、東海道はたてさん、でしたっけ?」
まあ、いいや。
そう考えながら、今日の晩御飯は何にしようかと思案する早苗であった。
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まあ、今では辞書登録したから、幽々子様だって、萃香だって一発だがなあ!
はたては出ない。「どう」の字が携帯に登録自体されていないからだ。
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それにしても、発想が面白かったです!
まあ、あの機能は日本語の文章の中にちょっとだけアルファベットを打ちたいときに、入力切替しないでできるってだけじゃないかな。たぶん。
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