:= はじめに =:
この物語は、幻想郷の平凡な日常の一部を抜粋して描く物です。過度な期待はしないで下さい。あと部屋は明るくして、モニターから30メートルは離れて見やがって下さい。
「暴れる妖怪あればとことんぶちのめし、輝くお宝あれば無理矢理独り占め。大胆不敵、電光石火、勝利はあたしの為にある!というわけで今日も門突破余裕だぜ・・・・・・と思ったが。な、なんだお前らは!?」
「何だかんだと聞かれたら、答えてあげるのが世の情け!」
「世界の門を守るため!」
「我らの主を守るため!」
「愛の弾幕で職務を貫く!キュートでビューティフォーなカタキ役!」
「自機ひゃっほい!リーダーレッド、紅美鈴!」
「そんなあなたが妬ましい!グリーン、パルスィ!」
「幽香様愛してます!イエロー、エリー!」
「魔界って黒いイメージだよね?ブラック、サラ!」
「余った色はいただきです!ピンク、くるみ!」
「え?後残った色ってえっと・・・・ブルー、シンギョク!」
『門番戦隊、ここに参・・・』
「マスタースパークゥ!!」
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「ということが今日あったんだ」
「あぁそうなの?よかったわね」
博麗神社。そこで年がら年中暇をもてあましている友人のためにネタを持ってきてあげたというのに、当の本人はなぜかは知らないがテーブルに突っ伏して腐れきっていた。しかも守矢のほうの巫女もなぜかここにいるのだが、これまた霊夢とテーブルを挟んで腐れていた。
「どうした?」
「どうしたもこうしたもないわよ。あんた知らないわけ?まぁ知らないから今の話持ってきたんでしょうけど」
「流行に乗り遅れたっぽいな。教えてくれよ」
「戦隊ブームよ」
「は?」
戦隊とはあれか?掛け声とともにカラフルな覆面全身タイツを着用し、爆発のエフェクトを背景になにやらポーズを決める集団のことか?いやしかしそれなら納得もできる。あの6人衆も門番戦隊とか言ってたし。
「5人くらいが固まってやるあれか?」
「そう、それ」
「それで霊夢がしなびた茄子みたいになってる理由がよくわからん」
「察しが悪いわね」
霊夢はゆらりと体を起こし、イッた眼で魔理沙に向ける。
「ここで重要なのは5人という人数よ。そう、普通のスーパー戦隊は大体が5人編成、2人や3人のグループでは戦隊と評されないわ。そう、映姫が『戦隊は5人以上の集団である』と定義を作ってしまったのよ。つまり私たちは終わったの」
「泣かないでください霊夢さん・・・・・・」
「あぁ早苗、どうして巫女は二人しかいないの?およよ」
赤いのと青いのが抱き合ってさめざめ泣く。
「ちなみに、映姫がそれを制定する前に私たちが作ってたのがあってね。二人は巫女キュ」
「よくわかった。そんなもんが何で流行ったかはともかくよくわかった」
「バカぁ!」
「うわっ、なんなんだよ」
「かっこいいは正義に決まってるじゃない!これで流行らないなんてことはないわ!」
大声を張り上げて罵倒してきた割にはすごくどうでもいいことをのたまう霊夢。その一事で残る気力のすべてを使い果たしたのか、楽園の素敵な巫女だった誰かはへにゃへにゃと床にへたり込んだ。
「その点いいわよね魔理沙は」
「何でだ?」
頭上に疑問符を生やし、特にそんな心当たりはないと魔理沙はかぶりを振る。
しかしそんな神社に息を切らせてやって来るものがいた。
「やはりここにいたのね、黒いの」
「パチュリー?なんだ、ランニングでも始めたのか?」
「速く来なさい、ことは一刻を争うのよ」
魔理沙の冗談にも乗らずにパチュリーはぐいぐいと魔理沙のスカートを引っ張る。仕方なしにパチュリーに従って腐った茄子がある神社から離れる。
「とりあえず行くから。で?」
「魔法少女戦隊よ」
こっちも洗脳されてやがる。
「私、魔理沙、魔界から引っ張ってきたユキとマイ、そしてエレン。これにアリスを加えて戦隊を結成するわ!」
「もう好きにしてくれ・・・・・・しかし、ことを争うほどの内容じゃないと思うが?」
「それはアレを見てから言いなさい」
パチュリーの指差した先。そこではなにやら争いが起きていた。どうやら一人の人物を取り合っているようだったが、
「あなたメイド服着たことあるそうね?さ、こちらにきなさい。これでめでたくメイド戦隊ができるわ!」
「何言ってるのよ!アリスは魔法使いよ、こっちの陣営に決まってるじゃない!」
左に咲夜、夢子、る~こと、夢月。右にユキ、マイ、エレン。
かつて見てきたどの争いに比べても桁違いのレベルで、すごくどうでもよい内容だった。
しかも渦中の人は必死に抵抗しながら、
「離せぇ!私は、私は・・・・・・・・人形戦隊をつくるんだぁ!」
こっちはこっちできっちり病気にかかっていた。
「アリスがいなくても戦隊はできるだろ。無理に入れなくてもよくないか?」
「可能な限り仲間はずれは出さない、これは戦隊結成に必要な最低限のルールよ。それにね、仲間にできる奴がいるのに別の戦隊に引き抜かれてなるものですか」
あぁそうですか。
さらにその左後方ではルナサ、メルラン、リリカ、そしてカナ・アナベラルが、
「くっ、あと一人騒霊がいれば・・・・」
そんなことを呟き、地に両手をついて絶望していたりして。それらの理解を超えた光景に魔理沙は軽く頭痛を覚える。
そしてその頭に響いてくる新たな声。
「早苗の薄情者ぉ~!!」
聞きなれた巫女様の悲痛な声が後方から。
振り返りたくはないがそれでも気になる魔理沙は数瞬だけ後ろを見てみて、すぐに目線を正面に戻した。
そこでは神綺と秋姉妹、雛が空を飛び、神奈子と諏訪子が早苗を拉致していた。その現人神様も戦隊に入れたうれしさから満面の笑みを浮かべている。この神様戦隊、7人になっているが5人以上いればいいらしいし、気にしない。
どうしてこうなってしまったのか私にはわからない。ただ一秒でも早くこの病気が終息してほしい。それだけが私の望みだ。
さぁ、それまでどうしていようか?
魔理沙は空を仰ぎ見た。
うん、今日もよい天気だね。
だから紫と神奈子と永琳で加齢戦隊・・・もとい!
可憐戦隊スリーエイトでも作れば良いよ!
後 霊夢と早苗は腋出してる奴らを集めれば作れるかも
あと、個人的に一番好きな戦隊は「特捜戦隊デカレンジャー」です。ボス最高!!
かっこいいは正義と言うのには超同意。もちろんかわいいも正義だ。
姉戦隊とか妹戦隊とかも作れそうだけど、その場合メルランはどっちに入るんだろう?
確か脚本か何かが違うからだったかな?
やっぱりライブマンが神w
あらかわいい。
人形戦隊ということはメディ、アリス、咲夜、夢子、る~こと……あれ?
メイド戦隊とあまり変わらないような
戦隊ですか…離島戦隊サドガシマンが好きですね(違
で、鳥繋がりと言えば鳥繋がり
ウサギも容れれるかな?
犬(椛)! 牛(けーね司令官)! ・・・など、
アニマルレンジャイ!みたいなのは普通につくれそうだなぁ。
星蓮船で、メンバー増えたし。
・・・アニマルのわりに、頭脳プレイが得意そうなメンバーが幻想郷では多いですが・・・w