リグルと幽香～手をつなごう～

君は私に背を向けて

何度呼んでも振り向いてくれないね

私はただ向こうで遊んでいた

チルノ達を見てただけなのに

「そんなにチルノ達と遊びたいなら私をほっといて行けばいいじゃない」

いつもの調子で言ってはくれるけど

相変わらずこっちは向いてくれないね

お願いだからそんな機嫌を悪くしないでよ

私はただチルノ達が心配だから見てただけで

いや、見守ってたって言った方が正しいかな？

それだけなのにそんな態度を取らないでよ

ほらもうすぐチルノ達が遊ぶのをやめて戻ってくるよ


ねぇ、こっち向いてよ

ねぇ、機嫌直してよ

普段の幽香はどこに行ったんだい？

意地悪な心優しい花の大妖怪の風見幽香

ねぇ

振り向いてくれないの？

二人でいるときの笑顔は今は心の中

今の君の顔は下に咲く花達しか知らない



皆といるときは

素っ気無い態度で意地悪だけどさ

皆といるときは

目が合ってもすぐに逸らしちゃうけどさ

二人でいるときは

わがままで甘えん坊で

二人でいるときは

笑顔のときが多くて

そんな君が大好きで

いつだって見てるんだけど

それに気付いて欲しいなぁ


ねぇ、こっち向いてよ

ねぇ、機嫌直してよ

ほらチルノ達が手を振ってるよ

もう帰る時間だよ

ねぇ、振り向いてよ

今の君がどんな顔をしてるのか

知りたいほど大好きなんだよ

ねぇ、いい加減こっち向いてよ

ねぇ、いい加減機嫌直してよ

ほらミスチーの屋台へ行こう

皆待ってるよ？

ねぇ、早く振り向いて

ほら、私の手を取って

もう機嫌直して早く行こうよ

皆の前でちょっと恥ずかしいけど

手をつなごうよ


＜終＞

歌の詩を文章に起こすとおもしろそうですよね。

一回ちゃんと起こしてみたい9948です。土台は槇原敬之で『手をつないで帰ろう』です。
リグ幽いいよリグ幽。