―1―
ある日てゐ、養生のために医を永琳に尋ねる。曰く、
「医術の肝要は何でしょうか」
永琳答えて曰く、
「医は仁術、と古来より伝わる」
「仁とは」
「愛と心得るべし」
てゐはこれを聞くや永琳の胸をもみしだく。
「あふっ……!」
永琳、てゐの頭を弓で殴りつける。
「この恩知らずめ、狂いおったか」
「仁をなすまで」
「仁とは愛は愛でも親子愛だ」
てゐ、永琳の胸を再度もみしだく。
「あふぅ……!!」
付き合えきれぬと永琳、袖を払って部屋を出ようとする。
後ろからてゐが抱きしめる。
「貴様、今さら許すと思うてか」
「違いまする。儒学には、主の間違いを三度糾して容れられずんば去れとあり、
親子にはそのような教えはございませぬ。子の親への愛を示すまでです」
「それほど知っておれば学ぶ必要はない」
ここに於いててゐは頭を下げて去る。
―2―
ある日、鈴仙と輝夜が部屋で話をしていた。鈴仙問いて曰く、
「永遠にして須臾であるとはどのようなことでしょうか」
輝夜は微笑む。
「私はこうして座っている」
そこをてゐが襖をガラリとあけ、輝夜の肩を掴んで転がした。
―3―
新年、輝夜が戯れに大広間に永遠亭の全員を集めて兎達に命じた。
「私と永琳を正しく描いてみせなさい。
一番上手なものには、お酒を好きなだけあげましょう」
これに兎達は色めき立って美しく輝夜と永琳を描こうとしたが、てゐは、
「知らぬ、知らぬ、茶にしよう」と台所へ出て行った。
仕方なく鈴仙は連れ戻そうとてゐの後を追ったが、
「まあいいから、一杯飲みましょう」
というてゐの好意を無駄にするのも悪いかと思い、てゐに付き合っているうちに時間が過ぎた。
輝夜は全ての絵を見た後でてゐと鈴仙に何をしていたかを聞き、
「酒はてゐと鈴仙にやることにする」
と大声で言う。
しかしてゐは
「要らぬ、要らぬ」と出ていき、鈴仙は
「私の得るところではない」と酒をてゐの部屋に置いてきた。
この話を聞いた白玉楼の魂魄妖夢、
「ハテ、天井板と床板が逆ではございませぬか」
西行寺幽々子、これに答える。
「元々同じ木からなれば」
これを聞いて妖夢、一歩退き頭を伏せて
「なるほど正しく描いたものだ」と言って去る。
とりあえず1話目と2話目のてゐがフリーダムすぎるw
描くというのは絵に留まらない、ってことかな。
てゐフリーダム過ぎるぞw
3がわからない。
二人の普段を正しく表現したとか?
しかし2のてゐがwww