ここは地霊殿。
決して『ちれいどの』と呼んではいけない。
この館の恐ろしい主に怒られるからだ。(ちれいどのって武将みたいな名前ですね)
「ひーとみを閉ーじてーきーみをー描くよー」
その恐ろしい主、古明地さとりとその妹、古明地こいしは居間にいた。
さとりは怪訝そうな表情でソファに座って紅茶を飲みながら、急に立ち上がって歌い出したこいしを見つめていた。
(黄身を描くのですか・・・最近の歌はわかりませんね・・・)
「おねーちゃん」
「黄身ッ!?」
思いっきり勘違いして変な思考に耽っていたさとりは、こいしが歌い終わって自分の顔を覗きこんでいるのに全く気が付かず、
急に声をかけられて変な声を出してしまった。大変恥ずかしい。
「どうしたのお姉ちゃん、ぼーっとしちゃって」
「いえ、こいしがいきなり歌い出すからどんな反応をすればいいのか迷って・・・」
「こんな時、お空が生きていたら『人生は迷うことばかりさ』って格好良く言ってただろうに・・・」
「お空はそんなキャラじゃないし、そもそも死んでいません」
さとりは心底訳が分からないといった表情をして溜息をついた。
こいしは何も喋らなければ、終始笑顔でアイドル気質があるというのに、喋りだすと物騒なことを言ったり、理解に苦しむことを言ったりする。
いつものことだが、今日は平時よりもずっと理解に苦しむ。
「ところでね、瞳って閉じられないよね」
「・・・・・・・」
「閉じるのって瞼だよね」
「・・・・・・・」
「ねぇ、なんで黙っているの?」
「・・・聞きたいのは私の方です。大体なんですか、その歌は。そんなもの幻想入りしましたっけ。ああ、そうでしたね、私は奔放な貴方と違ってこんな地下に引き籠っているので外の世界のことはよくわからないのですものね。いや、この場合の外の世界っていうのは地上と言う意味ですよ。決して幻想郷の外という意味ではありません。むしろ幻想郷の外に出られたら、私だったら安眠枕を買い占めますよ。最近眠れませんものね。誰かに膝枕されたいですね。あ、それでなんでしたっけ。黄身の話でしたっけ。貴方もそろそろ、黄身と白身を分けるぐらいの料理テクニックは身につけるべきでしょう。それぐらい出来ないとメレンゲすら作れませんよ。え?メレンゲを馬鹿にするな?そうですか。貴方とは分かり合えると思っていたのに・・・。もう許しません。瞳どころか瞼も閉じられないようにして差し上げましょう。さぁかかって」
「お姉ちゃん」
こいしに声をかけられてさとりはハッとした。
気苦労が重なると、大阪のおばちゃんも顔負けのマシンガン☆トークで捲し立て続ける、彼女の悪い癖なのだ。
それはさとり妖怪であるが所以なのであろうが、心の読めないこいし相手にも捲し立てるのでタチが悪い。
「ごめんなさい、こいし・・・私ったらまた・・・」
「お姉ちゃんも黄身と白身分けられないでしょ?」
「何を・・・」
「じゃあやってみる?」
―――というわけで、『古明地家のウキウキ(3+α)分クッキング!』が行われたのであった。
「どうも、語り部の古明地こいしです!今日は私の姉である古明地さとりが黄身と白身を見事分けてご覧にいれます!」
「なんですか『語り部』って・・・そんな伝統を感じさせるみたいなモノでもないでしょう・・・『ナレーター』でいいのですよ」
「お姉ちゃんったら酷く現実的なんだね。まるで夢を追いかけ続けて、気づいた頃には遅すぎた大人のようだね!」
「料理をする時は静かに」
さあ、我らがさとりは黄身と白身を分けられるのか!?
さとりは慣れた手つきで卵を取ると用意しておいたボールに向けて卵をブチ割った。
「さ~あ、果たして白身と黄身の分割は成功したのでしょうか」
「・・・・・」
「お姉ちゃん、これは、失敗、だね!」
「・・・・・」
文字通り『ブチ割った』その卵は、白身と黄身が分けられていない。
その白と黄のコントラストはまるで哀しい輪舞曲を踊っているかのようだった。
「あちゃー、失敗だね!お姉ちゃん!ね!」
「・・・・・」
「お姉ちゃん、泣いているの?泣きたいときは思いっ切り泣いてもいいんだよ」
「・・・・・(ブチィ」
さとりは氷のように冷たい瞳で、獣のように姿勢を低くし、こいしの懐に飛び込んだ。
と思った瞬間、こいしの両足を自分の両手で抱きかかえるようにしてそのままタックルの要領で傍に置いてあったソファに押し倒した。
―――そう、これが古明地さとりの必殺技、双手刈である。(ちなみに柔道の現行ルールで使うと反則になるので注意だ!)
「お、お姉ちゃん!?やめて!許してぇ!」
「許しませんよ」
そのまま仰向けのこいしの上に馬乗りになり、閉じてしまった彼女のサードアイを両手を使ってこじ開けようとする。
「な、何やってるのお姉ちゃん!?」
「貴方が変なこと言って私を困らせるのはこの閉じたサードアイが原因です。無理やりにでも開いてうわぁ、黒目がギョロギョロしてて気持ち悪いっ」
「ひどいよ・・・」
無理やりこじ開けたところ、サードアイの中の黒目が異様に動いていたので、それを見て悲鳴を上げるさとり。
寝ている人の瞼をこじ開けてみると、黒目がギョロギョロ動いていたりするのと同じ原理なのだろう。
だからと言って面白半分でやっちゃいけないぞ!
「ううっ・・・お姉ちゃんに汚された・・・」
「私は何もやっていません」
いつの間にかこいしの上から降りて、仰向けのままの彼女を見下ろすように立っているさとり。
こいしは涙目でさとりの顔を見つめる。さとりはニヤニヤしながらその様子を見つめている。
狂気の宴はまだ始まったばかりだ。
―――5時間後
「ううっ・・・お姉ちゃんに汚された・・・」
「私は何もやっていません」
この一連の流れを5時間ぶっ通しでやり続けた彼女たち。
恐るべし地底。貴方の知らない世界がここにある。
「う」
「私は何もやっていません」
「まだ全部言い切ってないよおおおおおおおお!」
とうとう耐え切れなくなって、両手で顔を覆って号泣するこいし。
さとりは妙な快感に打ち震えていた。変態だ。
「さとり様何やっているんですか」
「お燐!?一体いつからそこに!?」
「3時間前からです」
「そんなに・・・」
救世主の如く現れたのは、さとりのペット、おりんりんである。
本名が難しくてなかなか覚えてもらえないらしい。
「それにしても、3時間もやってよく飽きませんね」
「5時間よ。貴方が来るずっと前からやってたわ」
「クレイジーな人ですね」
ご主人に向かって辛辣な言葉を浴びせるおりんりん。
さとりは意に介さない。どっちみち心の声を聞けるので、そんなことは慣れっこなのだ。
「ふむ・・・お燐、今貴方は『夕飯できていますよクレイジーさとりん』と考えていますね」
「やだ、恥ずかしい」
「そうですね、夕飯の時間にしましょうか。うん?『痺れを切らしたお空が私とこいしを探しに行ったまま帰ってこない』ですって?」
「そういう訳です」
「・・・・そうですか。では夕飯にしましょうか」
「ですね!」
お燐はとびっきりの笑顔をさとりに向けた。
その笑顔につられてさとりも微笑んだ。
食卓に向かう彼女たちの後ろ姿は、輝かしい慈愛に充ち溢れていたという。
「終わらせないよ」
なんということだろうか。
先程まで泣いていたはずのこいしが立ち上がり、強い意志を持った瞳でさとりを見据えていた。
「頼むから終わらせて・・・」
「さとり様」
お燐がさとりの肩に手を置いて首を横に振る。
「行かせてあげてください」
「いや、どこに・・・というよりですね、なんですかこの流れは」
「お姉ちゃん、私にやらせて・・・お姉ちゃんに無理やり第三の目をこじ開けられそうになった今の私ならお空を探し当てられる」
「当て付けですか・・・」
「さとり様、もう何も言わないでください。こいし様が心を取り戻したんです」
「いやいや、サードアイ閉じてるじゃないですか・・・」
静かに、それでいて全力で否定するさとり。
彼女の妙に現実的なところにはペットもびっくりである。
「お姉ちゃん。大事なのは『優しさ』だよ。事実や結果じゃない。優しさがあるか無いかが一番大切なんだよ」
「ああ!もう何も言いませんよ!」
「その意気です、こいし様!」
さとりはいじけてしまった。
そんな彼女の姿はとても愛らしいと評判なのだが、他の二人は全く気にしない。
「じゃあ、行ってくるね!お燐、お姉ちゃんを頼んだよ!」
「任せてください」
「読めない・・・貴方達の行動原理が読めない・・・」
「人生は迷うことばかりさ」
地底の誰もいない所で一人佇み、ポツンと呟く空。
古明地姉妹を探しに行ったまでは良いが、迷子になってしまったのである。
「そのくたびれた企業戦士のような台詞は・・・お空!」
「こいし様!?」
こいしを見つけた空は驚いたような顔をしたが、すぐに笑顔になった。
「こいし様が来てくれるなんて・・・お空感激!」
「私も生まれ変わったわ。優しさを身に付けた私に敵はない」
「無意識でも・・・私は嬉しいです・・・」
「お空・・・ふふっ、ありがと」
結局二人が帰って来たのは、その3時間後であった。
この事件に対し、古明地こいしは「道に迷った。人生という名の」などと述べており、捜査は難航する模様。
また、同伴していた霊烏路空は「先に夕飯食べ終わるなんて許されないよ」と怒りを露わにしている。
この陳述に対し、地霊殿の主、古明地さとりは「今何時だと思っているんですか。最近寝られない私に対する嫌がらせ(ry」
などと長々と述べ、遺憾の意を表明した。(お燐は寝ていた)
決して『ちれいどの』と呼んではいけない。
この館の恐ろしい主に怒られるからだ。(ちれいどのって武将みたいな名前ですね)
「ひーとみを閉ーじてーきーみをー描くよー」
その恐ろしい主、古明地さとりとその妹、古明地こいしは居間にいた。
さとりは怪訝そうな表情でソファに座って紅茶を飲みながら、急に立ち上がって歌い出したこいしを見つめていた。
(黄身を描くのですか・・・最近の歌はわかりませんね・・・)
「おねーちゃん」
「黄身ッ!?」
思いっきり勘違いして変な思考に耽っていたさとりは、こいしが歌い終わって自分の顔を覗きこんでいるのに全く気が付かず、
急に声をかけられて変な声を出してしまった。大変恥ずかしい。
「どうしたのお姉ちゃん、ぼーっとしちゃって」
「いえ、こいしがいきなり歌い出すからどんな反応をすればいいのか迷って・・・」
「こんな時、お空が生きていたら『人生は迷うことばかりさ』って格好良く言ってただろうに・・・」
「お空はそんなキャラじゃないし、そもそも死んでいません」
さとりは心底訳が分からないといった表情をして溜息をついた。
こいしは何も喋らなければ、終始笑顔でアイドル気質があるというのに、喋りだすと物騒なことを言ったり、理解に苦しむことを言ったりする。
いつものことだが、今日は平時よりもずっと理解に苦しむ。
「ところでね、瞳って閉じられないよね」
「・・・・・・・」
「閉じるのって瞼だよね」
「・・・・・・・」
「ねぇ、なんで黙っているの?」
「・・・聞きたいのは私の方です。大体なんですか、その歌は。そんなもの幻想入りしましたっけ。ああ、そうでしたね、私は奔放な貴方と違ってこんな地下に引き籠っているので外の世界のことはよくわからないのですものね。いや、この場合の外の世界っていうのは地上と言う意味ですよ。決して幻想郷の外という意味ではありません。むしろ幻想郷の外に出られたら、私だったら安眠枕を買い占めますよ。最近眠れませんものね。誰かに膝枕されたいですね。あ、それでなんでしたっけ。黄身の話でしたっけ。貴方もそろそろ、黄身と白身を分けるぐらいの料理テクニックは身につけるべきでしょう。それぐらい出来ないとメレンゲすら作れませんよ。え?メレンゲを馬鹿にするな?そうですか。貴方とは分かり合えると思っていたのに・・・。もう許しません。瞳どころか瞼も閉じられないようにして差し上げましょう。さぁかかって」
「お姉ちゃん」
こいしに声をかけられてさとりはハッとした。
気苦労が重なると、大阪のおばちゃんも顔負けのマシンガン☆トークで捲し立て続ける、彼女の悪い癖なのだ。
それはさとり妖怪であるが所以なのであろうが、心の読めないこいし相手にも捲し立てるのでタチが悪い。
「ごめんなさい、こいし・・・私ったらまた・・・」
「お姉ちゃんも黄身と白身分けられないでしょ?」
「何を・・・」
「じゃあやってみる?」
―――というわけで、『古明地家のウキウキ(3+α)分クッキング!』が行われたのであった。
「どうも、語り部の古明地こいしです!今日は私の姉である古明地さとりが黄身と白身を見事分けてご覧にいれます!」
「なんですか『語り部』って・・・そんな伝統を感じさせるみたいなモノでもないでしょう・・・『ナレーター』でいいのですよ」
「お姉ちゃんったら酷く現実的なんだね。まるで夢を追いかけ続けて、気づいた頃には遅すぎた大人のようだね!」
「料理をする時は静かに」
さあ、我らがさとりは黄身と白身を分けられるのか!?
さとりは慣れた手つきで卵を取ると用意しておいたボールに向けて卵をブチ割った。
「さ~あ、果たして白身と黄身の分割は成功したのでしょうか」
「・・・・・」
「お姉ちゃん、これは、失敗、だね!」
「・・・・・」
文字通り『ブチ割った』その卵は、白身と黄身が分けられていない。
その白と黄のコントラストはまるで哀しい輪舞曲を踊っているかのようだった。
「あちゃー、失敗だね!お姉ちゃん!ね!」
「・・・・・」
「お姉ちゃん、泣いているの?泣きたいときは思いっ切り泣いてもいいんだよ」
「・・・・・(ブチィ」
さとりは氷のように冷たい瞳で、獣のように姿勢を低くし、こいしの懐に飛び込んだ。
と思った瞬間、こいしの両足を自分の両手で抱きかかえるようにしてそのままタックルの要領で傍に置いてあったソファに押し倒した。
―――そう、これが古明地さとりの必殺技、双手刈である。(ちなみに柔道の現行ルールで使うと反則になるので注意だ!)
「お、お姉ちゃん!?やめて!許してぇ!」
「許しませんよ」
そのまま仰向けのこいしの上に馬乗りになり、閉じてしまった彼女のサードアイを両手を使ってこじ開けようとする。
「な、何やってるのお姉ちゃん!?」
「貴方が変なこと言って私を困らせるのはこの閉じたサードアイが原因です。無理やりにでも開いてうわぁ、黒目がギョロギョロしてて気持ち悪いっ」
「ひどいよ・・・」
無理やりこじ開けたところ、サードアイの中の黒目が異様に動いていたので、それを見て悲鳴を上げるさとり。
寝ている人の瞼をこじ開けてみると、黒目がギョロギョロ動いていたりするのと同じ原理なのだろう。
だからと言って面白半分でやっちゃいけないぞ!
「ううっ・・・お姉ちゃんに汚された・・・」
「私は何もやっていません」
いつの間にかこいしの上から降りて、仰向けのままの彼女を見下ろすように立っているさとり。
こいしは涙目でさとりの顔を見つめる。さとりはニヤニヤしながらその様子を見つめている。
狂気の宴はまだ始まったばかりだ。
―――5時間後
「ううっ・・・お姉ちゃんに汚された・・・」
「私は何もやっていません」
この一連の流れを5時間ぶっ通しでやり続けた彼女たち。
恐るべし地底。貴方の知らない世界がここにある。
「う」
「私は何もやっていません」
「まだ全部言い切ってないよおおおおおおおお!」
とうとう耐え切れなくなって、両手で顔を覆って号泣するこいし。
さとりは妙な快感に打ち震えていた。変態だ。
「さとり様何やっているんですか」
「お燐!?一体いつからそこに!?」
「3時間前からです」
「そんなに・・・」
救世主の如く現れたのは、さとりのペット、おりんりんである。
本名が難しくてなかなか覚えてもらえないらしい。
「それにしても、3時間もやってよく飽きませんね」
「5時間よ。貴方が来るずっと前からやってたわ」
「クレイジーな人ですね」
ご主人に向かって辛辣な言葉を浴びせるおりんりん。
さとりは意に介さない。どっちみち心の声を聞けるので、そんなことは慣れっこなのだ。
「ふむ・・・お燐、今貴方は『夕飯できていますよクレイジーさとりん』と考えていますね」
「やだ、恥ずかしい」
「そうですね、夕飯の時間にしましょうか。うん?『痺れを切らしたお空が私とこいしを探しに行ったまま帰ってこない』ですって?」
「そういう訳です」
「・・・・そうですか。では夕飯にしましょうか」
「ですね!」
お燐はとびっきりの笑顔をさとりに向けた。
その笑顔につられてさとりも微笑んだ。
食卓に向かう彼女たちの後ろ姿は、輝かしい慈愛に充ち溢れていたという。
「終わらせないよ」
なんということだろうか。
先程まで泣いていたはずのこいしが立ち上がり、強い意志を持った瞳でさとりを見据えていた。
「頼むから終わらせて・・・」
「さとり様」
お燐がさとりの肩に手を置いて首を横に振る。
「行かせてあげてください」
「いや、どこに・・・というよりですね、なんですかこの流れは」
「お姉ちゃん、私にやらせて・・・お姉ちゃんに無理やり第三の目をこじ開けられそうになった今の私ならお空を探し当てられる」
「当て付けですか・・・」
「さとり様、もう何も言わないでください。こいし様が心を取り戻したんです」
「いやいや、サードアイ閉じてるじゃないですか・・・」
静かに、それでいて全力で否定するさとり。
彼女の妙に現実的なところにはペットもびっくりである。
「お姉ちゃん。大事なのは『優しさ』だよ。事実や結果じゃない。優しさがあるか無いかが一番大切なんだよ」
「ああ!もう何も言いませんよ!」
「その意気です、こいし様!」
さとりはいじけてしまった。
そんな彼女の姿はとても愛らしいと評判なのだが、他の二人は全く気にしない。
「じゃあ、行ってくるね!お燐、お姉ちゃんを頼んだよ!」
「任せてください」
「読めない・・・貴方達の行動原理が読めない・・・」
「人生は迷うことばかりさ」
地底の誰もいない所で一人佇み、ポツンと呟く空。
古明地姉妹を探しに行ったまでは良いが、迷子になってしまったのである。
「そのくたびれた企業戦士のような台詞は・・・お空!」
「こいし様!?」
こいしを見つけた空は驚いたような顔をしたが、すぐに笑顔になった。
「こいし様が来てくれるなんて・・・お空感激!」
「私も生まれ変わったわ。優しさを身に付けた私に敵はない」
「無意識でも・・・私は嬉しいです・・・」
「お空・・・ふふっ、ありがと」
結局二人が帰って来たのは、その3時間後であった。
この事件に対し、古明地こいしは「道に迷った。人生という名の」などと述べており、捜査は難航する模様。
また、同伴していた霊烏路空は「先に夕飯食べ終わるなんて許されないよ」と怒りを露わにしている。
この陳述に対し、地霊殿の主、古明地さとりは「今何時だと思っているんですか。最近寝られない私に対する嫌がらせ(ry」
などと長々と述べ、遺憾の意を表明した。(お燐は寝ていた)
そして、ちれいどの…何かカッコいいぞ!
異論は認めない!
主にさとりさんwwww