あやややや。
やってしまいました。
今日は新聞も休刊日、大して取材するようなことがあるわけでもないのに……
気がつけば、博麗神社にやってきていました。
「何故でしょう、霊夢さんに用なんてないのに……」
自分で自分の行動が理解できません。
それでも私の歩みは止まることなく、博麗神社へと吸い込まれていきました。
「あら、文じゃない。新聞ならいらな……って、一体何しに来たの?」
縁側にいた霊夢さんが不思議そうにこっちを見ています。きっと私が新聞も取材用のメモも持っていないことに気づいたんでしょう。
「いえ、別に用はないんですけど……」
なんでしょうか。
妙に心臓がドキドキしています。
霊夢さんと視線を合わせることが出来ません。
「用もないのに来るなんて、よっぽど暇なのね」
霊夢さんはお茶を飲みながら苦笑しています。
「……文、こっち来なさい」
「……ふぇ?」
我ながら変な声を出してしまいました。
だって、霊夢さんが私に「来い」なんて言うとは思わなかったものですから。
「隣に座りなさいよ。どうせ暇なんでしょ?お茶くらい飲んでいきなさい」
「……え? えぇ!?」
思わず叫んでしまいました。
霊夢さんが、私とお茶を……?
意味が分かりません。何なのでしょうかこの展開は。
いや、それ以上に……
どうして私は、霊夢さんとお茶できることが、こんなにも嬉しいのでしょうか……?
私は霊夢さんに促されるまま、隣にゆっくりと腰掛けます。
隣にいる霊夢さんのいい匂いが、私の鼻腔をくすぐります。
「さてと……お茶持ってくるから、少し待ってて」
「え? あ、はい。ありがとうございます……」
そういって霊夢さんは立ち上がり、部屋の中へ入っていきました。
「……」
どうやら、私は霊夢さんのことが好きになってしまったようです。
恋なんてしたことなかったので、今の今まで気づきませんでした。
「これが……恋」
一人で私は呟きます。
不思議と、幸せな気分になりました。
自然に笑みがこぼれ、少しずつ体が熱くなってきます。
「……何笑ってんの?」
「うひゃああああああああああああああ!?」
いつの間にか戻ってきた霊夢さんに突然声をかけられ、思わず大声を出してしまいました。
「あ、れ、れ、霊夢さん、えっとその……あやややや……」
「?……あ、お茶持ってきたけど」
「い、イタダキマス」
霊夢さんは持ってきたお盆を下ろします。
いい香りの緑茶と、お茶菓子のお饅頭。
私は緊張しつつも、ゆっくりとお茶を啜りました。
「……あ、おいしいですね、このお茶」
「そう?よかった。そっちのお饅頭も食べていいのよ?」
霊夢さんに言われたので、お饅頭をちょこっとだけ食べてみます。
あんことかが入っているのかな……と思ったら、中はカスタードクリームでした。
「甘くて、おいしい……」
そんな呟きが、思わず出てしまうほど素敵な味でした。
「ふふっ……文、ほっぺたにカスタードが付いてるわよ?」
「え……?嘘ッ」
私は慌ててほっぺたをぺちぺち叩きますが、なかなかカスタードの付いている場所が分かりません。
「もう……仕方ないわね」
「え……」
一瞬だった。
霊夢さんが、私のほっぺたをペロッと舐めてきた……
「―――――――!?」
あやややや!?
頭の中が真っ白です!?
なんかこう嬉しいのと恥ずかしいのと熱いのとその他いろいろな物が混ざってごちゃごちゃになってしまいました!
「文、顔が真っ赤よ?」
霊夢さんが話しかけてきますけど、脳が追いつきません。
だ、だって、だって……
「文」
その時、霊夢さんが少し強く私の名前を呼びました。
「……好きよ」
――――――――――その瞬間、私の中の何かが弾けました。
「霊夢さんっ!!」
気が付いたときには、私は霊夢さんに抱きついていました。
「あらあら、文ってば甘えん坊ね」
霊夢さんはそう言いながら、私の頭をゆっくりと撫でてくれます。
「霊夢さん……私も、好きですよ」
「ふふっ、そう」
返答はそっけなかったですけど、霊夢さんは少しだけ強く抱きしめ返してくれました。
「……私、貴方の新聞はあまり好きじゃないけど、貴方のことは幻想郷で一番好きよ?」
「むぅ……新聞も好きになってもらえるよう頑張りますよぅ……」
私と霊夢さんは、何時間も抱きしめ合いました。
「……霊夢さん」
「何?」
「……お賽銭、入れていきますね」
「あら、ありがとう。気が利くじゃない」
「でも、お金もってないので……お賽銭の代わりにこれを」
「―――!」
……霊夢さんの顔が少し赤くなるのと、私の唇が彼女の唇に触れたのは、ほとんど同時でした。
やってしまいました。
今日は新聞も休刊日、大して取材するようなことがあるわけでもないのに……
気がつけば、博麗神社にやってきていました。
「何故でしょう、霊夢さんに用なんてないのに……」
自分で自分の行動が理解できません。
それでも私の歩みは止まることなく、博麗神社へと吸い込まれていきました。
「あら、文じゃない。新聞ならいらな……って、一体何しに来たの?」
縁側にいた霊夢さんが不思議そうにこっちを見ています。きっと私が新聞も取材用のメモも持っていないことに気づいたんでしょう。
「いえ、別に用はないんですけど……」
なんでしょうか。
妙に心臓がドキドキしています。
霊夢さんと視線を合わせることが出来ません。
「用もないのに来るなんて、よっぽど暇なのね」
霊夢さんはお茶を飲みながら苦笑しています。
「……文、こっち来なさい」
「……ふぇ?」
我ながら変な声を出してしまいました。
だって、霊夢さんが私に「来い」なんて言うとは思わなかったものですから。
「隣に座りなさいよ。どうせ暇なんでしょ?お茶くらい飲んでいきなさい」
「……え? えぇ!?」
思わず叫んでしまいました。
霊夢さんが、私とお茶を……?
意味が分かりません。何なのでしょうかこの展開は。
いや、それ以上に……
どうして私は、霊夢さんとお茶できることが、こんなにも嬉しいのでしょうか……?
私は霊夢さんに促されるまま、隣にゆっくりと腰掛けます。
隣にいる霊夢さんのいい匂いが、私の鼻腔をくすぐります。
「さてと……お茶持ってくるから、少し待ってて」
「え? あ、はい。ありがとうございます……」
そういって霊夢さんは立ち上がり、部屋の中へ入っていきました。
「……」
どうやら、私は霊夢さんのことが好きになってしまったようです。
恋なんてしたことなかったので、今の今まで気づきませんでした。
「これが……恋」
一人で私は呟きます。
不思議と、幸せな気分になりました。
自然に笑みがこぼれ、少しずつ体が熱くなってきます。
「……何笑ってんの?」
「うひゃああああああああああああああ!?」
いつの間にか戻ってきた霊夢さんに突然声をかけられ、思わず大声を出してしまいました。
「あ、れ、れ、霊夢さん、えっとその……あやややや……」
「?……あ、お茶持ってきたけど」
「い、イタダキマス」
霊夢さんは持ってきたお盆を下ろします。
いい香りの緑茶と、お茶菓子のお饅頭。
私は緊張しつつも、ゆっくりとお茶を啜りました。
「……あ、おいしいですね、このお茶」
「そう?よかった。そっちのお饅頭も食べていいのよ?」
霊夢さんに言われたので、お饅頭をちょこっとだけ食べてみます。
あんことかが入っているのかな……と思ったら、中はカスタードクリームでした。
「甘くて、おいしい……」
そんな呟きが、思わず出てしまうほど素敵な味でした。
「ふふっ……文、ほっぺたにカスタードが付いてるわよ?」
「え……?嘘ッ」
私は慌ててほっぺたをぺちぺち叩きますが、なかなかカスタードの付いている場所が分かりません。
「もう……仕方ないわね」
「え……」
一瞬だった。
霊夢さんが、私のほっぺたをペロッと舐めてきた……
「―――――――!?」
あやややや!?
頭の中が真っ白です!?
なんかこう嬉しいのと恥ずかしいのと熱いのとその他いろいろな物が混ざってごちゃごちゃになってしまいました!
「文、顔が真っ赤よ?」
霊夢さんが話しかけてきますけど、脳が追いつきません。
だ、だって、だって……
「文」
その時、霊夢さんが少し強く私の名前を呼びました。
「……好きよ」
――――――――――その瞬間、私の中の何かが弾けました。
「霊夢さんっ!!」
気が付いたときには、私は霊夢さんに抱きついていました。
「あらあら、文ってば甘えん坊ね」
霊夢さんはそう言いながら、私の頭をゆっくりと撫でてくれます。
「霊夢さん……私も、好きですよ」
「ふふっ、そう」
返答はそっけなかったですけど、霊夢さんは少しだけ強く抱きしめ返してくれました。
「……私、貴方の新聞はあまり好きじゃないけど、貴方のことは幻想郷で一番好きよ?」
「むぅ……新聞も好きになってもらえるよう頑張りますよぅ……」
私と霊夢さんは、何時間も抱きしめ合いました。
「……霊夢さん」
「何?」
「……お賽銭、入れていきますね」
「あら、ありがとう。気が利くじゃない」
「でも、お金もってないので……お賽銭の代わりにこれを」
「―――!」
……霊夢さんの顔が少し赤くなるのと、私の唇が彼女の唇に触れたのは、ほとんど同時でした。
糖分たっぷりですね。
あやれいむ万歳!
これで糖分補充だ!
良い甘味でした。ご馳走様です。感謝。