Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

橋の下の会話2009

2009/01/24 00:18:00
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「おーい、橋姫―」
「なによ」
「助けてくれー」
「はぁ?」
「助けてくれー」
「何言ってんの」
「助けてくれー」
「状況がわからないんだけど」
「大変だぁー」
「何が」
「大変だぁー」
「何が」
「大変だぁー」
「だから何がよっ!」
「大変なんだぁー」
「ちっとも大変そうに聞こえないんだけど」
「橋姫ー」
「何よ」
「いるの?」
「いるわよっ」
「そっかぁー」
「さっきから喋っているでしょ!」
「それもそうかぁー」
「それもそうかっていうかね」
「そうだねー」
「あんたさあ」
「なにー?」
「頭平気?」
「うん」
「本当に?」
「うん」
「さっきから私、ちゃんと受け答えしているんだけど」
「うん」
「聞いてた?」
「うん」
「本当に?」
「うん」
「聞いてなかった?」
「うん」
「聞いてねーだろ」
「うん」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「帰る」
「えー」
「帰るったら帰る」
「えー」
「付き合ってらんない」
「えー」
「どうせまた酔っ払っているんでしょう」
「そんなことないよー」
「酒の匂いがする」
「えー」
「だから付き合ってらんないわ」
「えー」
「帰る」
「えー」
「それじゃね」
「橋姫―」
「なに」
「助けてくれー」
「帰る」
「えー」
「えーじゃない。人の話を聞かないあんたが悪い」
「えー」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「用件は」
「えー?」
「用件は何よ、早く言いなさいよ」
「あー」
「助けてやるから」
「橋姫―」
「なに」
「いるの?」
「いるわよっ!」
「そっかぁー」
「あんた本当に私の話聞いてんの!?」
「うん」
「聞いてねーだろ」
「うん」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「帰る」
「えー」
「嫌ならとっとと用件言え」
「あー」
「はよ言え」
「えーと」
「突っ込むのも面倒だわ」
「橋姫―」
「なに」
「助けてくれー」
「それは聞いた」
「助けてくれー」
「聞いた」
「助けてくれー」
「ああもう! 聞いたって何度も言っているでしょう!」
「えー」
「えーじゃねーよ! 8回目だよ! いい加減飽きたよ!」
「あー」
「簡潔に! 本題に! 入れ!」
「えーと」
「えーと?」
「大変だぁー」
「聞いた」
「大変だぁー」
「知ってる」
「大変だぁー」
「知ってるよ! 聞いたよ! もう6回目だよ!」
「7回目だよ?」
「おまっ、突っ込み入れる頭があるならちゃんと答えろよ!」
「えー」
「えーじゃねえよ! 突っ込み返された私がバカみたいだよ!」
「そっかー」
「早く本題に入れ!イライラしてきた!」
「本題かー」
「本題よ!」
「えーと」
「えーと?」
「ほんだいって、なに?」
「プチン」
「なんだっけー」
「帰っていい?」
「えー」
「帰らせろ」
「えー」
「血管が切れたので帰らせていただきます」
「えー」
「えーじゃねえよ!大変だっつたのお前だろ!何が大変か教えろって言っているのよ!」
「あーそのことかぁー」
「はあはあはあ」
「わかったー」
「わかったじゃねえし。さっきからちっとも大変に聞こえないんだけど」
「えーと」
「えーと?」
「橋姫―」
「何よ」
「いるの?」
「いるわよっ!」
「そっかー」
「そっかじゃないわよ!さっきからあんたと話しているでしょ!」
「そうだねー」
「そうだねじゃねえええええ」
「橋姫―」
「あんたと話していると本当に疲れるわ!」
「樽がさー」
「酔っ払いだからいつまでも絡みついてくるし!」
「落ちてきてさー」
「しつこいし酒臭いし!」
「角に刺さっちゃってさー」
「言ったことすぐに忘れるし!」
「動けないんだよー」
「無視したくても掴まれて身動き取れなくなるし!」
「・・・・・・」
「だいたいあんたはね、いつも人の都合なんて考えずに」
「・・・・・・」
「勝手なことばかりやっているから妬ましいっての」
「・・・・・・」
「今まで私がどれだけ振り回されてきたことか」
「・・・・・・」
「いっぺん人の立場になって考えて」
「・・・・・・」
「みろってのよはあイライラする」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「ん?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「なんか言った?」
「えー」
「ごめん、聞いてなかった」
「えー」
「ごめん」
「ないよー」
「今のは私が悪かったわよ」
「ないよー」
「ごめんって」
「・・・・・・」
「悪かったって」
「・・・・・・」
「本当に悪かったわよ、大変なときに」
「・・・・・・」
「こ、今度はちゃんと聞くから」
「・・・・・・」
「一文字も漏らさずに聞くから」
「・・・・・・」
「悪かったわよさっきは」
「・・・・・・」
「本当に反省しているわ、ごめん」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「わ、悪かったって言っているでしょ!ゆ、許しなさいよコレぐらい!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「ごめん、ちょっと逆切れだったかも」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「本当ごめん、なに考えているんだろう、私」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「は、反省しているから、ちょっと疲れてただけだから・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「うん、きっとそのせいよ。決して悪気があったわけじゃ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「ほ、星熊―?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「グー」
「寝てたのかよ!」
「グぉー」
「起きろや星熊!散々意味もなく謝った私の過去を返せ!」
「グガー」
「だいたいあんたはね、人がこうして付き合ってやっているっていうのになんで途中で」
「グゴゴー」
「寝るのよ人を置いて!私がバカみたいだよ!」
「んお!?」
「あ」
「んう?」
「起きたか」
「うおー」
「本当に起きたのかな、ためしに呼んでみるか」
「むー」
「星熊―?」
「んー?」
「起きてるー?」
「うーん」
「起きてるな」
「ふあああ」
「なら、さっきの話の続きを」
「んー?」
「星熊ー?」
「んー」
「聞いてる?」
「ううん」
「じゃあ帰るー」
「待ってー」
「じゃあ早く何が起きたのか言いなさい」
「えー」
「えーじゃなくて」
「もっかい言うの?」
「うん」
「えー」
「おねがい」
「だからさ、樽がさ」
「うん」
「落ちてきてさ」
「うん」
「私の頭に刺さったのよ」
「抜けばいいじゃん」
「でもさ」
「うん」
「抜くとさ」
「うん」
「中の酒まで出てくる気がするんだよ」
「うん」
「だからさ」
「うん」
「大変なんだよ」
「うんすっごくどうでもいいね」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「橋姫ー」
「何よ」
「たすけてよー」
「めんどい」
「酒がこぼれるよー」
「なんか桶みたいな物でも用意すればいいでしょ」
「そっかぁー」
「そうよ」
「どうやって?」
「・・・・・・」
「・・・・・」
「あー、あんた動けないんだっけ」
「うん」
「しょうがないわね」
「すまんー」
「でも桶なんてどこにあるんだか」
「あるんだか」
「真似すんな」
「真似すんな」
「真似すんじゃねえよ!いい加減とっとと終わらせたいんだよ!」
「えー」
「えーじゃねええええ!」
「だって暇なんだもん」
「知るか」
「動けないからさー」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「もうさ、そのまま全部顔を樽の中に突っ込めば?」
「えー」
「いいでしょ、あんただし」
「服汚れるじゃん」
「ジャージの癖になに言ってんの」
「けっこうプレミアついているんだよ?」
「知るか」
「体操着って」
「なんか別の意味でついてそうね。プレミア」
「欲しいの?」
「欲しくねえよおおお!!ばかやろおおおお!!」
「そういうの趣味かと思っていたのに」
「ちげえよ!どこをどうとったらそうなるんだよ!」
「橋姫ってさあ」
「なんだよ」
「常に家に居るイメージがあるからさあ」
「確かにあんま外出しないけど!」
「体操着集めているんじゃないかと」
「なんでだよ!あつめねーよんなもの!変態かよ!」
「でも私の体操着、結構旧都の女の子達に人気だよ?」
「あーそうですかっ」
「やっぱり欲し」
「欲しく無いっていってんだろうがあああ!」
「なんならサインつきで」
「いらねーよ!誰が使用済み体操着なんて欲しがるか!」
「えー、旧都の女の子達に人気だよー?」
「はっ人気者なのね!妬ましいわ!」
「わー、嫉妬したー」
「してねーよバカ!」
「橋姫が嫉妬したー」
「だからしてないって!」
「いつものことだぁー」
「うぜええええええ!当たってるから余計うぜええええ!」
「やっぱしてるんだ」
「素直に関心すんな。悲しくなる」
「でさー」
「なによ」
「バケツでも桶でもなんでもいいからさあ」
「ああ」
「持ってきてよ」
「そうね」
「早くしないと角がふやけちゃうよ」
「そうかもね」
「ふやけると角ってどうなるんだろー」
「やわらかくなるんじゃない?」
「あ、同じこと思った」
「げ」
「気が合うなあ」
「最悪」
「でもなあ」
「なんでこいつと」
「早くしないと本当にまずいな」
「一生の不覚だわ」
「おーい橋姫―」
「なによ」
「桶持ってきて」
「持ってきてって言われてもねえ」
「持ってきて」
「そう簡単に手ごろな桶があるわけでも」
「あるよー」
「どこに」
「こっから150階ぐらい上がって」
「うわめんどくさ」
「ちょっと左に曲がって」
「うん」
「76°回転してから直進したところに」
「細けえな」
「奴の家があります」
「奴って誰!?」
「そこの桶で大丈夫です」
「人の家の桶使うんかい」
「うん」
「こっから旧都のはんず行った方が早くね?」
「うん」
「どっちだよ」
「でもそこの桶が一番大きいのだ」
「なんでわかるのよ」
「なんとなく」
「信用ならない情報ね」
「んなこたあないよ」
「どうだか」
「だって一応旧都シめてるし」
「そうだっけ」
「橋姫と違って外出してるし」
「悪かったな。引き篭もりで」
「まあともかく、行ってきて」
「そいつの家にか」
「だってはんずの場所知らないっしょ」
「う・・・・・・」
「やっぱりさっきのは知ったかぶりだったか」
「うるさいわね!あんまり外出とかしたくないのよ!世の中全てが妬ましいのよ!」
「そんなんだからいつまでもさあ」
「あんたに心配される筋合いはないわ!」
「そんなところも好きだけどねー」
「な・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「どうし」
「ちょ、ひゃひゃひゃ150階行ってくる!」
「おー、どうしたいきなり」
「べべべべつにななななんでもないわよ!ききき気が変わっただけよ!」
「そっかぁー」
「いいいいいい行ってきます」
「おー、いってらー」


ばびゅんっ




























あ、あの、だ、誰?
え?こ、これ?
え!?だっ、ダメ!そんなの、そんなのダメっ!
放してっ!放してよう!
やだ!いやだよう!待って、待って!そんなのいれちゃらめえ!!!!!
最近勇パルが増えてきましたな。
とてもいいことだ。

だが足りん。
もっと供給を! 供給を!

補充しないとしんでしまう

人気投票はキスメに入れたsirokumaでした。
sirokuma
http://sirokuma.turubeotoshi.com/index.html
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
>最近勇パルが増えてきましたな。
>とてもいいことだ。
ものすごく同意。勇パルはいいものだ。
2.名前が無い程度の能力削除
うむ。勇パルはいいものだ。

キスメ憐れ
3.謳魚削除
萃勇が好きなのにー。
貴方の勇パルつい読んじゃうのー。
萃香ごめんねー。
投票は勇儀姐さんに入れました。
4.喉飴削除
シュールww勇儀の性格認識が変わったw
5.名前を表示しない程度の能力削除
萃勇もいいけど勇パルもいいよね!(ベアード様省略
個人的には勇パル寄りです。

> やだ!いやだよう!待って、待って!そんなのいれちゃらめえ!!!!!
このセリフだけで自分の心が汚れてきたのを実感しました。
6.名前が無い程度の能力削除
新しい勇パルを見た。間延びした勇儀と青筋立てて突っ込みいれてそうなパルパルが最高。
7.sirokuma削除
読んでいただいた皆様ああああざーっす!
リハビリのつもりで書いたかいがあったぜ(←最近とことん不調な作者)

>1 よおし一緒に酒を飲もう!

>2 色んな意味で作者は涙目です>キスメ 

>3 萃勇も好きです。鬼同士の会話はニヤニヤものだ。

>4 ちょw この姐さん色々間違っているからww

>5 ナナナナニヲイッテイルノデスカ。キキキワメテケンゼンジャナイデスカ。

>6 あざっす。そうか、ニュータイプなのかこれ・・・・・・
8.名前が無い程度の能力削除
所々で笑えた。すごいシュールww
9.名前が無い程度の能力削除
凄く良いリズムで読まされた。ただ一点、気になったのは、
「ん?」パ
「・・・・・・」勇
「・・・・・・」パ
「・・・・・・」勇
「・・・・・・」パ
「なんか言った?」勇
ここ、一つ「・・・・・・」が足りないんじゃ無いでしょうか?という事です。
10.sirokuma削除
>8 鬼の角にはきっと味噌が入っていると思うんだ。きっとおいしいと思うんだ。

>9 ・・・・・・!
   修正しました。ご報告ありがとうございます。