Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

目玉焼き

2010/02/05 20:59:19
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香ばしい匂いがしたので起きてみるとスターの後ろ姿が見えた。
「おはよ」
「おはよう。ご飯だよ」
何かを炒めている音で聞こえたか不安だったけど返事が返ってきた。
「ん。サニーを呼んでくる」
「サニーならここにいるわよ」
首を左右に振り、辺りを見回すが何処にも見えない。
サニーは光を屈折して姿を消せるが朝からそんなことをするとは思えないけど。
大体サニーはいつも起きるのが最後のはず。
「何処?」
「ほらここ」
スターがこっちを向きフライパンの中身を見せてきた。
そこにはサニーの丸焼きがががががががが。
「ひぅ」
ななななななななっ。
息がっ呼吸っできな。
「ルナは何かける? 醤油? コショウ? そうそう前から思っていたんだけど
 何でかけるの前提なのかしら? 何もかけない人はいないから?」
「ぃやっ、やっ、ぃ、ひぃ」
「ルナも分からないの? そうだわ、ルナがこれからは何もかけないでいればいいのよ。
 そうすれば何か分かるかも。というわけではい、あーん」
なっなんでサニーを箸で持ち上げられ。
にににににに逃げっ逃げなきゃ。
肢脚アシ芦あし葦蘆足ASI足が、動かな。
やだやだやだやだ、やめっ私の口をっ開けないでぇ。
「あーん」
「いっ、いやぁぁぁ」


















「ぁぁぁあ?」
えーと目の前にこんがり焼かれたサニーがいなければ匂いもない。
炒めている音もなければスターもいない。
「何だ夢」
呼吸が乱れているので深呼吸する。
心臓の音がうるさい。
しかし気味悪い夢だったわね。
寝汗をかきすぎてパジャマがぐしょぐしょだし気分は最悪。
私は全ての物にマヨネーズをかけないと食べられないの……と強がってみるテスト。
お風呂へ行こうかと思ったが嫌な考えが頭をよぎったのでサニーの姿を確認することにした。
「まさか、ねぇ」
いつもは入らないサニーの部屋の前に立つ。
ノックをするべきかしないべきか。
ノックをしないと失礼に当たる。
ノックをしてもしスターがいるとして、さらに能力を使っていない場合、来たことを知らせることになる。
んー、そうだわ音を消してノックをすればいいのよ。
うん、返事はなし。
ドアを少し開け、中を覗いてみたけどスターはいないみたい。
あの匂いもしなければ炒めている音も聞こえない。
ゆっくりとサニーが寝ているベッドに近づいていく。
サニーはまだ寝ているみたいで軽いいびきをかいている。
横向きで寝ているから横顔しか見えないけど無事みたっ。
あいたたたたた。
また自分の足につまづいた。
痛む鼻に手を当てながら目を開けるとサニーの横顔が近くにあった。
どうやらサニーに私が覆いかぶさっているみたい。
にしても今ので起きないとはどれだけ熟睡してるのやら。
ちょうどサニーの横顔が目の前にあるのだから触ることにした。
もしかしたら無事なのは見た目だけかもしれないし。
人差し指でゆっくりとサニーの頬を突く。
ぷにぷにしていて気持ちいい。
マシュマロに触っているみたいだ。
摘まんで伸ばしてみると何処までも伸びそう。
続いて匂いを嗅いでみる。
なっなんて乳臭いっていうのは冗談として別段変なにおいはしない。
念のために全身を見ておきましょう。
布団をはぎサニーの全身を空気にさらす。
見落としが無いようにするにはサニーを間近で見る必要があるので密着してみた。
暖かい。
とりあえず上から順に見ていきましょう。
サニーの髪はさらさらしていて気持ちよかった。
首に手を当てるとトクットクッと感触が伝わってきた。
肩は今にも折れそうなほど脆そうだった。
二の腕をもにゅもにゅしてみる。
そういえば二の腕の柔らかさが胸の柔らかさって聞いたことがあるわ。
腕を少し動かし腋に触れてみる。
すごくすべすべしている。
幻想郷の女の子は腋に毛なんてものは無い。
女の子に腋毛なんてあるわけがないとかいう幻想が入ってきているからだとか。
少しずつ下に行くと骨に当たった。
今まで柔らかかったのでアクセントにちょうどいいかな。
お寿司の間に食べるガリのような存在、といえばいいのかしら。
次はわき腹。
ぷにぷにしている。
ちょっと頭を乗っけて枕代わりにしてみたが最高。
究極のぷにぷににほっぺをあげるなら至高のぷにぷにはわき腹かしら。
そのままごろごろしているとまた感触が変わった。
今目に入っているのはサニーの足だからお尻みたい。
うーん、サニーが横向きに寝ているからちょっと辛いけどこっちも張りがあって枕にぴったり。
うつ伏せで寝ていてくれてたら良かったんだけど。
続きましては太もも。
これもまた手触りが最高でついほっぺをこすりつけてしまった。
ひざ小僧もすべすべー。
足首は細くて触ったら壊れそうね。
まあ思う存分触るけど。
指は小さくてかわいいー。
さてこれで全身触ってみたんだけれど一体どれを究極にしようかしら。
至高の方は、そうねスターに任せましょう。
「楽しそうね」
「うわっ」
声がした方をみるとニヤニヤ笑っているスターがドアの隙間から覗いていた。
「サニーが食べられてしまうかと思ったわ」
「なっ。たっ食べないわよ」
朝見た夢のことを思い出す。
そうだ私はサニーの安全を確認しに来たんだった。
究極とか至高とか言っている場合じゃなかった。
「たぶんルナが言っているのと私が言っているのでは意味が違うと思うけど」
スターが何を言っているのか分からない。
食べるに意味はひとつしかないと思うのだけれど。
「ルナはまだまだお子様ね」
分からないという顔をしていたのだろうかお子様扱いされた。
悔しいけれどスターよりかはお子様だということは自覚しているので言い返せない。
だから話題をそらしましょう。
「朝ごはんは?」
「今日はルナの番でしょう」
あーそういえばそうだった。
どうやら今日の夢はただの夢だったみたいね。
さあサニーに布団をかけて朝ごはんでも作りましょう。
でもその前にお風呂お風呂っと。
サニー、サイド、アップ
寝っぱなし人生
コメント



1.フライドエッグ削除
ああ、片面焼きの目玉焼きのことか・・・

サニーサイドダウンは両面焼き
2.ぺ・四潤削除
>>1様
ああ、そういう意味だったのね……
タイトルの意味を考えながら序盤の展開を読んでたらヤバい想像してました。

毎朝サニーを美味しく戴いてたら毎日仕事頑張っていけそうです。
3.奇声を発する程度の能力削除
最初ビックリしましたw
そういう意味なのねw
>2さん
素晴らしい毎日ですね!
4.名前が無い程度の能力削除
目玉焼きと言う名のビームを撃つんですねww
5.名前が無い程度の能力削除
目玉焼きとは料理の基礎にして最初の難関。黄身は半熟でも、上にはうっすらと白い膜がかかってないとダメで、かつ白身はしっかり固まっていて透明な部分が残っていてはいけない。

>>あとがき
>>4
グルグル本編懐かしいなww
6.名前が無い程度の能力削除
サイドアップのサニー…かわいいね。
7.名前が無い程度の能力削除
(*´ー`*)