Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

お燐ベッド

2013/01/08 16:58:21
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コンコン。
夜も深けた子一つ時、そろそろ寝ようと思っていたところだった。
部屋のドアからノックの音が聞こえる。

「こんな遅くに誰かしら」

ペット達も早寝ですし、妹ももう寝ている時間でしょうし。
コンコン。もう一度ノックの音が聞こえる。

「はいはい、開けますよ」

ガチャッ。ドアを開ける。
眼の前に飛び込んできたのは一床のベッドだった。



お燐ベッド



え? ベッド?
地霊殿の広い廊下。唐突に出現したベッド。部屋に入る前にはおいてなかったと思うのですが……

「にゃーん」

!?!?
悩んでいると、急にベッドが鳴く。え? ベッドって鳴きましたっけ。最低でも私がいつも使ってるベッドは鳴いたことありません。

「にゃーん!」

また鳴いた。この声は、燐の声だ。
色合いも全体的に黒で、ところどころに赤が使われるところが、どことなく燐を想像させる。

「にゃーん?」

どこかに燐が隠れているのだろうか。試しになでてみる。ビロードのような滑らかな手触り。燐の毛並みとそっくりだ。毎日ブラッシングを欠かさないお燐の毛並みは、ツヤツヤで素晴らしい手触りを誇る。

「にゃーん♪」

ベッドの鳴き声も心なしか気持ちよさそうに聞こえる。しかし燐がどこかに隠れている気配はありませんね。心の声も聞こえませんし。
一応上にかけてあった布団もめくり、中を覗いてみる。やはり誰もいない。
中も撫ぜてみる。やはりすべすべである。手触り抜群ですね。きもちいい。

「にゃぁぁん……///」

心なしか色っぽい声が聞こえてくる。どういう原理なんでしょう、この鳴き声。
ちょっと面白くなってしばらく撫でてみる。艶やかな声が地霊殿の廊下に響き渡る。
しばらく堪能していたが、夜も遅いせいかなんだか眠くなってきました。

「ふむ、このベッド、寝心地良さそうですし、今日はここで寝ますか」

掛け布団をめくり、ベッドに潜り込む。
動くたびに「にゃ、にゃぁぁん……///」と、どことなく官能的な鳴き声が聞こえてきて少し興奮する。

「それではおやすみなさい」

お燐の少し獣っぽい匂いに包まれて、私、古明地さとりは眠りに落ちるのでした。
私、霊烏路空は朝ごはんを食べるため食堂に向かっていた。
途中、お燐の部屋を覗いたら、すでにもぬけの殻だった。
先に行っちゃったのかなぁ。待っててくれればいいのに。
少し悲しく思いながら食堂へ向かう。

途中、さとり様の部屋の前を通った時に、お燐とさとり様を発見した。
抱き合って眠るお燐とさとり様。
廊下のど真ん中で。
しかもお燐は素っ裸である。

え? なに? これ?
全く意味がわからない。どこをどう突っ込めばいいのだろうか。

「にゃーん」

お燐の気持ちよさそうな寝言。寝ぼけてさとり様に頬ずりしている。
そういえば最近さとり様と一緒に寝ていない。なんだかお燐が羨ましくなってきた。
私も一緒に寝よう。
思い立ったら即行動。服を脱いで、丁寧にたたんだ後、お燐と反対側からさとり様にくっつくのであっった。


前回やった誤字(こちら)の「ベッドのお燐」をそのまま小説にしたらこうなりました。
つまり、どういうことだってばよ。

ご意見ご感想お待ちしております。

コメント返し

1さん
……え?

プロピオン酸さん
私も書いてて意味がわかりませんでした。

3さん
なんかじわじわくるものがあるなら幸いです。

奇声を発する程度の能力さん
ありがとうございます。

5さん
なぜベッドになっていたかは誰にもわかりません。

6さん
さとり✕ベッド という新境地。

7さん
肉布団……そういうのもあるのか。
ニャーン♪
みやび
[email protected]
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
・・・・・え?
2.プロピオン酸削除
意味のわからなさが最高
3.名前が無い程度の能力削除
なんかかわいいw
4.奇声を発する程度の能力削除
良いな
5.名前が無い程度の能力削除
眠気的な何かのせいだったのだろうか。
ほのぼのしました。
6.名前が無い程度の能力削除
新しい何かを垣間見た気がしますね
7.名前が無い程度の能力削除
つまり肉布団……ってオヤジ臭い事言わせるんじゃありませんよ!
ニャーン♪