コンコン。
夜も深けた子一つ時、そろそろ寝ようと思っていたところだった。
部屋のドアからノックの音が聞こえる。
「こんな遅くに誰かしら」
ペット達も早寝ですし、妹ももう寝ている時間でしょうし。
コンコン。もう一度ノックの音が聞こえる。
「はいはい、開けますよ」
ガチャッ。ドアを開ける。
眼の前に飛び込んできたのは一床のベッドだった。
お燐ベッド
え? ベッド?
地霊殿の広い廊下。唐突に出現したベッド。部屋に入る前にはおいてなかったと思うのですが……
「にゃーん」
!?!?
悩んでいると、急にベッドが鳴く。え? ベッドって鳴きましたっけ。最低でも私がいつも使ってるベッドは鳴いたことありません。
「にゃーん!」
また鳴いた。この声は、燐の声だ。
色合いも全体的に黒で、ところどころに赤が使われるところが、どことなく燐を想像させる。
「にゃーん?」
どこかに燐が隠れているのだろうか。試しになでてみる。ビロードのような滑らかな手触り。燐の毛並みとそっくりだ。毎日ブラッシングを欠かさないお燐の毛並みは、ツヤツヤで素晴らしい手触りを誇る。
「にゃーん♪」
ベッドの鳴き声も心なしか気持ちよさそうに聞こえる。しかし燐がどこかに隠れている気配はありませんね。心の声も聞こえませんし。
一応上にかけてあった布団もめくり、中を覗いてみる。やはり誰もいない。
中も撫ぜてみる。やはりすべすべである。手触り抜群ですね。きもちいい。
「にゃぁぁん……///」
心なしか色っぽい声が聞こえてくる。どういう原理なんでしょう、この鳴き声。
ちょっと面白くなってしばらく撫でてみる。艶やかな声が地霊殿の廊下に響き渡る。
しばらく堪能していたが、夜も遅いせいかなんだか眠くなってきました。
「ふむ、このベッド、寝心地良さそうですし、今日はここで寝ますか」
掛け布団をめくり、ベッドに潜り込む。
動くたびに「にゃ、にゃぁぁん……///」と、どことなく官能的な鳴き声が聞こえてきて少し興奮する。
「それではおやすみなさい」
お燐の少し獣っぽい匂いに包まれて、私、古明地さとりは眠りに落ちるのでした。
夜も深けた子一つ時、そろそろ寝ようと思っていたところだった。
部屋のドアからノックの音が聞こえる。
「こんな遅くに誰かしら」
ペット達も早寝ですし、妹ももう寝ている時間でしょうし。
コンコン。もう一度ノックの音が聞こえる。
「はいはい、開けますよ」
ガチャッ。ドアを開ける。
眼の前に飛び込んできたのは一床のベッドだった。
お燐ベッド
え? ベッド?
地霊殿の広い廊下。唐突に出現したベッド。部屋に入る前にはおいてなかったと思うのですが……
「にゃーん」
!?!?
悩んでいると、急にベッドが鳴く。え? ベッドって鳴きましたっけ。最低でも私がいつも使ってるベッドは鳴いたことありません。
「にゃーん!」
また鳴いた。この声は、燐の声だ。
色合いも全体的に黒で、ところどころに赤が使われるところが、どことなく燐を想像させる。
「にゃーん?」
どこかに燐が隠れているのだろうか。試しになでてみる。ビロードのような滑らかな手触り。燐の毛並みとそっくりだ。毎日ブラッシングを欠かさないお燐の毛並みは、ツヤツヤで素晴らしい手触りを誇る。
「にゃーん♪」
ベッドの鳴き声も心なしか気持ちよさそうに聞こえる。しかし燐がどこかに隠れている気配はありませんね。心の声も聞こえませんし。
一応上にかけてあった布団もめくり、中を覗いてみる。やはり誰もいない。
中も撫ぜてみる。やはりすべすべである。手触り抜群ですね。きもちいい。
「にゃぁぁん……///」
心なしか色っぽい声が聞こえてくる。どういう原理なんでしょう、この鳴き声。
ちょっと面白くなってしばらく撫でてみる。艶やかな声が地霊殿の廊下に響き渡る。
しばらく堪能していたが、夜も遅いせいかなんだか眠くなってきました。
「ふむ、このベッド、寝心地良さそうですし、今日はここで寝ますか」
掛け布団をめくり、ベッドに潜り込む。
動くたびに「にゃ、にゃぁぁん……///」と、どことなく官能的な鳴き声が聞こえてきて少し興奮する。
「それではおやすみなさい」
お燐の少し獣っぽい匂いに包まれて、私、古明地さとりは眠りに落ちるのでした。
ほのぼのしました。
ニャーン♪