火焔猫燐がドアを開けるなりそう叫んで、古明地さとりは胡乱げに振り返った。
「誰が親方ですか」
「あ、いえ、さとり様!」
慌ててお燐はそう言い直す。
「というか、空に何があったんですか」
「ですから、お空から女の子が」
「……産まれたの?」
お燐が頷いた。さとりは酢を飲んだような表情で固まった。
「いつの間にそんなことに……というか、空はカラスなんだから、卵でしょう」
「いやまあそうなんですけど、お空は女の子だって言ってまして」
とにかくこっちです、とお燐は駆け出す。
さとりもそれを追って、灼熱地獄跡に下りた。
そこには。
「父さんのーくつしたーきつーい臭いー♪ 母さんがー触れたー鼻つまんでー♪」
巣の中で、名曲を台無しにする替え歌を口ずさむ、霊烏路空の姿があった。
その服のお腹のあたりが、ぽっこりと膨らんでいる。
「空……そのお腹は?」
「うにゅ、さとり様! えへへー、私の女の子です」
と、お空は服の下から卵を取り出した。
一抱えぐらいある卵が、お空の腕の中で揺れ動いている。
「もうすぐ産まれるんですよー」
愛おしげに卵を撫でるお空。その表情は母親のそれだった。
「……そうですか。それは素敵なことですが……一応聞きますが、父親は?」
「うにゅ?」
お空はきょとんと首を傾げ、さとりの背後に視線を向ける。
振り返れば、お燐が視線を逸らして口笛を吹いていた。
「お燐」
「あ、あたいもまさか、火焔猫と地獄鴉で子供ができるなんて思いませんでしたよ!」
もはやどこから突っ込んでいいのか解らない。さとりは頭を抱える。
「まあ……こうなってしまっては仕方ありませんね」
さとりはお空の前にしゃがみ込んで、卵に手を伸ばす。
ばっと、その手から逃げるようにお空が卵を抱え込んで、さとりを睨んだ。母親である。
「うにゅ!?」
と、お空が素っ頓狂な声をあげる。
そのお腹に抱えられた卵が、激しく揺れ動き始める。
「産まれる――」
お空、お燐、さとりが見守る中、卵の殻にぴしり、ぴしりとヒビが入り。
内側からその殻が割れ、中から姿を現したのは――――。
キャットフライAが あらわれた!
キャットフライBが あらわれた!
キャットフライCが あらわれた!
取り敢えず魔法使い連中に強そうな三つ子だねぇ。
あんた天才かwww
配合とか懐かしいなぁ…
キャットフライのイメージで固定されて可愛くねー! あとオモシレー!
流石は、浅木原さんやでぇ。ってか、タグがww
バン
バン(∩`・д・) バン
/ ミつ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/___/
確かにw
そうかテレビ放送の翌日かw
いや好きですわw
キャットフライってなんだろ