「画面の前の皆さん、おはようございます、こんにちは、こんばんは、うらめしや。射命丸文です。今日から始まりました新番組、『射命丸は見た!』司会の射命丸文です。どうぞ、よろしく」
ニコニコと営業スマイルで一礼。
「それでは早速いってみましょう!」
この番組は、にとり工房(有)、慧音の寺小屋(有)、こいしちゃんうふふ(無)、の提供でお送り致します。
「さて、今回はお試し段階ということで、一部の人にしか放送は受信されていないのです。ま、それでも楽しんでいきましょー!」
この番組は、にとり工房(有)、慧音の寺小屋(有)、こいしちゃんうふふ(無)、の提供でお送り致します。
「というわけで、最初コーナーはこちら! 『稗田阿求のずばり言うわよ』です。阿求さん、よろしくお願いしますね」
「はい、よろしくお願いしますね」
「えーと、このコーナーは皆さんからの悩み質問などをズバッと阿求さんが答えていくコーナーです」
「はい、よろしくお願いしますね」
「それでは最初の質問が届いてますよ」
「はい、よろしくお願いしますね」
「分かりましたから、ちょっとしつこいですよー」
この番組は、にとり工房(有)、慧音の寺小屋(有)、こいしちゃんうふふ(無)、の提供でお送り致します。
「このテロップもしつこいですよ。明らかに今、私と阿求さんの顔に被ってますよね?」
「早く質問紹介して下さい」
「え、あ、すみません。あれ、私が悪いの?」
不条理な空間に、思わず首を傾げる文。
阿求はニコニコと待っている。
「えーと、『阿求さん、私の悩みを聞いて下さい。実は』」
「嫌です。はい、次」
「えー……」
「ズバッといきますよ」
「ズバッといきすぎでしょう。仕方無いですから次『最近寺小屋の集まりが悪いのです。どうしたら良いでしょうか?』」
今度はしっかりと最後まで話を聞く阿求。
「そうですね。寺小屋が必ずしも必要では無いと思います。必要性があるのならば、自然と集まって来るでしょう。今はただ、何もしなくて良いと思います」
「あ、意外に真面目な回答ですね」
「当たり前です」
「では、次『お賽銭が――』」
「諦めましょう」
「ズバッといきましたね。次『阿求さん、バスケがしたいです』」
「諦めましょう」
「これは酷い。あ、ラストですね。『阿求さんは好きな人とか居ますか?』」
「射命丸文さんです」
「わっ!? これは恥ずかしいです……」
「嘘です」
「嘘かよ、こんちくしょう」
阿求のテーマソング、『あっきゅん音頭』が流れ出した。これは、このコーナー終了の合図だ。
「それでは阿求さん。ありがとうございました」
「いえ、私楽しかったです」
「それは良かったです」
握手を交わした。
阿求はよほど楽しかったのか、笑顔がとても可愛らしかった。
「さて、続いてのコーナー! ……の前にCMです」
◇◇◇
パチュリーの造った人造人間(ここではゴーレムの人型を指す)が崩れる。
「ゴーレム!」
魔理沙のマスタースパークによって散らばったゴーレムは、もはや奇跡でも起きない限り復活はしない。
「さぁ、どうするパチュリー!」
「くっ……どうすれば」
「そんな時は信仰です!」
「さ、早苗!?」
「早くパチュリーさん! 信仰して下さい!」
パチュリーは言われた通りに祈り、信仰を始めた。
するとどうだろうか。ゴーレムが光り輝き、再生してゆく。
「ありがとう早苗!」
「信仰は儚き人造人間の為に!」
人造人間だろうと、魔女だろうと、信仰すれば奇跡が起こる。
「参拝は妖怪の山頂上、守矢神社!」
◇◇◇
「はい、素晴らしいCMでしたね。続いてのコーナーはこちら! 『パチュリー・
ノーレッジの出来るかな?』です。パチュリーさん、よろしくお願いしますね」
「少し、緊張するわね」
「リラックスして下さい。大丈夫ですよ。生放送ですけど」
「より緊張するわよ」
あはは、となんだかんだでニコニコと笑い合う二人。
「さぁ、このコーナーはパチュリーさんと一緒に、身近な物で何かを作るコーナーです」
「あまり物を作るのはやらないけど、頑張るわ」
「では、いきましょー!」
パチュリーは大きな袋を取り出した。
「まずは、人参と玉葱とジャガイモとお肉を用意して」
「あれ? 食材?」
「そしてカレーのルーが必ず必要となる」
「これカレー作ってますよね!?」
「じっくりコトコト半年煮込んだら、はい出来上がり」
あらかじめ出来上がった物を用意していたらしく、取り出すが……かなり危なかった。
「まぁ半年も煮込んでたら」
「こうなりますよね」
苦笑い。
文が風を起こして危険なカレーを吹き飛ばした。
「では気を取り直して、次」
「まずはハサミと紙を用意して」
「お、何が出来るのでしょうか」
「続いて家庭でよく余る賢者の石を胡麻擂りで擂り潰す」
「家庭ではよく賢者の石余りますからね」
「で、ハサミに賢者の石の粉をかける。そうすると、ハサミが属性付加された武器になるわ」
「紙は?」
「このハサミを常に持ち歩いていれば、吸血鬼に襲われた時も安心よ」
「ねぇ、紙は?」
「是非みんな、作ってみてね」
パチュリーのテーマソング、『愛を取り戻せ』が流れる。これは、このコーナー終了の合図だ。
「あ、終わっちゃいました」
「楽しかったわ」
「はぁ、良かったです」
次の瞬間にはパチュリーは消えていた。
おそらく咲夜が迎えに来たのだろう。
「続いてのコーナーは私がメインのコーナー! 『突撃レポート!』です。VTRどうぞ!」
映像が流れる。
目にも映らない速さで、文が博麗神社に突撃した。
博麗神社半壊。
唖然としている霊夢にレポート。
放送禁止なお仕置を受けた。
「というわけで、思い出すだけで恥ずかしいお仕置を受けました」
頬を赤らめ、苦笑いを浮かべながらそう言う文。
「えーと、早いもので……エンディングです」
エンディング曲の『八雲紫のオウエンカ』が流れる。
「この番組では応援質問悩み相談などのメッセージを受け付けています。宛先は、厄神様ドットこむ、です」
この番組は、風見幽香の花屋(株)、守矢神社(神)、ぶんぶんま~る(文)、の提供でお送りしました。
「それでは、また来年!」
企画:八雲紫、四季映姫
ディレクター:鍵山雛
プロデューサー:東風谷早苗
稗田阿求:稗田阿求
射命丸文:射命丸文
パチュリー・ノーレッジ:パチュリー・ノーレッジ
アシスタントディレクター:犬走椛
音響:河城にとり
機械:河城にとり
テレビ製作:河城にとりと不愉快な仲間たち
被害者:博麗霊夢
加害者:射命丸文
判決:有罪
どうしようもないやるせなさに襲われたww
こんな感覚は生まれる前から初めてだ。
つまり、マリアリなんですね、わかります。
うん。シュールだ。
それにさりげなく裁判www
もうどこから突っ込めばいいんだよぉぉ!
こあめーかレミフラかそれが問題ですね分かります(えっ、マリアリは?)
>>河城にとりと不愉快な仲間達
私も入れて頂きたいです。
きっと紙は鋏に粉をかけるとき下に引いてたのでしょう
無意識か、無意識なのか
あ、いやそれとも一部がn(フィロソフィ
どんな踊りなのか気になりましたwww
無限会社ですね、わかります
えーwwww
あと紙は?
不愉快な仲間たち、一体どんなものなのかw
>>2様
そのツッコミが欲しかったのです!
>>3様
多分放送中止ですねw
>>4様
その発想はありませんでしたw
>>5様
シーンを想像すると、確かにシュールですw
>>コメ10様
全てツッコミを入れてくれると私が喜びます。
>>謳魚様
是非仲間に入りましょう。
>>8様
賢者の石量産タイプがありそうですw
>>9様
無意識でしたw
>>10様
あっきゅんが盆踊りをしているシーンを幻視しましょう。
>>11様
財源無限ですかw
>>奇声を発する程度の能力様
紙は不明です。