「絶対おかしいって!」
博麗神社。
霊験あらたかな、歴史と趣のあふれる鳥居の向こうから、
小学生もびっくりのロリヴォイスが轟いた。
その声の主は、伊吹 萃香。
拳を握り締めながら、萃香はちゃぶ台の前で立ち上がった。
そんな萃香を、博麗 霊夢は「いいから座れよ鬱陶しい。」という、
心底迷惑そうな、冷ややかな視線で見上げる。
「いいじゃない、別に。どうしようが私の勝手でしょう?」
面倒くさそうに萃香に応えて、霊夢は再びそれを傾ける。
お椀に空けられた生卵。
程よくかき混ぜられていて、黄身と白身がいい具合に混ざっている。
それに霊夢は、琥珀のように澄んだ液体を注ごうとして、
「おかしいってば、邪道だよ!!」
再び萃香の抗議。
霊夢は無視。
液体を適量注ぐと、箸で空気を含ませるようにかき混ぜる。
ちゃかちゃかちゃか、という軽快な音と共に、萃香の顔がみるみる絶望に染まっていく。
「ありえない。卵かけごはんに出汁だなんて・・・ッ!!」
醤油の代わりに混ぜたかつお出汁が、おおよそ卵かけごはんとは思えない珍妙な香りを放つ。
「卵かけごはんには醤油でしょ!? 常識的に考えて!!」
萃香は霊夢に見限られた醤油を我が子のように抱え込みながら、
まるで親の敵を見るように霊夢を睨みつけた。
「卵かけごはんに出汁とか、幻想郷中探したってそんなやついないよ!」
お前なんか幻想人じゃねえ、と言わんばかりのその台詞に、
流石の霊夢もカチンときた。
「この無駄に広い幻想郷、ひとりくらい出汁使う奴だっているわよ!
意外と美味しいのよ、これ!!」
「いいやいないね! 絶対いない!」
「なによ! 実際聞いてみなきゃわからないじゃない!」
「じゃあ聞いてやる! 吠え面かくなよ!!」
瞬間、神社を濃密な妖気が塗り潰した。
幻想郷の中でも指折りの、強大な力を持つ鬼が、
本気で力を発しているのだ。
尋常ではないほど、凄まじい妖気が萃香の小さな体から駄々漏れになる。
以前に萃香が起こした、幻想郷の全てを巻き込んだ百鬼夜行。
それを今再び、起こそうとしているのだ。
集められるのは、幻想郷でも指折りの実力者達。
その全てが一同に会し、一斉に戦闘でも始めようなら、
幻想郷が丸ごと滅びてしまうんじゃないだろうか。
それほどまでの実力者達が、この博麗神社に呼び寄せられて、
みんなで卵かけごはんを食べることになった。
* * *
「絶対おかしいって!」
博麗神社。
霊験あらたかな、歴史と趣のあふれる鳥居の向こうから、
幼稚園児もびっくりのロリヴォイスが轟いた。
その声の主は、レミリア・スカーレット。
拳を握り締めながら、レミリアはちゃぶ台の前で立ち上がった。
そんなレミリアを、博麗 霊夢は「いいから座れよ鬱陶しい。」という、
心底迷惑そうな、冷ややかな視線で見上げる。
「これだけのメンツを唐突に集めてなにをおっぱじめるかと思えば、
『みんなで卵かけごはんをたべましょう』!?
おかしいでしょ、一般社会常識的に考えて!!」
このちっこい悪魔のどこから、一般社会常識などという高尚なお言葉が出てくるかは疑問だが、
しかしてそれには一同同じ意見のようだった。
魔法の森より、霧雨 魔理沙とアリス・マーガトロイド。
紅魔館より、レミリア・スカーレットと十六夜 咲夜。
白玉楼より、西行寺 幽々子と魂魄 妖夢。
迷い家より、八雲 紫と八雲 藍。
永遠亭より、蓬莱山 輝夜と八意 永琳。
迷いの竹林より、藤原 妹紅。
彼岸より、四季 映姫・ヤマザナドゥと小野塚 小町。
守矢神社より、東風谷 早苗と八坂 神奈子と洩矢 諏訪子。
そして最近知り合いになった、天界の比那名居 天子。
そんな、幻想郷が滅びかねないほどの猛者たちを集めに集めて。
卵かけごはん大会。
なおもレミリアの怒りは続く。
「ちょっと外見てよ外!!
雲ひとつない快晴! 絶好の洗濯日和!
殺す気かッ!!!」
くたびれたサラリーマンが使うような、洒落っ気もなにもない真っ黒な蝙蝠傘。
それをさして、このカンカン照りの中をすっ飛んできたのだ。
おまけに、レミリア自身は自分の意思で神社に向かおうとしているのだと勘違いしていて、
「霊夢への愛が太陽ごときに負けるかァ!!」
などという意味不明な奇声を発しながら、
咲夜の静止を押し切り、
門の前で居眠りぶっこいていた美鈴を弾き飛ばし、
体中のいたるところから煙を上げながらここまできたのだ。
そして待っていたのが、上機嫌そうな萃香。
そりゃあ、レミリアじゃなくてもキレる。
見敵必殺。蝙蝠傘をスピアザグングニルよろしくブン投げて、
全然関係ない襖を突き破って、霊夢に愛のテンプルヒットをもらった。
そうしている間に、幻想郷中からぞろぞろと猛者たちが集まり始めて、
なんだなんだなんの騒ぎだ異変か最近退屈してたのよね~輝夜死ねオラァ、
などというざわめきで、博麗神社のしめやかなランチタイムは一瞬にして塗り潰されたのだった。
なんのために萃香に集められたのか、イマイチ理解できていない幻想郷の猛者たちに、
萃香は宴の司会者として皆に告げた。
「あ~、これからみんなで卵かけごはん食べるからそういうことでよろしく。
あっ、材料ないから、各自自分の家からとってきてね。ほい、解散!」
まず真っ先に、萃香の体のいろいろと外れちゃいけない部分が解散させられたことは言うまでもなく。
みんなしぶしぶ自分のテリトリーへと材料を取りに戻っていった。
そして、先ほどのレミリアの絶叫である。
そりゃあ、吸血鬼がお天道様のもと、無駄に何度も往復させられれば腹も立つ。
咲夜だけ戻らせりゃいいじゃん、という話は、煙を吹くレミリアが面白かったので誰も言わなかった。
「お嬢様。ここは一つ、堪えて懐の広さを見せ付けるのもまた王者の風格でございます。」
「むぅ・・・。」
咲夜の意見も一理ある。
子供のように喚き散らすのもみっともないな。
レミリアは不機嫌そうな顔を全開にして押し黙った。
不機嫌そうに、ぷく~っ、とほっぺた膨らませるお嬢様かわいいよお嬢様、
などという邪な精神の産物であろうとは夢にも思わない。
んんっ、とわざとらしい咳払いをして、司会役の萃香は注目を集めた。
「まあそういうわけで、みんなが日ごろ、どんな珍妙な卵かけごはんを食べているのか、
それをみんなで見せ合いっこして、「うわなにこの食べ方きめぇ!!」とか言い合う大会です。
みんなはおかしな食べ方をしているかな!?」
「普通だぜ。」
「普通よ。」
「普通に決まっているだろう。」
「ほかにどういう食べ方があるっていうの。」
「ごく普通だと思っていますが・・・。」
そんな、みんなが一斉に普通だと言い張る光景を見ながら、
萃香は一人笑いを堪えるのに必死だった。
その普通と言い張る集団の中に、あの出汁霊夢もちゃっかり混じっていたのだから。
これは、珍妙な卵かけごはんに出会えそうだぞ。
萃香は期待に胸が膨らんでいくのを感じた。
* * *
「じゃあまずは私からな。」
一番手を名乗り出たのは魔理沙。
魔理沙は茶碗に盛られたご飯の真ん中に、さくさくと箸で穴を開けていく。
さっそく、みんなが首を傾げ始めた。
確かに、ご飯の真ん中に卵を注ぎいれる穴を空けるのはよくやる手法だ。
しかしながら、それは大体は流し込む卵を調味し終わったあとの作業で、
真っ先にやるべきものではないはずだった。
魔理沙は生卵をちゃぶ台の角にぶつけてヒビを入れると、
殻を割って中身の卵を、
「「ご飯にダイレクトアタック!?」」
掻き混ぜもせずにご飯の穴の中にぶちまけた。
さらにそこへ、ちゅーっ、と醤油を注ぎいれて、
ご飯ごと、ぐわっしゃぐわっしゃかき混ぜた。
そのかき混ぜる作業ですら、数秒で終了。
「よし、完成。」
「「早いよ!!」」
お茶碗の中には、
明らかに混ざりきっていない、ご飯と卵と醤油のマーブル模様。
「名づけて、『白身じゅるじゅる卵かけごはん』だ!」
なにより致命的なのは、ネーミングセンスだった。
それにアリスが、うわありえないわぁ、という顔で、
「うわありえないわぁ。」
とそのまま言った。
聞き捨てならない、と魔理沙が噛付く。
「普通だろ!?」
「だって、全然混ざってないじゃない。
醤油の濃い部分と薄い部分がバラバラで、白身もじゅるじゅるじゃない。」
「だがそれがいいんだよ!」
「うっわないわぁ。」
「そういうお前はどうなんだよ!」
それにアリスは、ふふん、と自信ありげに鼻を鳴らした。
「なら見せてあげるわ。真の卵かけごはんというものを。」
* * *
アリスの繊細な指が、卵を手際よく割る。
ご飯にいきなりぶちまけるようなことはせず、まずは別の容器に。
そして箸を手に取った。
ここで一同は首をかしげる。
はて、調味料を入れる前に掻き混ぜるのか?
どうせ調味料を入れた後にも掻き混ぜるなら、これは二度手間ではないのだろうか。
しかし、アリスが箸を持ったのは、卵を掻き混ぜる為ではなかった。
箸を卵に突っ込んで、なにかを探るように慎重に卵の黄身を見回しているようだ。
一体彼女はなにをしているのか。
やがて、アリスは目的のものを見つけたようだ。
箸でそれを慎重につまみあげて取り除こうと、
「なにしてるんだ、アリス?」
「黄身についてる白いのを取ってるのよ。あのヒモみたいなやつ。」
「はい次行って~。」
やたら時間がかかりそうなので、アリスは後回しにされた。
「えっ? 普通取るでしょ、白いの!!」
* * *
「で、私たちの番?」
「そのようですわ、お嬢様。」
「・・・私、卵かけごはんって食べたことないわ。」
むぅ、と首をひねるレミリア。
そりゃあそうだろう。
いいところのお嬢様が嬉々として卵かけごはんを貪るところなど、到底想像できない。
「まあ、卵かけごはんは庶民の食べ物ですから。」
口元を隠して苦笑するように、咲夜。
ほっぺたに黄色いごはんつけながら卵かけごはん掻き込むお嬢様かわいいよお嬢様、
などと考えているようには到底見えない。瀟洒だ。
「私も食べてみたいわ。作って。」
「はい、かしこまりました。」
優雅に一礼して、材料を取り出し始める。
材料は生卵、そして醤油、それから・・・、謎の小瓶。
生卵を瀟洒に空の器に空けて、
醤油を適量、瀟洒に流し込み、
白身を細かく切るように瀟洒にかき混ぜる。
ここまでの作り方は、やや瀟洒ではあるものの、いたって普通だ。
そして最後に、咲夜は謎の小瓶を手にとって、
「血は入れますか?」
「ええ、入れるわ。」
「「入れんなよ!!」」
調味された卵に、てろーっ、と粘性の高そうな赤い液体が垂らされる。
それを見ていた者たちは、一気に食欲が減退するのを感じた。
気にせず、咲夜は卵をご飯の中央に空けられた穴に注ぎ込み、
ご飯とよくなじませるようにかき混ぜる。
周辺の匂いが若干血生臭い。
「はい、できましたよ。」
「へえ、やっぱり早いわね。」
魔理沙の早さが特別なのかと思ったが、そうでもなかったようだ。
この手間のかからなさが、庶民に好まれるポイントなのだろう。
咲夜から渡された箸を手とって、レミリアは早速卵かけごはんを食べようと・・・、
レミリアはくちを△にして、咲夜をじろーっと見つめた。
「あっ、はい、スプーンですね。」
気が利かないわねぇ、という顔で、レミリアはスプーンと箸を交換する。
スプーンじゃないと卵かけごはん食べられないお嬢様かわいいよお嬢様、
という妄想が完全に駄々漏れで誰が見ても一目瞭然だということは、咲夜自身夢にも思うまい。
そんな咲夜を、思いっきり嫌そうな目で一瞥してから、
レミリアは卵かけごはんを一口。
―もきゅ、もきゅ、もきゅ
「ふむ、これは思ったより・・・。」
思案げな表情を浮かべながら、口の中のごはんを飲み込み、
そしてもう一口。
―もきゅ、もきゅ、もきゅ
500年生きた吸血鬼が生まれて初めて食べた、卵かけごはんの感想。
それを一同、どこかわくわくした気持ちで待つ。
ごくん、と口の中のご飯を嚥下し、レミリアは再び口を開いた。
「思ったより生臭いわね。」
「「当たり前だろッ!!!」」
* * *
「次はうちね。妖夢、用意して。」
「はい。」
妖夢は、どっこいしょ、と爺臭い掛け声を上げながら、
背中に背負った大風呂敷を畳の上に下ろした。
誰もその風呂敷の大きさに驚かないところが、
もうあの春雪の異変から随分時が経ったことを感じさせる。
あるものは、彼女をこう呼ぶ。
幻想郷の四季のグルメマスター。
またあるものは、彼女をこう呼ぶ。
食える物から食えない者まで、なんでもござれのピンクのあくま。
そんなスーパードラゴンも裸足で逃げ出すような、鋼鉄の胃袋をもつ幽々子が用意してきたのは、
―ドンッ
たらい。
洗濯物をついつい溜め込んじゃう、そんな貴方でも安心サイズの金ダライ。
さらに、
―ドンッ
醤油。
一升瓶でそのままご提供。
もはや業務用サイズである。
さらに、
―ドンッ、ドンッ、ドンッ
ダチョウの卵が3
「もういいや、次に行こう。」
* * *
「次は、ああ、うち?」
眠そうな半眼で応えたのは紫。
寝ているところを萃香に無理矢理引き寄せられてきたので、少々ご機嫌斜めだった。
「んじゃ、藍。卵とご飯。」
「はい。」
いつでも動けるようにスタンバイしていた藍が、即座に材料を手渡す。
紫はそれをめんどくさそうに受け取ると、
めんどくさそうに片手で卵を割った。
そのままめんどくさそうに、穴もあけていないご飯にダイレクトにぶちまける。
ご飯の山の上を滑るように移動する黄身に向けて、箸の一撃をざくっと突き刺した。
「はい、完成。」
「「嘘つけぇ!!」」
ご飯の上に卵をぶちまけただけ。
こんなのは卵かけごはんではない。
ただの、『卵』と『ご飯』だ。
こんなものを卵かけごはんとして認めることは、断じてできない!!
「だって、めんどくさいじゃない。どう食べようが一緒でしょ。」
「「テメェはなにもわかっちゃいねえ!!」」
一同が一斉に声を張り上げた。
その中に藍も混ざっていたような気がするのは気のせいだろうか。
* * *
「やれやれ、凡人どもの発想は貧困ね。
永琳、アレを。」
「はい、姫。」
永琳が持参してきた鞄から出してきたのは、
まず生卵。それから醤油。
そして最後に、筒状の入れ物に入ったなにか。
一体なんだろうか、アレは?
作り方はいたってベーシック。
卵を別の容器に空け、醤油を適量注ぐ。
それを箸で丹念に掻き混ぜ、白身が嫌味にならない程度に細かくする。
ここまでは普通だ。いたって普通。
集まっていた一同がつまらなそうな顔をするくらい、普通。
あとはご飯の中央に穴をあけ、調味した卵を入れるだけ。
そこで、あの筒に入った謎の秘密兵器の出番だった。
輝夜がそれを手に取った時、ごくりっ、と一同一斉に固唾を飲み込んだ。
きゅぽん、という音がして、フタが開く。
そのままそれを逆さまにして、さらさらと振る。
すると、中から細かいなにかが卵に降り注いで、
「・・・・・・それ、なに?」
「ベビースターラーメンふりかけ。」
「「うわァ!?」」
すっごいコアな商品名が出てきた。
地味にうまいのだが、別にご飯と一緒に食べる必要性を感じない、あの商品である。
それをまさかの卵かけごはんに・・・!?
最後にもう一度、具が行き渡るようにかき混ぜたあと、
ご飯の真ん中に空けた穴に注ぎ込み、全体に行き渡るようになじませた。
「ほい、完成。」
どん、とちゃぶ台の中央に差し出された茶碗を覗き込んで、
一同は嫌そうに顔をしかめた。
「なによその顔は。食べてみてから物を言いなさいよね。」
「なぜ私に勧める。」
ずずい、と推し進められた茶碗を、霊夢は渋い顔で見つめる。
仕方なしにそれを手に取り、
箸を差し込んで、一口。
―ぽりっ、ぽりっ、ぽりっ
「た、卵かけごはんを食べてる音じゃない・・・。」
一同、哀れみの視線を霊夢に向けて、
「・・・これ、意外とおいしいわね。
この食感はたのしいかも。」
「でっしょ~う?」
オッケーでましたよ!?
続いてもう一口。
―ぽりっ、ぽりっ、ぽりっ
「あー、うん。全然アリだわ。いけるいける。」
「細かく砕いた柿ピーとかでも代用できるわよ。」
「へぇ~、今度試してみるわ。」
などと、楽しそうに会話する霊夢と輝夜を見て、
一同心なしか2人から距離を取った。
* * *
「次はあたしだね。」
「妹紅、アンタ料理できんの?」
「ふん。吠え面かくなよ、輝夜。」
自信ありげに笑みを浮かべる妹紅。
妹紅の作り方も、一見すると普通だった。
卵を別の容器に割り入れ、少し多めに醤油を入れる。
白身を細かくするように、若干念入りにかき混ぜた。
それをご飯の上に空け、完全になじませるように、こちらも念入りに混ぜ合わせる。
妹紅流の卵かけごはんは、ここから始まった。
まず作り終わった卵かけごはんを、よく洗った手の上に半分ほどぶちまけた。
「ちょッ!?」
あまりの異様な光景に、全員が目を丸くして腰を浮かせた。
妹紅は気にせず、それを握り飯の要領で握りこみ、形を整えていく。
バカな。
ちゃんとした形になるわけがない。
だってそれは、箸の上ですら隙間から零れていってしまうほど、安定感のないご飯だ。
普通の握り飯とは違うのだ。
そんなものが握れるはずがない。
しかし妹紅はそれを続ける。
やがて居間のなかに、香ばしい匂いが漂い始める。
妹紅のご飯を握っている手からも、わずかに湯気が上がり始めていて、
「ま、まさか・・・!?」
「握っている手でご飯を焼き固めているのかッ!?」
あたりに漂う、醤油の焦げるいい匂い。
日本の心を持つものならば、否応なしに食欲が刺激されるその香り。
「醤油と焼きの最強タッグ。これで不味いはずがないッ!!」
とんっ、と自信ありげに皿に置かれた『卵かけごはん』。
おにぎりの形に整形され、ところどころにおこげのできた、絶妙な焼き加減。
しかしこれは紛れもなく、卵かけごはんなのだ!!
「それでは失礼して。」
ひょい、とそれを魔理沙がつまみ上げ、
一口齧る。
―もきゅ、もきゅ、もきゅ、ごくんっ
「うまい! うますぎる!!
外はカリッ、中はふんわり。
これは紛れもなく、最高の卵かけごはんだ!!」
それに、この中ではおそらく最高の腕前を持つであろう料理人の藍も頷いた。
「たしかに、これは究極の卵かけごはんの形といっても過言ではないだろうな。
惜しむらくは、妹紅以外に誰もこれを作ることができないということだ。」
大絶賛だった。
まさかこれほどまでに美味しい卵かけごはんが存在するとは・・・!!
「異議あり!!」
突然、そんな声が上がった。
逆転裁判ばりに声を張り上げて、びしぃっ、と妹紅を指差しているのは、輝夜だ。
「どうした、輝夜。負け惜しみか?」
「違うわ。そんなものは卵かけごはんではない。」
まるで出来の悪いペテン師を見下すような目で、
妹紅の作り上げた卵かけごはんに視線を落とす。
「卵かけごはんのコンセプト。
それはいかに少ない材料で、いかに少ない手間で、いかに美味しく作れるかよ。
もっとも重要視すべきなのは、コストパフォーマンス。
それなのにこれは、焼く、握る、という明らかに不必要な2つのステップを追加して、
美味しく作ることだけにしか重点がおかれていないじゃない。
そうじゃない。そうじゃないのよ、卵かけごはんは!!
いかに少ない材料で、いかに少ない手間で、いかに美味しく作れるか!!
そうじゃなければ、卵かけごはんである必要性すらない。満漢全席でも食ってろ!!
これは卵かけごはんに対する侮辱でしかない!!」
卵かけごはんごときに、なにここまで熱くなってやがるんだこいつは。バカじゃないのか?
などと思う人間は、そこには誰一人としていなかった。
皆、輝夜の演説を真剣に聞き入って、一理ある、と頷きあう。
「侮辱、だと・・・? もう一片言ってみやがれ。」
「何度でも言ってやるわ! これは卵かけごはんに対する侮辱よ!!」
「・・・・・・表へ出ようぜ。久しぶりにキレちまったよ。」
「なにが久しぶりよ! 5時間前にキレたばっかりじゃない!!」
「お前と一緒にいて5時間もキレなかったらギネス記録だっつーの!!」
「「外でやれッ!!!」」
* * *
「で、そろそろアリス・・・、ってお前まだかき混ぜてんのかよ!!」
黄身についた白いヒモ(カラザという)を取り除き終わったアリスは、
ほかのメンバーの発表の間、ずっと熱心に卵をかき混ぜていた。
「お前はメレンゲが作りたいのか? そうなのか?」
アリスはそう聞かれて、当たり前のことを答えるように答えた。
もちろん、かき混ぜる手は休めない。
「白身がじゅるじゅるだと嫌じゃない。
だから徹底的に白身をバラしてるんだけど、普通でしょ?」
「どんだけ神経質なんだよお前は!!」
アリスは一旦かき混ぜる手を休め、
十分すぎるほどにかき混ぜられた卵をじーっと見つめる。
そして、その中に白身が固まりになっている部分を認めると、
もう一度卵をかき混ぜ始めた。
「そんなに気になるのかよ・・・。」
理解できない、という表情で肩をすくめる魔理沙。
白身じゅるじゅる派の魔理沙とは真逆の考え方だった。
その魔理沙と同じように、理解できない、という表情で首をかしげた者がいた。
卵かけごはん初心者のレミリアである。
「白身が嫌なら黄身だけ食べればいいじゃない。」
「「このブルジョワがッ!!!」」
なぜか全員が凄い勢いで怒鳴りつけてきた。
その中に咲夜も混じっていたのは、きっと気のせいだと思う。
* * *
「次は我々の番ですね、小町。」
「はいはい。ちゃんと用意しておきましたよ。」
小町が次々と材料と並べていく。
その中で、妙に卵が気になった。
若干、赤い色素が定着している。
茶色い卵というのも存在するが、それとも少し色が違うようだ。
「やっぱり卵はこれですよねぇ。」
と、えらく上機嫌そうに卵を手に取る映姫。
よっぽどその卵がお気に入りらしい。
卵を器の角にぶつけてヒビを入れると、卵を空の器に空けた。
そこで、ようやく映姫が上機嫌だった理由がわかった。
その卵は、
「「お、温泉卵ッ!?」」
そう、温泉卵。略して温たまだったのだ。
白身と黄身が、絶妙な加減で半熟している。
まさかの温たま。
「血の池地獄の名産品ですよ。地獄が近いのでよく買いに行くんです。
あら、血の池地獄の名産品、知らないんですか?」
意外そうに目を丸くする映姫。
こっちとしては、血の池地獄が観光地だったってことのほうが驚きだよ。
その温泉卵に映姫は、醤油ではない、透明度の高い液体を注ぐ。
霊夢は思わず腰を浮かせた。
「そ、それはまさかッ!?」
「ええ、出汁ですよ。温泉卵には当然出汁でしょう。」
「出汁友きたッ!! ほらみろ萃香ァ!!」
「霊夢も出汁派ですか!? 素晴らしい!!
ちゃんと日々善行を積んでいるようですね!
貴方の善行は必ずや報われるでしょう!」
がしっ、と固く拳を握り合う二人。
温泉卵と生卵という致命的な違いはあるが、二人は気にしないようだった。
あれ、この二人、こんなに仲良かったっけ?
これも卵かけごはんの魔力である。
温たまをごはんにぶっ掛けた映姫は、霊夢と一緒にそれをおいしそうに平らげた。
* * *
「次はあたしらの番だね。」
「早苗ちゃん、私達の仲のよさを見せ付けてあげるのよ!!」
「はい!」
お次は守矢神社チーム。
使用する材料をほいほいちゃぶ台の上に並べていく。
・・・多い。
明らかに、ほかの誰よりも調味料が多かった。
ふふん、となぜか勝ち誇った表情をする神奈子と諏訪子がまったく理解できない。
誰もがやるように、空の器に卵を空ける。
そして醤油を手にとって、
「私と神奈子様と諏訪子様なんですけど、それぞれみんな好みが違うんですよ。」
醤油を適量そそぐ。
いや、普通と比べれば、大分少ないくらいだろう。
そのままでは、若干物足りなさを感じてしまいそう。
「私はソースが好きで、神奈子様は醤油が好きで、諏訪子様はケチャップが好きなんです。」
いや、個々の好みなんて誰も興味はないのだが・・・。
それより、なぜ早苗は醤油を置いた手でそのままソースを引っ掴んだのだろうか。
きゅぽん、と手際よくソースのキャップを開けると、それをそのまま、
「「ちょっと待てぇぇぇえええ!!!」」
―でろでろでろ...
風味溢れる中濃ソースが、卵の中にインしたおッ!?
一同絶句。
呆然とその惨劇を見守ることしかできない。
いや、そればかりか、早苗はトドメとばかりにケチャップを、
―ぶちゅるるるるる...
首筋がチリチリしやがる。こんなやばい気配は久しぶりだぜ・・・!!
かつてないほどの戦慄が、卵かけごはん会場を飲み込んだ。
不可思議な赤銅色をしたカオスな液体を、早苗は箸で軽快に混ぜていく。
もともとの卵に加え、ソースとケチャップの重みでますます粘度が増している。
さくさくと、ごはんの真ん中に穴を空け、
その穴のなかに赤銅色の液体を注ぎ込もうと、
「「ご飯逃げてぇぇぇえええ!!!」」
一同の悲痛な叫びもむなしく、
何の罪もないご飯は、理不尽なほどに凄惨に蹂躙された。
こ、こんなことが、許されていいのか・・・!?
逃げること叶わなかった哀れなご飯は、早苗の箸捌きで赤銅色に染まっていく。
醤油とソースとケチャップという、数に物を言わせるような物量作戦で膨れ上がった卵が、
わずかに溢れて茶碗の外を伝っていった。
なぜだか、ご飯が泣いているように見えて不思議だった。
「はい、できましたよ。」
どん、とちゃぶ台に並べられる、ご飯と名乗るのすらおこがましいカオスな物質。
それを守矢一家は嬉々として手にとって、
「「いっただっきまーす♪」」
とても仲睦まじい様子で、カオスな物質に箸を突っ込む。
それを一口、口に運んで。
満面の笑顔で素直な感想を述べたのだった。
「んまい!」
「おいちー☆」
「まっず!!」
* * *
「ふう、まあこれくらいで妥協しておきましょうかね。」
額の汗を拭って、アリスは混ぜ終わった卵をちゃぶ台に戻した。
っていうか、まだ混ぜてたんですね。
続いてアリスは醤油を手に取ると、ちゅーっ、と卵に垂らす。
・・・数秒間沈黙してから。
もう一度醤油を傾ける。
・・・また数秒間沈黙してから。
最後に一滴だけ醤油を垂らして。
「よし、完璧。」
「だからどんだけ神経質なんだよお前は!!」
醤油の分量にこだわりすぎッ!!
「ばかね。食べるからには最高の卵かけごはんにしたいじゃない。」
やれやれなにもわかっちゃいない、とばかりにアリスは嘆息して。
今度は醤油ではない、別の小瓶を取り出した。
・・・まだなにか入れるようだ。
白い粉末状のなにかが入った小瓶を逆さにし、ぱっぱっと卵にふりかける。
塩とも砂糖とも若干違うようだ。
「なんだ、それ?」
「味の素。」
「「味の素ッ!?」」
また随分とスタンダードな商品名が飛び出した。
一同の驚きの声に、アリス自身が意外そうな顔をした。
「えっ? 普通入れるでしょ、味の素。」
「入れねぇよ! 誰も入れてないじゃん!!」
いや、アリスはかき混ぜるのに集中しすぎて、ほかの人の卵かけごはんなど見ていなかったのだが。
それにアリスは、またまたご冗談を、という表情で続ける。
「まさかぁ。味の素の入ってない卵かけごはんの価値なんて40%程度よ?」
「どんだけ味の素重視してんだよッ!!」
魔理沙の言葉をまったく信じていない様子で、アリスはちゃかちゃか卵をかき混ぜる。
それをご飯の真ん中に空けた穴に注ぎ込んで、ご飯全体になじませる。
一通りかき混ぜ終わったあと、軽くご飯を探るように掘り返し、
ご飯が固まっていた部分を見つけると、それを細かく突き崩し「だからお前神経質すぎッ!!」
「はい、出来たわよ。味の素入り。」
どんっ、とちゃぶ台の中央に置かれる茶碗。
見た目は、完璧だった。
完璧に混ぜ合わされた、完璧な卵かけごはん。
そりゃ、あんだけ時間をかければ完璧にもなるわな。
問題は、目だって変わっていたところが味の素しかないわけなんだが。
「これで特別うまいわけないわな。」
「なら食べてみなさいよ。」
はいはい、と肩をすくめて、魔理沙は味の素入り卵かけごはんを手に取った。
一口。
―もきゅ、もきゅ、もきゅ
「・・・・・・マジで?」
もう一口。
―もきゅ、もきゅ、もきゅ
「嘘だろ?」
「説明しなさいよ。」
一人で勝手に楽しんでいる魔理沙から、霊夢は茶碗を取り上げる。
あっ、と残念そうに魔理沙は声を漏らした。
「で、どうなのよ?」
「味の素すげぇよ! 3倍くらいうめえ!!」
そんなわけないだろ、と胡散臭そうな目で魔理沙を見やり、
霊夢は今しがた奪い取った茶碗に箸を突き刺した。
一口。
―もきゅ、もきゅ、もきゅ
「うわァ!? 味の素入ってない卵かけごはん食べられなくなっちゃう!!」
「だろ!? うまいだろコレ!?」
大絶賛だった。
味の素を入れるだけでこの変わり様。
輝夜のベビースターラーメンふりかけ入りと同じくらいの人気ぶりだった。
しかも、どこのご家庭にでもある味の素を使うというところが非常に評価が高い。
これはよく訓練された卵かけごはんだ!!
「こりゃ、優勝は決まりかな。」
魔理沙は至福のため息を吐きながらつぶやいた。
いや、そう断定するにはまだ早い。
まだ残っているのだ。
最後の一人、天人の比那名居 天子が。
* * *
「というわけで、テンコ。次はあんたの番よ。」
「テンコいうな。」
テンコ・・・あっいや、天子は尊大に胸を張った。
よっぽど自分の卵かけごはんに自信があるのだろうか。
これはひょっとしたら、ひょっとするかもしれない。
期待のまなざしが天子に集まる。
一体、天人の食する卵かけごはんとはいかなるものなのだろうか。
「天人が卵かけごはんなんて貧相なものを食べるわけないでしょ。」
・・・場の空気が、すぅっ、と冷たくなるのを感じた。
周囲の視線が、氷のつぶてのように冷たく、痛い。
「いま、なんて言った?」
酷く低い音程の声が、どろりと漏れ出すように吐き出された。
その空気の変わりように、流石の天人も思わずたじろぐ。
「な、なによ!? 卵かけごはんなんて貧民層の食べ物だって言ったのよ!!
天人である私がそんなの食べるわけないじゃない! /ヾーヤ/ヾーヤ!!」
一人が立ち上がり、そして次々とそれに続いて立ち上がる。
その空気は、尋常な雰囲気ではない。
相手が悪かった。
ここに集まっているのは、幻想郷でも指折りの猛者たち。
そして、幻想郷でもっとも卵かけごはんを愛するものたちだった。
「取り消せ。禁句だ。」
本気の目だった。
ごっこ遊びではない、本気の戦争が始まろうとしていた。
冒頭付近で明記したはずだ。
一斉に戦闘でも始めようなら、幻想郷が丸ごと滅びてしまうんじゃないだろうか、と。
それがいままさに、この場で起ころうとしている。
幻想郷の終焉、その秒読みが今始ま―――
「さくやー、白身外してー!」
「「テメェもそこに直れェ!!!」」
* * *
「ねぇ、イクイクー?」
「誰がイクイクですか。
はい、なんですか?」
「卵かけごはん食べたーい。」
「・・・ふふっ、仲間外れにされて寂しかったんですか?」
「食ーべーたーいーのーッ! 食べたいー!」
「はいはい。そう仰ると思って用意しておきましたよ。」
「さっすがイクイク! 空気の読める女!」
「その呼び方やめてください。次言ったら返事しませんよ。
調味料も、ベビースターラーメンふりかけから味の素まで、一通り用意しておきましたから。」
「さっすがイクイクイク!」
「増やすな!!」
私は、御飯の上に卵を載せて、その後醤油かめんつゆのどちらか…
だが、人それぞれの食べ方があっても良いと思う
卵かけ御飯とはそのようなものだ…
白身のかき混ぜ具合はその時々で、面倒な時は少しだけで、ご飯と混ぜた後最初に啜っちゃいますね
ところで妹紅の握ったのが食べたくて堪りません
そういえば、味の素のCMで卵かけご飯にかけてたっけ
私はかけんけど
というか、料理全般で味の素は使わないのよね
てかアリス、手間かけたの意味ねえw
しかし味の素とベビースターふりかけとは……今度試してみようw
かなり食った感じがします。
カラザは取ります
>「まっず!!」
わ、笑うに笑えない・・・
差異が微妙だったりするんで、途中で飽きかけました。
登場キャラ数は更に絞ってもよかったのでは?
創想話の『霊夢と女中喫茶』といい、暇人KZさんは異なるキャラを同じシチュエー
ションに置いて言動の違いを見せるタイプの作品が好きなのかなー、とか読みながら
ぼんやりと考えていました。
この作品で自分が笑ったのは、萃香の体が解散したところと、煙を吹くレミリアが
面白かったというところです。(どっちもTKG関係ないしw)
味の素今度試してみよう…
ちゃちゃっと炒飯にするし
始めは長いなーと思ってたけどさらさらっと読めて面白かったです
「それは卵かけご飯じゃねぇ!ただご飯にすき焼きぶっかけただけだこの⑨助っ!」
て力説された。なぜゆえ?
個人的には醤油だけだとうまみが足らないし出汁だけだとアクセントが足らない気がして。
茶碗1杯につきタマゴ半個分を入れて、都合2杯いただきます。
たまにめんつゆに代えて出汁になったり。
たまごかけごはんっていいよね♪
実際、特に決まってません。その時ある物の中で使おうと思ったもので。だから、時々失敗する・・・
守矢一家おそろしす・・・
白身とカラザとやらを全て捨てていることを、他人には絶対に言えない。殺されるかもしれないし。
あそこまで神経質にはしないけど
しかし卵かけご飯おいしいよね
卵かけご飯は時間のない朝の心強い味方だよ・・・
あと、小さい頃から洗い物が増えるといった理由でご飯にダイレクトという教育をされました。
でもよくかき混ぜます。じゅるじゅるはダメ。
あそこまで神経質に混ぜないだけで
味の素は必須です!!
自分は魔理沙同様ダイレクトアタックのあと、醤油かめんつゆの極混ぜかな。味の素いれてみよw
目玉焼きにしてから卵かけご飯を作る人なんですけど…。
もしかして、マイノリティ?
自分は、生卵がアレなんで、目玉焼きっぽくしてから、ご飯に乗っけて、醤油かけます。
まぁ何が言いたいかというとアリスは俺の嫁ってことなんですけどもね。
天子かわいいよ天子(マジで
でも味の素はちょっとかけてみたいかも
め、目玉焼きかけご飯は邪道なのか・・・っ!
笑った、いやー本気で笑った。有り難う。
輝夜さまと霊夢さんのやり取りがもっと見たいよ霊×輝見たいよ。
まぁ無理難題はさておいて、自身は卵のみor醤油。
飽きたら他にも手を出すかもですが。
当方は器でかきまぜて出汁入り醤油をちょっと多めにあとはアクセントで七味を少々
ピリッとした卵かけご飯も美味しいよ!
天子の「イクイクー」が地味ににときめく
案外しょっぱい物なら大抵合うと思うんだが・・・俺が味音痴なだけか?
もしくは卵は黄身だけ取り出して、冷蔵庫で醤油に漬けて一日置いたものを使用するとか!
…あれ?私ってもしかしてマイノリティ?
いやいやこれはサイレントマジョリティの存在も考慮せねばならない問題であってだね…
つか卵料理はレス数がハンパねぇなw
別皿で卵をときほぐしてご飯に掛けるより不思議と美味しく感じます。
あと、味の元は私の敵です。絶対にどんな料理にも入れません。
ただ、ベビースターラーメンふりかけは試したいです。
て言うか守矢一家には脱帽です。
醤油と切り札の味の素を投入。味の素は最強よ!
>「「ご飯逃げてぇぇぇえええ!!」」
本当にご飯を噴き出してしまったじゃないか、どうしてくれるwww
ナカーマ
どうも生卵が苦手でチャーハンかオムライスにしちゃいます
もこたんのが是非食べてみたい!
私も「醤油+味の素」は使いますね、ん、アリスと一緒ですね。
>>「「ご飯逃げてぇぇぇえええ!!!」」
大爆笑したwwwwwwwwwwwwwww
ちなみに・・・
目玉焼きは「ケチャップ」コレは譲れない!!
予断・・・今度「味噌汁の具」ってどうでしょう??
お陰でテーブルに黄色い粒が散乱したじゃないかw
どうしてくれるwww
ちなみに自分は醤油オンリー。シンプルイズベスト!!
ただ2個食べると飽きるのでどんぶり鉢(1合半~2合程度)に納豆とオクラ、山芋辺りをまぜて+卵で一気に喰らってます。
調味料は、気分次第。
アリスがやたら可愛いのと、レミリアの立ち位置がものすごく面白かったw
なんてこった・・・
カラザを取って白身を感じないくらい掻き混ぜてから醤油を調整。
味の素も入れるよ。
しかしもこたんの卵かけ焼きおにぎりの発想はなかった!
今度試そうw
最近では卵かけご飯用の調味料もあるそうですね。
スプーンで食べるレミリア様にときめきました。www
次は味の素でも入れてみるか~
自分はよくかき混ぜた卵にご飯をインして醤油をかけます~。
なんと言うひねりのない…ww
笑わせてもらいました。ええ、とてもおいし…おもしろかったです♪
ネタに対して本文が長すぎるので途中で萎えた。
後はその時にあるもので納豆やシラスなんかを混ぜたりする事もありますが。
意外とシンプルなだけに個性が出ますよね、卵掛けご飯。
味の素とは盲点だった・・今度試してみますw
卵かけご飯議論の場(?)なのに俺は卵を生では食せないんだ……orz
もこうのやきたまごはんは食べてみたいなマジで。
今思うと豪華な卵かけご飯だ(幻想郷比較)。
輝夜と守矢家の卵かけご飯食べたいですWWW
後最初のシンクロ率に吹きましたWWW
味の素、醤油、鰹節、青海苔、納豆とそれについてる出汁とからしを混ぜますねぇ。
私は卵かけご飯を一度食べましたが、どうやら生は苦手だったようで、気分が悪くなっちゃいました。
ですが卵は大好きです。
>「んまい!」
「おいちー☆」
「まっず!!」
あれ、今何か見えたような……?
いや、気のせいですよね……そうですね。
前にマヨネーズ入れる奴と口論になったことがあるよ…
味の素は試したことないなぁ
調味料は虚数でした。
まあ、醤油ですよね。
ちなみに味噌汁でしたら、油揚げと豆腐ですね。
トリプル大豆味噌汁は大好きです。
スプーンのお嬢様かわいいよ!
味噌汁はタマネギで!
魔理沙のやり方でダシ醤油or生醤油がマイジャスティス。
昔、友人と言い争いになってクラスの一部を巻き込んだ卵かけ対決になったのを思い出したwww
「どれもなかなかいけると」いう中途半端な結末になったが。
作り方は魔理沙、でも混ぜ方はしっかり。無論醤油。
そして味噌汁は大根・玉葱。異論はそれなりに認める。
>>「「ご飯逃げてぇぇぇえええ!!!」」
腹筋爆死ww
もっとショックなのはこれだけレスがあってポン酢をかける人が誰もいないことだ。
細ネギとかわかめとかも誰か入れようよ。
友よ…!!
自分はご飯多目でお吸い物の元をかけてます。
お湯沸かすのすらメンドイという…。
私のジャスティスは矢張り醤油で
納豆と混ぜる派
ところで、このssとは逆に、「かき混ぜた卵にご飯を入れる」人、いない? 俺だけ?
72さん、似たようなことはやります。すき焼きのを使った後に、ですがw
そういやプチでは初めて見ますね、暇人氏。向こうの全作品読んでるのでどっちでもがんば~ ノシ
でも、味の素は読んでてやりたくなったので、ちょっと味の素買ってきます。
ちと、味の素が気になるので近所のスーパーいってきます
ちょっと入れてくる!
つか半熟目玉焼きの黄身だけで作ることが多い
卵自体でやると白身が勿体無いことになるw
味噌汁は硬いワカメが最高だが作り置きするとデロデロになる問題が…
あとは大根
これは本気で映姫様に殺されるかもしれない・・・
食後の熱いお茶がえらく美味しく感じるんだよなぁ。
卵ご飯専用醤油使ってみたら感動したわ、あれはうまい。
醤油以外の調味料は使ったら負けだと思ってた時期が私にもありました。
暇人氏の作品のファンだったりするんで応援してます!
たまごの殻も食べる私は異端
祖母&祖父直伝:ご飯にダイレクト>醤油入れて軽く卵をほぐし、混ぜながら食べる。こちらもそのままだったり味付け海苔だったり
ちなみに卵かけご飯専用醤油は時学生の頃作った醤油+めんつゆと同じ味がして驚いたw
無いときは醤油と味の素で。
ところで「まっず!!は結局、早苗さだったのか?だとしたら不憫すぎるぞwww
その後めんつゆを適量。最期に(ここ重要)ラー油を二回り入れると完成。
ラー油の辛みとごまの香りが最高
出汁しょうゆが三種類(カツオ・のり・葱)あって楽しめます。
但し、味が濃いので1.5倍に薄めると尚良し。
専用の容器まで作って、毎朝卵かけご飯食ってます。
・・・え? 俺おかしくないよね?
守屋家スペシャルも普通に旨いと思うんだけどなぁ
自分のなかではソース、ケチャップ、マヨネーズは混ぜても全く問題ない
つか別容器で混ぜる意味なくね?
味は醤油一択
せんべいを砕いて散らすのもいいぞ
いかん、腹減ってきた
めんつゆも基本同じで、違いは味の濃さのみ。
ちなみに自分は映姫+魔理沙+アリス(温泉ぶっかけ味の素)です。
場違い甚だしいのですが、目玉焼き丼派な私。
半熟の黄身をぶちまけてしょうゆをかけると絶品。
(白身のやわらかさ加減がちょっと苦手なので、TKG食べられないんです)
卵掛けご飯の方がもっとすき。ジーク・TKG!!
あと、味の素入り結構美味しかった。
俺的には魔理沙の作り方とにているとおもう、白いあのひもミタイナのはとるけれどw
たまごかけごはん愛され過ぎだろwww
味の素=グルタミン酸≒昆布出汁のうま味要素だから出汁入れるのと根本的には同じなような?
カツオとコンブの合わせ出汁だとイノシン酸も加わって相乗効果でうま味がアップだ。
黄身+出汁醤油でちょっと贅沢な卵かけご飯ウマー
たまごかけごはんは奥が深い・・・
自分は醤油と味の素です。
たまごかけごはんにはふりかけか、大根おろしが基本だろ?
ごはんは熱過ぎると、卵が熱で凝固してトロトロ感が薄まるので気をつけよう。
あと、納豆を少し加えるとマーベラス。
よくかき混ぜた後に醤油を入れていく。
そのときの卵の個数や大きさに合わせてのベストな醤油量を、混ぜた卵の色で見定めるのです。
なぜ皆さんちりめんじゃこを入れない!?
醤油に味の素は初めて聞いた。ちょっと米研いで卵と味の素買ってくる
>>「出汁友きたッ!! ほらみろ萃香ァ!!」
くそふいた。必死すぎ
>>「イクイクー」
じわじわくるw
でも作中のやり取りを読んでいたら心が動かされました。
ちょっと味の素買ってくる。
そんな俺は醤油+味の素派です
最近発見したのは、ゆずぽんかけると美味いと言うこと