春の陽気は、憎たらしい程に睡魔を呼ぶ。
「春眠暁を覚えず」とはよく言ったものだ。
今日は、霊夢も魔理沙もいない為、安心して読書に嗜むことができる。
―カランカラン
彼女らがいないと、客足もいつもより1割程度だが多くなる。
つまり彼女らはいるだけで、客を少なくしてるのか。
「―のす―ん。き―ま?」
「すまないね。今日はどういったご用件で?」
そこに現れたのは、医者の所で働いてる、鈴仙…。
名前が長すぎて、覚えてないが鈴仙である。
彼女とは、置き薬を購入する際に知り合いになったという感じだ。
あまり彼女とは話さないが、どうしたんだろうか。
「あの…助けてもらいたくて…」
そういう彼女は顔を赤らめ、体をもじもじさせながら呟いた。
「僕にできることがあったら、手伝ってあげよう。御代は取るがね」
いかに頼み事と言えど、商売である。
「あ、ありがとうございます。実はその…ゴニョゴニョ」
肝心の頼み事が何て言ってるか分からない。
「何だって?」
もう一度尋ねてみると、今度は顔を真っ赤にして、
「体が火照って疼くんです。どうすればいいですか?」
と、聞いてきた。
「………。は?」
こんな依頼は、長く生きてきた僕と言えど初めてのことである。
「だから火照って疼くんです。そ、その…体の一部もジンジンしますし…」
所謂…発情期というやつだろうか。兎は万年発情期と言うが、
この子の場合は、春限定らしい。1年中こんな依頼されても困るけどね。
「それは発情と言ってね、簡単に言ったら男を欲する時期を言うんだ」
言ってる意味を理解したのだろうか、彼女は今にも倒れそうだった。
「とにかく、奥で休むといい。その間に治る方法を考えておくから」
「あ、ありがとうございます。ではご好意に甘えさせて――きゃっ」
彼女は奥へ歩こうとして、躓いてしまった。
「おっと、大丈夫かね?」
僕は倒れる彼女を支え、無事かどうか尋ねてみた。
しかし…。
「あっあっダメっ!んんんんんんっ!」
…。発情というのは触るだけで、こんな声を出すのか。
「ご、ごめんなさい。お師匠様などには触られても、なんともないんですが…」
確か発情というのは異性の匂いや音声などでなる、とは聞くが…。
「ふむ。詳しい話は後で聞かせてもらうとして、今は休んでなさい」
「発情」なんて病気は存在しない。こればかりは時期が過ぎるのを待つしかないだろう。
「あの…。迷惑をかけておいて何ですが…隣に居てもらっていいですか?自分でもよく分かりませんが、霖之助さんが隣にいると安心するんです」
発情になると、甘える習性でもついてるのか?まぁいつもお世話になってるし、今日くらいはいいだろう。
「分かった。隣にいるから安心したまえ」
それを聞くと、満面の笑顔で喜んでいた。
「ありがとうございます。すいません、ご迷惑をかけて…」
「世話になってる君からの頼みだ。気にしなくていいよ」
そして、彼女を自分の布団へと案内した。
「あ、あの…。これはお客用のですか?」
「いや?いつも僕が使ってるやつだよ」
妖怪は真っ赤にしすぎると「ボン」という音を発するらしい。
「そ、そうですか…」
そういうと彼女は、顔を真っ赤にして眠り始めた。
「―せん。れ―ん」
私を呼ぶ声が聞こえる。これは…あぁ霖之助さんだ。
「起きたか。実は解決策が見つかってね」
よかった…。あのままだと帰るに帰れないので、霖之助さんを頼ってよかったと思う。
と、同時にここを離れなければならない。
霖之助さんの匂いが詰まってる、この布団を…。
「それで、どうしたらいいんですか?」
治したいのに、できれば治りたくないと思ってる私は我侭なのかな?
「それがね…。発情は交われば消える、と本には書いてあってね」
…つまり…私と霖之助さんが!?
「え、え、えぇぇぇ!?」
霖之助さんは、少しムッとしながら、
「そんなに嫌かい?」
「い、いやじゃないです!ただちょっと驚いただけで…」
霖之助さんを見てると、また体が火照ってきてむずむずしてくる。
「そうか。さて、交わりについてだが…。さすがに色々問題もあるため、君1人が発情を消せばいいのだから、手伝ってあげるぐらいしかないが…」
つまり恥をかくのは私1人ということですか。
でも、わざわざ頼みを聞いてくれたので今更…というわけにもいかない。
それに見られるというのも悪くない気が…。
「店には霊夢からもらった結界を張ってある。まぁ本人には効かないが」
つまり結界を意味しない者が来たら、終わりってことですか…。
それはそれでまた…。私って変態かな?
「じゃあ、服を脱いでくれるかい」
恥ずかしい事をさらっと言えるものですね。こちらは死ぬほど恥ずかしいのに。
「は、はい…」
そういって私は服を1枚1枚脱いでいった。
「あ、あの…。下着も…ですか?」
お気に入りの水色の下着を手にかけたまま、尋ねてみた。
「下着は別にいいが…、汚れるし脱いだほうがいいと思うが」
汚れる…それはすなわち…。
「わ、分かりました」
そういって最後の守りも崩れることになる。
大きくも小さくもない胸、きゅっっと引き締まったウェスト、最近大きくなり始めたヒップ…。
霖之助さんは、私の体を見てどう思ってるのだろうか。
そう思っていた矢先、霖之助さんの手が腰にまわってきた。
「綺麗だよ。鈴仙…。」
たった一言の言葉なのに、どうしてここまで幸せになるのだろうか。
「あ、ありがとうございま―ひんっ」
お礼も言わせずに、彼は胸に手をかけてきた。
「僕は胸にあまり興味はないのだが…。ふむ、これはいいな」
まるでおもちゃを買ってもらった子供のように、こね回してきた。
「ちょ、霖之助さ、ぁん。やめてくだ―ぅんっ」
自分で触ったときはそうでもなかった。
何故彼が触ると、こうまで感じてしまうのだろうか。
「立ったまま、というのも疲れるだろう。そこに寝るがいい」
すると、彼は胸のほかに、足、耳、腰など触ってきた。
「はんっ、ぅんっ、あっ。霖之助さん、はげし―ひんっ」
ああ…彼に全てを奪われるのだろうか…。
だが、そこにあるのは憎しみでも、怒りでもなかった。
じゃあこの気持ちは何…?
彼には全てを奪われても…いいかもしれない。
「―い。じょ―か?」
私は目を覚ました。あれは夢だったのか。
安心したような…がっかりしたような…。
「大丈夫かい?ほら水だ」
私は彼から水をもらうと、一気に飲み干した。
「ありがとうございます」
私は何て夢を見たんだろう…。
「それより具合はどうだい?」
彼は心配してくれるのだろう。まるで父親みたいに…。
「あれ?なんともないみたいです。おかしいな…。いつもは…」
いつもは寝ても変わらなかった。それが霖之助さんが隣にいて、
霖之助さんの布団で、霖之助さんとの夢を見る。
あぁそうか…。私は彼を好きになっていたのだ。
「大丈夫そうだね。ちょうど君の師匠を呼んでおいた。すぐに来るだろう」
もうすぐお別れか…。もっといたかったな。
「あ、あの…。また何かあったら聞いてもらえますか?」
彼とできればずっといたい。けどそれは叶わないから、こんなお願いをしてみた。
「ああ、いつでも来るといい。ああ、今日の御代は君の寝顔を見れたことかな?」
ずっと見られてたのか。恥ずかしくて今にも倒れそうだった。
「おっと迎えがきたようだ。行こうか」
私は彼に見送られて帰った。
霖之助さん、大好きです。
やり過ぎましたね
調子に乗ると
暴走するタイプで
すいません。
確かに最近棘のあるコメントをする人が増えてきた気がするな。
母体人数が増えればそれだけそういう人も増えるのが道理だが、程々にしてもらいたいよね。
今回のssはちょっと、表現的にアウトかな~。
発情期な鈴仙ってのはネタ的にはいいんですけどね。お約束ですが。
キャラ云々とかじゃなく、単純に文章として
中身が薄いというか、2,3行読み飛ばしても問題なく感じると言うか
このSSを濃くすると
見せれなくなりそう
なんですが…
主にどこが薄いの
でしょうか?
発情期の対処と称してうどんげに手を出す。
うどんげの夢オチ。
ストーリーそのものがこんなお粗末な三行で説明できてしまうあたり、薄いとしか言いようがない。
つーか、うどんげが霖之助に惚れている事が前提にある訳だが、霖之助にどんな魅力があるのかが行間から伝わってこない。「惚れられる対象」として用意されただけの傀儡人形のようだ。まぁ、作者の分身として登場しているのなら妥当な所なのだが。オレ主人公にオンナを侍らせてニヤニヤ悦に浸るなら、分身人形に人格や個性は邪魔なだけだし。
そりゃもう、全体的に。背景描写が全くないから情景が思い浮かばない、心理描写も一人称目線だからって思ったことだけ書けばいいってもんじゃない。その辺はほかの作品読めば参考になると思うけど。
あとまぁ、これはセウトじゃなくてアウトじゃないかなぁ。
とは書いてみたものの、コメにレスするのって規約違反なんだよね。作者からのコメだったからレスつけちゃったけど。パスワード入れてないからまずかったらだれか消していてくれるとありがたい。
最後に。
謝るくらい完成度低い作品なら投稿しなければいいのに。次は謝る必要なんて全くない、自信の持てる作品を投稿してください。
内容が薄いと指摘されてこの返答と言うことは、つまりこの作品の肝は「エロ描写」なわけね。
年齢制限作品が禁止されているサイトに、規約に反しないようエロを抑えただけの「エロ描写を書きたかっただけの作品」を投稿すれば、そりゃ中身なんてスッカラカンになるわな。
東方の二次で18禁作品ならそれ専門の投稿サイトがちゃんとあるので、そっちを探してみてはどうかな。
なぜうどんげが霖之助に惚れてるかわかりません。
魔理沙や霊夢なら最初から惚れてるというのはまだ納得できるけど、うどんげだと香霖堂原作にはでてないので最低限の理由付けが必要では?
そもそも理由付けなしだと霖之助のじゃなくてオリ主人公で事足ります。
自己投影や、内容が薄いといわれても仕方がないのでは?
あと内容的にあれな雰囲気が強いから削除して某所に移すのがよいかと。
可愛いな、畜生(*'д`*)=3