君がこれを読んでいるときには僕はもうどこかに飛ばされているだろう。それほどに僕は恐ろしい真実を知ってしまっ
た。八雲紫にかかわる真実である。
先日、僕は一つのCDを見つけた。CDとは音や文章を保存するものだ。それに保存されていた曲はなんと、外の世界での
八雲紫に関する歌であった。その歌の名は「コ○ピューターおばあちゃん」。コンピューターとは式神の様なもので、式神とお
ばあちゃんと言ったら八雲紫しかいないだろう。その歌詞を要約すると、このおばあちゃんはどれくらい前かは分からないが
明治という昔の時代に初めて外の世界で目撃され、それから孫までの家庭を作り上げたらしい。その孫とは、おそらく彼女
の式の式、橙を指しているのだろう。また、国語、つまり話術、算数、要するに算術、社会、おそらく良い人間・妖怪社会の作
り方などにも長けているなど、八雲紫と一致するところがかなりある。そう、これは間違いなく同一人物。彼女は自分を少女
少女言っているが、やはりおばあちゃんなのだ。
そこで、この文章を読んでくれた君にお願いがある。幻想郷中にこの真実を伝えて、彼女の無駄な努力を止めさせてほし
い。いくら自分で何と言っても彼女はおばあちゃんで、ずっとおばあちゃんなのだ。だが、彼女は死ぬまで自分を少女と言い
張るかもしれない。そんな悲しいことは止めさせてくれ。彼女はおばあちゃん。それは未来永劫変わるこ……
文章は途切れて横に割れた円盤が落ちている。射命丸文は命に代えてまで真実を記した彼の死を悼み、黙とうを捧げた。
「わかりました。この真実を私の新聞で幻想郷中に広めてみせます!」
文はそう言って、大空へと飛び立った。その後ろ姿は記者としての誇りに溢れ、美しかった。
その後の文の姿を見た者は誰もいない。
そうかこれはスキマでだったのか…
しかし異議あり!その曲の歌詞には明治生まれと書いてある。紫様は
(文章はここで途切れている)