「やぁ、授業を受けに来たのか? あぁすまない、申し遅れた。私は上白沢慧音だ。今日の授業は『甘さ』についてだ。授業を受けるか?」
慧音先生の授業を……
→1.受ける。
2.受けない。
3./∵\
「ふむ。受けるんだな? ではこれから先、実際に起こった例を挙げて様々な『甘さ』を教えようと思う。ただし、注意しておくが、例は段々とより甘くなっていく。これ以上の甘さは耐えられない、と思ったらすぐに戻るんだぞ? ではまずは初歩からだ」
甘さ控え目5%~輝夜と妹紅~
「なぁ輝夜」
「何よ……」
妹紅と輝夜の周りは、酷く荒れた地形へと変わっていた。二人は肩で息をしている状態。いつもの殺し合いを終えて、そのまま地面に横たわっていた。
「私はお前が嫌いだ」
「分かってるわよ」
「憎くて仕方無いんだ。なのに最近じゃあ、そんな感情も薄れた」
「……そう」
「なぁ輝夜。もうやめにしないか?」
「仕掛けて来たのは妹紅でしょ」
「いやまぁ、そうだけど」
「……ふふっ。貴女も丸くなったわね」
「な!? こっちは真剣に」
「いいわよ。やめにしましょう」
「へ?」
「やめにするって言ったのよ。だから次は、友人として会いましょう?」
「……あぁ」
長い年月を経て、ようやく終えた因縁。本当に長かった。けれど、これから二人はそれ以上に長い永遠という日々を、友人として過ごすのだ。
時には喧嘩をすることもあるだろう。しかし、二人には永遠の時間がある。ゆっくりと解決して、また仲良くなれば良いだけ。
そんな二人を照らしていたのは、輝く満月だった。
「やぁ慧音先生だよん。おや、まずは5%を見せてみたが全く満足してないようだな。え、何? 『5%くらいは既に勉強している』だと? そうか、なら次は少しレベルを上げよう」
甘さ30%~天子と萃香~
「本当にあんたって酒飲んでばっかね」
「酒を飲めなくなるくらいなら死んだ方がマシだよ」
「酒馬鹿……」
溜め息を吐きながら、手の甲を額に当て、呆れた表情を浮かべる天子に対し、ケラケラ笑いながら酒を飲む萃香。
「ていうか酒飲むだけなら天界に居る必要無くない?」
「私が帰ったらどこかの誰かさんが淋しがるだろ?」
「う……そんなこと無い!」
「誰もお前さんのこととは一言も言って無いけどね~」
「……っ!」
萃香にからかわれていることに、恥ずかしさや怒りやらで顔が紅く染まる。
そこで、ふと思いついた。この子鬼をそれ以上にからかってやる方法を。
「ねぇ、萃香」
「んにゃ~?」
「貴女の今飲んでいるお酒を、もっと美味しく飲む方法があるんだけど、試してみない?」
「お、本当か! 試すに決まってるだろ!」
「じゃあそれ貸して」
萃香から瓢箪を受け取り、その中身を天子は口に含む。そして――
「むぐぅ!?」
「んっ」
萃香の唇に、天子は自分の唇を押し当てる。
そして、口に含んだ酒を萃香に飲ませる。所謂口移しというやつだ。
「んっー! っ……ぅん」
次第に抵抗も弱まり、天子のお酒を受け入れる萃香。
しばらくして、唇を離す。萃香の顔が赤いのは、お酒のせいだけじゃあ無いだろう。
「やぁ、慧音しぇんしぇーだ。どうだった、え? 何故続きを見せないかって? ハッハッハ。続きは刺激的過ぎるからな。あくまで『甘さ』について例を用いて詳しく教える授業だからな。では早速次へ行こうか」
甘さ50%~アリスとパチュリー~
「パチュリー、居るかしら?」
「あ、いらっしゃいアリスさん」
アリスを迎えたのは小悪魔だった。
「あら? パチュリーは?」
「あれです」
小悪魔が指をさす方向には、いつも本を読んでいる場所にパチュリーが居た。
ただし、一つだけいつもと違ったのは――
「眠っているのね」
「はい」
穏やかな表情で、眠っていた。それはただ純粋に可愛らしく、見た目通りの少女らしさを帯びていた。
「あ、アリスさん。私パチュリー様に頼まれた本を受け取りに行かなきゃならないんで、好きに本は読んでいって下さい」
「良いの? 私が本を奪って行ったりパチュリーを倒したりするかもよ?」
「大丈夫ですよ。信じてますから」
小悪魔の言葉に、アリスは少し驚く。
「何を根拠に」
「少なくとも魔理沙さんの5000倍は信頼出来ます」
その言葉に互いに笑う。そして、小悪魔は信じてますからーと、言葉を残して出て行った。
「さて、と」
アリスはパチュリーの眠っている席の真横の席に座る。小悪魔は自由に本を読んで良いと言ったが、やはり図書館の主、パチュリーの許可を得てから読むのが筋だと考えている。
だから、パチュリーが目覚めるまで待とうということだ。
「それにしても……」
綺麗な艶を持つ紫の髪、柔らかそうな唇、長い睫、全てが魅力的なパチュリー。
「普段からこうなら可愛いのにね」
自然とパチュリーの髪に手を伸ばす。あと少しで触れるという瞬間――
「聞き捨てならない台詞じゃないアリス」
「ふわぁっ!?」
目をぱっちりと開いたパチュリー、アリスと視線が交わる。
「それで? アリス、この私の髪に触れそうな手は何かしら?」
「あぅ!? いや、こ、これは……」
サッと手を引っ込めるが、パチュリーはニヤニヤしている。
そしてパチュリーは、アリスの顎に手を添えて、上を向かせる。
「私からすれば、貴女の方がとっても可愛いわ」
「――っ!?」
やめて、という一言がパチュリーの獲物を射るような視線のせいで、発せられなかった。
「ねぇ、アリス。本当に可愛いわよ」
「んっ……!」
顎に添えていた手が下がり、アリスの首筋をそっと撫でる。
アリスはくすぐったさに、身をよじらせる。
「ぱ、パチュリー。やめ……」
「アリス」
ただ名前を呼ばれただけで、抵抗の声を上げることが出来なくなる。
「さぁ、アリス。楽しみましょう」
「な、何を――」
「Yaー慧音先生だ。さぁ、どうだった? 大人の雰囲気を漂わせる甘さだったんだが。え、何? 二人はこの後何を楽しんだかって? ハッハッハ、読書を楽しんだに決まっているだろう? さぁ、次はラストだ。引き返すなら今のうちだが……どうする?」
→1.引き返さない。
2.引き返す。
3.金返す。
4.ピッツァを注文する。
5.とりあえず生一つ。(性的な意味で)
「そうか……引き返さない君の勇気に、私は敬意を表する!」
甘さ90%~にとりと文~『どろり濃厚にとり味』
「ふぅ、これでよし……とね」
最近にとりの元に文が毎日のように来る。
にとりは文が嫌いでは無いが、やはり機械に集中したい場合もある。毎日のように来られては、捗らないのだ。
だから今回、文には悪いが罠を仕掛けた。
「うん。文も流石にこれなら帰るだろう」
「残念無念、私は既にいるわよ」
「ひゅわっ!?」
にとりが背後を振り返ると、文がにぱーと笑顔を浮かべて立っていた。
「あ、文! いつの間にいたんだ!?」
「にとりが罠を作り出す時から。にとりが必死に罠を作っている姿が可愛くて可愛くて……もう思い出すだけで夜は困らないわ」
「夜になにしてるのさ!?」
「あはは」
笑って流された。神出鬼没の文は、笑顔でもある意味恐ろしかった。
「ところで、にとり」
「はぁ……なんだ?」
「随分と私を罠にかけようと必死でしたね?」
「あ、いや……その」
にとりは、マズいと思った。文は笑顔だが、目が笑っていない。それに記者口調に変わった。
「そんなことしようとする悪い子にはお仕置が必要ですね」
「あ、文。落ち着こう?」
「私のアンケートに答えてくれたら許してあげます」
「え?」
「ただし、嘘を吐いた場合はキスしますんで」
「ふぇっ!?」
「じゃあ、いきますよ~」
記者口調になったのはアンケートのせいなのか、いやそれよりも、にとりはキスということに戸惑う。
「では最初の質問です。射命丸文は好きですか?」
「ぅ……」
反応に困る。素直に好きというべきか、嫌いというのが正解なのか、にとりの脳では処理しきれなかった。
「はい。反応が遅いからキスです」
「えぇ!? やっ……」
にとりは首筋にキスをされる。文が唇を離すと、赤い跡が残った。
「私は別に唇にキスするとは言ってませんからね? いろんな箇所にキスしますよ」
「あぅぅ……」
「では次の質問、にとりの好きなものはキュウリと機械ですか?」
「う、うん」
「はい、嘘はいけません」
「んぁっ!?」
今度は耳たぶにキスをされる。
「わ、私嘘吐いて無いじゃん!?」
「はい、まだ嘘吐きますか……強情ですね」
「くぁ……ふぁっ!?」
頬に、肩に、額にキスをされる。
「ば、馬鹿文……やめろぉ……んっ!」
「何が嘘か、分かりましたか?」
「分からないに決まっているだろう! 私は嘘吐いて無い!」
「はぁ、まだ嘘吐きますか……」
「だから嘘じゃ――」
唇を重ねられる。離れようと文の肩を押すが、文はにとりの肩をがっちりと掴んで離さない。
「では、何故嘘かの理由を教えてあげます」
唇を離す。
「にとりが好きなものは、キュウリと機械だけじゃなくて、私もでしょう?」
「なっ!? そんなの卑怯――んぅっ!」
再び唇を重ねられた。顔を背けようとするにとりだが、文が片腕をにとりの首に回し、もう一つの腕はにとりの頭部をしっかりと支える。
それにより、文の唇から逃れられない。そして、文が温かいものを、にとりの唇を押しのけて進入してきた。
「んむっ!? んー! はぁっ! むぅっ!?」
暴れているにとりは、次第に力が抜けていく。そして、文は自分の舌でにとりの舌を捕らえた。
にとりは既に顔が真っ赤だったが、文はおかまいしに続けた。
「さぁ、にとり。次は――」
続きは慧音先生により、無かったことにされました。
「やっほぅ! 慧音てんてーだよ。どうだったかな? 『甘さ』について少しは理解出来たかな? 何? 続きは無いのかだと? 続きなんか見せられないさ」
軽快に笑う慧音。
「さて、今日の授業はここまでだ。まだ分からない、もっと見せてくれないと理解出来ないという補習が必要な生徒は、自己申告をするように! 以上、私、慧音の『甘さ』の授業でした。みんな、また会えたら会おう!」
慧音先生の授業を……
→1.受ける。
2.受けない。
3./∵\
「ふむ。受けるんだな? ではこれから先、実際に起こった例を挙げて様々な『甘さ』を教えようと思う。ただし、注意しておくが、例は段々とより甘くなっていく。これ以上の甘さは耐えられない、と思ったらすぐに戻るんだぞ? ではまずは初歩からだ」
甘さ控え目5%~輝夜と妹紅~
「なぁ輝夜」
「何よ……」
妹紅と輝夜の周りは、酷く荒れた地形へと変わっていた。二人は肩で息をしている状態。いつもの殺し合いを終えて、そのまま地面に横たわっていた。
「私はお前が嫌いだ」
「分かってるわよ」
「憎くて仕方無いんだ。なのに最近じゃあ、そんな感情も薄れた」
「……そう」
「なぁ輝夜。もうやめにしないか?」
「仕掛けて来たのは妹紅でしょ」
「いやまぁ、そうだけど」
「……ふふっ。貴女も丸くなったわね」
「な!? こっちは真剣に」
「いいわよ。やめにしましょう」
「へ?」
「やめにするって言ったのよ。だから次は、友人として会いましょう?」
「……あぁ」
長い年月を経て、ようやく終えた因縁。本当に長かった。けれど、これから二人はそれ以上に長い永遠という日々を、友人として過ごすのだ。
時には喧嘩をすることもあるだろう。しかし、二人には永遠の時間がある。ゆっくりと解決して、また仲良くなれば良いだけ。
そんな二人を照らしていたのは、輝く満月だった。
「やぁ慧音先生だよん。おや、まずは5%を見せてみたが全く満足してないようだな。え、何? 『5%くらいは既に勉強している』だと? そうか、なら次は少しレベルを上げよう」
甘さ30%~天子と萃香~
「本当にあんたって酒飲んでばっかね」
「酒を飲めなくなるくらいなら死んだ方がマシだよ」
「酒馬鹿……」
溜め息を吐きながら、手の甲を額に当て、呆れた表情を浮かべる天子に対し、ケラケラ笑いながら酒を飲む萃香。
「ていうか酒飲むだけなら天界に居る必要無くない?」
「私が帰ったらどこかの誰かさんが淋しがるだろ?」
「う……そんなこと無い!」
「誰もお前さんのこととは一言も言って無いけどね~」
「……っ!」
萃香にからかわれていることに、恥ずかしさや怒りやらで顔が紅く染まる。
そこで、ふと思いついた。この子鬼をそれ以上にからかってやる方法を。
「ねぇ、萃香」
「んにゃ~?」
「貴女の今飲んでいるお酒を、もっと美味しく飲む方法があるんだけど、試してみない?」
「お、本当か! 試すに決まってるだろ!」
「じゃあそれ貸して」
萃香から瓢箪を受け取り、その中身を天子は口に含む。そして――
「むぐぅ!?」
「んっ」
萃香の唇に、天子は自分の唇を押し当てる。
そして、口に含んだ酒を萃香に飲ませる。所謂口移しというやつだ。
「んっー! っ……ぅん」
次第に抵抗も弱まり、天子のお酒を受け入れる萃香。
しばらくして、唇を離す。萃香の顔が赤いのは、お酒のせいだけじゃあ無いだろう。
「やぁ、慧音しぇんしぇーだ。どうだった、え? 何故続きを見せないかって? ハッハッハ。続きは刺激的過ぎるからな。あくまで『甘さ』について例を用いて詳しく教える授業だからな。では早速次へ行こうか」
甘さ50%~アリスとパチュリー~
「パチュリー、居るかしら?」
「あ、いらっしゃいアリスさん」
アリスを迎えたのは小悪魔だった。
「あら? パチュリーは?」
「あれです」
小悪魔が指をさす方向には、いつも本を読んでいる場所にパチュリーが居た。
ただし、一つだけいつもと違ったのは――
「眠っているのね」
「はい」
穏やかな表情で、眠っていた。それはただ純粋に可愛らしく、見た目通りの少女らしさを帯びていた。
「あ、アリスさん。私パチュリー様に頼まれた本を受け取りに行かなきゃならないんで、好きに本は読んでいって下さい」
「良いの? 私が本を奪って行ったりパチュリーを倒したりするかもよ?」
「大丈夫ですよ。信じてますから」
小悪魔の言葉に、アリスは少し驚く。
「何を根拠に」
「少なくとも魔理沙さんの5000倍は信頼出来ます」
その言葉に互いに笑う。そして、小悪魔は信じてますからーと、言葉を残して出て行った。
「さて、と」
アリスはパチュリーの眠っている席の真横の席に座る。小悪魔は自由に本を読んで良いと言ったが、やはり図書館の主、パチュリーの許可を得てから読むのが筋だと考えている。
だから、パチュリーが目覚めるまで待とうということだ。
「それにしても……」
綺麗な艶を持つ紫の髪、柔らかそうな唇、長い睫、全てが魅力的なパチュリー。
「普段からこうなら可愛いのにね」
自然とパチュリーの髪に手を伸ばす。あと少しで触れるという瞬間――
「聞き捨てならない台詞じゃないアリス」
「ふわぁっ!?」
目をぱっちりと開いたパチュリー、アリスと視線が交わる。
「それで? アリス、この私の髪に触れそうな手は何かしら?」
「あぅ!? いや、こ、これは……」
サッと手を引っ込めるが、パチュリーはニヤニヤしている。
そしてパチュリーは、アリスの顎に手を添えて、上を向かせる。
「私からすれば、貴女の方がとっても可愛いわ」
「――っ!?」
やめて、という一言がパチュリーの獲物を射るような視線のせいで、発せられなかった。
「ねぇ、アリス。本当に可愛いわよ」
「んっ……!」
顎に添えていた手が下がり、アリスの首筋をそっと撫でる。
アリスはくすぐったさに、身をよじらせる。
「ぱ、パチュリー。やめ……」
「アリス」
ただ名前を呼ばれただけで、抵抗の声を上げることが出来なくなる。
「さぁ、アリス。楽しみましょう」
「な、何を――」
「Yaー慧音先生だ。さぁ、どうだった? 大人の雰囲気を漂わせる甘さだったんだが。え、何? 二人はこの後何を楽しんだかって? ハッハッハ、読書を楽しんだに決まっているだろう? さぁ、次はラストだ。引き返すなら今のうちだが……どうする?」
→1.引き返さない。
2.引き返す。
3.金返す。
4.ピッツァを注文する。
5.とりあえず生一つ。(性的な意味で)
「そうか……引き返さない君の勇気に、私は敬意を表する!」
甘さ90%~にとりと文~『どろり濃厚にとり味』
「ふぅ、これでよし……とね」
最近にとりの元に文が毎日のように来る。
にとりは文が嫌いでは無いが、やはり機械に集中したい場合もある。毎日のように来られては、捗らないのだ。
だから今回、文には悪いが罠を仕掛けた。
「うん。文も流石にこれなら帰るだろう」
「残念無念、私は既にいるわよ」
「ひゅわっ!?」
にとりが背後を振り返ると、文がにぱーと笑顔を浮かべて立っていた。
「あ、文! いつの間にいたんだ!?」
「にとりが罠を作り出す時から。にとりが必死に罠を作っている姿が可愛くて可愛くて……もう思い出すだけで夜は困らないわ」
「夜になにしてるのさ!?」
「あはは」
笑って流された。神出鬼没の文は、笑顔でもある意味恐ろしかった。
「ところで、にとり」
「はぁ……なんだ?」
「随分と私を罠にかけようと必死でしたね?」
「あ、いや……その」
にとりは、マズいと思った。文は笑顔だが、目が笑っていない。それに記者口調に変わった。
「そんなことしようとする悪い子にはお仕置が必要ですね」
「あ、文。落ち着こう?」
「私のアンケートに答えてくれたら許してあげます」
「え?」
「ただし、嘘を吐いた場合はキスしますんで」
「ふぇっ!?」
「じゃあ、いきますよ~」
記者口調になったのはアンケートのせいなのか、いやそれよりも、にとりはキスということに戸惑う。
「では最初の質問です。射命丸文は好きですか?」
「ぅ……」
反応に困る。素直に好きというべきか、嫌いというのが正解なのか、にとりの脳では処理しきれなかった。
「はい。反応が遅いからキスです」
「えぇ!? やっ……」
にとりは首筋にキスをされる。文が唇を離すと、赤い跡が残った。
「私は別に唇にキスするとは言ってませんからね? いろんな箇所にキスしますよ」
「あぅぅ……」
「では次の質問、にとりの好きなものはキュウリと機械ですか?」
「う、うん」
「はい、嘘はいけません」
「んぁっ!?」
今度は耳たぶにキスをされる。
「わ、私嘘吐いて無いじゃん!?」
「はい、まだ嘘吐きますか……強情ですね」
「くぁ……ふぁっ!?」
頬に、肩に、額にキスをされる。
「ば、馬鹿文……やめろぉ……んっ!」
「何が嘘か、分かりましたか?」
「分からないに決まっているだろう! 私は嘘吐いて無い!」
「はぁ、まだ嘘吐きますか……」
「だから嘘じゃ――」
唇を重ねられる。離れようと文の肩を押すが、文はにとりの肩をがっちりと掴んで離さない。
「では、何故嘘かの理由を教えてあげます」
唇を離す。
「にとりが好きなものは、キュウリと機械だけじゃなくて、私もでしょう?」
「なっ!? そんなの卑怯――んぅっ!」
再び唇を重ねられた。顔を背けようとするにとりだが、文が片腕をにとりの首に回し、もう一つの腕はにとりの頭部をしっかりと支える。
それにより、文の唇から逃れられない。そして、文が温かいものを、にとりの唇を押しのけて進入してきた。
「んむっ!? んー! はぁっ! むぅっ!?」
暴れているにとりは、次第に力が抜けていく。そして、文は自分の舌でにとりの舌を捕らえた。
にとりは既に顔が真っ赤だったが、文はおかまいしに続けた。
「さぁ、にとり。次は――」
続きは慧音先生により、無かったことにされました。
「やっほぅ! 慧音てんてーだよ。どうだったかな? 『甘さ』について少しは理解出来たかな? 何? 続きは無いのかだと? 続きなんか見せられないさ」
軽快に笑う慧音。
「さて、今日の授業はここまでだ。まだ分からない、もっと見せてくれないと理解出来ないという補習が必要な生徒は、自己申告をするように! 以上、私、慧音の『甘さ』の授業でした。みんな、また会えたら会おう!」
レイサナは単体で希望してもいいですか?
修行お疲れです。これからもがんばってくだせい!
ち、やはりお得意の偽装表示か……30%から先が、明らかにおかしいぜ……!甘すぎる!
前戯をもうちょっと長引かせても罰は当たらないと思うんだ。
甘さは90%越えてからが本番だと思います。
糖度:測定不能レベルをお願いします!
あやにとに目覚めたのは
甘過ぎ、悶えまくりでした
とりあえず補習授業の場所を教えてもらいましょうか
あと糖度90%Overなレイサナ話をぜひ希望
喉飴さんは何をしていらっしゃるんですか?
さあはやく霊早を書く作業に戻るんだ!
とりあえず生ひとつ!
パチュアリとあやにとは一歩進んだら確実に夜イカロ行きでしたね危ない危ない。
え、パチュアリのその後は読書だって? ……嘘だッ!!!
ところで補習授業はいつですか! そして霊早はまだですか!
>どろり濃厚にとり味
下さい。真剣(まじ)で。
今回もにとりん可愛かったよにとりん。
でも脳内では静葉姉さんの嫁!
天萃は結構好きなんです、が!
どうしても勇儀姐さんが「萃香に、私の旦那に何してやがる天人めっ!……でもちょっと可愛いな……」とか言いながらぱるぱるしてる妄想しちゃうのです。
萃勇は私の百万鬼夜行!(意味不明)
霊早は補習用にも書く予定ですが、単体でも書きたいと思います。遅筆ですからゆっくりとお待ち下さい。
>>2様
これからも修行中に開発した新しいことは投稿していきたいと考えてます。応援ありがとうございます!
>>地球人撲滅組合様
へい、お待ちでぃす!
>>4様
まだまだ偽装じゃないでぃすよw補習用は100%ですからww
>>5様
夜伽行きになっちゃいますよw
>>名前を思い出せない程度の能力様
補習行きです!
>>7様
今慧音てんてーが補習の準備をしています。
>>8様
では補習にてw
>>9様
完全アウトになっちゃいますw
>>敬称略様
かぐもこって難しいんですよね。補習頑張って下さいw
>>紅葉様
補習を受けてきて下さいw
>>sirokuma様
だからあれほど糖分摂取しすぎは禁物と……
>>名前を表示しない程度の能力様
霊早は補習にて公開予定ですw
>>謳魚様
確かにまだ本気は出していませんww本気は200%を越えますw
私の書く百合はマイナーな組み合わせな気がします。マイナーですみません。
新しいことにチャレンジで不安でしたが楽しんで下さったようでなによりです!
ただいま補習準備中~
喉飴さんの作品は毎回ニヤニヤさせてもらえて嬉しいかぎりなんですが、
ちょっと東方分が薄くなってきてるような気がします。
ま、脳内で映像を勝手につけてる私には特に問題ないことなんですけど。
意外って組み合わせなら結構見てきてるのに、なぜかパチュアリはなれない。ニトリと文も許せる。たぶんエーリンとチルノなんて関連もなにも無いものまで許せるだろう。でもパチュアリは・・・ないんだ。
しかしっ!テルモコありで!ものすごアリです!あのまま98%まで行ってくれてOKです!
東方分ですか……私の世界観ではまだ足りないですかね。少し描写を増やすべきですか。
>>17様
そんな方にも安心のため、途中途中で別けてあるのでぃす。苦手な部分は仕方無いですしね。
てるもこって書いてみるとかなり難しかったです(苦笑)
>>18様
糖分とりすぎですか!?
>>19様
楽しんでもらえたようで幸いでぃす!
>>NEOVARS様
70%以上にしたらヤバイことになりそうですねww
さて、補習補習、っと・・・
ところで補習の教室ってどこですか?
いえいえ、100%に比べたら妥当かとw
>>23
天子が攻めってあんま無いですよね。補習希望ですかw
>>24
100%以上は補習にて。
>>25
補習教室は慧音てんてーの寺小屋でぃす。
コーヒーをくれ…もちろんブラックで…
…おかしいなコーヒーが甘いよ…
補習はより甘いですから受けないほうが良いですよw
とりあえず生一つお願いします!!