もしもし? ああ、こいしね。私よさとりよ。
悪いんだけど、帰るのが遅くなりそうなの。お天気がよくないから、お洗濯物を取り込んでおいてね。
それから、冷蔵庫にあなたのためにおやつの心太が入っていますから…
……だから好き嫌い言わないの。沢山作っちゃったんだからしょうがないでしょう。
うん、まあそれで、心太がありますから、それを食べて頂戴ね。わかった? だからいい子でお留守番しておくのよ。
ええ、お洗濯物を取り込んで、心太を食べていい子してお留守番しておくんです。
やだ? やだじゃありません。あなたに拒否権なんてありません。お留守番ってそういうものです。今日はあなたの、あなたが番です。まったく、だからお夕飯のお買い物一緒に行きましょうって誘ったのに。嫌だ嫌だと言って起きてこなかったのはあなたでしょう。そういうのを自業自得というのです。そもそもあなたは…
え? お土産ほしい?
お土産はそりゃあなた、ね、お姉さんですよ。お姉さん。それ以上に何を望むんです?
いや、だからその……私が無事ならそれが一番だって、私のかわいい妹は言うはずだって……。
……あの、黙らないでもらえます? せめて笑い飛ばすとか……やだそんなわざとらしい笑い方、心が読めなくても流石にそれは……。
うん、うん、わかりましたよ何か買って来ますから……普段放浪してるくせに私には一度もお土産買ってきてくれたことないじゃないだなんて思ってませんよ、ええ。
いや、いやいや、そりゃ私だってあなたが無事ならそれ以上望みませんよ。……ハッ、何だか言わされた感が……気のせい? そ、そう?
はい、はい、わかりました。甘い何かを買って帰ります。そのかわり、明日はあなたが美味しいお茶を煎れてくださいね。
今日がいい? 駄目です今日はもう駄目です、お夕飯入らないでしょう。心太を廃棄処分するのは許しません。持ち越しもダメ。
そうそう、明日ですよ明日。明日もいるのでしょう? ええ、出るときはまたちゃんと、教えてくださいね。
はい、はい。それじゃあね。また、あとでね――――
――――ガチャン。
「さとりさまは、誰とお話しているのかな?」
「あれね、電話線つながってないよ」
「お出かけしてないのにお出かけしてるって言ってたよ」
「それね、現実とつながってないから」
「あ、貴方達いつから……ッ」
悪いんだけど、帰るのが遅くなりそうなの。お天気がよくないから、お洗濯物を取り込んでおいてね。
それから、冷蔵庫にあなたのためにおやつの心太が入っていますから…
……だから好き嫌い言わないの。沢山作っちゃったんだからしょうがないでしょう。
うん、まあそれで、心太がありますから、それを食べて頂戴ね。わかった? だからいい子でお留守番しておくのよ。
ええ、お洗濯物を取り込んで、心太を食べていい子してお留守番しておくんです。
やだ? やだじゃありません。あなたに拒否権なんてありません。お留守番ってそういうものです。今日はあなたの、あなたが番です。まったく、だからお夕飯のお買い物一緒に行きましょうって誘ったのに。嫌だ嫌だと言って起きてこなかったのはあなたでしょう。そういうのを自業自得というのです。そもそもあなたは…
え? お土産ほしい?
お土産はそりゃあなた、ね、お姉さんですよ。お姉さん。それ以上に何を望むんです?
いや、だからその……私が無事ならそれが一番だって、私のかわいい妹は言うはずだって……。
……あの、黙らないでもらえます? せめて笑い飛ばすとか……やだそんなわざとらしい笑い方、心が読めなくても流石にそれは……。
うん、うん、わかりましたよ何か買って来ますから……普段放浪してるくせに私には一度もお土産買ってきてくれたことないじゃないだなんて思ってませんよ、ええ。
いや、いやいや、そりゃ私だってあなたが無事ならそれ以上望みませんよ。……ハッ、何だか言わされた感が……気のせい? そ、そう?
はい、はい、わかりました。甘い何かを買って帰ります。そのかわり、明日はあなたが美味しいお茶を煎れてくださいね。
今日がいい? 駄目です今日はもう駄目です、お夕飯入らないでしょう。心太を廃棄処分するのは許しません。持ち越しもダメ。
そうそう、明日ですよ明日。明日もいるのでしょう? ええ、出るときはまたちゃんと、教えてくださいね。
はい、はい。それじゃあね。また、あとでね――――
――――ガチャン。
「さとりさまは、誰とお話しているのかな?」
「あれね、電話線つながってないよ」
「お出かけしてないのにお出かけしてるって言ってたよ」
「それね、現実とつながってないから」
「あ、貴方達いつから……ッ」