竹林に炎が上がる。
赤と黄色と白そしてたまに青くなる炎はは、それを放つ者の感情によって刻々と色を変える。
その炎と互角の力を放つ五色の珠が迎え撃ち、せめぎ合う。
「かぐやぁぁっ!」
「その叫びも聞き飽きたわ」
白い髪の少女と黒い髪の少女のやりとりは、その一言で終結した。
黒い髪の少女……輝夜がふ、と身をひいた瞬間に炎が周囲一面に広がったがその分厚みが薄くなった。
白い髪の少女……妹紅の炎を貫いた珠がその身体までもを射抜いた。
「うぐぅっ」
「今月の勝ち星ななつ目……妹紅、最近詰めが甘いんじゃない?」
ひゅるるる、と地上へと落下していく妹紅の体を追いかけて輝夜も下へと移動する。
地に伏せた体を抱きあげて、少し呆れたような瞳をむけた。
言われながら、頬をつつかれた妹紅は薄く目を開ける。
「なんだよ輝夜。トドメは刺さないのか?」
「今日は、ね。ただ、あんたが調子が悪いのが気に入らないだけ。別にハンバーグに出来る位ミンチにあげてもいいけど……そうされたい?」
「やだ」
「そうよね。……じゃあ殺さないかわりに、いいコトしてあげる」
「な……にを」
輝夜のいつになく上機嫌な笑みに薄ら寒いものを覚えた妹紅が、聞き返す。
「これをこうして。ほら出来た」
「何をするんだ!」
「今日は満月。貴方のセンセイがワーハクタクになって帰りを待っているわ。きっと喜んでくれるはず」
「慧音にこんな趣味はないっ!!」
「あらそう?そう思っているのは妹紅だけかもしれないわよ?」
「そんな事は……」
「賭けてみる?私が勝つと思うけど。まあダメだった時は言って」
その時は私が責任持って腹踊りでもなんでもするから、と輝夜は嫣然と笑った。
妹紅は仕方なくその格好のまま自宅に帰る事になった。
「ただいまー」
とんとんとん、と中から足音がして慧音が門扉を開ける。
「おかえり、妹紅。……と、あれ?その格好……」
「……輝夜にされた」
しばしの間呆然と妹紅の姿を眺めていた慧音は、その表情を変え満足そうな顔で言った。
「妹紅」
「何?」
「輝夜にGJだ、と言っておいてくれ」
「おまえ……こういうの好きなの?」
「妹紅、分かってないな。女っていうのは誰だって可愛いもの好きなんだ」
「あー、……そう」
少し冷めた目で慧音を見る妹紅の頭には兔の耳がゆらゆらと揺れていた。
赤と黄色と白そしてたまに青くなる炎はは、それを放つ者の感情によって刻々と色を変える。
その炎と互角の力を放つ五色の珠が迎え撃ち、せめぎ合う。
「かぐやぁぁっ!」
「その叫びも聞き飽きたわ」
白い髪の少女と黒い髪の少女のやりとりは、その一言で終結した。
黒い髪の少女……輝夜がふ、と身をひいた瞬間に炎が周囲一面に広がったがその分厚みが薄くなった。
白い髪の少女……妹紅の炎を貫いた珠がその身体までもを射抜いた。
「うぐぅっ」
「今月の勝ち星ななつ目……妹紅、最近詰めが甘いんじゃない?」
ひゅるるる、と地上へと落下していく妹紅の体を追いかけて輝夜も下へと移動する。
地に伏せた体を抱きあげて、少し呆れたような瞳をむけた。
言われながら、頬をつつかれた妹紅は薄く目を開ける。
「なんだよ輝夜。トドメは刺さないのか?」
「今日は、ね。ただ、あんたが調子が悪いのが気に入らないだけ。別にハンバーグに出来る位ミンチにあげてもいいけど……そうされたい?」
「やだ」
「そうよね。……じゃあ殺さないかわりに、いいコトしてあげる」
「な……にを」
輝夜のいつになく上機嫌な笑みに薄ら寒いものを覚えた妹紅が、聞き返す。
「これをこうして。ほら出来た」
「何をするんだ!」
「今日は満月。貴方のセンセイがワーハクタクになって帰りを待っているわ。きっと喜んでくれるはず」
「慧音にこんな趣味はないっ!!」
「あらそう?そう思っているのは妹紅だけかもしれないわよ?」
「そんな事は……」
「賭けてみる?私が勝つと思うけど。まあダメだった時は言って」
その時は私が責任持って腹踊りでもなんでもするから、と輝夜は嫣然と笑った。
妹紅は仕方なくその格好のまま自宅に帰る事になった。
「ただいまー」
とんとんとん、と中から足音がして慧音が門扉を開ける。
「おかえり、妹紅。……と、あれ?その格好……」
「……輝夜にされた」
しばしの間呆然と妹紅の姿を眺めていた慧音は、その表情を変え満足そうな顔で言った。
「妹紅」
「何?」
「輝夜にGJだ、と言っておいてくれ」
「おまえ……こういうの好きなの?」
「妹紅、分かってないな。女っていうのは誰だって可愛いもの好きなんだ」
「あー、……そう」
少し冷めた目で慧音を見る妹紅の頭には兔の耳がゆらゆらと揺れていた。
うさ耳セット、持ち歩いてるのかな…