Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

「陽気とどまりて云々」とはよく言ったもの

2010/08/22 05:58:45
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「処暑……ねぇ……」

日めくりカレンダーをぺらぺらとめくりながら、紅葉の神 秋静葉は溜息をついた。
節気は処暑に近い、初秋のある朝だった。

べりっとカレンダーを1枚めくって、静葉は
「で?貴女はいつまでそこでへたっているのかしら?」
と、畳の上で突っ伏して動かない妹、穣子を見た。

「…………暑い。」
立秋をとうに過ぎたとは言えまだまだ暑かった。できれば秋分まで寝ていたい、そんなことまで穣子は考えていた。

蝉の鳴き声がひたすら鬱陶しい、朝。

「………ぅぁー」

気がつくと、いつのまにか静葉は外出していた。
紅葉の様子でも見に行ったのだろう。毎日毎日飽きの来ない人だ。あきが来ないのは私か、ははは。

………穣子は自分で考えたことに悲しくなった。泣いていいかな?



次に穣子の意識が帰ってきたとき、穣子はずぞぞぞ、という音を聴いた。
だるい身体を起こして見ると、静葉が冷麦を食べていた。
「なんでお姉ちゃんだけ勝手に食べてるのよ。」
寝起きの低いテンションで問い質す。静葉は飄然としていた。
「ああ、起こしても起きないかなと思って。」
「ということは実際には起こしてないのね……」
呆れてものも言えない穣子。いつものことながらまったくこの姉は、と溜息をついた。

「ほら、けっこう多めに茹でたから穣子も食べなさい。」
「はーい」
2人で山と盛られた冷麦を食べる。

食べる、

食べる。
冷麦を全て食べきる頃には、八つ時になっていた。
すると食器を片付けに行ったと思っていた静葉が、
「さっき人里でね、西瓜を貰ってきたのよ。」
と、西瓜を持って戻ってきた。
「西瓜だと!?!」
穣子は飛びついた。
お盆の上にある西瓜をひったくりむしゃぶりつく。

「そう。穣子様によろしくって。」
「うぐっ」
ぐっさり。穣子に15のダメージ。

静葉はすべてを観通しているかのように一言
「もう秋なんだから」
と言った。

「………分かってるわよ。」
穣子はふてくされつつ、そう言った。


蝉が鳴いて蜉蝣がよたよたと飛ぶ、ある日のお話。
秋姉妹が絡むとやたらと文体のテンションが落ちる喇叭吹きは休日です。
やっぱり秋という季節の体現だからでしょうか。

もう立秋は過ぎたので秋姉妹の話でした。
日本の夏って高温多湿ですよね。家の中すら快適でないこの現実。何処行けばいいんでしょう。ははっ。


どうしても糖分が欲しい人向け↓
「夜は涼しいですね!」
「そうね。なんだかんだ言ってももう夏も終わりね。」
「夏が終われば秋ですねっ(ぱぁぁ」
「ふふ、そうね。」
「静葉さんの季節です!秋なのです!秋ですよ~♪」
「まだ早いわよ?(汗」
「えへへ、そうでした。」
(本当に仲いいわねぇ……軽く嫉妬しちゃうわ)
「穣子も食べる?西瓜の残り」
「いい。2人で仲良く頂きなさいな」すたすた
「あらら。やきもちなんか焼いちゃって」
「…………(ぼふっ」
「あら、どうしたの突然」
「…仲良く、って……なんか恥ずかしいです。」
「……………可愛い子」くしゅ
「んぁ………」
(本当に仲のよろしいことで!ぱるぱる!)

ちなみにリリ静でした。
喇叭吹きは休日
http://www.twitter.com/merliborn
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
こういうのをほのぼのと言うんじゃないだろうか
2.名前が無い程度の能力削除
ほのぼのとぐだぐだは紙一重ということか・・・。

さあリリ静を書く作業に戻るんだ。
3.奇声を発する程度の能力削除
ほのぼのしてて良かったです!
4.名前が無い程度の能力削除
いいなぁ…。
静葉がしっかり姉さんしており、ほのぼのしました。
5.けやっきー削除
>そう。穣子様によろしくって。
この言葉のダメージ、本当よく分かりますww