私が本当に欲しかったもの
「ねーねー魔理沙、遊ぼうよー」
「すまんフラン、今日はちょっと実験があるんだ」
失敗作、深い闇、その中での約束
「ぶーぶー」
「そんな顔するなって、また今度遊んでやるから」
誰にも会わず、誰ともしゃべらず、そして誰にも愛されず。
「今度っていつ? いつ?」
「あー、明日来てやるって」
生まれたときから一人きり
「絶対だよ?」
「ああ、絶対だ」
何時から私はこうなっていたのだろうか
「約束破ったら、レーヴァテインだからね」
「はいはい」
私の本当に欲しかったものは
「じゃあな、また明日来るぜ」
「魔理沙」
「何だよメイド長、用事があるのはホントだぜ」
自由と
「フランドール様を、お願いね」
たった少しだけの、友達だったのに
「ああ」
「本当に分かっているのでしょうか、お嬢様。もし明日来なかったら妹様、紅魔館を壊すだけじゃ収まらないということに」
愛情というものは、与えるだけ受け取れるとは限らない
「大丈夫よ、あの子は分かってるわ、似たもの同士だもの」
それでも、信じたいものがある
「似たもの同士?」
いつか、何事も無かったかのように毎日を過ごせるのだろうか
「ええ、自由が好きで好きで、そして人間もとっても好きだって所が。だから彼女は裏切らない。自分から約束したことだけはね」
これまでの日々を、埋める事が出来るとは考えていないけど
「…まったく、それならこっちからの約束もちゃんと守ってもらいたいものです。パチュリー様の所の小悪魔がぼやいてましたよ、いつも本を返してくれないって」
もしかしたら、もしかしたら彼女は、あの子を救ってくれるかもしれないから
「アレは性格というか染み付いた根性というものかしらね」
「魔理沙―!」
「よ、ちゃんと来てやったろ」
「うん!!」
「これは良い子にしてたお土産だぜ」
「何―これ? キレイなピンク」
「ん、でっかい妖怪が咲かせる桜の枝だ。見たこと無かっただろ」
「うん、でも大きすぎない?」
「う、縮小薬の作り方を間違えたか、出来立てだったんだがな」
「ううん、そっちの方が面白いよ。ね、あそぼ」
「ん、じゃ今日はめいっぱい遊ぶか!!」
だから、私は離さない。
手に入れたものは全て、壊してなんかやるもんか
それが、私の運命だとしても
「ねーねー魔理沙、遊ぼうよー」
「すまんフラン、今日はちょっと実験があるんだ」
失敗作、深い闇、その中での約束
「ぶーぶー」
「そんな顔するなって、また今度遊んでやるから」
誰にも会わず、誰ともしゃべらず、そして誰にも愛されず。
「今度っていつ? いつ?」
「あー、明日来てやるって」
生まれたときから一人きり
「絶対だよ?」
「ああ、絶対だ」
何時から私はこうなっていたのだろうか
「約束破ったら、レーヴァテインだからね」
「はいはい」
私の本当に欲しかったものは
「じゃあな、また明日来るぜ」
「魔理沙」
「何だよメイド長、用事があるのはホントだぜ」
自由と
「フランドール様を、お願いね」
たった少しだけの、友達だったのに
「ああ」
「本当に分かっているのでしょうか、お嬢様。もし明日来なかったら妹様、紅魔館を壊すだけじゃ収まらないということに」
愛情というものは、与えるだけ受け取れるとは限らない
「大丈夫よ、あの子は分かってるわ、似たもの同士だもの」
それでも、信じたいものがある
「似たもの同士?」
いつか、何事も無かったかのように毎日を過ごせるのだろうか
「ええ、自由が好きで好きで、そして人間もとっても好きだって所が。だから彼女は裏切らない。自分から約束したことだけはね」
これまでの日々を、埋める事が出来るとは考えていないけど
「…まったく、それならこっちからの約束もちゃんと守ってもらいたいものです。パチュリー様の所の小悪魔がぼやいてましたよ、いつも本を返してくれないって」
もしかしたら、もしかしたら彼女は、あの子を救ってくれるかもしれないから
「アレは性格というか染み付いた根性というものかしらね」
「魔理沙―!」
「よ、ちゃんと来てやったろ」
「うん!!」
「これは良い子にしてたお土産だぜ」
「何―これ? キレイなピンク」
「ん、でっかい妖怪が咲かせる桜の枝だ。見たこと無かっただろ」
「うん、でも大きすぎない?」
「う、縮小薬の作り方を間違えたか、出来立てだったんだがな」
「ううん、そっちの方が面白いよ。ね、あそぼ」
「ん、じゃ今日はめいっぱい遊ぶか!!」
だから、私は離さない。
手に入れたものは全て、壊してなんかやるもんか
それが、私の運命だとしても