河城にとり
妖怪の山に住む
人間の盟友の河童でありながら人見知り
しかし様々な機械などを
バラしたり直したり発明したりするのが大好きなエンジニアでもある
そんなにとりであるが
つい最近山に攻め込んできた人間に恋をした
にとりは悩んでいた
にとりにはどうしてもあの黒白のことが気になる
毎日、黒白のためのえっちい道具を量産するほど気になる
しかし悩みというのは
恥ずかしくて話ができないとか
会うと理性がぶっ飛ぶとかそんな事ではない
人見知りといっても別にちょくちょく宴会であってるから
すでに見知った中であり
よく一緒に酒も飲んだりする
では何が悩みなのか
告白ができないのである
心理的ではなく、物理的に
毎度毎度、山に遊びに来る黒白を見かけるたびに
この思いを伝えようとするのだが
これもまた毎度毎度
魔女2人がどこからともなく現れ
妨害をしてくるのである
にとりは考えた
もういつも機械を作る10倍くらい脳をフル回転した
結論として
「光化学迷彩を使えばイタズラしほうだいじゃん」
どう考えても犯罪である
しかしオーバーヒートしたにとりの脳にはそんな言葉はない
善は急げとばかりに霧雨亭に向かうのである
結論として
霧雨亭にはついた
でもイタズラできなかった
すでに先客がいたのだ
窓から中をのぞく魔女二人
仕方ないので自分も窓からのぞく事にした
たぶんばれたが何も言われなかった
告白さえしなきゃどうでもいいらしい
中には黒白のと思われるドロワーズが置いてあった
網膜に焼き付けた
翌日、黒白に告白が成功した
という夢を見た
今日もにとりはいつか来る日のために道具を量産している