Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

アリスと早苗とヴァルキリー

2009/09/28 17:55:15
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「んー、なんなのかしらね、これ。なんだと思う?上海」
「シャンハーイ?」
 首を傾げるアリスの横で、真似するように上海人形も首を傾げる。
「鳥みたいな形だけど翼が動く訳じゃなし…動くには動くけど上下じゃなく前後に動いても羽ばたきとは言えないわよねぇ…」
 アリスの白い指がテーブルの上のそれをまた撫でては弄り回す。鳥の形のようなそれ。手触りはさらさらとしていて材質は軽そうで脆そうだ。鳥の形を模した置物だろうか。なにしろこれだけ綺麗な形が残って落ちていたのは奇跡に近かろう。しかし自分は蒐集家ではあるものの、用途のとんとわからぬこれをなぜ拾って来てしまったのか。訳のわからぬものでもとりあえずなんでも集めるあの白黒でもあるまいに。何気なく動かしていた指が翼を引っ張る。あれ、でもこの翼上下に動くわ?と気づくがその際のきしきしと軋む音に手を引っ込める。まあ落ちていたものだし壊れても別に構いはしないのだが。しないのだが。うーむ、とまた腕を組み直す。これはなんだろう。某霧雨魔理沙御用達古道具屋にでも持っていってみるかとも思うがあの蘊蓄を聞くのは疲れる。

 来客を知らせる鈴の音が鳴る。ああ、もうそのような時間だったか。アリスは席を立ち、玄関へ向かう。
「こんにちは、アリスさん」
「いらっしゃい、早苗」
 外の情報、年頃の女の子らしい様々なファッションの話、常識人。人前では。その他色々。なかなか話が合う二人。今日は早苗がアリスを訪ねて来た。
 居間に戻ってくると、人形たちが客を迎える準備をしている最中だった。客が来る前に全て終わらせておくことでもあろうが、まあこのいかにもなお出迎えのどたばたも、また心地の良いものではないか。早苗もこの小さな人形たちの、慌ただしくも可愛らしい動きを見るのは楽しいものなのだ。
 そんな飛び回る人形たちの一体。人形がそれを頭上に掲げ上げテーブルから離れようとする光景が早苗の目に止まった。
「そ、それは…っ!」
 その時早苗に衝撃走る。
 早苗はその人形をはっしと捕まえてはじっくりとそれを眺める。
「この飛行機…いえ戦闘機…!現用機のようなフォルムでありながら微妙に違うデザイン!この大きさは多分1/72!新型バ○キリー!完成していたの!?」
 私がこちらに来た後に!
 なんだかテンション高く叫び始めた早苗にアリスは驚く。
「え…ちょっと落ち着きなさいよ早苗。それがなんだか知ってるの?」


 早苗を落ち着かせながら、テーブルの上に戻されたそれを中心にアリスと早苗、そして上海が席につく。上海は椅子ではなくテーブルの上にだが。
 失礼しました、と一息入れて早苗が話し始める。
「外の人間は空を飛べない、ってのはご存知ですよね」
「ええもちろん。あなたを除いて、ってことも」
「ふふ。で、自力で飛べない人間はなんとか飛ぶ方法を、飛ぶ乗り物を手に入れたんです。科学で」
「科学で?」
「科学で。それが飛行機という乗り物なんです。形はやはり基本、鳥に似てはいますね。翼が必要ですから。羽ばたきで飛ぶわけではありませんからその翼が動くことはほとんどありませんけど」
 テーブルの上の飛行機の形に視線が集まる。
「あら?でもそれの翼動いたわよ?」
「そうです。少ないですが動く翼を持った飛行機もあります。空気抵抗がどうこうっていう話になりますが、ここではまあ文さんがゆっくり飛ぶ時は羽を広げて速く飛ぶ時は羽をすぼめるみたいなことだと考えて頂ければ」
「ふうん。外では科学で効率を考えて翼を変えるけど、ここでも同様に、でもこちらは感覚で翼の形を変えてるってことね」
「ま、そういうことになりますか」
 早苗がそれの翼をぱたぱたと前後に動かしながらの解説に、相づちを返す。
「ですが!」
「その「科学」という効率と現実の申し子を再び「空想」の世界に無駄とロマンの世界に再び再誕させた存在が!その一つが!」
 これこそが!と、それをずばーんと頭上に掲げる。
「ガ○ダムにおけるモビ○スーツの次に名前が上がると言ってもよいでしょうリアル系ロボの一つ!○クロスのバ○キリーです!
 ねえト○キャットが飛べるんだから形が似てるバル○リーとかも飛んでていいですよね飛べますよね作ってくださいよ飛行可能な1/1バルキ○ー!1/1ガン○ムつくったんならもう少しですよねそうですよね!バトロイドに変型しろなんていいませんから!ガウォークまでで我慢しますから!」
 はぁはぁ、と肩で息までして何を言ってるんだこの脇巫女弐号機は。とアリスは少し思った。なぜそこまで思い入れているのだ、とも思う。
 当の早苗は今は、紅茶を差し出す上海人形にありがとう、と頭を撫でている。
 なにこのギャップ。不思議な人間ではある。
 と思っていると、くるん、と首を動かし視線を合わせてきた早苗が、また口を開いた。
「まあ百聞は一見にしかず。これはこんな形になる空想飛行機なんですよ」
 えーと、これがこれだけど、どう動かすのかな…
 あ、軸が二つあるんだ!?凄い!
 などと早苗が騒いでいると、鳥の形をしたそれから彼女の手が脚を生えさせる。鳥の脚ではなくまだ人間のそれに近い。紅茶を口につけながら早苗の手元を眺めていたアリスは、へぇ、とひとつ驚きを示した。
 早苗はまだそれをなにやら弄り回している。少し目を離し、戻し気づくと、目の前には手足を生やした奇妙な鳥の形をしたものが置かれていた。これにはまた驚いた。
「…え?つまり外の飛行機とやらは人間みたいな手足が生えるの?」
「ですからこれが空想たる所以です。現在の外の科学ではこれを自力で動けるようにするのは無理な領域なわけです」
 人型生物の縮小型が人形であるように、飛行機等の縮小型としてその模型がある。しかし実際にないものも模型にできる。
 ああ、とアリスは納得した。
「実物は存在しないもの、なのね」
「そうです。幻想も近いかもしれませんが、それとは違い、もとより存在していないことが前提のものです。…これから現れる可能性がないでもありませんけど」
 だから面白いんですよねー、と瞳を輝かせる早苗。フムン。わからん。この感性はわからん。だが面白い。

「そしてですね…驚くことにこれが人型になります!」
「え?手足が出てきたけど頭も?」
「はい。ここに隠れてます。まあもちろん上海ちゃんたちみたいな人間と同じような外見ではありません。…さーて、どう変型するのかなー。ふふふふふ…」
 早苗がわきわきと指を動かし始める。
 おぉう、こんなところが回りますよ!
とか
 あれ?ここが曲がりそうですね?
とか
「よっ…あ、こんなところがスライド…っ!ふん!」
パキン!
 アリスの背が一瞬びくりとするような破裂音が響く。
「ちょ、ちょっと壊れちゃわない!?」
「大丈夫です!守矢の奇跡は博麗の勘にも負けません!」
 早苗の顔は自信に溢れ微塵も不安の様子を見せないが。
 しかしそれってどうなんだろう。
 博麗が、これからするべき行動の是非がわかるような感じなら
 守矢はやったことが全てオーライになる程度の能力ってことか。
 いやまてよ?それってフィードフォワードってことかまだ何もしてなくても結局は結果が最善になるように行動が
 うーん、とアリスが考え込んでいるうちに早苗が人型を頭上に掲げた。
「ふぅははぁー!説明書なしで変型しました!守矢なめんなー!風祝なめんなー!あっははーい!」
「落ち着け」
「…すみません」
 早苗を静かにさせつつ、ああそうか、と気付く。
 そうか、彼女は、彼女の、したいようにすれば、それは、そうなる、のか。奇跡もなにもあったもんじゃない。彼女の行いこそが結果をもたらす。凡人では行いをしようがその結果は得られぬのだ。ゆえに凡人には彼女のそれは奇跡に映るのだ。そうだ彼女は現人神だ。神なのだから。神は従うのではない。従わせるのだ。
 そして思う。博麗は逆か。その理を知るのだろう。博麗の巫女は人間なのだから。従わせることはできぬ。だが理を己と同一化する。
 ま、あの紅白はそんなこと意識してないんでしょうけど。
そう思うと急に肩の力が抜けたような気になる。本当、博麗の巫女はいいかげんだ。でたらめだ。ひとまず頭の中でまとめながら、まだ神としての自覚足りぬ若輩の手からテーブルに立たせられたそれを見る。人間とはかけ離れた形の手足、胴体、頭。そして飛行機の時は翼だったもを背中に折り畳んでいるようだ。
 だが、なるほど、人間の縮小型ではないが、確かに人型だ。外の人間も面白いものを考えるものだ。
「ふぅん、そうなるのね…ねえ、もう一度形変えられる?よく見たいのだけど」
「あ、はい把握しましたから。はい、こうしてこうやって…」
 早苗がまた手元を動かすのを、アリスは注視し続ける。奇跡は繰り返されれば当然となる。ああつまり、奇跡はもうないのだ。元々、ここにはなかったのだ。その側で、上海も真似てじっと覗き込み続ける。
「…はい、先の飛行機形態に戻りました」
 先ほどの騒がしさ、早苗一人の騒がしさではあったが、とは違い、かちゃかちゃ、ぱちん、といった音のほかは静かなままに早苗が作業を終了する。
 ふむ、とアリスは、上海も、なにかを脳に記しつけるように一つ頷く。
「…ありがと。ちょっと貸して」
 そしてアリスの十の指先が、機体を撫で回すように周囲を動く。

 しばらくしてアリスが手を戻し姿勢も元通り椅子に座り直す。いつの間にか上海か別の人形に用意させた紅茶を口につける。先に紅茶をもらっていた早苗が怪訝な顔をし始める。上海人形がふわふわと浮いている。アリスが口を開く。
「離陸いたします。…って言うのかしら?こういう時」
 そして飛行機の形がふわり、と浮いたかと思うと飛行機にはないはずの脚を下ろす。そこからさらに上昇する。腕まで現れたかと思うと全体が折れ曲がり頭が現れ人型になる。そして上海と一緒にぶんどどー。くるくる回ったりまた飛行機に戻っては上海がぶら下がったりぶら下がられたり。
「…っと、こんなもんかしら」
 やはり普段の人形操作とは感覚が違うわ、自分の作ったものではないし、と呟きつつ、指と魔法の糸に込めた魔力のテンションを下げてゆく。
「アリスさん!」
 そこに急な大声をかけられ驚く。
「え、な、なに早苗?」
「今アリスさんは、綺麗、クール、セクシーそして変型飛行機を操れる、全国小中、高校生も男子が望む隣のお姉さんになって欲しい人第一位になりました!」
「…喜んでいいのかしら、それ」
 アリスの両手を握りしめ、瞳を輝かせつつ力説する早苗。
 その光景を横に、テーブルの上では可愛らしいセルロイドの人形と無骨なプラスチックの人型がダンスを踊り始める。
 くるくる、かしゃかしゃ。かしゃかしゃ、くるくる。
 奇妙なダンス。愉快なダンス。幻想と空想が輪をかいて踊る。今日のこれからのお茶会は、さらに奇妙なことになりそうだ。
 しばらく後、アリスのスペルカードに「VF-25プラスチック・メサイア」というカードが出来たという噂が立つ。
「…でもこの材質、どう考えても被弾一回でお終いよね…」
 まあ一回きりの爆発人形もあるが、自分で作るそれらとは違いこれは補充ができるわけではないだろう。
「しかしそんなためのアーマードー!これで被弾しても大丈夫!この守矢の奇跡注入済みの増加装甲をぜひ!」
「…そんなことに奇跡使うな」






 あのね、最近ね、1/72メサイアバルキリーのプラモをつくったの。すんごい楽しかったの。パーツ多くて大変だったけど。でも今二つ目つくってるの。アーマード。大変ー。でも楽しいー。すげーバンダイすげー。
 でね完成したの変型させたりしてぶんどどしててね、ところで1/72って結構大きくてね、人間の顔ぐらいは身長があるわけでね、ふとね、「上海人形ってこのぐらいの大きさかなぁ…もう一回りとか大きいのかなぁ…」とかって思っちゃったらもう大変。僕の心が有頂天。さあ始めようか非想天則。二分後に早苗さんが来なくとも。


 え?超合金?
 高いじゃん。重そうだし。頑丈そうだし弾幕戦にはそっちの方が良さそうだけど。
 あとVFハンドレッズ。おめーはだめだ。あれは変型じゃねぇ。各形態の形はいいけど。
KeiNa
[email protected]
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
バイト代出すからアリスに来てもらいたい。
「ゴリアテ人形」の応用で実物大にしてもらいたい。
複数同時発動して戦わせてみてもらいたい。

そんな妄想が浮かびました。
2.名前が無い程度の能力削除
非想天則のあれは衝撃でした。
勝ち台詞での期待をたっぷりこめた早苗さんのお願いを果たしてアリスは聞いてくれるのでしょうか。
お嬢様や衣玖さんの期待にもちゃんと応えていたアリスのことですから、恐らく聞いてくれるとは思いますが……。
3.雪野光削除
アリスさん、ところでこの1/100ウイ〇グガ〇ダムver.Ka見て下さい。凄いでしょ。是非作ってくださ……ごめんなさい、私が間違ってました。
しかし早苗さんはどんどんヲタク路線まっしぐらですね。
私も似たようなことさせましたが(ェ
4.名前が無い程度の能力削除
早苗さんがどんどん常識から外れていくwww
バルキリーみたいに再現できる変形考える人は凄いと思います
5.名前が無い程度の能力削除
元ネタは知らんかったけど、早苗さんのテンションだけで十分なほど
おもしろかったです。
6.名前が無い程度の能力削除
とうとうバルキリーまで・・・。とりあえず、早苗さんはマク○スは初代派でしょうかね?
・・・そのうち「戦争なんざくだらねえ!俺の歌を聴けぇ~!!」・・・な赤いバルキリーも幻想入りすんでしょうか?
とりあえず、アリス女史にはバルキリー小隊でのスペル作成をご依頼しt(ry
7.名前が無い程度の能力削除
早苗さんが常識から遠ざかっていると言う人。違う!早苗さんは僕らの常識に近づいてくれてるんだよ!
8.名前が無い程度の能力削除
アリスはこおいうギミック好きそうだなぁ。
9.名前が無い程度の能力削除
是非、是非 YF-19 vs YF-20 を再現して貰いたい!!

内容そのものは薄く感じるのに、このテンションが維持できる不思議。
さなアリってのもありかもしれん。
10.名前が無い程度の能力削除
それでもアリスなら…
ゴリアテやレベルティターニアの技術で多数の量産型も動かしてくれる…
11.名前が無い程度の能力削除
元々高かったアリス株がさらに急上昇
12.名前が無い程度の能力削除
よし、次はアク○リオンの合体機構と⑨セ○フとホワイト○リントの変形機構にチャレンジだ!

ある意味でヴァルキリーの兄弟機だし
13.名前が無い程度の能力削除
待っていたよVF!!
早苗が知っていてくれてウレシヒ
14.euclid削除
展開されるVF人形小隊。
そこから一斉発射の納豆ミサイル群……
ミサイル撃ち落とし可とかじゃないとそれなんてムリゲー

でも見たい!
15.KeiNa削除
一時の勢いのまま書いてしまったのですが、
お気に召して頂けた方が多いようで一安心です。

>「ゴリアテ人形」の応用で実物大にしてもらいたい
早苗「もちろん操縦席から動かせるんですよね!」
アリス「私限定になるけどね」
早苗「なら後席に!後席に乗せてくれるだけでいいですから!」

>勝ち台詞での期待をたっぷりこめた早苗さんのお願い
アリス「18m(ガンダムサイズ)はムリ」
早苗「レイバーなら!レイバーなら8m程度ですから!」

>ところでこの1/100ウイ〇グガ〇ダムver.Ka
早苗「非想天則がスパロボ系ですから、Ver.kaみたいなリアル系もいいですね!」
アリス「…ガワラ系、というのが気になるわ」
早苗「それはそれで!」

>バルキリーみたいに再現できる変形考える人は凄いと
アリス「あなたのところの神様、赤いほう…」
早苗「神奈子様は合体はできるんですけど…っ!変型を、変型をしてくれないんです…っ!」

>元ネタは知らんかった
早苗「さあではあなたもこのDVDを!」
アリス「これも布教の一つの形ね」

>赤いバルキリー
アリス「ピンクのと緑のとあとなんだか青っぽいなんとかバーズとか言うのは幻想入りしてたわ」
早苗「………」
アリス「…なんか言いなさい」

>バルキリー小隊でのスペル
早苗「今なら『突撃!ラブハート』じゃないですかやっぱり!」
アリス「…魔理沙じゃないそれ…」
プラネットダンスは合いそう。

>早苗さんは僕らの常識に近づいてくれてるんだよ!
早苗「そうです皆様ともっとお近づきになるためにも!共にこの八坂様の元に集まりませんか!」
アリス「…巫女である本分は忘れてないみたいね…」

>アリスはこおいうギミック好きそうだなぁ。
アリス「…ま、職人の技といえるものは尊敬するわ」
早苗「にとりさんと魔理沙さんも好きそうですよね」
アリス「…パチュリーはどうなのかしらね…」

>是非、是非 YF-19 vs YF-21 を
早苗「どっちかと言うとゴーストですよねぇ。アリスさんの人形使っての攻撃とか」
アリス「人形を21風にリミット解除。手足はパージ」
早苗「怖っ!」

>多数の量産型も
早苗「戦争は数だよアニキー!」
アリス「残機数は重要ということね」

>アリス株がさらに急上昇
早苗「空力限界高度までたったの48秒で!」
アリス「上昇し過ぎ」

>よし、次は
アリス「イ○オン」
早苗「変型も合体もして自律思考っぽいこともするけど宇宙が大変なことになっちゃうじゃないですか!やだー!でも見たいー!」
紫「そんなもん幻想郷に持ち込むな」

>待っていたよVF!!
早苗「ポリゴンも進歩しましたよねぇ…」
アリス「でも幻想入りしてるわ…って違うVFじゃない。格闘ゲームだけど」

>そこから一斉発射の納豆ミサイル群……
アリス「東方妖々夢3面で擬似気分を味わって欲しいわ。ルナとかで」
早苗「…!高速(ファイター)低速(ガウォーク)を使い分けるんですね!」