Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

幻想郷へ行った刑事の話

2008/05/05 21:46:44
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「ここは…?」

気が付くと私は布団で寝かされていた

ついさきほどまでのことをおもいだしてみる


たしか、警察庁から監査にきている

生田目監察官と高萩警視を宿に送り届けた後、

一年前におきた現在捜査中の失踪事件の失踪者が住んでいた神社へ行き、その後車へ戻ろうとしたら急に意識を失って…


私がついさきほどまでのことをおもいだして

いると障子が開き女性が二人現れた


一人は中学生?のような体系の女性と

もう一人は山伏?のような服をきた女性だった


「あや?気がつかれましたか?」


中学生?のような女性がきいてきた

私はおもわず

「あなた方は…?」 と逆にきいてしまった


「私は射命丸文ですこっちは…」


「犬走椛です」

と二人の女性は答えた 私も

「私は長野県××署所属の草野と申します」

と、警察手帳を見せながら言った


普通なら刑事さんでしたかと言うと思うのだが目の前のニ人は目を丸くして警察手帳を見つめている


私はやや不思議に思いながら

「ところで、ここはどこで私はどうしてここにいるのか説明ねがえますか」

と、説明を求めた











なんでも文さんの話によると倒れていた私を椛さんが発見して文さんの家つまりここまで運んで下さったそうだ


「そうでしたか誠にありがとうございました」と私が礼をいった後、文さんが


「もしかして草野さんは外の世界の人間ですか?」

ときいてきた


「外の世界の人間といいますと?」








文さんから話をきいて、私は驚きを隠せなかった

今、私がいるこの世界は幻想郷という世界で

外の世界と強力な結界によって遮断されているらしい

またこの世界には妖怪など人外のものが多く住んでいるそうだ


私は後者の方に特に驚いた、私は神の存在は

信じているがまさか妖怪がいるなんて…

あえてふれていなかったが通りで文さんには

翼が、椛さんは犬のような耳としっぽが生えて

いたわけか


と、一人で納得していると

椛さんが一枚の写真を見つめていた

私が警察手帳を取り出す時に落としたようだ

かえしてもらおうと声をかけようとした時、


「この人もしかして東風谷早苗さんかな?」

と、椛さんが言った


「東風谷早苗さんをご存知なんですか!?」

私はおもわず大きな声でききかえしてしまった


そう、それに写っている人物は私が現在捜査中の神隠し事件こと失踪事件の被害者東風谷早苗さんだ


「えっ、あっ、はい、たしか一年位前、神社ごと引っ越してきたと聞きましたが…」

と椛さんが少し驚いたようにいった


少し驚かせてしまったようだ

「驚かせてすみません、くわしくお聞かせ下さい」











ところどころ文さんの説明を交えながら椛さん

と、文さんが話して下さった


私も外の世界ではどのようなことになっているかを話してみた


「ふーん、外の世界ではそのようなことに

なっているんですか、これはいいネタに

なりそうです!」


「それはなによりです、いろいろなことを話して下さって有難うございます、ところで恐縮ですがその神社まで案内していただけませんか?

東風谷早苗さんにお会いしたいのですが…」


「いいですよ…

といいたいところですが、いまはいないとおもいますよ、今日は麓の神社で宴会があるそうで」


「そうでしたか…おこがましいようですがその麓の神社まで案内していただくことはできますか?」


「いいですよ、私たちもあなたが目を覚ましたらいこうと思っていましたから」


「有難うございます、それではおねがいします」




麓の神社までの道のりはけっこう険しかったが

それを感じさせないくらいとても風景が美しい

まるでこのまえに登った八ヶ岳のような絶景が広がっている

また文さんの取材をうけながらだったのでさして苦にはならなかったのが幸いだ



そうこうしている内に私は麓の神社まで来る

ことができた


「ふう、やっと着いたわ最近歩いてないから疲れた」

と文さんが疲れた顔でいった


「わざわざすみません、お二人には大変お世話になりました、お礼といってはなんですがよろしければどうぞ」

と、私は文さんにはフジクロームベルビアを

椛さんには南極地域観測50年記念500円玉を

プレゼントした

「ベルビアなんて珍しいものをありがとうございます!」


「草野さん、ありがとうございます!」


偶然内ポケットに入っていたものだったが

二人とも笑顔で喜んで下さったので内心ホッとした


「それでは私はこれで、有難うございました」

と、私は礼をいい東風谷早苗さんを探すことに

した


別れぎわに文さんからペンを頂いた

私は断わったが「ベルビアのお礼です」と

おっしゃったので有難く頂くことにした




お二人と別れた後、東風谷早苗さんを探すことにしたのだがなにせ人が(妖怪かもしれないが)

多い、またあちらこちらで大勢の方が酒を飲んでいるのが見える

それにしてもここの方々は呑んべえだとつくづく思った

少し歩くと向こうから楽器の音が聞こえた


どうやらライブをやっているようだ

3人の女性がステージの上で演奏している


不意に「めるぽ」というこえがきこえた

なぜか殴りたくなったが、自分を落ち着かせた



少したってからやっと私は

探していた人物、東風谷早苗さんを見つけた

どうやら赤い服をきた女性に絡まれているようだ


「お取り込み中すみません長野県××署所属の草野と申します、東風谷早苗さんですね」

と、私は警察手帳を見せながら言った


「はい、そうですが…何か私に用ですか……?

ってなんで外の世界の刑事さんがいるんですか???」


「ほら早苗も飲みなさい…ん?刑事さんだって早苗ったら刑事なんていな…」


赤い服をきた女性は酔っているようだが警察手帳をみた瞬間酔いが醒めたような顔になった


「あーうー早苗なんかしでかしたの?」


影で隠れていて見えなかったが早苗さんの横で

見た目十歳くらいの少女が座っていた


私は今までの出来事と外の世界では失踪した

ことになっている事を説明した


また、私はその後早苗さんから二人の神様について説明をいただいた


「やっぱり外の世界では行方不明ですか…

ご迷惑をおかけしました…」


「いえいえお気になさらずに、

それにしてもまさか生きている間に神様にあえるとは光栄です」


「あーうーそんなことないよ♪」

と諏訪子さんがいった

「光栄です」といわれて少し嬉しそうだった


「ところであんたはこれからどうするんだい?

外の世界へ帰るか、ここに住むか」


と神奈子さんにいわれて私はハッとした

いつまでもここにいるわけにはいかない


私は少し考えたのち、

「私はこっちの世界はとてもすばらしい世界だと思いましたが、同時に私のいるべき世界ではないとも思いました、私には帰るべき世界があると思います、なので私は外の世界へ帰りたいです」

と答えた


「ふーんそうかい前に来た人間も同じ事をいっていたねぇ…よし、わかったそれじゃあ目を瞑ってね……私が良いって言うまであけちゃダメよ

思い残す事はないね?」


「はい」

私は短いがしっかりと答えた


「それじゃあ帰っても忘れないようにね……」


意識が段々となくなっていくのがわかる………

















気が付くと私は神社の境内で倒れていた

腕時計に目をやる

時刻は午前三時、もしかして夢だったのかと

思ったが内ポケットに手を入れるとたしかに

文さんから頂いたペンがあった

それに気付くと

「夢ではなかったんだな」

と思いながらだれもいなくなった神杜の賽銭箱に賽銭をいれ、車へとむかった

そして真夜中の神社には誰もいなくなった…





後日、東風谷早苗失踪事件は上司の友部課長から正式に捜査中止命令が出ることになった


私は時折、あの日の出来事は夢ではなかったのではないかと

文さんから頂いたペンを見つめながら思うのであった…

はじめて投稿します

E531K466と申すものです

この話は幻想郷的ウミガメのスープ番外編:ぶらり幻想郷の旅に参加して思いついた話です

もし…迷い込んだのが刑事だったら…



最後の方はとても参考にさせていただきました

また、一人を除いてオリキャラの名字は実在する駅名です

最後まで読んでいただき有難うございました
E531K466
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
個人的には、こういうの結構好きだったりします。

次回も期待してます。
2.名前が無い程度の能力削除
こういうさっくりなハッピーエンドは好きです。
3.極夜削除
中々,大変に良かったです♪

次回作も頑張って下さい。
4.こうてい削除
簡潔で読みやすかったです。
5.名前が無い程度の能力削除
なぜか最後の賽銭を入れるところがすごい印象深い