ぽちゃん、と水が跳ねる音がキッチンに響いた。
霊夢はため息をつきながら、人参の皮むきを行っていた。冷たい水が指に凍みて痛い。
かといってぬるま湯を使えば味が落ちるかもしれない。
しんどいなあと霊夢は呟く。
だが、このしんどさも今日で最後のはずだ。
ことが起こったのは、一週間前だった。
霊夢は紫に促されるまま山の神社に入り、こいしと戦った。
百戦錬磨の博麗の巫女、霊夢はあろうことか、こいしに敗北してしまったのだ。
霊夢は強かに石段に頭を打ち付けて昏倒し、気がついたら地霊殿のさとりの部屋にいた。
痛む頭には包帯が巻かれ、体の所々に絆創膏などが貼られ、手当の跡が見えた。
そして、こいしに負けたことを思い出し、傷心した。
これでも弾幕には自信があった。今まで負けたことがないわけではなかったが、ぱっとでの新参にやられるとは思ってもみなかったのだ。
しばらく落ち込んでいるとさとりが部屋に入ってきた。初めて会った時と同じく含みのある笑いを浮かべていた。
霊夢はまず軽い礼をして、それから自分がここに運ばれた理由を聞いた。
さとりはにこにこすると負けた罰として一週間、地霊殿で働くことを強要した。
霊夢はいやだったが、仕方がなかった。
博麗の巫女として、妖怪に負ければ妖怪のいうことを聞く必要があったのだ。
それから今日まで、料理を作り掃除をこなし怨霊を追い回してペットの様子を見る生活を行っていた。
今日の晩御飯はシチューにするつもりだった。
昨日の夜、ハンバーグを食べていたさとりが「明日はシチューが食べたい」と言ったせいである。
霊夢は玉ねぎを剥きながら、目と鼻に刺さる痛みに顔をしかめた。
「霊夢、今日は何かしら?」
可愛らしい幼声に霊夢は目を擦りながら振り向く。小柄な体に、深い紫色の髪。威圧感たっぷりの濁った眼。
さとりが、台所に入ってきた。
「今日はシチューにするつもりなんだけど」
「そう、楽しみだわ」
「あまり期待されても困るわよ? シチューなんて作り慣れてないから酷い味がするかも」
「……そうは思っていないみたいだけど?」
「心を読むな」
霊夢はぼそりというと、料理に集中した。
初め、さとりと会うのは食事のときだけだったが、最近コミュニケーションが増えてきていた。
そのため、さとりの扱い方が段々と掴めてきたのだ。
こういう時に、何かリアクションをしたり、ボロを出したりすると調子に乗られる。だから、出来るだけ淡白に返事をするのがコツである。
「……そう、わざわざ旧都まで行って作り方を確認して来たのね。ありがとう」
「ばっ! 心を読むなっ!」
たちまち赤面した霊夢は、包丁を投げつけた。
空を切って飛んで行った包丁をさとりはひょいとかわして、笑いながら部屋を出て行った。
霊夢は頭を押さえて、またボロを出してしまったと後悔した。
しかし、負けるわけにはいかない。あのドがついてもよい程度のサディストは調子に乗らせると限度なく弄りはじめる。
最近はあっちからのコンタクトも多いので、その分弄られているということもある。
霊夢は今一度気合いを入れ直し、びりびりと振動を続けている包丁を引き抜いた。
言っては何だが、西洋風の料理には地味に自信があるのだ。昔からアリスに教わったり、魔理沙に教わったり、咲夜に教わったりしていたので悪い味にはなるはずもなかった。
加えて、今回は旧都まで行って作り方を纏められた本を見て、更に材料を十分に吟味して選んだのだ。
これがどうして不味くなろうか、いや、不味くなるはずがない。
霊夢はなるべく平常心を取り戻そうと鼻唄を歌いながら料理に戻った。
コトコト煮込んだ鍋にシチューの素を入れて、玉ねぎが完全に溶け込む前に火を止めて、隠し味にケチャップを垂らして酸味をつける。
そして味見。
別の文化が発達してそうな地底界だったが、基本は何ら変わらないようだ。
昨日のハンバーグもそうだったが、今回のシチューも思っていた通り、味は良い。これなら文句のつけどころもないだろう。
そして、もう一舐め。
さとりは子供舌だからもっと酸味を利かせた方がいいかもしれない。
霊夢は砂糖や塩を少しずつ調節しながら、さとりに合いそうな味を探した。
これか? いやもうちょっと甘味に寄った方がいいか、しかしこれ以上はバランスが崩れるかもしれない。ならば塩味を若干利かせればどうだろうか。
逆にもう少し煮込めば、溶けた玉ねぎの甘さで自然な味の仕上がりになるかもしれない。
思考錯誤をしているうちに、霊夢ははっと我に返った。
何故、自分はシチュー一つにこんな気合いを入れているのだろうか。
馬鹿馬鹿しい。全く持って、馬鹿馬鹿しい。
腹に入れば皆同じであると言うのに、これだけの労力を一回の料理に注ぐのは馬鹿馬鹿しい。
霊夢は急に腹が立ってきて、乱暴に鍋の蓋をひっつかむと、出来たてのシチューの鍋に乗っけて歩き出した。
近くにある台車に鍋の下敷きを乗せて、置く。
続いて、炊いておいた白米が入っている釜を乗せた。
さとりは柔らかめに炊いたお米が好きらしく、ご要望にお応えして柔らかめに炊いている。
そして、五人分の食器を乗せる。
自分のはむこつな茶碗だが、さとりとこいしはところどころにグロテスクな目玉が散りばめてある、小さめの茶碗だ。お味噌汁用の茶碗、箸とセットである。
霊夢はこれについて多少悪趣味だと思うが、本人たちがいいなら別にいいと思う。最近むしろ可愛く見えてきていた。よく見ればわかるこの目の上にちょこんと乗ったまつ毛が、チャーミングである。
ちなみに霊夢はお空の『コーション』という文字と核マークが大量に散りばめてある食器一式は悪趣味であると思って疑わなかったし、またお燐の、死体を暗示するような人文字が散りばめてある食器一式も悪趣味であると思って疑わない。
霊夢は憤りを隠さずに、ずかずかと長い廊下を進んでいく。
台車のからからという音だけが響く。
やがて、廊下の突き当たりにある広い部屋に入った。
レミリアの邸で見なれてはいるが地霊殿のリビング、ダイニングも相当に広い。
「あら? 出来たの」
「まぁね」
「……何か機嫌悪そうに見えるわね」
「悪いのよ」
長いテーブルの上に、乱暴に食器を乗せ換える。
さとりは不思議そうな顔で霊夢を見ているだけだった。
「烏と猫は? 早く呼んできてよ」
「あの二人は出かけてるわ。こいしはどっか行っちゃった」
「……はぁ!? 五人分作っちゃったわよ」
「いいじゃない二人で食べましょう? 残りはその辺のペットにあげればいいし」
「まったく」
霊夢はさとりの食器に米を盛って、スープ皿にシチューを落として、さとりの前に突き出した。
「どうしたのよ、霊夢」
「うるさい、黙って食べる」
さとりは悲しげな表情をした。
霊夢は軽い優越感に浸った。
自分でも原因が分からないこの苛立ちを、あんたが読めるわけがないでしょう。
さとりに背を向けて、ほくそ笑む。
二十人は余裕で座れる長テーブルの反対側に霊夢は腰かける。
さとりはまだ落ち込んでいた。
霊夢はまた冷笑し、自分のシチューに手をつけた。
一口食べるだけでわかった。これは逸品であると。
こんなに美味いシチューは食べたことがない。おそらくその道のプロのアリスにも匹敵する味だ。
霊夢はさとりを見た。
さあ、早く食すがいいわ。
そして驚愕するがいい。
その童顔の呆ける様を見せるがいい。
「……いただきます」
さとりは丁寧に頭を下げてから、スプーンを口に入れた。
そして、もくもくと口を動かす。
表情に変化は見られない。しかし、さとりは若干だがポーカーフェイスである。
内心、さぞかし驚いていることだろう。
「……美味しくない」
「……え?」
呆けたのは、霊夢の方であった。
ちょっとまて、聞き違いだろう今のは。
呆然としていると、さとりはスプーンをスープ皿に戻した。
「……もういらないわ」
「え? え……? ちょっと待って」
霊夢は慌ててさとりの前に走って、シチューを食べた。
「……美味しいじゃない」
霊夢は考えた。
さとりの不安げな瞳が、霊夢を見つめている。
もしかして、塩を入れすぎたか。
子供舌には酸味がきつ過ぎたのか。
それとも味以外に原因があるだろうか。野菜を大きく切り過ぎたか。
とにかく、霊夢はなぜもっと注意できなかったのかと気が咎めて、俯いた。
「霊夢」
「……なによ」
霊夢はさとりの声で、目頭を押さえた。
自分は馬鹿か、こんなくだらないことで。
そう思っても、情けなさの溜まった目は、潤むことをやめない。
「霊夢」
ぐいと袖をひかれた。
物凄い力だった。
「……霊夢」
「なに」
さとりは怯えた眼差しで、霊夢を見るだけだった。
霊夢はこういうとき何といっていいか分からず、視線を逸らした。
謝ればいいのだろうか。
そういう考えが、霊夢の頭に浮かんだ。
霊夢は全身を鎖で繋がれたように、動くことができなかった。
足が無意識に震えて、頭の真ん中から背筋を通って腰まで冷たくなっていった。
美味しくできなくて、ごめんなさいと謝ればいいのだろうか。
そういえば、許してくれるのだろうか。
心が読めるなら、何とか言って欲しい。
ちらと視線をさとりに戻すが、あいかわらず小動物のような眼で、霊夢を見上げているだけだ。
すると、不意にさとりの口が小さく動いた。
「霊夢」
「だから何よ」
さとりは霊夢の袖をひっぱって立ち上がった。
ゆっくりと、さとりの顔が近づく。
霊夢は動かなかった。いや、動けなかった。
さとりの潤んだ瞳が、霊夢をとらえて離さなかった。
霊夢は背の大きい方なので、小柄なさとりは精いっぱい背伸びをしなければいけなかった。
さとりの唇が、霊夢の唇に触れるか触れないかの位置まで来た。
「……霊夢」
甘い声でそう囁かれて、霊夢は身震いした。足の震えが、ひどくなる。
さとりの細い腕が、霊夢の首に巻きついた。
吐息が、鼻をくすぐる。
「ごめんなさい」
さとりはそう呟いて、霊夢に口付けた。
触れ合う程度の、軽いものだった。
「……何で謝るの?」
「何でだと思う?」
「わかんないわ」
霊夢がそういうと、さとりはくすくすと笑いだした。
今まで我慢していたものを押さえ切れなくなったような笑い方だった。
「ふふ、ごめんなさい霊夢。嘘付いてごめんなさい」
「嘘? 嘘って?」
「あなたのシチュー、凄く美味しかったわ。少し意地悪したくて嘘付いたの。でもね、霊夢も悪いのよ? 最初に意地悪なこと考えてたのは霊夢なんだから」
霊夢はぽかんと呆けて、すぐに我に帰った。
さとりは悪戯っ子ぽく笑っていた。
「こ……この」
「痛い、痛いわ霊夢。ごめんなさい」
霊夢は心の中から激流の如く溢れだした感情を押し殺そうと、まだ笑っているさとりの頭をぐりぐりした。
両手の拳から、少し硬い毛質のさらさらと蠢く感覚が伝わってくる。
霊夢は妙に安心していた。何に安心しているかはわからなかった。
ぐいとさとりに引っ張られる。
さっきも思ったことだが、妖怪は力がある。小柄で細いさとりでも、霊夢じゃとても話にならないくらいの腕力がある。
霊夢は胸倉を引っ張られて、さとりが座っていた椅子に叩きつけられるようにして座らせられた。
霊夢の膝に、さとりがちょこんと乗っかる。
「ねえ霊夢、食べさせて?」
「何で私がそこまで」
「私に食べさせたいでしょ? 霊夢」
さとりの小さな臀部が、霊夢の大腿を刺激した。
霊夢はそんなことはないと思った。
「そんなこと」
「嘘、心では私に食べさせてあげたいって思ってるじゃない。ねえ霊夢、食べさせて? おねがい」
さとりは誘惑するようにもう一度、「おねがい」とねだった。
霊夢は、さとりがそう言うのならやっぱりそうなのかもしれないと思った。
「……あ~ん」
「あーん」
ぱくり、と頬張る。先ほどとは違い、とても美味しそうに食べてくれた。
霊夢は、それがとてもうれしかった。
霊夢はシチューがなくなるまで、それを繰り返した。
その間、自分の分のシチューがどんどん冷たくなっていったけれど、気にならなかった。
「霊夢も食べさせてほしい?」
「私はもういらない。お風呂入ってすぐ寝る」
霊夢は膝からさとりを退かすと、後かたずけをしようと立ち上がった。
鍋を掴もうとする。
すると、袖をひかれた。
「今日はずいぶんとかまってくるじゃない」
「だって最後だもの」
パチン。
さとりが指を鳴らすと、ペットの猫たちがやってきて、食器や鍋を運んで行った。
「ねえ霊夢。お風呂、一緒に入りましょう?」
「いやよ」
「なんで?」
「一人でゆっくり入りたいの」
「いいじゃない、最後なんだし」
「最後だからよ」
「最後なら一緒にお風呂入っちゃだめなの?」
「明日からまた神社で妖怪の相手しなきゃいけないもの」
さとりはにやりと笑った。
「あなたも、一緒に入りたいって思ってるくせに」
「だれが思うか」
「思ってるじゃない」
「私が?」
「えぇ」
「私が思ってるの? そんなこと」
「思ってるじゃない。私と洗いっこしたいって、思ってるのよ」
さとりは笑みを崩さない。
霊夢はそこまで考えてなかったので否定していたが、さとりがそういうのならそうかもしれないと思い始めた。
「でもダメ。何されるか分からないもの」
「その何をされるかに期待しているのに? それでもだめなの?」
「馬鹿」霊夢は言うと、袖を振り払った。
ぶちっと音を立てて、借してもらっていた服が引き千切れた。
「私が最初に入るから、あなたは私の後ね」
そう言って、借りてある部屋に足を向けた。
無意識か意識してか、霊夢は自分の行動による先のイメージが疎かになっていた。
さとりはそこに佇んだまま、だらりとぶら下がっている袖を握りしめて、淫らな笑みを浮かべた。
――――――
「霊夢?」
さとりの声が聞こえた。
やっぱり来たかと霊夢は思った。
ただ、霊夢が問題だと思ったことはさとりが来たことよりも、やっと来たかと思ってしまった自分がいたことだった。
広い浴室で、霊夢は髪を洗っていた。
浴室にはシャワーも付いていたし、大きな円形のジャグジーのような湯船もあった。
霊夢は一週間この風呂場を使っていたが、いつも浴室全体のデザインに悩まされていた。
天井からは沢山の目玉がこちらを睨んでいるし、大理石の質をもった壁には毒々しい薔薇が咲き乱れている。ガラス窓の向こうにはお燐の死体コレクションが見えた。美しい女の人から、格好の良い男の人、更には乳児までがはらわたを見てくれと言わんばかりだった。胴体がない少女は、首だけで涼しげな微笑みを浮かべている。ジャグジーには卵が網に入れられて、浸らせておかれていた。入ったことはないが、サウナには大勢の人骨が腰かけてあるのが扉の小さな丸い覗き窓から見えた。
「まだ入ってるわよ」
「入ってるの?」
「入ってるわよ」
霊夢がそういうと、さとりがおずおずと入ってきた。
無意識に幼い体に目がいった自分が最低だと思った。
さとりは霊夢の姿を見るなり、ぱあっと明るい表情になった。
「なんで嬉しそうなのよ」
「何でかしら」
さとりはスキップするように走ってきた。
霊夢は顔をそむけた。
「初めて会ったときは主の貫録みたいなのが感じられたのに、今は子供ね」
「大好きな人には素の自分を見せたいものよ」
どくん、と心臓が波打つ。
「ふふ、嬉しいの? 霊夢。嬉しいんだ」
「嬉しくない。全然嬉しくない」
「嘘」さとりはくすくすと嬉しそうに笑う。霊夢はバツが悪くて、そっぽを向いた。
髪を洗い終えると、さとりは言った。
「ねえ霊夢、体洗って」
ぴょんと幼い体を跳躍させて、霊夢の前に座った。無邪気な所は妹と変わらないなと思った。
さとりの体を取り巻いている管と目玉がふよふよと浮いていた。
「これってどうなってるの?」
「さあ、自分でもよく分からないわ」
管はさとりの体に繋がっているわけではなかった。周りをふわふわと浮いているだけだ。
見ていると、管はひゅるひゅると動いて、一本のロープのようになりさとりの体から外れた。空中をおかしな鯉のぼりのように漂い始める。
「これで洗いやすくなったでしょ?」
霊夢は鯉のぼりよりも、さとりの白い体に釘付になった。
多少顔を赤らめているさとりは、泡立てたスポンジを霊夢の手に乗っけた。
「早く」
「……うん」
霊夢は少し迷ってからさとりの背中にスポンジをくっつけた。
そして、ごしごしと弱めに擦る。
少しの間風呂場は静まり返り、摩擦音だけが響いた。
「……前も」
さとりが背中越しに呟く。
霊夢は少し緊張したが、さとりの体を丹念に洗った。
凹凸はそれほどなかったが、それでも意識した。
霊夢はもう体を洗い終えていたので、洗ってもらえないのが残念に感じた。
「洗ってあげようか?」
「遠慮するわ」
おかしくなりそうだものと心の中で呟いた。霊夢はすぐにしまったと思ったが、もう遅いかと諦めた。
上から、管に繋がれた目玉が霊夢を見下ろしていた。
「髪、洗うわよ?」
「おねがい」
シャワーで一度、さとりの髪の毛を濡らした。
「ねえ霊夢、今日は一緒に寝ない?」
「いやよ」
反射的に言って、それ以上考えないようにした。
考えなければいいのだ、こういうときは。
さとりの髪が、泡だっていく。
「何で何も考えないでいやっていうの? ちゃんと考えなさい」
霊夢は目を瞑って無心になり、手だけを動かしてさとりの髪を洗う。
「霊夢」
無視しようと霊夢は決めた。
「霊夢って私のこと好き?」
無視だ無視。
答えてはだめだ。
「私は霊夢のことが好きよ」
無視だ無視だ無視だ無視だ無視だ無視だ無視だ無視だ。
負けちゃダメだ。これは己との戦いだ。
霊夢は無言でシャワーをさとりの頭にかけて泡を落とし、立ち上がった。
「私はもう上がるわね、お風呂に入ってゆっくりしなさい」
そそくさと脱衣所に急いだ。
「ねえ霊夢」
「……なによ」
扉に手をかけて、問い返す。
「今日は一緒に寝ましょう?」
「いやよ」
霊夢は短く返して、風呂場から出た。
後ろから「じゃ、私の部屋でね?」と聞こえたのを無視して、扉を閉めた。
脱衣所には、霊夢の替えの服はなくなっていた。
その代り薄いバスローブがハンガーに引っ掛かっていた。
霊夢はさとりの仕業だとすぐに思ったが、また風呂場に戻る気も起きなかったのでとりあえずそれを着て、自室に急いだ。
自室には替えの服があるはずだ。入口を結界で封じて、ベットに寝っ転がれば、それでおしまいだ。
少し残念な気がして、霊夢は首を横に振った。
自分はおかしくなっている。廊下を走る自分の足が、自分のものではないかのように感じられた。
血色の壁にかかった肖像画は、一本の薔薇の花がその額縁に納まっていた。花弁の真ん中には埋め込まれた目が、ぎょろりとこっちを見ている。
怖い。
自分が、自分ではなくなっていくような感覚に、霊夢は身震いした。
しかし、それも今日で終わりだ。早く寝て、明日朝一番にここを出てやる。
自室の前にたどり着くと、霊夢はようやく安堵した。
これで、全部終わりだ。
勢いよく扉を開ける。
見ると、部屋は空っぽになっていた。
持ってきた巫女服の類もない。
ベットもない。
全ての家具は撤去され、何もない、ただの四角い空間と化していた。
「あいつ……」
一瞬呆然として、我に返る。
激しい怒りが湧くのと同時に、部屋に着いたときとは別の安堵を感じて、戸惑った。
さとりの寝室は風呂場から逆方向にある。
もう会いたくなかったが、問い詰めなければいけない。
霊夢は熱をもった足を、再び風呂場に向けて動かした。
深い深い迷路に、足を踏み入れてしまった気がした。
――――――
さとりの部屋の前で、霊夢は止まった。
風呂場にはもうさとりはいなかった。霊夢が出て行った後、すぐに上がったのだろう。
嫌な光沢を放つ扉だった。霊夢は躊躇しがちに二回、ノックした。
「どうぞ?」
幼いけれども暗く響く声が霊夢の耳に届いた。
扉を開けると、ベットの隣にある椅子で、さとりは本を読んでいた。さとりもバスローブだった。
「あんたどういうつもり? 私の道具一式返しなさいよ」
「霊夢、前肌蹴てるわよ」
霊夢は赤面し、焦って直そうとしたが、ローブは肌蹴てはいなかった。
さとりはくすくすと笑って本を閉じた。
「嘘よ、嘘。ふふ……」
「あんたって本当嫌な奴ね。いい加減にしないと許さないわよ」
霊夢が怒号をあげるが、さとりは笑っているだけだ。
妙に、癪に障った。
「あんたね、調子に乗ってるとどうなるか思い知らせてあげようか」
霊夢はさとりに近づいた。
さとりは俯いて、くすくすと笑い続けた。
「何とか言いなさいよ」
さとりの肩を揺さぶる。
笑いが、ピタリと止んだ。
無音になる空間。霊夢は訝しんで声をかけようとした。
「……何で?」
ぽつり、と一言。
「何で霊夢は私を虐めるの?」
触れている肩が、小さく上下していた。
「私はこんなに好きなのに、霊夢は私のことが嫌いなの?」
俯いている目から、ぽたぽたと水滴が零れおちる。
「な、何泣いてんのよ」
如何せん、強気な人が多い幻想郷でこういう風に泣かれた経験がない霊夢は、どうしていいか分からなかった。怒りが引っ込んだ。
おろおろしていると、さとりが霊夢を見上げた。
「霊夢……」
甘ったるい声をかけられて、霊夢は硬直した。
立ち上がったさとりが、腰に抱きついてきた。
「私のこと、好き? ちゃんと言って」
下腹部から頭に、カーッとしたものが込み上げてくる。
無意識に唇が震えていたのに気がついて、霊夢は唇をかんだ。
心を読めるなら、一々言わせなくてもいいだろうに。
「嫌いじゃないわ」
「ちゃんと」
「……少し、ほんのちょっとなら好きかもしれない」
「少しだけ?」
「少しだけよ」
霊夢が恥ずかしさを押し殺して言うと、さとりが顔を上げた。
涙は止まっていた。
その代り、笑みが浮かんでいた。
「素直じゃないわね、ペットのくせに」
「な……」
さとりの豹変に、霊夢は言葉を失った。
不意に地面から足が外れ、ベットに叩きつけられた。
「ぐ……」
「痛い? 霊夢。ふふ……」
目を開けると、さとりが馬乗りになっていた。
サデスティックな笑みが刻まれた口元は、三日月に裂けて見える。
緩められたバスローブから、さとりの白い胴体と、大腿が覗いていた。
「ねえ、少しじゃないでしょ? あなたは私のことが大好きなのよ? ふふ」
抵抗しようと手を伸ばしたがあっさりと掴まって、頭の上で両手を組みあわされたまま押さえつけられてしまった。
「自分が何してるかわかってるんでしょうね?」
「いい加減素直になりなさい」
首筋にさとりの小さな唇が触れる。
刹那に襲ってくる抓られるような痛み。それに伴う途方もない快楽。
霊夢は全身に震えが起きて、手足が痺れたように脱力した。小さな呻き声をあげるのが精いっぱいだった。
「ぷは、どう? 霊夢。自分より小さい子に虐められる感想は」
「や、やだっ……く、ふああ」
もう一度、さとりは位置をずらして霊夢の首筋を吸った。
「ちゅ、これが首輪代わりでいいかもしれないわね。誰のものってすぐにわかるもの」
さとりは嘲笑う様に、霊夢のバスローブを肌蹴させた。
「虐められて感じてるの? ふふ、可愛いわね」
「ち、違――」
「違わない」
霊夢の両腕を押さえつけていた左手に力が籠る。
交差させてある腕が握りつぶされそうになり、悲鳴を上げた。
「いっ……! ぐ……うあああ!」
「痛いのがいいんでしょう? じゃあもっと痛くしてあげるから」
「やだっ、放してっ」
「心にもないことをいうわね」
くっくっく、という笑いが、霊夢の耳元で響いた。
霊夢は真黒なものが心を覆っていくのを感じた。それは諦めだろうか。恐怖だろうか。拒絶だろうか。
それとも。
「ねえ霊夢、止めてほしい?」
「止めて、おねがいだから……」
霊夢は頬を伝った液体で、初めて自分が泣いていることに気が付いた。
「止めて……」さとりの顔を見てもう一度懇願した。
「そう、じゃあ一生私のペットになるって言うなら考えてあげてもいいわ」
さとりは自由な右手を霊夢の頬に添えて、うっとりと霊夢の涙にぬれた瞳を見つめた。
「もう地上には戻らず私の下でずっと、永遠に過ごすって言うなら考えてあげる」
「ダメよ……それは」
さとりは思っていた言葉と違うことに苛立ちを覚えたのか、舌打ちして、霊夢の頬を張った。
パシン。
突然の衝撃に霊夢の脳は揺さぶられる。その一秒後に痺れるような激しい痛みが襲ってきた。
「ダメ? 誰に向かって言ってるの。下僕の分際で厚かましい」
「う、うう……」
また泣き出しそうになる霊夢を見て幾分気が晴れたのか、またにこやかな笑みを浮かべた。
「痛かった? ごめんね霊夢。でも霊夢が悪い子だからいけないのよ? ご主人様として、ペットの躾はしなきゃいけないもの」
パシン。
もう一発。口の中が切れて血がシーツにシミを作った。
しかし、両腕を押さえられている霊夢は身を庇うことが出来ない。
「ほら、早く言いなさい? 言えば優しくしてあげるから」
がりがりと頬を掻き毟られているような痛みに心が折れる。
霊夢には、悪魔のような、天使のような甘美な囁きだった。
「ほんとに……?」
さとりの左手に再び力が籠り、霊夢の両腕の骨が軋む。腕の骨がねじられているようだった。
霊夢はあまりの激痛に体を痙攣させてもがいた。
「痛いっ! 本当に痛いの……! あぐうぅ……お願い、許して……」
「許してほしいの? うん、許してあげるわ。私はさとりさまに一生を捧げますって言えたらね」
勝利を確信したのか、さとりはより一層上機嫌になった。
もう限界だった。
体を暴れまわる痛みと苦痛、それに入り混じる恍惚と快楽。強固な精神は完全に崩れ去っていた。
霊夢は自責の念に駆られながら、口を動かした。
「私は……さとりの……」
「さとり様、でしょ?」
ぎゅうっと桜色の場所を抓られる。
霊夢の体が大きく跳ねた。
「あうっ!? く、うう……」
「続けて?」
「……さとり……様の」
これを言えばどうなってしまうのか。
自分は巫女なのに。
もし、妖怪の手に落ちれば、巫女はどうなるのだろうか。
自分は、どうなってしまうのか。
霊夢の目に、涙が溢れた。
何にせよ、この痛みから解放されるのはこれを言うしかないのだ。
いや――
さとりが笑う。
――この泥濘に嵌まる為には、言うしかないのだ。
「さとりさまに、一生を」
気がつけば、さとりの頬も赤く染まっていた。
静かな微笑みを浮かべて――まるで、告白を期待している女の子のようだった。
霊夢はこんな主なら、いいかもしれないと思い始めた。
「捧げ――」
「捧げちゃダメえぇぇぇぇぇぇ!!」
ドッカン。
突然扉が蹴破られて、こいしが飛び込んできた。
さとりも霊夢も、驚いて硬直した。
こいしの後ろには、空と燐も一緒だった。
「さとりさま酷いですよ~」
「そうですよ! 約束と違うじゃないですかぁ!」
「あ……あなたたち……」
さとりはしどろもどろで何かを言おうとしたが、こいしに口をふさがれた。
「予定では霊夢を屈服させるだけだったじゃん! 何で勝手に自分のものにしようとしてるの!?」
「さとりさま~あたいも霊夢欲しいですよ~」
「私も欲しいー! 欲しいったら欲しいー!」
「大体倒したの私なんだから、私が貰うべきだよね」
「独り占めはいけませんとあれほど」
「それを」
ずいとこいしが顔を寄せる。
「お姉ちゃんが一番に破ろうとしてたんじゃん! 私たちを全員追い出して! ひどいよ全く」
「あんまり虐めちゃダメっていったのもさとりさまでしたよね。それなのに……全部聞いてましたよ? あたい耳良いから」
「さとりさまばっかりずるいー!」
こいしはさとりをどけると、霊夢を助け起こした。
「大丈夫? ごめんなさい。お姉ちゃんに任せておけばあなたを地霊殿公衆の奴隷にできると思ったの。決してお姉ちゃん専属の下僕にする予定じゃなかったの」
「……修正するとこ、そこじゃないわよ」
霊夢は肌蹴たバスローブを直して溜息をついた。
さとりはまだいいわけを考えているようだった。
「霊夢の特製シチューを食べたでしょう? 凄く美味しかったでしょう?」
「自分はあーんで食べさせてもらってたくせに! さとりさまだけー!」
「あたいらは冷めたシチューを隠れてこそこそと。まあ美味しかったですけど」
「お姉ちゃん」
びくっとさとりが硬直する。
「明日一日ご飯抜きね」
「そ、それだけはダメ。お願いこいし」
「何がダメなの。そして――」
ぴょんとこいしが跳躍する。
そして、霊夢の隣に転がった。
「今日は霊夢と添い寝ー」
「こいしさまもずるいー! 私もー!」
「あたいもー!」
「ちょっとあなたたち! 何てずるい――じゃなくて、そこは私のベットよ! どきなさい!」
霊夢に抱きついたこいしはべーっと舌を出した。
「お姉ちゃんは霊夢と十分ベタベタしたじゃん。今度は私たちの番」
燐がぴょんと霊夢の膝の上に乗った。
可愛らしく上目使いで、二本の尻尾をふりふりしている。
「ねえ、あたいのものになってよお姉さん! そしたら、お姉さんをなるべく傷つけずにぶっ殺すからさ。魂はあたいの傍にいつでも置いて、死体は保存ね。大事にするよ? 永遠に一緒に居られるよ? だからさ、あたいのものになってよ!」
サンドイッチのように、空が燐を押しつぶして言った。
「霊夢! それより私のところに来てよ! お燐みたいに悪趣味なことしないよ私は。霊夢をズタズタに引き裂いてね、血の一滴、肉の一片残さず食べてあげる。そしたらずっと一緒だよ? 霊夢はずっとずっと、私と一緒に居られるよ?」
無邪気な顔で、目をキラキラさせていた。
さとりが焦ったように言った。
「ダメです! 霊夢は瘴気に当てて殺して、妖怪にするんですから。両手両足鎖につないで私専用のペットとしてしっかり躾けて、一日千回私の名前を呼んでもらって、一日五百回好きって言って貰うんですから」
「ほら! それが本音でしょう!」
「独り占めは酷いですよ、さとりさま―」
「そうだー! 反対反対!」
「あなたたちは病んでいます! 心の病気です! 死体を保存とか、八つ裂きにして肉を喰らうなんてまともじゃないですよ。主人として断固認めません」
「私だったら毎日一時間抱きしめて、散歩のときは遠くまで連れて行って迷子にさせて、物陰から困って泣きべそかいてる姿をこっそり鑑賞するだけでいいよ? お姉ちゃん」
「こいしさま、ホントにそれだけでいいんですか?」
「もっとぎゅうってしようよ! ぎゅうって!」
「私は多くは望まないよ? でもそうだね、私がいない時とかに秘密で霊夢に会ってる奴がいたら……それも触っちゃったりしてたら……」
こいしの目が殺気を帯びて、一気に曇る。パジャマに吊るされた閉じた目が、ぴこんぴこんと動いた。
「散歩がてら、目についた奴をどいつもこいつも四つか五つに分けちゃうかもしれない。何だろう、この胸に溜まる感覚。凄い腹立たしい。許せない」
「……こいしもまともじゃないわね。誰も彼も病気だわ。私の周りにはこんなのしかいないのかしら」
さとりは疲れたように頭に手を当てて、首を振った。
霊夢は疲労でぐったりとしていて、話を聞いていなかった。
一段落ついたところで、さとりがいっぱいになったベットを見て、首を傾げた。
「ところで、私はどこで寝れば……」
「私のベットが空いてるよー?」
「私のも空いてるよ」
「あたいのも空いてます」
「そんな殺生な」
さとりは抵抗したが、こいしにがしがしと蹴られて転がり、やがてがくんと項垂れて、足を引きずって部屋を出て行った。
三人の妖怪に抱き枕のように扱われながら、霊夢は顔を朱に染めて、胸を触る。
強く抓られた場所がまだ熱を持ち、じんじんと淡い快楽を伝え続けていた。
――――
霊夢は暗闇の中で、まだ目を開いていた。コチコチと時計の針が動く音がやけに耳に障る。
眠れない。
何故か、眠ることができないのだ。
霊夢はため息を吐いて、腕にくっついて寝ていた空をどかした。ぐーぐーと寝息を立てている。起きる気配はない。
続いて背中を丸めて足にくっついている燐から、足を引き抜いた。耳がピクンと動いたが、こちらも起きる様子はないようだ。
これで、幾分か寝易くなった。そう思って、寝がえりをうった。
「まだ起きてるの?」
「……あんたこそ」
霊夢は動じずに、言葉を返した。
こいしは起きていたようだ。暗闇に、目が爛々と光っていた。
やっぱりこいつも人間じゃないんだな、と思う。
「気になる?」
「何が」
「気になるくせに」
こいしはくすくすと笑った。さとりにそっくりな笑い方だった。
「行ってあげなよ。お姉ちゃんも喜ぶよ」
「何で私が」
「あなたじゃないとダメだもん」
ぐんと足を引っこめると、こいしはハンドスプリングで起きあがった。
勢いがあったにもかかわらず、物音ひとつしないどころか、ベットも僅かにしか軋まなかった。
「私は散歩にでも行くよ。また何日か帰らないかもしれないけど」
「かってね、あんたは」
霊夢は静かにベットから降りた。
こいしはさとりよりも背が大きく、霊夢と同じくらいだった。
不意にこいしは顔を寄せ、霊夢の首筋に吸いついた。
先ほどと同じくらいの痺れが、頭を満たして、全身にゾクゾクとした快感が走る。
「これ、助けてあげたお礼に。いや、逆かな」
こいしは笑う。
「……本当にかってね」
「かってだもん」
こいしはぴょこぴょこと扉まで走って行った。
何の気配もせず、黙って扉は開く。空気の流れも感じられない。
「あなたの持ち物は玄関のところに寄せておいたから。じゃあ、お姉ちゃんによろしく。次は私とも遊ぼうね」
扉を開けたまま、こいしは去って行った。
視界から外れると、全く位置がつかめない。
そういえば、あいつに負けなければこんな目にも遭わなかったなと今さらに思った。
――――
さとりは、こいしの部屋で横になっていた。
霊夢は黙ってさとりの枕元まで歩いた。
さっき自分を虐めていた奴とは思えないほど、無邪気な顔をして寝ていた。
一瞬霊夢は、自分にしたように殴ってやりたい衝動に駆られたが、どうにか抑え込んだ。
元より霊夢はさとりを起こすつもりはなかったのだ。
持ち物が玄関にあると聞いたので、もうここにいる理由もない。十二時はとっくに過ぎている。もう罰ゲームも終わりだ。
霊夢は静かにかがみ込んで、さとりの頬に唇を落とした。
柔らかい頬だった。
少し名残惜しかったが、霊夢は踵を返した。「じゃあね」聞こえない程度に、小声で言う。
「ありがとう、霊夢」
霊夢は足を止めた。
振り向かないで、霊夢は言った。
「他に言うことはないの?」
「ごめんなさい。やり過ぎたわ」
「次やったら許さないから」
「ごめんなさい」と呟く声が聞こえてくる。
霊夢は部屋を出ようと足を動かした。
「霊夢」
もう一度、足を止める。
「なに?」
「また――」
一つの間を置いてから。
「――また、来てくれる?」
「……考えとくわ」
霊夢は静かな廊下に出て、部屋の扉を閉めた。
今度こそ、聞こえない様に「おやすみなさい、さとり」と呟いて。
ボーン、と古時計が二時を告げた。
一人友に居るのでちょっちその辺譲れない。
でもトラウマなら致し方ないのかもですねすいません軽率でした。
さとり様は相手に引かれるとヘコむドSと見ました。
しかし霊夢さんぶっきらぼうに献身的で可愛いぞ。
個人的には霊×燐×空がみたひけれどもそれは遥か遠き夢。
地霊殿一家、全員やばいwww 怖すぎるわwww
今回も面白かったです、本当にありがとうございました!!!
霊夢総受けはやっぱりいいですねぇ・・・
くろまくみこ(レティ×霊夢)もお願いします!!!
そんなさとり様に振り回される霊夢に萌えた
こいつら全員病みすぎだw
さとりんまじ外道
ところで、こいし達が乱入してこなければ果たして霊夢はどうなっていたのでしょうね?
どこまでがさとりにとって冗談だったのか…あるいは…
> 天井からしい薔薇が咲き乱れている。ガラス窓のは沢山の目玉がこちらを睨んでいるし、大理石の質をもった壁は毒々向こうにはお燐の死体コレクションが見えた。
> もう合いたくなかったが、問い詰めなければいけない。
> 霊夢の特性シチュー食べたでしょう?
それと、原作で和食派だと公言している魔理沙に、霊夢が西洋風料理の作り方を教わって
いたことに違和感が。
内容の方は、正直今ひとつでした。
前作がかなり面白かったので、期待しすぎたせいかもしれませんが。
霊夢とさとりはお互いのどういうところに惹かれているのか、よく伝わってきませんでした。
心理戦でさとりが霊夢を翻弄するのも、ぶっちゃけ「キャラ勝ち」ですし。それを越える
何かを見せてほしかったです。
次回作も期待してますから頑張って下さいね。
つかみんな怖いこと言い過ぎだ…
しかしさとり様の眼ってほんとにどうなってるんでしょうねぇ?
くろまくみこはたしかに見てみたい…
しかし期限までに堕とさなければという焦りがやり過ぎと最後の落ち込みに繋がり
霊夢が訪れなければ果たして立ち直れたのかどうか
やりかたは少々歪んでいましたが想いは霊夢へ届いていたようで
今後結ばれるのかはたまたこいしに攫われるのか期待は尽きません
そしてそこはかとなくエロスで大満足です
嫌われ者が集うと云われてる地霊殿らしいと云えばらしいけどww
それにしてもこれが5・5の威力か
確かに夜伽一歩前ってとこですねー、だがそれもまた良し
次の相手が誰になるのか分りませんが期待して待ってます
次の作品は霊夢×誰の作品でしょうか?
甘い作品を待っています。
できれば早めにお願いしますね。
これじゃさとりの虜にならないほうがおかしいです。
続き書いてください。ぜひ夜伽のほうで!
ありがとうございます!
いつになるか分かりませんが、霊×燐×空追加で!
>>2さん
ありがとうございます!
レティ×霊夢追加で!
>>3さん
次もがんばります!
>>4さん
さとりは行き過ぎてしまうドSだと思います!
顔的に!
>>5さん
さとりさんはいつでも大真面目かもしれません!
>>6さん
感想ありがとうございます。
やはり急いで書くと描写不足や誤字が目立ちますね。すいません。
次はもう少しうまく描けるように努力します。
>>7さん
ありがとうございます!
微妙に期待しててください!
>>8さん
レティ×霊夢ってひょっとして需要があるのでしょうか。
いつか絶対に書きます!
>>9さん
多分さとりさまといちゃいちゃしてました!
>>10さん
ありがとうございます!
次もがんばります!
>>11さん
ありがとうございます!
少し期待していてください!
>>12さん
ありがとうございます!
甘い話に仕上げてみます!
>>13さん
自分が書くと、病みに病んだ歪んだものしかかけません!
あなたに夜伽へのバトンを託します!
どれになるんだろう? すべてが楽しみです。
さとり様ならではのアプローチの仕方に萌え転がりましたw
流石の霊夢も危なかったな