コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ
コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ――ゴト――グイ――
パンパン……ふう……
あ、手首……クイ……クイ……
髪も、と……パサ、パサ……
あと、眼鏡……コンコンッ……良し。
えー、御入学おめでとう御座います。
現代香霖概論
えー諸君等は、ここ東方香霖大学に、見事倍率0.25倍を勝ち抜き、合格されたわけですが。
いつまでも コンパ(ロ)コンパ(ロ)じゃ だめなんだ。
しっかりお勉強してください。
さて、諸君等が未だかつて学んだことの無い教科、現代香霖概論、私受け持ちます、非常勤講師の
森近霖之助です、以後宜しくお願いします。
さて、現代香霖概論というのは学問としてしての歴史はまだ非常に浅いわけですが、
逆に発見と発展のめざましい教科。と、いうことができないでしょうか。
それではさっそくですが……今日ここに用意した剥製をご覧ください。
これは日本で最もよく目にするタイプの香霖……ニホンコーリン。
学名を ニッポニア・コーリネウス・ライデノビッチ・ジンピテクス といいます。
よく雨上がりに道端なんかで死んでるあれですね。
近い種類としましては、北海道の一部にしか生息しない、エゾコーリン。
あの夏真っ白で冬真っ黒のあれですね、春秋はスキンヘッドなんでちょっとびっくりして
しまうんですけれど……。
この他にも最近ペットショップ等でも見うけられるようになった、モモイロヒメコーリン。
この……親指くらいの大きさのやつですね、聞く所によると1mm大きくなると値段が一万円あがる
らしいんですが……。
えー他には、世界最大の動物といわれる、コモドオオコーリン。
70メートルあります……私一度見たことあるんですが、ガイドの人にコモドオオコーリンの子供と
間違えられて危うく国立公園に置き去りにされそうになったことがあるんですが…………えーと。
……あとは……日本で昔神と崇められていた、リンダラボッチ や、世界最古の動物、生きた化石と
言われるシーラカンコーリネウス。などというものもいますが、まぁその辺の詳しいことに関しては
―――ズパッ―――はい「現代香霖概論」こちらのほうに書いてあるので目を通して
おいて下さい――コト――
さて今日は、人類と香霖の関わり。このあたりに触れていきたいと思います……
そこには非常に長く深い歴史があるわけです、古くは一億数千万年前、
ネアンデルタール人がナウマン像を香霖を連れて狩りしていた。
こういったことを証明する壁画が、南米エクアドルで発見されています。
かくして、古代人は様々な形で香霖を描いてきたわけです。
ナスカの地上絵に香霖が描かれている、これは皆さんご存知の通り、最近世界不思議発見の
オープニング映像で使われているあれですね…………私一回あの番組出た事あるんですが、
吉村作治と殴り合いになって降ろされてしまいました…………強かったです…………
オホンッ、えーこの他にも
土偶のモデルが香霖なのではないか。
兵馬俑のモデルも香霖なのではないか。
雷電のモデルも香霖なのではないか。
最近、雷電とライコフと香霖は元々一人の人間だった、という説もあるのですが、
まぁこれを唱えたイギリスのピーター・ラゼル博士、昨年残念ながら学会から追放されてしまいました。
ただ私個人の意見を言わせてもらえば別にその説は間違ってはいないんじゃないかと思っていますが
詳しいことは――ヒュパッ――はい「現代香霖概論」こちらの方に書いてあるので読んで
おくように――コト――まだ学問として日が浅いと言いましたけども、あまり書くことが無かったのか
ピーター・ラゼル博士の家族の事とかが書いてありますが……
まぁその辺は読み飛ばしていただいて結構です。
さて。人類と、香霖の、最も関わりの深い地域と言いますと、これは紛れも無く
……ガタ――ガタ―クイ、シュルシュル―ズアァァァ――カンッ……モンゴル!
という事になるわけですね、モンゴルの遊牧民達は香霖を連れて
遊牧生活をしている、彼らにとって香霖は無くてはならない存在です。
毛は、衣類。肉が食料、皮は住居、骨や歯は楽器や装飾品、糞は肥料そして……コツン……眼球保護膜。
彼らはこれを巧みに太陽の光を集めて火を起こす道具に使っています……レンズ……。
はいこれはまさに、
ディラーディトゥマニー・ビザンスキナティ・ サンスバルディ
現地の言葉で、香霖に棄てるところなし。と、言ったところでしょうか。
さて、そんな乾いた大地に住む香霖も、年に一度海の方に大移動することがあります、さてこれは…………
産卵の為なんですね~~。香霖は年に一度、ちょうど九月くらいですね、このモンゴルの乾いた大地から
はいそこで、東シナ海へは行かず地中海に行きます。ロシアを越えてヨーロッパまで行きます。
これによってヨーロッパの食文化に触れ、香霖が世界四台珍味の内に入れた、というわけです。
日本でも環境の良い沖縄なんかに行くと、丁度夏至の頃に香霖の精子で海が真っ白に染まる、霖潮現象
という、非常に美しい現象が見られることがあるんですが…………すっごい、イカ臭いんですけどね……
いやあの、烏賊の匂いなんですよ。香霖の精子を食べにきた烏賊の匂いなんですけどね……………………。
……………………私の講義は全体的にこんな感じです。女性の方にはちょっと、キツイ部分も
有るので、そういうのが苦手な方は遠慮したほうが良いかなと思うんですが……。
えー、オホン。
霖潮や 白くたゆたふ 水面かな。
皆さん聞いたことがあると思います、松尾芭蕉の有名な俳句のひとつですね。
中学の国語の教科書に載ってたりするあれです、勉強した人もいるかと思いますが。
えー、体外受精を海で行い、さてここからが香霖の大きな特徴です。
産んだ卵を下腹部にある袋状の孵化室、ここに一旦取り込みます――モニュ――
……………………取り込みます――モニュ――
そして、約25年間ほど温め続け、孵化、成長。寝ていたアホ毛も起き上がり。
軟らかかった眼球保護膜も……コツン……硬くなっていきます。
そして産まれてくるのが大体15㎝くらいの香霖というわけです。
つまり香霖は哺乳類でありながら、卵を産む、そして袋状の孵化室を持つ。こういった特徴を
考えると香霖は人類よりも妖怪よりもむしろ……………………カモノハシに近いのではないか?
とまぁこう唱えたイギリスのピーター・ラゼル博士は学会から追放されて
しまいましたけれども、まぁ私は無い話ではないなと思っていますが、
詳しいことは――シュパッ――はい「現代香霖概論」こちらのほうに書いてあるので、
読んでおくように……あまり書くことが無かったのか、ピーター・ラゼル博士の
昨日見た夢の話、夢日記が書いてありますが
まぁそのへんは読み飛ばして頂いて結構です――コト――
えー、さて、時間の関係で今日はこの辺で終わりにしたいと思います。
余談です。
私が監修した――シパッ――「漫画香霖学入門」こちらの本が一般書店で発売になりました。
まぁ結果的には石ノ森章太郎先生の遺作、という事になったわけですが、
定価が1,200円の所私から直接買うと何と1,000円で買えてしまう!! という事もございますので
興味のある者は後で是非店の方に来るように。
えー、ひとつ問題があります。
現代香霖概論、私この時間でその殆どを教えてしまいました。
う~~~~ん。
というわけで来週はピーター・ラゼル博士と同じ誕生日の有名人についてお話したいと思います。
はい、本日は以上。
コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ――ゴト――グイ――
パンパン……ふう……
あ、手首……クイ……クイ……
髪も、と……パサ、パサ……
あと、眼鏡……コンコンッ……良し。
えー、御入学おめでとう御座います。
現代香霖概論
えー諸君等は、ここ東方香霖大学に、見事倍率0.25倍を勝ち抜き、合格されたわけですが。
いつまでも コンパ(ロ)コンパ(ロ)じゃ だめなんだ。
しっかりお勉強してください。
さて、諸君等が未だかつて学んだことの無い教科、現代香霖概論、私受け持ちます、非常勤講師の
森近霖之助です、以後宜しくお願いします。
さて、現代香霖概論というのは学問としてしての歴史はまだ非常に浅いわけですが、
逆に発見と発展のめざましい教科。と、いうことができないでしょうか。
それではさっそくですが……今日ここに用意した剥製をご覧ください。
これは日本で最もよく目にするタイプの香霖……ニホンコーリン。
学名を ニッポニア・コーリネウス・ライデノビッチ・ジンピテクス といいます。
よく雨上がりに道端なんかで死んでるあれですね。
近い種類としましては、北海道の一部にしか生息しない、エゾコーリン。
あの夏真っ白で冬真っ黒のあれですね、春秋はスキンヘッドなんでちょっとびっくりして
しまうんですけれど……。
この他にも最近ペットショップ等でも見うけられるようになった、モモイロヒメコーリン。
この……親指くらいの大きさのやつですね、聞く所によると1mm大きくなると値段が一万円あがる
らしいんですが……。
えー他には、世界最大の動物といわれる、コモドオオコーリン。
70メートルあります……私一度見たことあるんですが、ガイドの人にコモドオオコーリンの子供と
間違えられて危うく国立公園に置き去りにされそうになったことがあるんですが…………えーと。
……あとは……日本で昔神と崇められていた、リンダラボッチ や、世界最古の動物、生きた化石と
言われるシーラカンコーリネウス。などというものもいますが、まぁその辺の詳しいことに関しては
―――ズパッ―――はい「現代香霖概論」こちらのほうに書いてあるので目を通して
おいて下さい――コト――
さて今日は、人類と香霖の関わり。このあたりに触れていきたいと思います……
そこには非常に長く深い歴史があるわけです、古くは一億数千万年前、
ネアンデルタール人がナウマン像を香霖を連れて狩りしていた。
こういったことを証明する壁画が、南米エクアドルで発見されています。
かくして、古代人は様々な形で香霖を描いてきたわけです。
ナスカの地上絵に香霖が描かれている、これは皆さんご存知の通り、最近世界不思議発見の
オープニング映像で使われているあれですね…………私一回あの番組出た事あるんですが、
吉村作治と殴り合いになって降ろされてしまいました…………強かったです…………
オホンッ、えーこの他にも
土偶のモデルが香霖なのではないか。
兵馬俑のモデルも香霖なのではないか。
雷電のモデルも香霖なのではないか。
最近、雷電とライコフと香霖は元々一人の人間だった、という説もあるのですが、
まぁこれを唱えたイギリスのピーター・ラゼル博士、昨年残念ながら学会から追放されてしまいました。
ただ私個人の意見を言わせてもらえば別にその説は間違ってはいないんじゃないかと思っていますが
詳しいことは――ヒュパッ――はい「現代香霖概論」こちらの方に書いてあるので読んで
おくように――コト――まだ学問として日が浅いと言いましたけども、あまり書くことが無かったのか
ピーター・ラゼル博士の家族の事とかが書いてありますが……
まぁその辺は読み飛ばしていただいて結構です。
さて。人類と、香霖の、最も関わりの深い地域と言いますと、これは紛れも無く
……ガタ――ガタ―クイ、シュルシュル―ズアァァァ――カンッ……モンゴル!
という事になるわけですね、モンゴルの遊牧民達は香霖を連れて
遊牧生活をしている、彼らにとって香霖は無くてはならない存在です。
毛は、衣類。肉が食料、皮は住居、骨や歯は楽器や装飾品、糞は肥料そして……コツン……眼球保護膜。
彼らはこれを巧みに太陽の光を集めて火を起こす道具に使っています……レンズ……。
はいこれはまさに、
ディラーディトゥマニー・ビザンスキナティ・ サンスバルディ
現地の言葉で、香霖に棄てるところなし。と、言ったところでしょうか。
さて、そんな乾いた大地に住む香霖も、年に一度海の方に大移動することがあります、さてこれは…………
産卵の為なんですね~~。香霖は年に一度、ちょうど九月くらいですね、このモンゴルの乾いた大地から
はいそこで、東シナ海へは行かず地中海に行きます。ロシアを越えてヨーロッパまで行きます。
これによってヨーロッパの食文化に触れ、香霖が世界四台珍味の内に入れた、というわけです。
日本でも環境の良い沖縄なんかに行くと、丁度夏至の頃に香霖の精子で海が真っ白に染まる、霖潮現象
という、非常に美しい現象が見られることがあるんですが…………すっごい、イカ臭いんですけどね……
いやあの、烏賊の匂いなんですよ。香霖の精子を食べにきた烏賊の匂いなんですけどね……………………。
……………………私の講義は全体的にこんな感じです。女性の方にはちょっと、キツイ部分も
有るので、そういうのが苦手な方は遠慮したほうが良いかなと思うんですが……。
えー、オホン。
霖潮や 白くたゆたふ 水面かな。
皆さん聞いたことがあると思います、松尾芭蕉の有名な俳句のひとつですね。
中学の国語の教科書に載ってたりするあれです、勉強した人もいるかと思いますが。
えー、体外受精を海で行い、さてここからが香霖の大きな特徴です。
産んだ卵を下腹部にある袋状の孵化室、ここに一旦取り込みます――モニュ――
……………………取り込みます――モニュ――
そして、約25年間ほど温め続け、孵化、成長。寝ていたアホ毛も起き上がり。
軟らかかった眼球保護膜も……コツン……硬くなっていきます。
そして産まれてくるのが大体15㎝くらいの香霖というわけです。
つまり香霖は哺乳類でありながら、卵を産む、そして袋状の孵化室を持つ。こういった特徴を
考えると香霖は人類よりも妖怪よりもむしろ……………………カモノハシに近いのではないか?
とまぁこう唱えたイギリスのピーター・ラゼル博士は学会から追放されて
しまいましたけれども、まぁ私は無い話ではないなと思っていますが、
詳しいことは――シュパッ――はい「現代香霖概論」こちらのほうに書いてあるので、
読んでおくように……あまり書くことが無かったのか、ピーター・ラゼル博士の
昨日見た夢の話、夢日記が書いてありますが
まぁそのへんは読み飛ばして頂いて結構です――コト――
えー、さて、時間の関係で今日はこの辺で終わりにしたいと思います。
余談です。
私が監修した――シパッ――「漫画香霖学入門」こちらの本が一般書店で発売になりました。
まぁ結果的には石ノ森章太郎先生の遺作、という事になったわけですが、
定価が1,200円の所私から直接買うと何と1,000円で買えてしまう!! という事もございますので
興味のある者は後で是非店の方に来るように。
えー、ひとつ問題があります。
現代香霖概論、私この時間でその殆どを教えてしまいました。
う~~~~ん。
というわけで来週はピーター・ラゼル博士と同じ誕生日の有名人についてお話したいと思います。
はい、本日は以上。
お問い合わせ先がなんか気になるお・と・し・ご・r(ゴグシャァ
恐るべきコーリン・・・
そして押してぇええええ!!(14連射)
せめて地名や生物名くらいはもう少しアレンジすることもできたのでは?
内容は面白かったです。といってもそれはラーメンズが面白いのであって。
せっかくの置換ですが、無意識に脳内で香霖を片桐に戻して読んでしまいました。