今日も月が幻想郷を照らした平和な夜。
「こんな夜中に何処に行くんだ?」
「あんたこそこんな夜中に何処に行こうってのよ?」
空で出くわした紅白巫女と白黒魔女。
「私はちょっと散歩に出ただけだぜ?」
「あんたもなの?私も散歩に出たんだけど…」
何と無く気まずくなりお互いに黙ってしまいました。
「あーそうだな――」
「えっとそうね――」
「…そっちからどうぞ?」
「いやいや、霊夢からだぜ?」
「何で私からなのよ?」
「ジャンケンは後出しが負けなんだぜ、知らないのか?」
「なら勝った魔理沙から言えば良いじゃない」
「私が『勝った』から霊夢に先手を譲ったんだぜ?」
どうやら二人でなにやら揉めている様ですね。
「…なら私から言うぜ?」
「…えぇ、良いわよ?」
「どうせ散歩なら一緒に行かないか?」
「――参ったわ、私が言おうとしてた事と一緒じゃない」
「え?霊夢も一緒に行こうって言おうと思ってたのか?」
「そうよ?私が言っちゃおかしい?」
「いや、そんなこと無いけど…」
「なら良いじゃない、一緒に行きましょ」
「そうだな…なら――」
その晩、紅白の巫女と白黒の魔女が二人連れ添って飛んでいく姿が見受けられ、異変が起きたのかと勘違いする妖怪も居たとか居ないとか…。
翌日の文々。新聞の見出しが「巫女と魔女の熱愛発覚!?」で、文が襲撃されたとか。
「こんな夜中に何処に行くんだ?」
「あんたこそこんな夜中に何処に行こうってのよ?」
空で出くわした紅白巫女と白黒魔女。
「私はちょっと散歩に出ただけだぜ?」
「あんたもなの?私も散歩に出たんだけど…」
何と無く気まずくなりお互いに黙ってしまいました。
「あーそうだな――」
「えっとそうね――」
「…そっちからどうぞ?」
「いやいや、霊夢からだぜ?」
「何で私からなのよ?」
「ジャンケンは後出しが負けなんだぜ、知らないのか?」
「なら勝った魔理沙から言えば良いじゃない」
「私が『勝った』から霊夢に先手を譲ったんだぜ?」
どうやら二人でなにやら揉めている様ですね。
「…なら私から言うぜ?」
「…えぇ、良いわよ?」
「どうせ散歩なら一緒に行かないか?」
「――参ったわ、私が言おうとしてた事と一緒じゃない」
「え?霊夢も一緒に行こうって言おうと思ってたのか?」
「そうよ?私が言っちゃおかしい?」
「いや、そんなこと無いけど…」
「なら良いじゃない、一緒に行きましょ」
「そうだな…なら――」
その晩、紅白の巫女と白黒の魔女が二人連れ添って飛んでいく姿が見受けられ、異変が起きたのかと勘違いする妖怪も居たとか居ないとか…。
翌日の文々。新聞の見出しが「巫女と魔女の熱愛発覚!?」で、文が襲撃されたとか。
よくある一つの日常みたいなものを感じとれる良い作品で良かったです