みぃつけた

みぃつけた。みぃつけた。

春の日暮れにみぃつけた。

桜の笑顔をみぃつけた。ちらちら揺れる桜影、優しい笑顔をみぃつけた。



───・・・さまー。



みぃつけた。みぃつけた。

夏の夜にみぃつけた。

星の笑顔をみぃつけた。キラキラ光る空の川、眩しい笑顔をみぃつけた。



───・・・こーさまー。



みぃつけた。みぃつけた。

秋の真昼にみぃつけた。

紅葉の笑顔をみぃつけた。くるくる遊ぶ風の中、儚い笑顔をみぃつけた。



───・・・ゆこーさまー。



みぃつけた。みぃつけた。

冬の朝にみぃつけた。

雪の笑顔をみぃつけた。しんしん積もる白銀華、切ない笑顔をみぃつけた。



───ゆーゆこーさまー。



みぃつけた。みぃつけた。

移ろう四季にみぃつけた。

あなたの笑顔をみぃつけた。ずっと隣にいてくれた、みょんな笑顔をみぃつけた。



───ゆーゆこーさまー、どこですかー？

───もう、妖夢ったら何かしら



みぃつけた。みぃつけた。

私の笑顔もみぃつけた。

笑顔どころか明日が見つかりません。