すでに太陽は逃げてしまった。
永遠亭の厨(くりや)にある大きな格子窓の外を、鈴仙は波の音を聞きながら眺めていた。
竹林は夜風と一緒に踊り、空には大きな月が無数の星々を引き連れて、偉そうに浮かんでいる。
過去の記憶にでも想いを馳せているのだろうか。彼女は黙ったまま、身動きひとつしない。
「ちょっと、何ぼけっとしてんのよ。今日の当番あんたなんだから、さっさと用意しなさいって」
夕食で使う材料をざるに入れながら、てゐが鈴仙の後ろから声をかけた。
材料の仕分けに目まぐるしく動き回る自分と比べて、その場に立っているだけの鈴仙が、サボっているようにでも見えたのだろうか。
「早くしないと、また怒られるわよ。あたしまで巻き添え喰らうのは、絶対に嫌だからね」
こぎれいな割烹着に身を包んだふたりが、格子窓から差し込む月明かりに映える。
どこの家でもこの時間になれば、夕食の支度で忙しくなる。たとえ永遠亭であっても、それは例外ではない。
少しでも労働の負担を軽減するために、当番制という平等なシステムを採用していたが、食事の当番は鈴仙とてゐのふたりだけだった。
「ねぇ、てゐ」
振り向いた鈴仙が、唐突に疑問を投げかける。
「なによ?」
「夕食の用意……いつもあたし達だよね」
「当たり前じゃない。永琳に『はやく夕食の用意してよ』なんて言える? 一番の稼ぎ頭なのに――」
「…………確かに。師匠にそんなことは口が裂けても……言えない」
夕食の当番は、永遠亭の収支と直結する。
手間と暇を惜しまずに調剤した薬と、人妖問わずに行っている診療の代金――これは、もちろん永琳から。
これに加えて、鈴仙が薬と一緒に里まで持っていく行商品のあがりと、てゐがどこからともなく集めてくるブラックマネー。
以上で、永遠亭の家計は成り立っていると言っても間違いではなかった。
「姫は――何かしてたっけ?」
「姫は――何もしてないわね」
永遠亭でもっとも権威があり、永遠亭でもっとも役にたっていない人物。ふたりは、同時にその姿を思い浮かべて口を揃えた。
「むしろ、何してるかわかんないよね」
「だって部屋の中に入ってくるなって、いつも言ってるじゃん。それに、ほとんど部屋からでてこないし」
ほぼ永遠亭の中央に位置する塗籠(ぬりごめ)と呼ばれる密室の中で、彼女達の主人は一日の大半を過ごしている。
いつも口ぐせのように「隠れるのが仕事だから」と訳のわからないことを言って、滅多に外へでてくることもない。
「ちょっと、ずるいよね」
「かなり、ずるいわね」
今日は珍しく意見が一致した。
ふたりは目を合わせると、お互いに小さく頷いて、頭の中で考えていることを確認する。
そこへ――。
「あら、あんた達なにしてんの? そんなところで」
飛んで火に入る月の姫。
板張りの廊下を、ぺたぺたと足音を鳴らしながらやってきたのは、紛れもない蓬莱山輝夜――その人だった。
どうやらこの時間まで寝ていたらしく、ほっぺたには畳の跡がびっしりと残り、長い黒髪はところどころが跳ねあがっている。
まだ半分ほど閉じた目をこすりながら、ふにゃあぁ、と猫のような鳴き声であくびをひとつ。
「どう? ご飯できた?」
目の前のだらしない主人の姿をみるや、鈴仙とてゐのふたりは、じわじわと輝夜へにじり寄る。
「姫、おはようございます。今お目覚めですか」
「なーんか、体の調子が悪くてねぇ。起きなきゃ~とか思ってたら、こんな時間になっててビックリしたわ」
肩に手を当てて首を左右に振ると、ボキボキと骨が折れるような音がした。
「気楽なもんですね。むかっ腹が立つぐらいに」
「あんた達が頑張ってくれてるからねぇ。助かるわぁ、ほんと」
笑顔でさらりと嫌味を流す。てゐが舌打ちしたことすら、まったく気づいていない。
「せっかくですから、たまには体でも動かしてみませんか? そうすれば、ご飯もおいしく食べれると思いますよ、きっと」
「そうねぇ……最近は外にもでてないし、何かしないとダメかしら。何か……こう、楽して健康になれそうな感じっぽいのを」
「じゃあ、とりあえずこれを」
てゐが輝夜に手渡したのは、まっしろな三角巾と割烹着。手入れの行き届いた出刃包丁だった。
「…………何よこれ」
「今から私達が、無能な主人に料理の技術を叩き込む。何かひとつでも献立を覚えたら、改めて主人として認めてあげるけど――」
大げさなポーズを取り、輝夜を力いっぱいに指差して大声を張り上げる。
「それまであんたは、ただの下っぱだ!!」
「はぁ? 誰にむかって口聞いてんのよ?」
てゐの横に置いてあった竹ぼうきが唸りを上げて輝夜の尻に直撃すると、いびつな叫び声が周囲に響き渡った。
「ひぎいいぃぃぃ!!」
「話しかけられた時以外は口を開くな!!」
「ちゃんと横で指導しますから、姫も一緒に夕食のお手伝いをお願いしますね」
鈴仙がフォローがてら、涙目で尻を押さえている輝夜に優しく声をかける。
輝夜にしてみれば、いわれのない仕打ち以外の何物でもなかったが、ここで引き下がるのも腹が立つ。
「くそイナバ、あとで覚えてなさいよ!!」
くやしまぎれに放った一言と同時に、ふたたび尻に熱いカオスが走る。
「~~~~~~~~~~~~っ!!」
「どうやら、まだ自分の立場がわかってないみたいね」
「あ、ああああんたねぇ!!」
ファイト一発。
窓越しの玲瓏(れいろう)な月に向かって、ふたたびあがる可憐なダミ声。
とっさに押さえ込んだ尻は、しびれるような痛みのせいか、すでに感覚がおかしくなり始めている。
鈴仙はその場にうずくまっていた輝夜を立ちあがらせると、彼女の肩を持って優しくほほえんだ。
「お願いです、今日だけでいいですから我慢してあげて下さい。ここで怒れば、カリスマも何もあったもんじゃありませんよ?」
「だって……だって、あいつ……」
「だいじょうぶですよ、姫。私を信用して下さい。これが嘘をついている目に見えますか?」
これ以上ないぐらい、真っ赤な瞳で見つめられた。
「…………はい、先生」
「よかった。じゃ、さっそく始めましょうか」
「…………はい、先生」
「明日からも、一緒にご飯作りましょうね」
「…………はい、先生」
かくして永遠亭の主は、かつて挑んだことのない難題に立ち向かう。
それが吉とでるか、凶とでるか――運命の結末は、竹林が奏でる波の音が飲み込んでしまい、もはや誰も知ることができなかった。
§
「えぇと……これでよかったんだっけ?」
「そうそう、そうやって底のお米が見えるぐらいまで研いでおけば、だいじょうぶですよ」
米をこぼさないように手で押さえつつ、鍋の水を流しては水を入れての繰り返し。
おぼつかない手つきの輝夜の横で、鈴仙が声をかけながら笑顔で米の研ぎ方を教えていた。
「やってみてわかったけど……意外と面倒くさいわねぇ」
初めて着た割烹着と三角巾も、なかなかどうして捨てたモンじゃない。
あぁ、ちょっと楽しいかも――そう考えると、顔が自然にほころんでしまう。
ふたり寄り添って笑い合う姿は、傍目から見ていれば、ほほえましい光景と言えるのかもしれない。
そんな生ヌルい空気に嫌気でも差したのか、てゐは乱暴に卵を溶きながら、わざと聞こえるように大声で毒を吐いた。
「いつもだったら、とっくに夕食の時間なのになぁ。なんで今日は、こんなに遅いんだろう」
てゐの言葉に輝夜の肩が小刻みに震える。とりあえず今は、ただひたすら耐えるしかない。
何とか頑張って笑顔を作ってみても、ひきつっているのが自分でもよくわかる。
「すいませんねぇ、先生。たった今、終わりましたんで」
「じゃ、次はこれを洗ってきれいにする。洗うぐらいなら、馬鹿でもできるから」
輝夜に手渡されたのは、大きなざるだった。その上には、永遠亭の畑と裏山で採れた山菜の数々が、これでもかと言わんばかりに乗っている。
ゼンマイ、もやし、ニンジン、その他もろもろ。そびえ立つ大量の山菜は、どう見ても短時間で洗える量ではない。
「先生、これ全部ですか……」
「何か問題でも?」
「…………あるに決まってるでしょ!! 何考えてんのよ、このボケ!!」
その言葉を聞くと、てゐの顔が狂気の愉悦に歪み、軽快な音と一緒に輝夜の尻へと衝撃が走る。
もうこれで何度目になるだろうか。さすがに我慢できなくなったのか、輝夜は鈴仙の後ろに回り込んで必死に助けを求めた。
「何とかしてよ、あれ!! あんなの横にいたら、絶対まともに料理なんかできないわよ!!」
「いやぁ、そうしたいのは山々なんですけど……だいじょうぶです、姫ならきっとできますから」
そう言って輝夜をてゐの前に、ずずずいっと押しだした。
目の前にいるのは、竹ぼうきを手にした鬼軍曹。まさに四面楚歌とはこの事か――。
「いらっしゃいませ。永遠亭へようこそ」
「い゛やあ゛ああぁぁぁーーーーーー!!」
それから、過ぎること半刻――。
しゃがんだまま土間の片隅で、もやしのヒゲを抜く少女がひとり。
かがやきを失ったうつろな目で彼女は、ぶつぶつと何かを呟いていた。
「どう? もう終わった?」
「長さも完璧」
「さっきよりペースはあがってるみたいだけど、このままだと夜中になるわよ」
「全部ピカピカ」
「人の話、聞いてる?」
「?」
ゆっくりと顔を上げた輝夜の笑顔が、青白い月明かりに照らされる。
他意のないほほえみは、時として人に恐怖を感じさせる――その場にいた鈴仙とてゐには、少なくともそう思えた。
「ちょ、ちょっと……やりすぎじゃない?」
「あ、あんたが狂わせすぎたんじゃないの? なんか目の焦点が合ってないわよ?」
うすら笑いを浮かべている輝夜を見て、ふたりは声を潜めて話し合った。
「せんせぇ」
「……っ!!」
「もやしできました」
「あ……あぁ、そう。ありがと」
まっぷたつに折れた竹ぼうきを横に置いて、てゐが輝夜からざるを受け取った。
よく見ると、ざるの上に乗せられたもやしは、まるで機械で処理されたような正確さでヒゲが落とされ、すべて均一な長さで揃えられている。
人としてあるべき感情を失った代償に輝夜が得たもの、それは――。
他人では決してマネすることのできない、もやしのヒゲを取る技術だった。
たとえそれが――希望に胸を踊らせる若いもやしでも、追想にふける年老いたもやしであったとしても、彼女はすべてのヒゲを奪い取る。
慈悲の欠片すら持ち合わせない、冷酷無比なヒゲ抜きマシーンと化した彼女を、いったい誰が責めることができるだろうか。
「じゃ、じゃあ……次は、そろそろかまどの火を」
やりすぎた感いっぱいの心境を口にもせず、鈴仙は人が変わってしまった輝夜に、かまどの火を消すように指示をだす。
紆余曲折いろいろあったけど、みんなで食卓を囲めば笑い話にもなるだろう。そう思う彼女の心には、すでにハッピーエンドの鐘が鳴り響いていた。
――しかし、そんな砂糖漬けの話が転がっているほど、世の中は甘くない。
「わっかりましたぁ…………神宝『さらまんだーしーるどぉ』」
輝夜の脳天気な声が、永遠亭を脱兎のごとく駆けめぐる。
「え?」
「ちょっ!!」
火を消して――と言う前に、視界全体が一瞬にして紅蓮の炎に包まれた。
「いや、あの、違います! 点けるんじゃなくて、消すんですってば!!」
燃え広がる火柱が轟音を立てながら、狂った蛇のように部屋中を暴れ回る。
「みみみみみ水水水水みずみずみず!!」
爆ぜる古木の音が、鳴りやまない拍手のように彼女達の耳にいつまでも響き渡る。
「アハハハハハ、アハ、アハハハハハハハハハハ!!」
幸せそうな月の姫は、崩れ落ちてくる柱の中で包丁を片手に、そこら辺にあった食材を手当たり次第に刻んでいた。
「ひ、姫!! はやくこっちへ!!」
「人の事はいいから!! ほら、さっさと逃げるわよ!!」
「だけど、あそこに姫が…………」
「ほっといても死にゃしないわよ、どうせいつものことだし!!」
てゐは強引に鈴仙の腕をつかむと、急いで彼女を厨の外へと連れだした。
ふたりが振り向くと、すでに自分達がいた場所は勢いを増した炎に包まれて、厨の屋根は半分ほどが焼け落ちている。
火災現場に駆けつけた部下のうさぎ達が、すでに消火活動を始めてはいたが、火の勢いは一向に収まる気配がなかった。
「うわぁ…………」
「これはひどい」
呆然と立ちつくして、ふたりは月まで届きそうな黒煙を見上げている。
鈴仙とてゐはその光景を目の当たりにして、ずいぶん前に輝夜から聞いた昔話にも、似たようなシーンがあったことを思いだした。
§
「師匠……すいません」
「ちょっとした手違いで……その……ごめんなさい」
食卓を囲みながら、鈴仙とてゐは永琳に向かって、今までの経緯を申し訳なさそうに伝えていた。
永遠亭の家屋を半焼させた輝夜に至っては、横でまだ――ぐるぐる目を回しながら気絶している。
まさか、こんな惨事になるとは思いもしなかった。
ふたりともそう考えているのか、鈴仙とてゐの耳は力なく垂れ下がり、どこか弱々しく見える。
「こげ臭いと思ってたら、そんなことがあったのね」
「焼け跡を見てみたら、姫が作っていた物が残っていたので……とりあえず持ってきたんですが…………」
「誰にだって失敗はあるわ。あまり細かいことは気にしちゃダメよ」
永琳は湯飲みに茶を淹れながら、こともなげに鈴仙の言葉を軽く受け流す。
「姫もしばらくは起きてこないみたいだし……そろそろ頂きましょうか」
「うぇ、食べるの? これ」
永琳の言葉に反応して、てゐがあからさまに嫌な顔をする。
食卓を囲む四人の前にあるのは、見慣れない器に盛られたどんぶりのような一品のみ。
上に乗せられた山菜は熱で小さくちぢれ、そのすきまから覗いている米粒は炭化してしまい、もはや原型すら留めていない。
何より恐ろしいのは、鼻腔を破壊しかねない攻撃的な刺激臭だった。
「そう言えば、あまり見ない器ね。どこにあったの?」
「え? さ、さぁ……慌てて適当にその辺から持ってきたから……」
あくまで器の中身には、興味がないらしい。もしかして、本気で食べる気なのだろうか。
予想しなかった永琳の質問にてゐが答えていると、横でうなされていた輝夜がようやく目を覚ました。
「…………あれ? なんで……こんなところで寝てるんだろ」
「あら、お目覚めですか、姫」
湯気の立つ茶の香りを楽しみながら、永琳が一言。
「ウドンゲから聞きましたよ。初めて料理したんですってね」
「そうだっけ……? なんか記憶が曖昧で、ちゃんと覚えてないんだけど……」
一緒にいた鈴仙を見ると、張り子の虎のようにぶんぶんと首を縦に振って頷いていた。
「見直しましたわ、姫。やればちゃんとできるんですね」
言葉のわりには、どうでもいいようなリアクションの薄さだった。
「ま、まぁね。とりあえず、細かいことはいいから食べましょうよ…………って、この器……」
「どうかしましたか?」
「これ……仏の御石の鉢……なんだけど、持ってきたの誰?」
「あぁ、てゐですよ。それ持ってきたの」
茶をすすりながら、永琳が平然と言ってのける。
「おい、そこの白兎」
「よ……呼びましたか?」
輝夜が声をかけると、ちょうどてゐが外へ逃げようとしているところだった。
「あれほど私の部屋に入るなと言っておいたのに……入ったわね、勝手に」
「ち、ちょうど手頃な器があったもんで……つい」
「見たわね」
「見てません」
全身全霊で輝夜の問いを否定する。鈴仙は横でふたりのやりとりを見ていたが、何の会話なのかが、さっぱりわからない。
「あのー、何を見たんですか?」
「見たでしょ?」
「見てません」
鈴仙を無視して、輝夜とてゐのやりとりが続く。
「嘘つけ!! 部屋に入ったってことは、絶対に見てるってことじゃない!!」
「見てません!! ガビガビになった食べ残しとか、ゴミ箱にすら入ってないゴミとか、布団の下にある《検閲》とか、絶対に見てませんから!!」
あぁ、恐るべし羞恥プレイ。
「うるぁ!! 綺麗にその皮ぜんぶ剥いでやるから、おとなしくしろ!!」
ちゃぶ台を飛び越えて、輝夜がてゐに猛烈な勢いで襲いかかる。
「ちょっ……何すんのよ、この馬鹿あぁぁ!!」
「っさいわ、ボケェ!! 全身に練りトウガラシ塗りまくってくれるわ!!」
ドクロマークの書かれた真っ赤な瓶を片手に始まる白兵戦。
その一方で永琳と鈴仙は、乱闘でちゃぶ台がひっくり返らないように横へ移動させると、ふたたび腰を下ろして器の中身を確認していた。
「これ……初めてみるわね。ウドンゲ、あなた、なんていう料理か知ってる?」
「えぇと、多分ですね……慧音さんのところで借りた本に書いてあったんですけど…………あ、あれ、なんだっけ?」
どうして今さら、そんなことを聞くのか。何かとてつもなく嫌な予感がする。
「ま、なんでもいいわ。姫が初めて作った料理ですもの」
「そうですよね、それだけで充分ですよね。食べなくても気持ちは、ちゃんと伝わりましたよね」
早まる鼓動が止まらない。いやいや、止まると大変なことに。
「じゃ、頂きましょうか」
「そう…………です……ね」
いっそのこと止まってくれたほうが、幸せだったのかもしれない。
「いただきます」
「なんまんだぶ」
ふたりは手を合わせると、輝夜の作った初めての料理にそっと口をつけた。
やがて――どこか遠くから、彼女達を哀れむ鎮魂の鐘が音高らかに鳴り響く。
「あら? この練りトウガラシの瓶、中身が空っぽじゃない」
「さっきあんたが料理してる途中で、えへえへ笑いながら全部入れてたじゃない!!」
満天にかがやく星の海で、月が吠えた。
それから数日後――。
文々。新聞の最新刊に、迷いの竹林で大規模な爆発と火災が発生し、永遠亭が全焼したとの記事が掲載された。
その原因について取材を行っても、永遠亭の面々は固く口を閉ざしたまま、何も語ろうとはしなかったという。
未だに真実は闇の中であるが、その時に記者が持っていた文花帖と呼ばれる黒いリストに、彼女達の名前が残ったとか、残らないとか――。
《END》
笑いどころが何処かということとこの内容で設定誤りを気にする理由はわかりませんでしたが、貴方が輝夜を心底嫌いなのは良くわかりました。
不快な思いをさせてしまったのなら、それは私の思慮が至らなかったのだと思います。
本当に申し訳ありませんでした。
ただ、一言だけ弁解させて頂けるのなら、特定のキャラを攻撃する目的でこのSSを書いた訳ではない事だけは、どうかご理解下さい。
楽しませるはずであるべき話が、逆の結果をもたらすのであれば、削除も厭いません。
本当に、申し訳ありませんでした。
脱字失礼↓
繋がりを完全に切ってしまった展開になると、もはや「めちゃくちゃ」と同議です。今作品は特に輝夜の扱いがひどく良い所がまったくありません。ただ貶めるだけではつまらない。持ち上げて落す。あるいは落とすだけ落として持ち上げる。 このギャップが大事なのです。以上、ただの読み専が偉そうな事言ってみました。
タイトルの「吠える月」を見て最初の文が「すでに太陽は逃げてしまった。」このセンスはすごく良いと思います。あと私も輝夜を貶める為の作品だとは感じませんでした。 とはいえ結果的には貶めるだけなので、それを「嫌い」と表現されたのでしょう。一種の比喩ですね。なかなかに上手な比喩だと思います。この程度の繋がりがあるだけでも「うまいこと言った」と思えるわけです。そうキーワードは「繋がり(連想 でもいい)」今度はそこを意識して書いてみてはどうでしょうか?
もやしは山には生えてねーよw