「ふう・・。」
閉店の看板をかけながら森近霖之助は溜息をついた。
普段は閑古鳥が鳴いているのに珍しく客が大勢来ていたのだ。
もっとも、大半はガラクタを押し付けに来ただけだったが。
「全く・・・うちはゴミ捨て場じゃない・・・・ん?」
店の前に一冊のノートが落ちている。
手にとって見ると、どうやらマジックアイテムの類らしい。
しかも、かなり強い力をもっているようだ。
「何でこんなところに・・・。客の誰かが落としていったのか?」
とりあえず家の中に持ち帰って用途を調べることにした。
「さぁ、お前はどんな力を持っているのやら・・・。」
お気に入りの椅子に腰掛けながら一人呟く。
用途は直ぐに分かった。
開くとそこに書いてあったからだ。
「これは・・・! まさか伝説のデ○ノート・・!」
名前を書くだけで人を殺すことのできるそれは、
まさに究極の殺人兵器。
「・・・これがあれば。」
思わず顔に笑みを浮かべてしまう。
長年の野望をついに叶えるときが来たのだ。
机から朱鷺の羽ペンを取ると、おもむろに書き込み始める。
「・・月・日・・○時・中国・・森・・霖・・上で・・腹上・・・と。」
興奮に体の震えだす。
もう服なんて着ていられない。
ふんどし一丁になると男はイモリの黒焼きを手に歓喜の咆哮を上げた。
「やっぱり最初は巨乳だよな!」
今宵の夜は長くなりそうだ。
文々。新聞 号外
貧困の悲劇? 香霖堂強盗殺人事件!
久しく事件の起こっていなかった幻想郷で、大事件が発生してしまった。
被害者は、森で骨董店を営んでいた森近霖之助(年齢不詳)さん。
外傷は全く見当たらなかったのだが、被害者の周りにはムチやろうそくなど、
大量の拷問用具が散乱していた。
また、店のマジックアイテムなどが大幅に減っていたことなどから、
店に強盗が侵入、脅迫されたショックで心臓麻痺を起こしたと見られている。
そして、この事件を引き起こしたのが
紅魔館住み込みの門番、紅美鈴(○×才)。
決め手と成ったのは、森近霖之助さんが死に際に書き残したと思われる
「紅美鈴だった!」という文字。
彼女は普段からお金に困っていたらしく、その日の食事にも事欠く有様だった。
貧困に耐えかねての犯行と見られている。
彼女と被害者の知人であり、第一発見者でもある霧雨魔理沙さんはこう語る。
「どちらも気の良い奴らだった。香霖は高価なアイテムをただでくれたし、
中国もあれだけ魔法でぶっとばしていたのに、毎日笑顔で出迎えてくれていた。
こんな結果に成ってしまって非常に残念だ。」
このような悲劇が二度と起こらない事を願いたい。
閉店の看板をかけながら森近霖之助は溜息をついた。
普段は閑古鳥が鳴いているのに珍しく客が大勢来ていたのだ。
もっとも、大半はガラクタを押し付けに来ただけだったが。
「全く・・・うちはゴミ捨て場じゃない・・・・ん?」
店の前に一冊のノートが落ちている。
手にとって見ると、どうやらマジックアイテムの類らしい。
しかも、かなり強い力をもっているようだ。
「何でこんなところに・・・。客の誰かが落としていったのか?」
とりあえず家の中に持ち帰って用途を調べることにした。
「さぁ、お前はどんな力を持っているのやら・・・。」
お気に入りの椅子に腰掛けながら一人呟く。
用途は直ぐに分かった。
開くとそこに書いてあったからだ。
「これは・・・! まさか伝説のデ○ノート・・!」
名前を書くだけで人を殺すことのできるそれは、
まさに究極の殺人兵器。
「・・・これがあれば。」
思わず顔に笑みを浮かべてしまう。
長年の野望をついに叶えるときが来たのだ。
机から朱鷺の羽ペンを取ると、おもむろに書き込み始める。
「・・月・日・・○時・中国・・森・・霖・・上で・・腹上・・・と。」
興奮に体の震えだす。
もう服なんて着ていられない。
ふんどし一丁になると男はイモリの黒焼きを手に歓喜の咆哮を上げた。
「やっぱり最初は巨乳だよな!」
今宵の夜は長くなりそうだ。
文々。新聞 号外
貧困の悲劇? 香霖堂強盗殺人事件!
久しく事件の起こっていなかった幻想郷で、大事件が発生してしまった。
被害者は、森で骨董店を営んでいた森近霖之助(年齢不詳)さん。
外傷は全く見当たらなかったのだが、被害者の周りにはムチやろうそくなど、
大量の拷問用具が散乱していた。
また、店のマジックアイテムなどが大幅に減っていたことなどから、
店に強盗が侵入、脅迫されたショックで心臓麻痺を起こしたと見られている。
そして、この事件を引き起こしたのが
紅魔館住み込みの門番、紅美鈴(○×才)。
決め手と成ったのは、森近霖之助さんが死に際に書き残したと思われる
「紅美鈴だった!」という文字。
彼女は普段からお金に困っていたらしく、その日の食事にも事欠く有様だった。
貧困に耐えかねての犯行と見られている。
彼女と被害者の知人であり、第一発見者でもある霧雨魔理沙さんはこう語る。
「どちらも気の良い奴らだった。香霖は高価なアイテムをただでくれたし、
中国もあれだけ魔法でぶっとばしていたのに、毎日笑顔で出迎えてくれていた。
こんな結果に成ってしまって非常に残念だ。」
このような悲劇が二度と起こらない事を願いたい。