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貴女に出逢ったそのときから、私は貴女に恋をした。
貴女の声-
貴女の姿-
貴女のすべてが焼き付いて離れない。
決して実らない恋だと解っている。それでも私は貴女しか見えない。
今、この場所には私と貴女の二人っきりしかいない。
この静寂が、この一瞬が永遠に続けばいい。そう思ってしまう私の愚かしさ。
時を止めるのはメイド長だけで十分。だから私はこの一瞬を記憶する。そうすればこの一瞬は私の中で永遠になる。
貴女がそわそわし始めた。もうすぐあの人の来る時間。
貴女はあの人が来たら、私はほとんど見えなくなる。
寂しい。
それなのに私は貴女の幸せを願う。だからあの人が来るとうれしい。
私は自分の気持ちに嘘をついているのに、嘘をついていないという自己矛盾。
私と貴女どちらが大切と聞かれたら、私は迷うことなく貴女と答える。
私よりも貴女。
だから私は貴女に幸せになってほしい。
私は貴女が幸せなら-
本当に?
え?
本当に幸せなのかしら?
誰?
私は貴女。
私?
私は幸せになりたい。
私は…
貴女は、私は、あの人がほしい。
…
あんなやつには渡さない。
あんなやつが一緒だとあの人は不幸になる。
違…
あの人を幸せに出来るのは私だけ。
そんなこと思ってない。
嘘つき。
嘘じゃない!
私は今でも考える。
あいつを*して、
あの人を■して、
あのひとを*して、
最後に私を*して、
それで、おしまい。
嘘!嘘!嘘!!
違う!違う!違う!!
嘘じゃない。
違わない。
私はいつも考える。
私は幸せになりたい。
私が幸せになりたい。
そのためならば…
どんなことでもしてみせる!
違う!絶対に違う!
私は…私は………っ!
私は罪深い子。
幸せになるためならばすべてを*し尽くせる。
私…は………
私は貴女。貴女は私。
貴女の考えは私の考え。
貴女の想いは私の想い。
貴女の記憶は私の記憶。
貴女の気持ちは私の気持ち。
貴女は私。私は貴女。
私は…?
私の為すべきことは…?
*し…
「小悪魔。どうかしたの?」
不意に貴女の声が聞こえた。
その瞬間、何処からか聞こえていた声も、考えも、想いも、記憶も、気持ちも何処かへと消えた。
「いえ、なんでもありません。ほら、こんなに元気なんですよ」
言葉を証明するようにぴょんぴょんと飛び跳ねてみせる。
!
あっわっっ、本が!!
あぅあぅ、大失敗です。本を持ったままでした。
「そうかしら?」
貴女の心配そうな声に本音がこぼれた。
「…パチュリー様、ぎゅってしてください」
「?変な子ね」
貴女はそう言って、それでも私をやさしく抱きしめてくれた。
やっぱり私は貴女の幸せを願える。
「魔理沙さん、遅いですね」
「今、来られても困るわ」
「どうしてですか?」
「あなたが元気になるまで離せないし、離さないもの」
胸の奥がじんとなって、暖かくなって、ドキドキして-
これって、胸キュン?
じゃなくて、やっぱり、
私は貴女に恋してる。
END...
ところで本棚の影から二人を覗く影が一つ。
「出て行き難い雰囲気だぜ。しかし私のライバルは小悪魔か。なかなかの強敵だぜ」
その人影は帽子をくしゃりと握り締めた。
そんな人影を覗く影が別々の本棚に二つ。
「あの子とパチュリーがくっつけば魔理沙は私のもの。うふふふふふ」
その人影は大事な人形がぎりぎりと音を立てるくらいに握り締め、
「私の親友は黒白なんかには渡さないわ。小悪魔、もう一歩、もう一歩!」
もう一人は本棚がめきめきいうくらいに掴んでいた。
そんな五人を入り口付近から眺めつつ、巫女とメイドのうち、巫女が呟いた。
「平和ねえ」
END...?
貴女に出逢ったそのときから、私は貴女に恋をした。
貴女の声-
貴女の姿-
貴女のすべてが焼き付いて離れない。
決して実らない恋だと解っている。それでも私は貴女しか見えない。
今、この場所には私と貴女の二人っきりしかいない。
この静寂が、この一瞬が永遠に続けばいい。そう思ってしまう私の愚かしさ。
時を止めるのはメイド長だけで十分。だから私はこの一瞬を記憶する。そうすればこの一瞬は私の中で永遠になる。
貴女がそわそわし始めた。もうすぐあの人の来る時間。
貴女はあの人が来たら、私はほとんど見えなくなる。
寂しい。
それなのに私は貴女の幸せを願う。だからあの人が来るとうれしい。
私は自分の気持ちに嘘をついているのに、嘘をついていないという自己矛盾。
私と貴女どちらが大切と聞かれたら、私は迷うことなく貴女と答える。
私よりも貴女。
だから私は貴女に幸せになってほしい。
私は貴女が幸せなら-
本当に?
え?
本当に幸せなのかしら?
誰?
私は貴女。
私?
私は幸せになりたい。
私は…
貴女は、私は、あの人がほしい。
…
あんなやつには渡さない。
あんなやつが一緒だとあの人は不幸になる。
違…
あの人を幸せに出来るのは私だけ。
そんなこと思ってない。
嘘つき。
嘘じゃない!
私は今でも考える。
あいつを*して、
あの人を■して、
あのひとを*して、
最後に私を*して、
それで、おしまい。
嘘!嘘!嘘!!
違う!違う!違う!!
嘘じゃない。
違わない。
私はいつも考える。
私は幸せになりたい。
私が幸せになりたい。
そのためならば…
どんなことでもしてみせる!
違う!絶対に違う!
私は…私は………っ!
私は罪深い子。
幸せになるためならばすべてを*し尽くせる。
私…は………
私は貴女。貴女は私。
貴女の考えは私の考え。
貴女の想いは私の想い。
貴女の記憶は私の記憶。
貴女の気持ちは私の気持ち。
貴女は私。私は貴女。
私は…?
私の為すべきことは…?
*し…
「小悪魔。どうかしたの?」
不意に貴女の声が聞こえた。
その瞬間、何処からか聞こえていた声も、考えも、想いも、記憶も、気持ちも何処かへと消えた。
「いえ、なんでもありません。ほら、こんなに元気なんですよ」
言葉を証明するようにぴょんぴょんと飛び跳ねてみせる。
!
あっわっっ、本が!!
あぅあぅ、大失敗です。本を持ったままでした。
「そうかしら?」
貴女の心配そうな声に本音がこぼれた。
「…パチュリー様、ぎゅってしてください」
「?変な子ね」
貴女はそう言って、それでも私をやさしく抱きしめてくれた。
やっぱり私は貴女の幸せを願える。
「魔理沙さん、遅いですね」
「今、来られても困るわ」
「どうしてですか?」
「あなたが元気になるまで離せないし、離さないもの」
胸の奥がじんとなって、暖かくなって、ドキドキして-
これって、胸キュン?
じゃなくて、やっぱり、
私は貴女に恋してる。
END...
ところで本棚の影から二人を覗く影が一つ。
「出て行き難い雰囲気だぜ。しかし私のライバルは小悪魔か。なかなかの強敵だぜ」
その人影は帽子をくしゃりと握り締めた。
そんな人影を覗く影が別々の本棚に二つ。
「あの子とパチュリーがくっつけば魔理沙は私のもの。うふふふふふ」
その人影は大事な人形がぎりぎりと音を立てるくらいに握り締め、
「私の親友は黒白なんかには渡さないわ。小悪魔、もう一歩、もう一歩!」
もう一人は本棚がめきめきいうくらいに掴んでいた。
そんな五人を入り口付近から眺めつつ、巫女とメイドのうち、巫女が呟いた。
「平和ねえ」
END...?
小悪魔日記といいこれといい、紙魚さんの小悪魔は本当にいい味だしていますねww