……朝、起きて。
とりあえず顔を洗って部屋から出ると咲夜さんが怖い顔をして立っていました。
えーーーと……咲夜……さん?
朝からいったい何か御用ですか?
「めーりん。……今の今まで門番の仕事を放っておいて一体何を悠長に寝てらっしゃったのかしら??」
イキナリ置き抜けにお叱りの言葉とナイフを貰って、現場に駆けつけると、そこにはパチュリー様と魔理沙様の姿がありました。
そうして、互いにスペルカードをぶつけ合い、図書館も荒れるに任せている状況。
こういうときに止める役の小悪魔は本棚の影でちょこんと反顔だけ出してこちらを伺っています。
「そう言うわけで、めーりん、頑張ってらっしゃい」
って……ちょっとまってくださいよ、咲夜さん。
「こんな修羅場私にどうこうできるわけが……」
って喋った瞬間に飛んでくる七色の貫通レーザー。
哀れ、私こと紅美鈴は儚く一機ロストする羽目になりましたとさ。
とうの魔理沙はというと・・・?
「あれ??さっき本棚と一緒にば何か吹っ飛ばしたような……?」
少し疑問符を頭の上に浮かべた後、
「まぁいいや、なんかスッキリしたし,今日のところはコレで引き上げるぜ。じゃあな」
と引き上げていきました。
それから小一時間ほどたった頃でしょうか。
気がつくと先ほどまで寝ていたベッドの上に再度寝かされていました。
先ほどまでのことを思い出し、
「うう……酷い目に遭った」
起き抜けにそう一声あげて、再度門の前に立ち、門番の仕事を続ける事数分。
なにやら強力な宝朱のような塊が、ゴンゴンゴンと頭に当たり、哀れ2度目の轟沈。
ちなみに、美鈴の機数はやられ役の本分、某ゲームのシンジ君と同様に99機あるのでこの程度の攻撃程度でなくなったりはしません。
あてた霊夢のほうはと言うと……
「あ、ごめん。さっきまで文を追ってて、思いっきり逃げそうになったから慌ててスペルを使ったんだけど……」
勿論全段食らって伸びている門番にそんな声は聞こえません。
「聞こえてないみたいだからいいわね、ああもう、文のやつ……っ。…………待て~~盗撮烏。」
霊夢はこちらの様子をちょっと伺うと、文の姿を再度発見したのか高速で飛んでいきました。
それから小一時間ほどたった頃。
朝から何度となくベッドの上に再度寝かされる美鈴。
もういい加減硬い枕の味は飽きたのですが、そうと言うのも今日一日ついていないから。
まぁ、最大の難関である霊夢、魔理沙の二人はもう通過していきましたし、今度はもうちょっとだけ部屋でゆっくりしていようと思います。
咲夜さんも今日みたいに撃墜されまくった日はあまり怖い顔を見せずに、やさしく接してくださる事が多いですし……。
ちょっと疲れたような顔をしてベッドの脇にある窓から外を眺めていると、紅い凶器の槍が美鈴の帽子を顔面ごと吹き飛ばし……。
ベッドを貫いて部屋を通り過ぎ、壁にドゴーーーーンと良い音を立てて突き刺さりました。
哀れ、今日3度目の轟沈です。
ちなみに、吹き飛ばした筈のレミリア様はフランドール様との姉妹喧嘩の真っ最中。こちらの様子を振り返ることなく通り過ぎていきます。
轟音に驚いた咲夜さんが美鈴の部屋に駆けつけ、パチュリー様を呼ぶ事数分。
美鈴も部屋も滅茶苦茶ですが、こんなのはパチュリー様の魔法でいつものように元通りです。
そうして、気がつくと、またベッドの上に寝かされていました。
うう・・頭が・・痛い。
結構丈夫な体が自慢の美鈴ですが、こう一日に何回も吹っ飛ばされては身が持ちません。
丁度時刻は夕方。
なにやら一日中誰かに吹っ飛ばされていたせいで、ろくに門番の仕事もしないうちに宴会の時刻。
今日の宴会場所は紅魔館。
月やらマヨヒガやらの客人を招いての宴会で、咲夜さんが洋食メイン。
私が中華をメインで作ることになっています。
門番をろくにやれなかった今日。
流石に料理の仕事もやらないのはまずいので、
痛い頭と体をおして、いつものように支度を整えて扉を開けると、咲夜さんが待っていました。
「めーりん、貴方、体の方は大丈夫??今日はずっとトラブル続きで吹っ飛ばされてたみたいだけど」
本当に心配そうな顔をしてまっていてくれた咲夜さんに
「大丈夫ですよ。これくらいなーーんてことありません」
と元気に返事を返して台所に向かいました。
私が台所に向かって料理を始めて数十分、そろそろ一品くらい出来そうな頃合。
そんな台所に、しゅんとうなだれた顔をして、レミリア様とフランドール様が台所に入ってきました。
「さっきはごめんなさい」
と謝ってくれる二人の主様。
「いいんですよ♪私はこのとうり丈夫なのがとりえですから~」
私は、そんな風に謝った二人に笑って返します。
すると、二人で。
「料理の方がんばってね」
なんて言うので、ガッツポーズをして返すと、二人は元気よく台所から去っていきました。
……そうこうするうち、宴会の時刻。
宴会部長の魔理沙が一番最初にやってきて、
「わりぃ、パチェから聞いたんだけど、今日は随分散々な目にあったんだってな。今日は美鈴の好きそうな酒を持ってきたからコレでも飲んで元気出してくれ」
と、箒で紅魔館に駆けつけてくるなり台所に特攻して酒瓶を台所においていくと、そのまま去っていきます。
魔理沙さんには、いつもいつもマスタースパークで吹っ飛ばされたりして、悲惨な目に合わされることが多いんですが
こういう所は憎めないなぁ……なんて、ちょっと思ったり。
料理も一通り揃って、テーブルの上に載せおわると、レミリア様が乾杯の音頭を取って、宴会開始。
幽々子様や輝夜様といった方々と一緒に飲めや歌えのドンチャン騒ぎをして、いつもどうりに宴会の時間は過ぎ、永琳様や妖夢様が輝夜様たちを連れて帰って行った後、霊夢様が一人残って片づけを手伝ってくれました。
そうして、ひとしきり片付けも終了した後。
「今日の分の借りは返したから」
なんてそっけない素振りで一言だけ付け加え、霊夢様は颯爽と空に向かって飛んでいきました。
……ふふっ♪なんだかんだでろくでもないことばかり起きた一日だったけれど、これはコレで良い一日かな??
とりあえず顔を洗って部屋から出ると咲夜さんが怖い顔をして立っていました。
えーーーと……咲夜……さん?
朝からいったい何か御用ですか?
「めーりん。……今の今まで門番の仕事を放っておいて一体何を悠長に寝てらっしゃったのかしら??」
イキナリ置き抜けにお叱りの言葉とナイフを貰って、現場に駆けつけると、そこにはパチュリー様と魔理沙様の姿がありました。
そうして、互いにスペルカードをぶつけ合い、図書館も荒れるに任せている状況。
こういうときに止める役の小悪魔は本棚の影でちょこんと反顔だけ出してこちらを伺っています。
「そう言うわけで、めーりん、頑張ってらっしゃい」
って……ちょっとまってくださいよ、咲夜さん。
「こんな修羅場私にどうこうできるわけが……」
って喋った瞬間に飛んでくる七色の貫通レーザー。
哀れ、私こと紅美鈴は儚く一機ロストする羽目になりましたとさ。
とうの魔理沙はというと・・・?
「あれ??さっき本棚と一緒にば何か吹っ飛ばしたような……?」
少し疑問符を頭の上に浮かべた後、
「まぁいいや、なんかスッキリしたし,今日のところはコレで引き上げるぜ。じゃあな」
と引き上げていきました。
それから小一時間ほどたった頃でしょうか。
気がつくと先ほどまで寝ていたベッドの上に再度寝かされていました。
先ほどまでのことを思い出し、
「うう……酷い目に遭った」
起き抜けにそう一声あげて、再度門の前に立ち、門番の仕事を続ける事数分。
なにやら強力な宝朱のような塊が、ゴンゴンゴンと頭に当たり、哀れ2度目の轟沈。
ちなみに、美鈴の機数はやられ役の本分、某ゲームのシンジ君と同様に99機あるのでこの程度の攻撃程度でなくなったりはしません。
あてた霊夢のほうはと言うと……
「あ、ごめん。さっきまで文を追ってて、思いっきり逃げそうになったから慌ててスペルを使ったんだけど……」
勿論全段食らって伸びている門番にそんな声は聞こえません。
「聞こえてないみたいだからいいわね、ああもう、文のやつ……っ。…………待て~~盗撮烏。」
霊夢はこちらの様子をちょっと伺うと、文の姿を再度発見したのか高速で飛んでいきました。
それから小一時間ほどたった頃。
朝から何度となくベッドの上に再度寝かされる美鈴。
もういい加減硬い枕の味は飽きたのですが、そうと言うのも今日一日ついていないから。
まぁ、最大の難関である霊夢、魔理沙の二人はもう通過していきましたし、今度はもうちょっとだけ部屋でゆっくりしていようと思います。
咲夜さんも今日みたいに撃墜されまくった日はあまり怖い顔を見せずに、やさしく接してくださる事が多いですし……。
ちょっと疲れたような顔をしてベッドの脇にある窓から外を眺めていると、紅い凶器の槍が美鈴の帽子を顔面ごと吹き飛ばし……。
ベッドを貫いて部屋を通り過ぎ、壁にドゴーーーーンと良い音を立てて突き刺さりました。
哀れ、今日3度目の轟沈です。
ちなみに、吹き飛ばした筈のレミリア様はフランドール様との姉妹喧嘩の真っ最中。こちらの様子を振り返ることなく通り過ぎていきます。
轟音に驚いた咲夜さんが美鈴の部屋に駆けつけ、パチュリー様を呼ぶ事数分。
美鈴も部屋も滅茶苦茶ですが、こんなのはパチュリー様の魔法でいつものように元通りです。
そうして、気がつくと、またベッドの上に寝かされていました。
うう・・頭が・・痛い。
結構丈夫な体が自慢の美鈴ですが、こう一日に何回も吹っ飛ばされては身が持ちません。
丁度時刻は夕方。
なにやら一日中誰かに吹っ飛ばされていたせいで、ろくに門番の仕事もしないうちに宴会の時刻。
今日の宴会場所は紅魔館。
月やらマヨヒガやらの客人を招いての宴会で、咲夜さんが洋食メイン。
私が中華をメインで作ることになっています。
門番をろくにやれなかった今日。
流石に料理の仕事もやらないのはまずいので、
痛い頭と体をおして、いつものように支度を整えて扉を開けると、咲夜さんが待っていました。
「めーりん、貴方、体の方は大丈夫??今日はずっとトラブル続きで吹っ飛ばされてたみたいだけど」
本当に心配そうな顔をしてまっていてくれた咲夜さんに
「大丈夫ですよ。これくらいなーーんてことありません」
と元気に返事を返して台所に向かいました。
私が台所に向かって料理を始めて数十分、そろそろ一品くらい出来そうな頃合。
そんな台所に、しゅんとうなだれた顔をして、レミリア様とフランドール様が台所に入ってきました。
「さっきはごめんなさい」
と謝ってくれる二人の主様。
「いいんですよ♪私はこのとうり丈夫なのがとりえですから~」
私は、そんな風に謝った二人に笑って返します。
すると、二人で。
「料理の方がんばってね」
なんて言うので、ガッツポーズをして返すと、二人は元気よく台所から去っていきました。
……そうこうするうち、宴会の時刻。
宴会部長の魔理沙が一番最初にやってきて、
「わりぃ、パチェから聞いたんだけど、今日は随分散々な目にあったんだってな。今日は美鈴の好きそうな酒を持ってきたからコレでも飲んで元気出してくれ」
と、箒で紅魔館に駆けつけてくるなり台所に特攻して酒瓶を台所においていくと、そのまま去っていきます。
魔理沙さんには、いつもいつもマスタースパークで吹っ飛ばされたりして、悲惨な目に合わされることが多いんですが
こういう所は憎めないなぁ……なんて、ちょっと思ったり。
料理も一通り揃って、テーブルの上に載せおわると、レミリア様が乾杯の音頭を取って、宴会開始。
幽々子様や輝夜様といった方々と一緒に飲めや歌えのドンチャン騒ぎをして、いつもどうりに宴会の時間は過ぎ、永琳様や妖夢様が輝夜様たちを連れて帰って行った後、霊夢様が一人残って片づけを手伝ってくれました。
そうして、ひとしきり片付けも終了した後。
「今日の分の借りは返したから」
なんてそっけない素振りで一言だけ付け加え、霊夢様は颯爽と空に向かって飛んでいきました。
……ふふっ♪なんだかんだでろくでもないことばかり起きた一日だったけれど、これはコレで良い一日かな??
そんな美鈴が好きです。