「なー霊夢」
縁側にぐでーっと寝転がっている魔理沙が呟いた。
しかし霊夢はお茶をすすったまま応えるそぶりを見せない。
「聞いてるのかよ」
「一応ね。それで?話の内容は?」
霊夢が湯飲みを縁側に置くと、魔理沙は少しもったいぶったように咳払いをする。
「幻想郷で一番強いのって誰なんだろうな」
その質問に霊夢はそうねぇ、と言いながら考えをめぐらせている。
もちろん話を吹っかけた魔理沙も考え始める。
「とりあえず、どうしてそれが気になったか聞いてもいいかしら?」
「いや、ぶっちゃけただなんとなくだよ。 幻想郷っていろんな連中いるけどさ、喧嘩したら誰が強いのかって」
魔理沙の言う喧嘩が、いつも行われている弾幕勝負なのか、はたまた本当の意味での殺し合いなのかは定かではない。
とりあえず霊夢は、そのどちらにも当てはまりそうな人物の姿を思い浮かべていく。
「妥当なところなら紫か幽香でしょうね。 なんだかんだであの二人は幻想郷で一番恐れられているもの」
「親バカといじめっ子か。 何かいつもの姿を見てると信じられねーよ」
それは霊夢も同感だった。 自分の式に対してものすごく甘い少女臭や、太陽の畑からなかなか出ようとしないくせに出てきたら出てきたらではた迷惑なフラワーマスターを最強と思えと言う方が少し無理がある。
あの二人、昔は誰しもが恐れおののいたほどの大妖怪らしいが、今の姿を見たものは皆嘘だと声をそろえて言うだろう。
「でも純粋に能力だけ考えたら紫は強いわね」
「それを言うなら閻魔が出てきたら終わるぜ。 なにせ曖昧にする力とはっきりする力のぶつかり合いだ」
勝負はなかなかつかないだろうよ、と魔理沙は言い切った。
「それよりも幽々子の方が大変だろ。 なんでも死に誘う程度の能力持ちだろ?」
「あら、それは永琳や輝夜には効かないわよ。 だってあいつら死なないし」
「そういえばそうだったな。 死なないんじゃ意味ないか」
また議論は最初の地点に戻ってきてしまった。
霊夢は間を持たせるためにお茶をすすり、魔理沙はとうとうごろごろ転がり始めた。
「あのカリスマ駄々漏れ吸血鬼は? もしくはその妹でもいいや」
「アレが最強だったら私は博麗の巫女やめるわ。 まだ紫の方がましよ」
「それについては同感だ。 だけどフランドールの方は有り得そうじゃないか?」
「それはあんたがフランのこと好きだからよ。 それにあの子は最強なんて称号欲しがらないでしょ」
「べ、別にそんなことは……」
この場合の好きが、恋愛感情としての好きなのか、ただ単なる友情や好意としての好きなのかは定かではない。
どちらにしろその言葉は魔理沙を撃沈させるのに十分な威力を持っており、魔理沙は顔を真っ赤にして押し黙ってしまう。
霊夢はそんな魔理沙を見た後、少しばかり考えを巡らす。
魔理沙の言う最強とは、おそらく文字通り一番強いことだろう。 だが、今まで挙げてきた人物は皆、最強と謳われていてもどこかしらに欠点を持っていたり、ある状況では弱かったりと文字通りの最強とは違う気がする。
「……結局、最強なんていないのかもね」
「ど、どうしてそう思うんだ?」
「だって、結局のところみんな負けたことあるでしょ。
手を抜いていたかもしれないし、体調が悪かったのかもしれないけど、それでも負けたことはあるはずよ。
現に紫だって、完全に手を抜きまくっていたとはいえ私に一本とられたことあるんだから」
「まあ核エネルギーとやらまで相手にしたもんな。 考えたらスペカルールが無かったら今頃消し炭だったかもな」
それ以外にも危ないところはいくつかあった。 紫にだって弾幕勝負以外で勝てるとは霊夢はさらさら思っていなかった。
幽々子に能力を使われれば瞬間的に死ねるし、幽香の本気の攻撃を受けて五体満足でいられる自信もない。
あのちっちゃい萃香にさえ、力勝負となると軽くねじ伏せられ、首をとられておしまいだろう。 鬼の力はそれほどまでに強い。
自分はただの人間。 人より結界術に優れているくらいだと霊夢は思う。
魔理沙にだって本気で挑まれたら、それこそ殺し合いを挑まれたら無事でいられるかどうかは分からない。
でも、そんな自分はスペルカードルールという土俵の上で、いろいろな相手を倒してきた。
「……要は、それぞれの得意分野があって、それで強いからと言ってその他でも強いわけではないってことね」
「つまり、最強はある一部分においてのものであって、全部に対しての万能はいないってことか?」
「ええ。 もしも全てにおいて強い生き物が存在するとしたらそれは――」
霊夢はそこでいったん言葉を切る。
ぽかぽかとした陽気の縁側に、これまた暖気を含んだ風が吹き込んでくる。
そんな中、霊夢はゆっくりと湯飲みを傾け、少しぬるくなったお茶を飲み干す。
飲み干してから、珍しいくらい真面目な表情で告げた。
「――"無敵"と呼ばれるのでしょうね」
縁側にぐでーっと寝転がっている魔理沙が呟いた。
しかし霊夢はお茶をすすったまま応えるそぶりを見せない。
「聞いてるのかよ」
「一応ね。それで?話の内容は?」
霊夢が湯飲みを縁側に置くと、魔理沙は少しもったいぶったように咳払いをする。
「幻想郷で一番強いのって誰なんだろうな」
その質問に霊夢はそうねぇ、と言いながら考えをめぐらせている。
もちろん話を吹っかけた魔理沙も考え始める。
「とりあえず、どうしてそれが気になったか聞いてもいいかしら?」
「いや、ぶっちゃけただなんとなくだよ。 幻想郷っていろんな連中いるけどさ、喧嘩したら誰が強いのかって」
魔理沙の言う喧嘩が、いつも行われている弾幕勝負なのか、はたまた本当の意味での殺し合いなのかは定かではない。
とりあえず霊夢は、そのどちらにも当てはまりそうな人物の姿を思い浮かべていく。
「妥当なところなら紫か幽香でしょうね。 なんだかんだであの二人は幻想郷で一番恐れられているもの」
「親バカといじめっ子か。 何かいつもの姿を見てると信じられねーよ」
それは霊夢も同感だった。 自分の式に対してものすごく甘い少女臭や、太陽の畑からなかなか出ようとしないくせに出てきたら出てきたらではた迷惑なフラワーマスターを最強と思えと言う方が少し無理がある。
あの二人、昔は誰しもが恐れおののいたほどの大妖怪らしいが、今の姿を見たものは皆嘘だと声をそろえて言うだろう。
「でも純粋に能力だけ考えたら紫は強いわね」
「それを言うなら閻魔が出てきたら終わるぜ。 なにせ曖昧にする力とはっきりする力のぶつかり合いだ」
勝負はなかなかつかないだろうよ、と魔理沙は言い切った。
「それよりも幽々子の方が大変だろ。 なんでも死に誘う程度の能力持ちだろ?」
「あら、それは永琳や輝夜には効かないわよ。 だってあいつら死なないし」
「そういえばそうだったな。 死なないんじゃ意味ないか」
また議論は最初の地点に戻ってきてしまった。
霊夢は間を持たせるためにお茶をすすり、魔理沙はとうとうごろごろ転がり始めた。
「あのカリスマ駄々漏れ吸血鬼は? もしくはその妹でもいいや」
「アレが最強だったら私は博麗の巫女やめるわ。 まだ紫の方がましよ」
「それについては同感だ。 だけどフランドールの方は有り得そうじゃないか?」
「それはあんたがフランのこと好きだからよ。 それにあの子は最強なんて称号欲しがらないでしょ」
「べ、別にそんなことは……」
この場合の好きが、恋愛感情としての好きなのか、ただ単なる友情や好意としての好きなのかは定かではない。
どちらにしろその言葉は魔理沙を撃沈させるのに十分な威力を持っており、魔理沙は顔を真っ赤にして押し黙ってしまう。
霊夢はそんな魔理沙を見た後、少しばかり考えを巡らす。
魔理沙の言う最強とは、おそらく文字通り一番強いことだろう。 だが、今まで挙げてきた人物は皆、最強と謳われていてもどこかしらに欠点を持っていたり、ある状況では弱かったりと文字通りの最強とは違う気がする。
「……結局、最強なんていないのかもね」
「ど、どうしてそう思うんだ?」
「だって、結局のところみんな負けたことあるでしょ。
手を抜いていたかもしれないし、体調が悪かったのかもしれないけど、それでも負けたことはあるはずよ。
現に紫だって、完全に手を抜きまくっていたとはいえ私に一本とられたことあるんだから」
「まあ核エネルギーとやらまで相手にしたもんな。 考えたらスペカルールが無かったら今頃消し炭だったかもな」
それ以外にも危ないところはいくつかあった。 紫にだって弾幕勝負以外で勝てるとは霊夢はさらさら思っていなかった。
幽々子に能力を使われれば瞬間的に死ねるし、幽香の本気の攻撃を受けて五体満足でいられる自信もない。
あのちっちゃい萃香にさえ、力勝負となると軽くねじ伏せられ、首をとられておしまいだろう。 鬼の力はそれほどまでに強い。
自分はただの人間。 人より結界術に優れているくらいだと霊夢は思う。
魔理沙にだって本気で挑まれたら、それこそ殺し合いを挑まれたら無事でいられるかどうかは分からない。
でも、そんな自分はスペルカードルールという土俵の上で、いろいろな相手を倒してきた。
「……要は、それぞれの得意分野があって、それで強いからと言ってその他でも強いわけではないってことね」
「つまり、最強はある一部分においてのものであって、全部に対しての万能はいないってことか?」
「ええ。 もしも全てにおいて強い生き物が存在するとしたらそれは――」
霊夢はそこでいったん言葉を切る。
ぽかぽかとした陽気の縁側に、これまた暖気を含んだ風が吹き込んでくる。
そんな中、霊夢はゆっくりと湯飲みを傾け、少しぬるくなったお茶を飲み干す。
飲み干してから、珍しいくらい真面目な表情で告げた。
「――"無敵"と呼ばれるのでしょうね」
個人的には「最強」は比較対象の中で「最も条件を満たす率の高い」状態を指し、
「無敵」は「敵がいない状態」を指すと思いますね
「最も率が高い」には前提で比較するモノの間に一定の条件・ルールが必ず存在し(例えば「ルール無用」も無用であることがルールになる)、
その中で条件を満たす回数や率が一番多いモノを指して「最強」と呼ぶのではないかと
なんで、「最強」=条件を満たさない可能性(例えば負けと呼ばれるモノ)が無い存在や状態というものではないと考えます
対して「無敵」は全てに勝るから敵が無いともとれますが
敵対しないから敵が存在しないという意味で敵無しとも考えます
二つの意味のどちらかを指して使うかはそのときどきによりますが、
どちらにしても率で表すなら100という数字で表せるモノだと考えますね
幻想郷ならスペカルール制定以前は大結界との関係上、妖怪は巫女を倒すことどころか満足に戦えもしなかったので、巫女は「無敵」の存在だったのではないかと思います
それがスペカルールが出来たことにより「最強」と呼ばれる可能性がある存在にはなっても、「無敵」の存在ではなくなったんじゃないかな
紫や幽香のように長く生きれば相当強くなると思いますけど
たかだか500年程度であの強さですよ?
未来予知ではないのだから、ある選択をすればこう言う未来がある、別の選択をすればこう言う未来があるってのがわかるような能力なら
無敵って存在になれるような気がするんだがなぁ
未来予知との違いは、選択後に未来を見るか選択前に未来を見るかの違い
戦闘力自体は高いんだし、変に損してる気がする
儚月抄は読んでないからそっちで使ってるのかもしれんけども
少なくとも運命を操るためには操る前の運命を見る能力が必須になるので、未来予知は可能だと思われる
ただ、運命というのは幾つも分岐するものであると考えるなら、レミリアはそれこそ無限に等しい数の運命を扱う必要があるわけで、それをレミリアの処理能力が完全に処理し切れるかどうかが問題ですな
俺の考えでは現在に限りなく近い未来についての運命なら可能、それ以上では処理能力を超えてしまうと考えています
これだと弾幕ごっこにおいても避ける運命が存在しなければレミリアは避けられませんから
レミリアに勝つことは可能であり、最強では無いと結論できます
なんだかんだ言って最強は映姫様かな
境界を操る程度の能力は白黒付ける能力の前には無力だし、閻魔は神の一種なので死なないだろうし、蓬莱人は映姫様にとっては許されない罪人になるわけだから閻魔としての力で倒せそうだ
ハッキリさせることも、境界を決めることも出来るはず。
映姫様の能力は境界のどっち側なのかを決める能力だから別に無効には出来ない。
能力自体の出鱈目具合は紫がダントツだけど、
幻想郷のトップ陣は誰もが誰もを倒せる位に強いので強さの上下関係は無いに等しいと思う。
相性や種族の関係で絶対敵わない所謂天敵と言うモノが存在せず、
やりようによってはありとあらゆるものに対して並び立ち敵になれる霊夢はある意味では無敵。
(敵、味方の概念を立場の違いと考えた場合の話だけど)
映姫の白黒を付ける能力の前では曖昧にすることすらできないので結果能力を封じられた状態になるということでは・・・
ZUN曰く最強は霊夢らしいけど、恐らく弾幕ごっこに限った話なんだと思うんだよね
幾ら破魔の能力を持った札や針で攻撃しても妖怪との基礎ポテンシャルの違いを完全に埋めることは困難だ
また、破魔やらが効かない蓬莱人とかがいるので霊夢最強説はありえなくなる
まぁ殺し合いだけに限定して考えれば死なない蓬莱人が最強かな
殺し合いで無いがルール無用の喧嘩となると非常に難しいねぇ
【私が】東方キャラ最強論その他をブレストするスレ17【最強だ!】
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1230135316/l50
8さんへ
ぐもんしきでは、霊夢強すぎて異変を起こせない→弾幕ごっこで異変&解決
となっております。
御一読をお勧めします。
ここはかわいいが無敵で最強ってことでひとつ
だからみんなが無敵で最強ってことだったんだよ!!!
どれが一番強いかは一番してはいけない質問だぞ
したらたちまちスレが荒れるんだよ
状況と能力の運用しだいで変わるし
誰にも興味ない=誰も敵じゃあ無いんだから
ニホンゴムズカシイネー
夢想天生の制限時間がなかったら誰も倒せない。
それなりに裕福。
あれ? こいつ無敵じゃね?
いちころです
っていう解釈してた漫画があったな…
とりあえず虐殺したり封印したりって話だったら結構簡単に思いつきますね
創造神だし
概念としてだけ存在する、ある意味幻想のモノ
最強も同じ様なモノ
お互いの体調、場所、天気、風の流れ、装備、技のキレなど
同じレベルの実力者同士でもやればやっただけ勝者もかわる
能力が通用しなくても勝てないわけじゃないし
だからどれを考慮するかによって皆の予想もかわるしね