「本当に綺麗ね……」
目の前にいる霊夢を見て、思わず声が出てしまった。霊夢……あなたって本当に綺麗なのね。
きつそうだけど、優しい光を帯びた瞳。赤いリボンが良く映える、墨染めの生糸の様な黒髪。やわらかそうな唇。非の打ち所がないほど顔立ちが整っていて、女神様でもあなたに嫉妬するでしょうね。人間の子だなんて、信じられない。
霊夢に恋をしたのは、いつからだろうか。ずっとそばにいたというのに、この想いに、気づいたのは極最近だったと思う。明確な数字はわからない。でも、そんなことはどうでもいい。
……霊夢をほったらかしにして、考えこんでしまった。霊夢も何かを考えていたようだけど、私が顔をあげると、霊夢も顔をあげた。ごめん、とお互いに謝る。
顔が熱い。あなたが目の前にいるだけで、私の体温は、測りきれない熱さになる。顔が真っ赤になっているのが、嫌でもわかる。
この想い、ばれちゃうかしら。恥ずかしいけど、むしろばれて欲しい。私の想いに気づいて欲しい。私の想いを、受け取って欲しい。
気づいている事がある。霊夢の顔も、私のように真っ赤。さらに、息が荒い。あなたも、緊張しているの? 心臓が、凄い早さで叩かれているの?
あなたは、私のすぐ近くにいる。でも、とても遠い。手が届いても、届かないくらい、遠い。できることなら、あなたをぎゅっと抱きしめたい。でも、それもできない。
ひとつだけ、できる事がある。それは、あなたに私の想いを伝えること。あなたに、「好き」と言うこと。
もし、答えてもらえたら、その時は――。
抑えきれない気持ちが、私を後押ししてくれる。とても、頼もしかった。
大丈夫、成功する。直感に似ているが、絶対の確信がある。
自分の心が、自分でないみたいに高まって、口が開く。
「霊夢」
大丈夫。今なら、言える。
「あなたが……好き」
聞こえないほど小さな声だったと思う。でも、霊夢の心には響いたらしい。霊夢が、顔を真っ赤にした。段々と、霊夢の顔に血が集まっていく。私の顔も、絶対そうなっている。わかるのだ。顔に熱がこもり、目の前がくらくらしてくる。
霊夢の顔は、とても嬉しそうで。だから、霊夢の口が動かなくても、意味を理解した。
やった。やったんだ。嬉しい。至上の幸せだ。今なら、どんな不幸に遭遇しても、幸せのお釣りが返ってくるに違いない。
じゃあ、じゃあ――。欲張った想いが、私の口から、そっと紡がれた。
「キスしても、いい?」
これ以上ないほど、私も霊夢も赤くなる。先程と同じく、霊夢のこの仕草は、肯定の意味だ。
霊夢に向かって、そっと手を伸ばす。霊夢も、私にそっと手を伸ばす。私の体が、霊夢にもたれようするかのように、ゆっくりと倒れる。
霊夢も、私にそっと倒れこみ――。
酷い風邪をひいてしまい、それに苦しむ霊夢は、楽になりたいあまり、鈴仙に自らを狂わせる様に頼んだ。結果として、霊夢は風邪を忘れ、幸せそうにしている。だが、どう間違えたのか、あのような状態になってしまった。
本人はおそらく満足だろうが、永琳と鈴仙は、酷く困った。
「ウドンゲ、あれ、狂気によるものだと思う?」
「……さあ」
鏡に思いっきりキスをした霊夢の、これからの処置に困る永琳と鈴仙だった。
目の前にいる霊夢を見て、思わず声が出てしまった。霊夢……あなたって本当に綺麗なのね。
きつそうだけど、優しい光を帯びた瞳。赤いリボンが良く映える、墨染めの生糸の様な黒髪。やわらかそうな唇。非の打ち所がないほど顔立ちが整っていて、女神様でもあなたに嫉妬するでしょうね。人間の子だなんて、信じられない。
霊夢に恋をしたのは、いつからだろうか。ずっとそばにいたというのに、この想いに、気づいたのは極最近だったと思う。明確な数字はわからない。でも、そんなことはどうでもいい。
……霊夢をほったらかしにして、考えこんでしまった。霊夢も何かを考えていたようだけど、私が顔をあげると、霊夢も顔をあげた。ごめん、とお互いに謝る。
顔が熱い。あなたが目の前にいるだけで、私の体温は、測りきれない熱さになる。顔が真っ赤になっているのが、嫌でもわかる。
この想い、ばれちゃうかしら。恥ずかしいけど、むしろばれて欲しい。私の想いに気づいて欲しい。私の想いを、受け取って欲しい。
気づいている事がある。霊夢の顔も、私のように真っ赤。さらに、息が荒い。あなたも、緊張しているの? 心臓が、凄い早さで叩かれているの?
あなたは、私のすぐ近くにいる。でも、とても遠い。手が届いても、届かないくらい、遠い。できることなら、あなたをぎゅっと抱きしめたい。でも、それもできない。
ひとつだけ、できる事がある。それは、あなたに私の想いを伝えること。あなたに、「好き」と言うこと。
もし、答えてもらえたら、その時は――。
抑えきれない気持ちが、私を後押ししてくれる。とても、頼もしかった。
大丈夫、成功する。直感に似ているが、絶対の確信がある。
自分の心が、自分でないみたいに高まって、口が開く。
「霊夢」
大丈夫。今なら、言える。
「あなたが……好き」
聞こえないほど小さな声だったと思う。でも、霊夢の心には響いたらしい。霊夢が、顔を真っ赤にした。段々と、霊夢の顔に血が集まっていく。私の顔も、絶対そうなっている。わかるのだ。顔に熱がこもり、目の前がくらくらしてくる。
霊夢の顔は、とても嬉しそうで。だから、霊夢の口が動かなくても、意味を理解した。
やった。やったんだ。嬉しい。至上の幸せだ。今なら、どんな不幸に遭遇しても、幸せのお釣りが返ってくるに違いない。
じゃあ、じゃあ――。欲張った想いが、私の口から、そっと紡がれた。
「キスしても、いい?」
これ以上ないほど、私も霊夢も赤くなる。先程と同じく、霊夢のこの仕草は、肯定の意味だ。
霊夢に向かって、そっと手を伸ばす。霊夢も、私にそっと手を伸ばす。私の体が、霊夢にもたれようするかのように、ゆっくりと倒れる。
霊夢も、私にそっと倒れこみ――。
酷い風邪をひいてしまい、それに苦しむ霊夢は、楽になりたいあまり、鈴仙に自らを狂わせる様に頼んだ。結果として、霊夢は風邪を忘れ、幸せそうにしている。だが、どう間違えたのか、あのような状態になってしまった。
本人はおそらく満足だろうが、永琳と鈴仙は、酷く困った。
「ウドンゲ、あれ、狂気によるものだと思う?」
「……さあ」
鏡に思いっきりキスをした霊夢の、これからの処置に困る永琳と鈴仙だった。
こういったそうと見せかけて実は○○なお話が好きです、今までに無いシチュエーション共々堪能させて頂きました。
色ボケ話が多い誰かの方が似合うな。
オチが面白かったですw
俺はむしろギャップがあって面白いと思いますがね。
普通こういうことにはならないであろう霊夢だからこそw
ありがとうありがとう。
むしろこのまま突っ走って欲しゅう御座います。
もしかしてナルシスト??
どう狂気のかけ方を間違えたらナルシストになるんだよwwwww