優曇華院の日誌

5月9日
夜、てゐが人里から手に入れたトランプというものをやった。
みんなで一緒にやったけど、てゐが妙に勝っているのを私は不審に思っていた。
その不安は的中して、師匠がいかさまを見破った。


5月10日
今日、師匠から変な生き物の世話を頼まれた。
ウサギの皮をひんむいたような生き物だ。
生きたえさが良いというので、豚を投げこんだら、足をもぎ取ったり内臓を引き出したり、おもちゃにしてからやっと食べた。
あんまり見ていていい気分ではない。師匠はいったい何を始めたんだろう？


5月11日
今朝5時頃、宇宙服のような防護衣を着たてゐに突然たたき起こされて、私も防護衣を着せられた。
なんでも、師匠の研究所で事故があったらしい。
師匠は凝り性だから、夜も寝ないで実験ばかりやってるからこんな事になるんだ。


5月12日
昨日からこの防護衣をつけたままなので、背中がむれてとてもかゆかい。おかげで全然寝付けなかった。


5月13日
あまりに背中がかゆいので師匠のところに行ったら、背中に大きい絆創膏を貼ってくれた。
それから、もう防護衣は着なくていいと言ってくれた。
おかげで今夜はよく眠れそう。


5月14日
朝起きたら、背中だけでなく足にも腫物ができていた。
師匠に頼まれた生き物が静かなので、足引きずって見に行ったら数が全然たりない。
そういえば最近、飯を与えるのを忘れていた、そのせいで逃げてしまったのか。
師匠に知られたらまた怒られる。


5月16日
昨日、この屋しきから逃げ出そとしたウサぎが一匹、ぼムで消された、て はなしだ。
夜、からだ中 あつく て かゆ。
胸のはれ物 かい たら 肉がくさり おちた。
いったい私 どうな て


5月19日
やと ねつ ひいた けど とてもかゆい
今日 はらへった、にわの うさぎ くう


5月21日
かゆい かゆい てゐ きた
おいし そう なんで たべ


4
かゆい
うさ

永琳の開発したウイルスが、事故により永遠亭に蔓延してしまい、哀れ犠牲者となり、おかしくなっていくうどんげの話です。
この感染で何も知らずに体が侵され、あげく脳までおかしくなってしまう。自分が刻々と変貌していく様子を如実に記したちょっと不気味な日誌になったと思います。

・・・はい、すみません。元ネタは某ホラーゲームです。有名なネタなので知っている人は多いかも。

パロディというか、ネタと思ってくすっとでも笑ってくれたらうれしいです。

・・・まぁ、（かゆい　うさ）が、やりたかっただけです。