昼の博麗神社。
今日も今日とて人は集まらず、人外ばかり集まっていた。
「へぇ、霊夢の言ってた貴女が新しく幻想郷に来たっていう神ね」
「ああ、八坂神奈子よ。これからこっちで世話になるからよろしく。この子は私を奉ってる巫女の早苗よ」
「久しぶりに礼儀を知っている相手に会ったわ。私はレミリア・スカーレット、紅魔館の主よ」
「レミリア様の従者の咲夜です、以後宜しく」
「そういえば貴女の神社にはもう一人神がいると聞いているけど?」
「諏訪子ね。今、魔理沙と弾幕ごっこしてるわ」
そう言って霊夢が奥から出てきた。
確かに表が賑やかだ。
「それじゃあ観戦しようかしら」
そういってレミリアは縁側に向かう、もちろん日傘を用意した咲夜も一緒だ。
「(神奈子とやらもなかなかカリスマがあるけど、私の敵じゃあないわね。さて、もう一人の神とやらは・・・・)」
「これで決めるわ、土着神『ケロちゃん風雨に負けず』!!」
「っ!?」
「勝負あったようね」
「うう・・・やられたぜ・・・・・」
「あははは、なかなか面白かったわ。人間にしてはやるじゃない」
「(あのスペカのネーミングセンス・・・只者じゃないわね)」
諏訪子の姿を目にしたとき、レミリアにさらに電流走る。
「なっ・・・・」
「お嬢様?」
「おや?初めて見る顔がいるねぇ」
「(ハッ、いけないいけない。カリスマが台無しよ。はい、れみりあうーれみりあうー。よし)貴女が二人目の神ね」
「私は洩矢諏訪子。洩矢の神社の本当の神よ」
「レミリアよ。ところで貴女、そ、その、その帽子はなんていうのかしら?」
「これ?これはケロちゃんよ!どんな強い風雨にも負けないの!」
「それは素敵ね、その・・・わ、私にも貸していただけないかしらっ?」
レミリアがそういった瞬間、その場にいる者が一気にレミリアを凝視した。
しかしそんな中、諏訪子は一人目を輝かせると帽子をとって差し出す。
レミリアがそれを被ったとき、二人の中で何かが通じ合った。
それから世界には不純物が消え、二人だけとなった。
二人は互いに交換した帽子を頭に被ると、幸せそうに手と手を合わせた。
藍「紫様、折り入ってお話が」
紫「どうしたの藍?改まっちゃって」
藍「今日は橙が私の式になってから○年目なんです」
紫「ああ、そうね」
藍「それで今晩は紫様にも夕食は一緒にとっていただきたいのです」
紫「あら、もちろんそのつもりよ。それにちゃんとプレゼントも用意したわ」
藍「そうなんですか、それは良かった」
藍「ほら橙、今日はご馳走だぞ」
橙「わぁ、藍様ありがとうございます!」
藍「それにほら、プレゼントだ」
橙「うわぁ、おっきな土鍋だぁ」
藍「これでいくらでも中に入って丸くなれるぞ」
橙「ありがとうございます藍様!」
紫「私からもプレゼントよ」
橙「え、紫様からもいただけるんですか!?」
藍「(そういえば紫様のプレゼントってなんだろう)」
紫「ちょっと待っててね・・・・・・・はい、このスキマを覗いて御覧なさい」
橙「わぁ、すごい!」
藍「(なんだろう・・・橙があんなに喜んでいる。橙が今一番欲しいのは土鍋だったはず・・・・)」
紫「喜んでもらえて嬉しいわ、大事にしてあげてね」
橙「はい、大事にしますね。みすちー」
藍「え?」
ミ「ちょ、ちょっと、ここどこよ!?」
橙「ずっと欲しかったんですよ~みすちー。私が猫で彼女が雀だからって姿を見せただけで逃げちゃうし」
ミ「ね、猫!早く戻して!」
紫「ダメよ、貴女はうちの橙にプレゼントされたの」
橙「わーい本物のみすちーだ!」」
ミ「ちょ、何いきなり・・・やめっ・・・・・・」
藍「あ、橙・・・」
紫「あらあらあんなに喜んじゃって、プレゼントした甲斐があったわ」
ミ「ひっ、だ、だれか助け・・・」
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島根
橙がみすちーでどうやって遊ぶのか見てみたいですね。
いいぞもっとやれ
土鍋!?土鍋で丸くなるんすか!?