まず深呼吸をした。次に目をこすった。最後に自分のほっぺたをつまんだ。
それでも目の前の光景は変わらなかった。現実は非情である…。
この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!…とちょっと昔の自分は言ったけど、幻想郷にはまだまだ不思議がいっぱいのようです。だって…だって…
目の前にあるタケノコがうねうねしているんだもん…
「コレが食べたいなぁ」
「もうそんな季節かい。コレを肴にして酒を呑むのもいいねぇ。早苗もそう思わないか?」
いつも通り三人で朝食をとったあとに「文々。新聞」を見ていた諏訪子様と神奈子様がうずうずしながら話題を振ってきました。
二人がうずうずしているときは大体ろくなことが起きないのです。
麦茶とめんつゆを入れ替える、一発ギャグ「オン↓バシ↑ラー→」を布教、湖の水をお酒にする、などなど。
今回もそういう類なんだろうなぁと思いつつ記事を見ながら二人にこう告げました。プルプル
「すっごくいいですね!」
もちろん満面の笑みを浮かべました。だって、仕方ないじゃないですか。
そこには「永遠亭にてタケノコお裾分け!詳しくは永遠亭まで!」って書いてあるんですよ!
タケノコですよタケノコ!ご飯にするもよし煮物にするもよし若竹汁にするもよし、まさに食卓の王者ですよ!
こうしちゃいられません!いざタケノコのもとへ!ヒャッハー
「…行っちゃったね。早苗」
「本当に好きなんだなぁ。タケノコのことが」
「世界広しといえどタケノコで家出した人はいないだろうしね…」
「そうだなぁ…」
右を見ても竹林。左を見ても竹林。分け入っても分け入っても竹林。
なんてすばらしいのでしょう。永遠亭に来るといつも思うんです。ここは楽園だと。
幸せを噛みしめながら歩いていると、鈴仙さんとてゐさんに会ったので記事のことを話すと、
「うちの竹林は広いからね。毎日みんなで食べても食べきれないのよ。本当に助かるよ。」
「うんうん。いくら健康にいいとはいっても毎食になるとね。それに適度に採らないと枯れちゃうからねぇ。」
「毎食だなんて夢のような食卓ですね」
「「えっ」」
「えっ」
「…まぁじゃんじゃん取って行ってね」
「頑張ってねー」
あれっ。おかしいですねぇ。二人ともどうしてそんなに遠い目をするのでしょうか?いいじゃないですか。毎食でも。
毎日ご飯を食べてもおかしくないのなら、毎食タケノコを食べてもいいじゃないって格言もありますし。嘘です今つくりました。
まぁとりあえず、許可も得たことですしたくさん採りますよー♪ワクワク
むっくりむっくりなんだろな♪とんとんとんがりたけのこさん♪
鋤に合わせながらリズム良く。タケノコ採りの醍醐味ですね。
やっぱりタケノコは買うものより採るものですね。この肌触りがいいんですよ。ザクザク
いつか大きな竹になって♪青い空を見てみたかったな♪だからせめておいしく食べて♪
このタケノコはまだまだ小さいですね。明日になるとちょうどいい感じになりそうですね。
このタケノコはちょっと大きすぎですね…。大きな竹になるように祈りますか。ポクポク
タケノコのこのこあそこにここに♪土の中から頭を出して♪ずんずんたけのこどこまで伸びる♪
おやおや籠が一杯になってしまいましたか。仕方がないので袖の中に入れますか。
おや?あそこに珍しいタケノコがありそうですね。ちょっと行ってみましょう。トコトコ
右手にタケノコ左手にタケノコで無双状態だったのが五分前でした。珍しいタケノコを見つけたのが一分前でした。そのタケノコがうねうねしていることに気付いたのが今です。
…どうしてこうなった。こんなタケノコ見たことない…。タケノコじゃない何かなのかなぁ?
…いや、もしかしたらこれは新種のタケノコなのかもしれない。万が一妖怪だったとしても退治すれば問題ないですし。
そうと決まればまずは触ってみましょう。ナデナデ
「うひゃぁ!!」
…この肌触り、間違いなく一級品です!!このタケノコは是非ともお持ち帰りしたいです。深さはどれくらいなんでしょうか?ニギニギ
「ちょっと待ってくれ!!尻尾は弱いんだ!!」
こいつ…喋るぞ!喋るタケノコが存在するなんてここはなんて素晴らしいところなのでしょう!!ここは何としてでも生け捕りにしなければ!!グイグイ
「痛い痛い誰か助けてくれこのままだと千切れてしまうー!!」
「諦めてくださいタケノコさんこれは運命なんですー!!」
「そもそも私はタケノコじゃないからー!!」
「えっ」
「えっ」
「…」
「…」
「とりあえず掘り出してくれ。話はそれからだ」
「はい…」
何ということでしょう。喋るタケノコさんの言うとおりにしてみたら藍さんが掘り出されました。地面からにょっきりと生えていたあの喋るタケノコさんは、私の手によって立派な九尾の狐に成長しましt「正座♪」本当にすみませんでした…。
それからしばらくお説教。耳もほっぺたも痛いです…。orz
お説教も終わり帰宅タイムです。両手に花ではなく両手にタケノコです。まさに至福の瞬間です。
これだけあればしばらく戦えます。何に?さて、なんでしょうか?そんなことよりも早くタケノコライフを楽しみたいです。ウキウキ
「まったく…」
「本当にすみませんでした…」
「永いこと生きてきたがタケノコ扱いされたのは初めてだぞ」
「面目ないです…。ところで藍さんもタケノコを取りに来たのですか?」
「ということは早苗も採りにきたのか。まぁそんなかんじだ。うちの主人も私もタケノコが大好きでね、いくつか採りに来たんだよ」
「美味しいですものね。タケノコ」
「ああ、そうだな。」
二人ともタケノコが大好きなのですか。今度三人でじっくりとタケノコ談で盛り上がりたいですねぇ。味についてとかフォルムについてとか。タケノコ料理を嗜みながら。楽しみだなぁ。ルンルン
「ところでどうして土の中に埋まっていたのですか?」
「ああ。それはだな、タケノコを掘っていたら落とし穴に落t
タケノコ体験も悪くないものですね♪
それでも目の前の光景は変わらなかった。現実は非情である…。
この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!…とちょっと昔の自分は言ったけど、幻想郷にはまだまだ不思議がいっぱいのようです。だって…だって…
目の前にあるタケノコがうねうねしているんだもん…
「コレが食べたいなぁ」
「もうそんな季節かい。コレを肴にして酒を呑むのもいいねぇ。早苗もそう思わないか?」
いつも通り三人で朝食をとったあとに「文々。新聞」を見ていた諏訪子様と神奈子様がうずうずしながら話題を振ってきました。
二人がうずうずしているときは大体ろくなことが起きないのです。
麦茶とめんつゆを入れ替える、一発ギャグ「オン↓バシ↑ラー→」を布教、湖の水をお酒にする、などなど。
今回もそういう類なんだろうなぁと思いつつ記事を見ながら二人にこう告げました。プルプル
「すっごくいいですね!」
もちろん満面の笑みを浮かべました。だって、仕方ないじゃないですか。
そこには「永遠亭にてタケノコお裾分け!詳しくは永遠亭まで!」って書いてあるんですよ!
タケノコですよタケノコ!ご飯にするもよし煮物にするもよし若竹汁にするもよし、まさに食卓の王者ですよ!
こうしちゃいられません!いざタケノコのもとへ!ヒャッハー
「…行っちゃったね。早苗」
「本当に好きなんだなぁ。タケノコのことが」
「世界広しといえどタケノコで家出した人はいないだろうしね…」
「そうだなぁ…」
右を見ても竹林。左を見ても竹林。分け入っても分け入っても竹林。
なんてすばらしいのでしょう。永遠亭に来るといつも思うんです。ここは楽園だと。
幸せを噛みしめながら歩いていると、鈴仙さんとてゐさんに会ったので記事のことを話すと、
「うちの竹林は広いからね。毎日みんなで食べても食べきれないのよ。本当に助かるよ。」
「うんうん。いくら健康にいいとはいっても毎食になるとね。それに適度に採らないと枯れちゃうからねぇ。」
「毎食だなんて夢のような食卓ですね」
「「えっ」」
「えっ」
「…まぁじゃんじゃん取って行ってね」
「頑張ってねー」
あれっ。おかしいですねぇ。二人ともどうしてそんなに遠い目をするのでしょうか?いいじゃないですか。毎食でも。
毎日ご飯を食べてもおかしくないのなら、毎食タケノコを食べてもいいじゃないって格言もありますし。嘘です今つくりました。
まぁとりあえず、許可も得たことですしたくさん採りますよー♪ワクワク
むっくりむっくりなんだろな♪とんとんとんがりたけのこさん♪
鋤に合わせながらリズム良く。タケノコ採りの醍醐味ですね。
やっぱりタケノコは買うものより採るものですね。この肌触りがいいんですよ。ザクザク
いつか大きな竹になって♪青い空を見てみたかったな♪だからせめておいしく食べて♪
このタケノコはまだまだ小さいですね。明日になるとちょうどいい感じになりそうですね。
このタケノコはちょっと大きすぎですね…。大きな竹になるように祈りますか。ポクポク
タケノコのこのこあそこにここに♪土の中から頭を出して♪ずんずんたけのこどこまで伸びる♪
おやおや籠が一杯になってしまいましたか。仕方がないので袖の中に入れますか。
おや?あそこに珍しいタケノコがありそうですね。ちょっと行ってみましょう。トコトコ
右手にタケノコ左手にタケノコで無双状態だったのが五分前でした。珍しいタケノコを見つけたのが一分前でした。そのタケノコがうねうねしていることに気付いたのが今です。
…どうしてこうなった。こんなタケノコ見たことない…。タケノコじゃない何かなのかなぁ?
…いや、もしかしたらこれは新種のタケノコなのかもしれない。万が一妖怪だったとしても退治すれば問題ないですし。
そうと決まればまずは触ってみましょう。ナデナデ
「うひゃぁ!!」
…この肌触り、間違いなく一級品です!!このタケノコは是非ともお持ち帰りしたいです。深さはどれくらいなんでしょうか?ニギニギ
「ちょっと待ってくれ!!尻尾は弱いんだ!!」
こいつ…喋るぞ!喋るタケノコが存在するなんてここはなんて素晴らしいところなのでしょう!!ここは何としてでも生け捕りにしなければ!!グイグイ
「痛い痛い誰か助けてくれこのままだと千切れてしまうー!!」
「諦めてくださいタケノコさんこれは運命なんですー!!」
「そもそも私はタケノコじゃないからー!!」
「えっ」
「えっ」
「…」
「…」
「とりあえず掘り出してくれ。話はそれからだ」
「はい…」
何ということでしょう。喋るタケノコさんの言うとおりにしてみたら藍さんが掘り出されました。地面からにょっきりと生えていたあの喋るタケノコさんは、私の手によって立派な九尾の狐に成長しましt「正座♪」本当にすみませんでした…。
それからしばらくお説教。耳もほっぺたも痛いです…。orz
お説教も終わり帰宅タイムです。両手に花ではなく両手にタケノコです。まさに至福の瞬間です。
これだけあればしばらく戦えます。何に?さて、なんでしょうか?そんなことよりも早くタケノコライフを楽しみたいです。ウキウキ
「まったく…」
「本当にすみませんでした…」
「永いこと生きてきたがタケノコ扱いされたのは初めてだぞ」
「面目ないです…。ところで藍さんもタケノコを取りに来たのですか?」
「ということは早苗も採りにきたのか。まぁそんなかんじだ。うちの主人も私もタケノコが大好きでね、いくつか採りに来たんだよ」
「美味しいですものね。タケノコ」
「ああ、そうだな。」
二人ともタケノコが大好きなのですか。今度三人でじっくりとタケノコ談で盛り上がりたいですねぇ。味についてとかフォルムについてとか。タケノコ料理を嗜みながら。楽しみだなぁ。ルンルン
「ところでどうして土の中に埋まっていたのですか?」
「ああ。それはだな、タケノコを掘っていたら落とし穴に落t
タケノコ体験も悪くないものですね♪
タケノコを食べ過ぎてニキビが出来ちゃう早苗さん
想像しちゃったじゃないか!
美味しいですよねーたけのこ。。