幻想郷のとある場所。
そこは八雲ゆかりただ一人しか知らない場所。
其処には小さな泉と苔にまみれた岩、樹齢何百年と見られる大木があった。
ここは特別な場所。神聖な場所。八雲紫の所有物。
故に八雲紫意外の者は行くことは愚かここが存在していること自体許されない。
八雲紫はいつも通り昼も過ぎるくらいに起床した。
八雲紫はふと身体にだるさを覚えた。
最近体調が優れないわね。
ちょっと休みましょうか。
いくら大妖怪といえども結界の管理をしている中で隙間を操りながら他の仕事をするのは少々体力がいるのである
。
尤も最近は異変が起こったばかりなのでその処理でも忙しく余計に体力を使うのである。
八雲紫は目の前に置かれたもう朝食とは言えない食事には一切手をつけずに、さっさと服を着替え隙間へと飛び込んでいった。
八雲紫が向かった場所は、小さな泉がある場所。泉の水は透き通っており、1m位かと思われる深さにある底も何の淀みもなく見られる。
そして、八雲紫は小さな泉の近くにあるおよそこの場所では最も平らと呼ぶことができる大きめの岩に、ゆったりとした動作で腰を掛けた。
八雲紫はそのゆったりとした動作のまま隙間からあるものを取り出し、自分の座っている隣に置いた。
楽しみにしてたと言わんばかりに、八雲ゆかりは取り出した物の一つの袋を勢い良く開けた。
パンッと勢いよく開けられた袋の中には、芋を薄く切り揚げたもの。"ポテトチップス"が入っていた。
八雲紫はその一枚を親指と中指でちょんと摘み口にいれた。ザクッっと音を立てて食べると、八雲紫の顔は僅かに綻んだ。
やはり、ポテトチップスは最高ね。
外の世界で偶々見つかたのだけれど、これは人類の最高傑作のお菓子と呼ぶに相応しいわね。
八雲紫はポテトチップスを飲み込むと、取り出したもう一つのものを手に取った。
それは滑らかな曲線を描き、その表面にはそのものの特徴である赤いラベルが貼り付けてあった。"コーラ"である。
八雲紫はコーラのキャップを、親指と小指で開けると、飲み口に口を付け、喉を少しならしながら、その黒い液体を飲んだ。
このシュワシュワはたまらないわ。
ポテトチップスとの組み合わせは最高ね。
これこそ人類の最高傑作の飲み物と呼ぶに相応しいわね。
嗚呼、幸せだわ。
と、八雲紫は思った瞬間に、ふと疑問を覚えた。
そう言えば、幻想郷は楽園と呼べる場所だったわね。
楽園とは、"苦しみのない幸せな生活ができる所"
じゃぁ、何故幸せと今思うのであるか。ここが楽園であると言えるのならば、幸せとは常にあるものの筈。
コーラとポテトチップスがなくとも。
そもそも、苦が無いのなら、この場所に来ることはないのである。
この場所は私の休憩所。私を癒す場所。
それとも私は管理者であるから、楽園の住民ではないと言うことかしら?
いいえ。私にも楽園で暮らす権利はあるはずだわ。
ザクザク。んくんく。
八雲紫は考えた。大妖怪の人間には到底追いつけないその頭脳で。
そう言えば、昔呼読んだ書物に制限された状態だからこそ、幸せという感情は生まれると書いてあったわね。
ふむ。今思い出すと成程と思うわね。
確かに大抵の幸せというのは、苦から開放されたり、良いことがあったりする時に感じるわね。
とすると、幸せとは自分がさっきまでの状況より良くなると感じるのであると考えられる。
幸せは、制限の下に生まれる。これは正しいと言えるわね。
普通の人が夢見るお金持ちもそのお金持ちである当の本人は当たり前だと思って、なんら幸せには感じないだろう。
非日常も慣れると、日常である。とはよく言うわ。
楽園とは一瞬のものね。とすると...
幻想郷≠楽園
ザクザク。んくんく。
ふむ、こういう結論ははっきり言ってあまり良いとは言えないわね。
幻想郷は楽園を前提としているから。
でも、考えてみると楽園って結局人の価値観に左右するわね。
人が複数人いる時点でそこは楽園とは言えなくなるわ。
楽園は存在しない。思うものこそ遠きにあれ。みたいな感じなのかしらね。
と、なると幻想郷は一体何になるのか。
理想郷...これも楽園と一緒で存在しないわ。
ここまで、考えたけれど、やはり、幻想郷は楽園に近いもの。これは言えるわ。
少なくとも住人達を見てると、皆幸せそうに見えるわ。
八雲紫は少女達の顔を思い浮かべ、そして気づいた。
私が、苦労をして幻想郷を管理をしている原動力、理由は幸せな住民達を見るためなのかしらね。
確かに、幸せは人の価値観によるわ。
あ~あ、結局幸せって何なのかしらね。
こういう事考えてる時点で幸せなのかもしれないわね。
ザクザク。んくんく。
さてと、休憩終わり、明日からまた頑張りますかね。
幸せのために。
そこは八雲ゆかりただ一人しか知らない場所。
其処には小さな泉と苔にまみれた岩、樹齢何百年と見られる大木があった。
ここは特別な場所。神聖な場所。八雲紫の所有物。
故に八雲紫意外の者は行くことは愚かここが存在していること自体許されない。
八雲紫はいつも通り昼も過ぎるくらいに起床した。
八雲紫はふと身体にだるさを覚えた。
最近体調が優れないわね。
ちょっと休みましょうか。
いくら大妖怪といえども結界の管理をしている中で隙間を操りながら他の仕事をするのは少々体力がいるのである
。
尤も最近は異変が起こったばかりなのでその処理でも忙しく余計に体力を使うのである。
八雲紫は目の前に置かれたもう朝食とは言えない食事には一切手をつけずに、さっさと服を着替え隙間へと飛び込んでいった。
八雲紫が向かった場所は、小さな泉がある場所。泉の水は透き通っており、1m位かと思われる深さにある底も何の淀みもなく見られる。
そして、八雲紫は小さな泉の近くにあるおよそこの場所では最も平らと呼ぶことができる大きめの岩に、ゆったりとした動作で腰を掛けた。
八雲紫はそのゆったりとした動作のまま隙間からあるものを取り出し、自分の座っている隣に置いた。
楽しみにしてたと言わんばかりに、八雲ゆかりは取り出した物の一つの袋を勢い良く開けた。
パンッと勢いよく開けられた袋の中には、芋を薄く切り揚げたもの。"ポテトチップス"が入っていた。
八雲紫はその一枚を親指と中指でちょんと摘み口にいれた。ザクッっと音を立てて食べると、八雲紫の顔は僅かに綻んだ。
やはり、ポテトチップスは最高ね。
外の世界で偶々見つかたのだけれど、これは人類の最高傑作のお菓子と呼ぶに相応しいわね。
八雲紫はポテトチップスを飲み込むと、取り出したもう一つのものを手に取った。
それは滑らかな曲線を描き、その表面にはそのものの特徴である赤いラベルが貼り付けてあった。"コーラ"である。
八雲紫はコーラのキャップを、親指と小指で開けると、飲み口に口を付け、喉を少しならしながら、その黒い液体を飲んだ。
このシュワシュワはたまらないわ。
ポテトチップスとの組み合わせは最高ね。
これこそ人類の最高傑作の飲み物と呼ぶに相応しいわね。
嗚呼、幸せだわ。
と、八雲紫は思った瞬間に、ふと疑問を覚えた。
そう言えば、幻想郷は楽園と呼べる場所だったわね。
楽園とは、"苦しみのない幸せな生活ができる所"
じゃぁ、何故幸せと今思うのであるか。ここが楽園であると言えるのならば、幸せとは常にあるものの筈。
コーラとポテトチップスがなくとも。
そもそも、苦が無いのなら、この場所に来ることはないのである。
この場所は私の休憩所。私を癒す場所。
それとも私は管理者であるから、楽園の住民ではないと言うことかしら?
いいえ。私にも楽園で暮らす権利はあるはずだわ。
ザクザク。んくんく。
八雲紫は考えた。大妖怪の人間には到底追いつけないその頭脳で。
そう言えば、昔呼読んだ書物に制限された状態だからこそ、幸せという感情は生まれると書いてあったわね。
ふむ。今思い出すと成程と思うわね。
確かに大抵の幸せというのは、苦から開放されたり、良いことがあったりする時に感じるわね。
とすると、幸せとは自分がさっきまでの状況より良くなると感じるのであると考えられる。
幸せは、制限の下に生まれる。これは正しいと言えるわね。
普通の人が夢見るお金持ちもそのお金持ちである当の本人は当たり前だと思って、なんら幸せには感じないだろう。
非日常も慣れると、日常である。とはよく言うわ。
楽園とは一瞬のものね。とすると...
幻想郷≠楽園
ザクザク。んくんく。
ふむ、こういう結論ははっきり言ってあまり良いとは言えないわね。
幻想郷は楽園を前提としているから。
でも、考えてみると楽園って結局人の価値観に左右するわね。
人が複数人いる時点でそこは楽園とは言えなくなるわ。
楽園は存在しない。思うものこそ遠きにあれ。みたいな感じなのかしらね。
と、なると幻想郷は一体何になるのか。
理想郷...これも楽園と一緒で存在しないわ。
ここまで、考えたけれど、やはり、幻想郷は楽園に近いもの。これは言えるわ。
少なくとも住人達を見てると、皆幸せそうに見えるわ。
八雲紫は少女達の顔を思い浮かべ、そして気づいた。
私が、苦労をして幻想郷を管理をしている原動力、理由は幸せな住民達を見るためなのかしらね。
確かに、幸せは人の価値観によるわ。
あ~あ、結局幸せって何なのかしらね。
こういう事考えてる時点で幸せなのかもしれないわね。
ザクザク。んくんく。
さてと、休憩終わり、明日からまた頑張りますかね。
幸せのために。
「故に八雲紫意外の者は行くことは愚かここが存在していること自体許されない。」
はなんだか文章がおかしいですね。
「故に八雲紫以外の者は辿り着くことは愚かここの存在を認知(或いは認識)することすら許されない。」
などの方が自然かと。
一カ所「八雲ゆかり」が「偶々見つかた」は「偶々見つけた」「昔呼読んだ」は「昔読んだ」かな?
初投稿ならもう少し文章を推敲したほうがよろしいかと。
これからも楽しみにしています。
話は良かったです
幸せか不幸せかなんて本当にやばいときは考えれませんからね
これからも頑張ってください!
そうですね。確かに見直したりはあまりしていなかったので、そこは反省します。
丁寧に書いたつもりでも、やはり間違いはあるものですね。
>2さん
確かに、しつこい感じがしますね。
英語じゃこういうのを嫌うってよく聞きますけど、そういうのは万国共通ですかね(笑)
>3
ありがとうございます!
こういう雰囲気は私の趣味なので受け入れられて嬉しいです。
時間はないのですが、話を構成する力を養うために書いていきます。
・・・ありそう