*ちょっとお下品ネタあり
ある日、花見の宴会で霊夢が言った。
「男の人の(森羅結界)ってどうなってるのかしら?」
酒の噴水が天を貫いた。
※
「ブーーーーーーー! って、いきなり何を言い出すの、霊夢っ」
「目がー! 目がーーーーーーー!」
さすがと言うか何と言うか、瞬時に切り替えしてきたのは某瀟洒なメイドであった。自
らの噴き出した酒の毒霧で苦しむ主の顔をハンカチで拭いてやりながら、頬を朱に染めて
抗議の声を上げる。
だが、霊夢は多くの少女たちが「ゲホッ、ゲホッ」と咳き込んでいる中、至極当たり前
のような表情で、言う。
「だって、ちょっと気になったのよ。ええと、これ昨日無縁塚で拾った本なんだけど……」
と、霊夢が取り出したのは、シースルーの布で身を包んだ金髪女性が表紙の、いわゆる
成人向け写真集というものであった。望月の下で行う典雅な花見の席でそのようなものが
出てくるのは色々と台無しだと思うのであるが、霊夢は気にしないようだ。
彼女は、咳を抑えるために水を飲んでいたアリスの方へと表紙を向け、
「はい、タイトル」
「『ドールズ・セ(決死結界)ス』。罠だーーーー!」
アリスが悲鳴を上げるが、すでに周りの少女たちは彼女から距離を置いてひそひそと冷
たい会話に華を咲かせていた。
「まあ、聞いた、永琳? 最近の若い子ってば、大胆ね」
「自分の人形をどう使おうと勝手だけれど……まあねぇ? 胡蝶夢丸を包んであげようか
しら」
等々。
アリスは隅っこで泣いた。
「ってなわけで、こういう本を拾ったのよ。舶来物らしいんだけど、結構凄いわよ」
「ふ~ん?」
まるで何事もなかったかのように霊夢が写真集を茣蓙の上においてページをめくる。す
ると、最初のページでいきなりザワッと少女たちの空気が揺れた。
「は?」
というのは、現在恋しちゃってるスペルカード代表の霧雨魔理沙の呟きだった。
「え?」
というのは、現在恋しちゃってるBGM代表のチルノの呟きだった。
四つんばいになった女性の尻。
色々と夢見る乙女には刺激の強すぎる世界が女の子にとってとっても大事なところと一
緒にカラーで見開いちゃったりしていた。
「…………」
無言で、妖夢が貧血を起こして倒れた。冥界一の盾の頼りなさを横に、幽々子は「あら」
と扇で口元を隠して桜色になった。三分咲きといったところだ。
「で、ね?」
「きゃーーー!」
続けて、霊夢がページをめくろうとすると、少女たちが一斉に悲鳴を上げた。普段出さ
ないその黄色い悲鳴に、霊夢はふむと紙にかかって手を止める。
「やめとく?」
「めくってめくって」
どうやら、嬉しさ半分だったらしい。すでに酒を呑んでいる少女は一人もいない。全員
が膝立ちになって写真集を取り囲み、頭をつきあわせている。
霊夢は満足げにうなずいて、
「えいっ!」
「お~!」
ちょっぴり興奮気味な、ホットなため息が場を支配した。
新しいページは、風呂場と思わしき場所でM字に足を開いた姿。それほど大胆なポーズ
だというのにモデルの顔には恥じらいはなく、むしろ挑発的な視線が少女たちに向けられ
ている。
「この自信……強い……っ」
うぬぅ、と咲夜が唸ってしまうほどだ。特に、日本人の平均を遥かに上回る欧米のボリ
ュームある乳房には女として刺激されるものがあるのか、瞳を紅に染めて親指の爪を噛む。
一方、
「??????」
チルノは、写真と自分の足の付け根の間を何度も何度も視線をさまよわせ、最後に首を
傾げた。そんなチルノを、周りの少女たちは聖母のようなオーラで見守っていた。
後に美鈴は語る。
「洪水で村を押し流された後に、水辺に咲く白い花を見つけた時の様に癒されました」
一家に一匹チルノの時代も近いのかもしれない。
ともあれ、そうして数ページを全員に見せてから、霊夢はおもむろに尋ねた。
「で、男の人ってどうなのよ?」
「…………」
沈黙が、応えになった。否、沈黙の中、チラチラとお互いをうかがう少女たちの表情が、
答えを雄弁に語っていた。
「知らないわけ、ね。う~ん、実はこの写真集、女ばっかりで男が載ってないのよね。そ
れっぽいのはあるんだけど」
「それっぽいのってなんだ?」
何故か手で胸を押さえて深呼吸していた魔理沙が、訝しげに訊く。すると、霊夢は何も
語らずに、しおりの挟まれた後半の一ページを開いてみせた。
それは、
「!!!!!!!???????」
――理解できないものを見た時、人間はもちろん、妖怪も思考を停止する。
「え? なに? これリアルなの? 紫様、境界いじりました?」
誰かが現実の再構成を求めたが、取り合う者はいなかった。
人間が馬の(森羅結界)を(喰らいボム)していた。
その行為に戦慄すれば良いのか、(森羅結界)の存在感にビビれば良いのか、さしもの
の妖怪少女たちも反応しかねた。
だって乙女だもの。今は女の子同士で弾幕ごっこしているのが楽しくて、男友達なんて
作ってる暇ないんだもの。千年以上生きていても、「ちょっといいなあ」なんて思った人
は片手で数える程度なんだもの。そんなに深い仲の人なんていないんだもの。
「うん」
全員が同時にうなずいた。
反応できなくても、男のものを知らなくても、無理はない。全員、仲間。それでいいじ
ゃない。
「いいえ。この中には今、狼がいますわ」
全てが曖昧、全てが馴れ合い、皆がそれで全てを無かったことにしようとした時、凛と
した声が場の空気を貫いた。
声を上げたのは、幻想郷でも特別な位置にいるスキマ妖怪、八雲紫だった。彼女はすっ
くと立ち上がり、顔を火照らせたり身体をもじもじさせている少女たちを見回して言う。
「この中に、とある殿方と深い交友関係のある方がいますわ。幼い頃……それこそ物心つ
く前からのお付き合い。その関係は、ここにいる誰との関係よりも長い期間にわたってい
て、幼い頃には当然年上の彼と入浴! に至った経験もあるはずの方が、一匹」
一人、とは紫は言わなかった。
一匹だ。狼だから、一匹。
村人に混じった嘘つき狼は、狩られるために存在する。両手足を縛られ、吊るされため
に、存在するのだ。
「狼は、澄ました顔で私たちを嘲笑っていますわ。私たちの知らない知識、私たちの知ら
ない英知を身に潜め、まだ百年も生きていない身のくせに、私たちの中に身を隠してこっ
そりと笑っている。――どう、レミリア?」
「夜の王の名にかけて、贖いをさせる」
シャドウボクシングを始める吸血鬼に、その少女は頬に一筋の汗を伝わせた。
「どう、幽々子?」
「難しいわぁ。白玉楼でゆっくりお話したいわね」
ゆっくり、と幻の蝶を指先に生み出す亡霊嬢に、その少女は引きつった笑いを浮かべた。
「どう、輝夜?」
「遊ぶ時間は永遠にあるのだし……ね?」
満月のように整った微笑みを浮かべる元月の姫に、その少女は胃をきりきりと痛めた。
そして。
「どうでしょうか、四季様」
「閻魔キターーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
いつの間にか――誰にも気づかれないうちにそこに立っていた四季映姫に、少女一同は
同時にひっくり返った。そんな少女たちを気にすることなく、清廉な空気を身に纏わせた
少女は卒塔婆を思わせる笏を胸の前で構えて、厳かに言う。
「判決を言い渡します」
いざ。
「魂魄妖夢、あなたは少しお子様過ぎる! お風呂上りに裸で縁側に出ないこと。これが
今の貴方が積める善行よ」
「まあ妖夢ったら……そういえば、妖忌と一緒にお風呂入っていたわねぇ」
(生き残ったぁぁぁぁぁぁぁ!)
皆が貧血で倒れた妖夢に視線を向けている時、その少女――霧雨魔理沙は無言でガッツ
ポーズを決めていた。
そうだ、こんなあからさまな、仕組まれたような『吊り』に殺されてたまるものか。
あんな(森羅結界)を見たことがある程度で……。
と。
「え~、コホン。それから、霧雨魔理沙。あなたも……ね? 少し想像を……あ~、逞し
くしないように」
「あ?」
少し恥じ入るように、珍しく口ごもりながら映姫が告げた。
「私は、その……見るだけで相手の罪がわかるって言うか、まあ、そんなんなんで、現在
進行形で『ソレ』で『ナンですか』なものを想像されると……」
ポリポリと視線をそらして頬を掻く。
神様だって、女の子なのだ。
だから。
「困っちゃいますよ?」
本音も、出てしまうものなのである。
え? つまり、どういうこと? と困惑する魔理沙の肩を、誰かがポンと叩いた。
「……と、言うことで、狼が吊れたようね」
魔理沙は、振り返った先にあった霊夢の微笑みの未来にある展開が、閻魔の裁きよりも
恐ろしいものであることを悟った。
※
「もうちょっと詳しく!」
「だ、だからぁ、こんな形でさぁ……」
幼い日の記憶を元に、興味津々な少女たちに『解説』する役目を負わされた魔理沙は、
しばらく香霖堂に顔を出せなくなってしまったとさ。
了
ある日、花見の宴会で霊夢が言った。
「男の人の(森羅結界)ってどうなってるのかしら?」
酒の噴水が天を貫いた。
※
「ブーーーーーーー! って、いきなり何を言い出すの、霊夢っ」
「目がー! 目がーーーーーーー!」
さすがと言うか何と言うか、瞬時に切り替えしてきたのは某瀟洒なメイドであった。自
らの噴き出した酒の毒霧で苦しむ主の顔をハンカチで拭いてやりながら、頬を朱に染めて
抗議の声を上げる。
だが、霊夢は多くの少女たちが「ゲホッ、ゲホッ」と咳き込んでいる中、至極当たり前
のような表情で、言う。
「だって、ちょっと気になったのよ。ええと、これ昨日無縁塚で拾った本なんだけど……」
と、霊夢が取り出したのは、シースルーの布で身を包んだ金髪女性が表紙の、いわゆる
成人向け写真集というものであった。望月の下で行う典雅な花見の席でそのようなものが
出てくるのは色々と台無しだと思うのであるが、霊夢は気にしないようだ。
彼女は、咳を抑えるために水を飲んでいたアリスの方へと表紙を向け、
「はい、タイトル」
「『ドールズ・セ(決死結界)ス』。罠だーーーー!」
アリスが悲鳴を上げるが、すでに周りの少女たちは彼女から距離を置いてひそひそと冷
たい会話に華を咲かせていた。
「まあ、聞いた、永琳? 最近の若い子ってば、大胆ね」
「自分の人形をどう使おうと勝手だけれど……まあねぇ? 胡蝶夢丸を包んであげようか
しら」
等々。
アリスは隅っこで泣いた。
「ってなわけで、こういう本を拾ったのよ。舶来物らしいんだけど、結構凄いわよ」
「ふ~ん?」
まるで何事もなかったかのように霊夢が写真集を茣蓙の上においてページをめくる。す
ると、最初のページでいきなりザワッと少女たちの空気が揺れた。
「は?」
というのは、現在恋しちゃってるスペルカード代表の霧雨魔理沙の呟きだった。
「え?」
というのは、現在恋しちゃってるBGM代表のチルノの呟きだった。
四つんばいになった女性の尻。
色々と夢見る乙女には刺激の強すぎる世界が女の子にとってとっても大事なところと一
緒にカラーで見開いちゃったりしていた。
「…………」
無言で、妖夢が貧血を起こして倒れた。冥界一の盾の頼りなさを横に、幽々子は「あら」
と扇で口元を隠して桜色になった。三分咲きといったところだ。
「で、ね?」
「きゃーーー!」
続けて、霊夢がページをめくろうとすると、少女たちが一斉に悲鳴を上げた。普段出さ
ないその黄色い悲鳴に、霊夢はふむと紙にかかって手を止める。
「やめとく?」
「めくってめくって」
どうやら、嬉しさ半分だったらしい。すでに酒を呑んでいる少女は一人もいない。全員
が膝立ちになって写真集を取り囲み、頭をつきあわせている。
霊夢は満足げにうなずいて、
「えいっ!」
「お~!」
ちょっぴり興奮気味な、ホットなため息が場を支配した。
新しいページは、風呂場と思わしき場所でM字に足を開いた姿。それほど大胆なポーズ
だというのにモデルの顔には恥じらいはなく、むしろ挑発的な視線が少女たちに向けられ
ている。
「この自信……強い……っ」
うぬぅ、と咲夜が唸ってしまうほどだ。特に、日本人の平均を遥かに上回る欧米のボリ
ュームある乳房には女として刺激されるものがあるのか、瞳を紅に染めて親指の爪を噛む。
一方、
「??????」
チルノは、写真と自分の足の付け根の間を何度も何度も視線をさまよわせ、最後に首を
傾げた。そんなチルノを、周りの少女たちは聖母のようなオーラで見守っていた。
後に美鈴は語る。
「洪水で村を押し流された後に、水辺に咲く白い花を見つけた時の様に癒されました」
一家に一匹チルノの時代も近いのかもしれない。
ともあれ、そうして数ページを全員に見せてから、霊夢はおもむろに尋ねた。
「で、男の人ってどうなのよ?」
「…………」
沈黙が、応えになった。否、沈黙の中、チラチラとお互いをうかがう少女たちの表情が、
答えを雄弁に語っていた。
「知らないわけ、ね。う~ん、実はこの写真集、女ばっかりで男が載ってないのよね。そ
れっぽいのはあるんだけど」
「それっぽいのってなんだ?」
何故か手で胸を押さえて深呼吸していた魔理沙が、訝しげに訊く。すると、霊夢は何も
語らずに、しおりの挟まれた後半の一ページを開いてみせた。
それは、
「!!!!!!!???????」
――理解できないものを見た時、人間はもちろん、妖怪も思考を停止する。
「え? なに? これリアルなの? 紫様、境界いじりました?」
誰かが現実の再構成を求めたが、取り合う者はいなかった。
人間が馬の(森羅結界)を(喰らいボム)していた。
その行為に戦慄すれば良いのか、(森羅結界)の存在感にビビれば良いのか、さしもの
の妖怪少女たちも反応しかねた。
だって乙女だもの。今は女の子同士で弾幕ごっこしているのが楽しくて、男友達なんて
作ってる暇ないんだもの。千年以上生きていても、「ちょっといいなあ」なんて思った人
は片手で数える程度なんだもの。そんなに深い仲の人なんていないんだもの。
「うん」
全員が同時にうなずいた。
反応できなくても、男のものを知らなくても、無理はない。全員、仲間。それでいいじ
ゃない。
「いいえ。この中には今、狼がいますわ」
全てが曖昧、全てが馴れ合い、皆がそれで全てを無かったことにしようとした時、凛と
した声が場の空気を貫いた。
声を上げたのは、幻想郷でも特別な位置にいるスキマ妖怪、八雲紫だった。彼女はすっ
くと立ち上がり、顔を火照らせたり身体をもじもじさせている少女たちを見回して言う。
「この中に、とある殿方と深い交友関係のある方がいますわ。幼い頃……それこそ物心つ
く前からのお付き合い。その関係は、ここにいる誰との関係よりも長い期間にわたってい
て、幼い頃には当然年上の彼と入浴! に至った経験もあるはずの方が、一匹」
一人、とは紫は言わなかった。
一匹だ。狼だから、一匹。
村人に混じった嘘つき狼は、狩られるために存在する。両手足を縛られ、吊るされため
に、存在するのだ。
「狼は、澄ました顔で私たちを嘲笑っていますわ。私たちの知らない知識、私たちの知ら
ない英知を身に潜め、まだ百年も生きていない身のくせに、私たちの中に身を隠してこっ
そりと笑っている。――どう、レミリア?」
「夜の王の名にかけて、贖いをさせる」
シャドウボクシングを始める吸血鬼に、その少女は頬に一筋の汗を伝わせた。
「どう、幽々子?」
「難しいわぁ。白玉楼でゆっくりお話したいわね」
ゆっくり、と幻の蝶を指先に生み出す亡霊嬢に、その少女は引きつった笑いを浮かべた。
「どう、輝夜?」
「遊ぶ時間は永遠にあるのだし……ね?」
満月のように整った微笑みを浮かべる元月の姫に、その少女は胃をきりきりと痛めた。
そして。
「どうでしょうか、四季様」
「閻魔キターーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
いつの間にか――誰にも気づかれないうちにそこに立っていた四季映姫に、少女一同は
同時にひっくり返った。そんな少女たちを気にすることなく、清廉な空気を身に纏わせた
少女は卒塔婆を思わせる笏を胸の前で構えて、厳かに言う。
「判決を言い渡します」
いざ。
「魂魄妖夢、あなたは少しお子様過ぎる! お風呂上りに裸で縁側に出ないこと。これが
今の貴方が積める善行よ」
「まあ妖夢ったら……そういえば、妖忌と一緒にお風呂入っていたわねぇ」
(生き残ったぁぁぁぁぁぁぁ!)
皆が貧血で倒れた妖夢に視線を向けている時、その少女――霧雨魔理沙は無言でガッツ
ポーズを決めていた。
そうだ、こんなあからさまな、仕組まれたような『吊り』に殺されてたまるものか。
あんな(森羅結界)を見たことがある程度で……。
と。
「え~、コホン。それから、霧雨魔理沙。あなたも……ね? 少し想像を……あ~、逞し
くしないように」
「あ?」
少し恥じ入るように、珍しく口ごもりながら映姫が告げた。
「私は、その……見るだけで相手の罪がわかるって言うか、まあ、そんなんなんで、現在
進行形で『ソレ』で『ナンですか』なものを想像されると……」
ポリポリと視線をそらして頬を掻く。
神様だって、女の子なのだ。
だから。
「困っちゃいますよ?」
本音も、出てしまうものなのである。
え? つまり、どういうこと? と困惑する魔理沙の肩を、誰かがポンと叩いた。
「……と、言うことで、狼が吊れたようね」
魔理沙は、振り返った先にあった霊夢の微笑みの未来にある展開が、閻魔の裁きよりも
恐ろしいものであることを悟った。
※
「もうちょっと詳しく!」
「だ、だからぁ、こんな形でさぁ……」
幼い日の記憶を元に、興味津々な少女たちに『解説』する役目を負わされた魔理沙は、
しばらく香霖堂に顔を出せなくなってしまったとさ。
了
直球にも程があるよ!!
大丈夫かいろんな意味でw
好奇心は猫をも殺す=つまり魔理沙はネk(霊撃