・初投稿になります
・この作品は東方二次創作等における一部のキャラクターへの不名誉なあだ名や、それをベースにしたネタが多く使われています。そういった内容に不快感を持たれる方はご注意下さい
「しょうごろり?」
「そうです、小五ロリです」
長く商いをやっていると、時に予期せぬ儲けに出くわす事がある。本日の我が香霖堂は、まさにその予期せぬ儲けによって朝から商売繁盛であった。
しかしそういった予期せぬ儲けは大抵、予期せぬ客も一緒に運び込んで来るものだ。長年培った商人としての僕のカンがそう示すとおり、昼頃になってその予期せぬ客はやってきた。
「古明地さとり」そう名乗った彼女と僕は初対面ではあるが、魔理沙からの伝聞によって彼女がどういった存在であるかはおおよその見当がつく。
少し前に起こった異変の当事者にして、地霊殿を管理する覚妖怪、それが彼女の正体であるはずだ。もっとも、僕に謎の言葉を伝えながら、涙目でスカートをギュッと押さえ付け、必至に何かに耐えている今の彼女を見ていると、とてもそうは「う、煩いですね! それほどショックだったんですよ!」
…どうやら彼女が覚妖怪であることはまちがいないようである、それにしても何が彼女をここまで追いつめ
「そ、それは今から話します!」……
心が読めるが故に会話の妙を知らぬさとりの一方的な口述によると、事の起こりは前夜の大宴会であったという。地霊殿の主、古明地さとりが正式に参加する事になった初めての宴会であるそれは、幻想郷の有力者達の参加を招き、結果として博霊神社は多いに盛り上がっていたという。
「ええ、そこまでは問題なかったんです…そこまでは…」
その「問題」は宴もたけなわとなった頃、永遠亭のに住む月兎。鈴仙・優曇華院・イナバによって突然もたらされたのだという
「そうです! あの兎があんな事をいわなければっ!」
さとりによれば他の参加者同様すっかり酔いつぶれていた鈴仙は、突然自身の能力である「狂気を操る程度の能力」を暴走させ、あらゆる波長をひろい出したそうだ。普段は抑えているらしい能力を全開にした彼女は、ついに幻想郷の外から怪しげな波長をひろいだすようになったという。
「あの兎によれば『毒電波』らしいですけどね」
ともかく、酒の力を借りた鈴仙はついにその「毒電波」から外の人間の波長を割り出し、そこから外の人間が幻想郷の住人に付けた渾名までも特定しだしたのだという…しかし、それはなんとも妙な話である。そもそも幻想郷は、外部から幻想郷の存在を確認できないからこそ幻想郷たりえているはずなのだが…まして住人への渾名を外部の人間が付けるなどありえない話しのはずだ。
「その辺りはあの隙間妖怪に聞いて下さい。途中からは彼女も一枚噛んでいましたから」
なるほど紫が噛んでいるならそういった不思議な事象もありえるのだろう。いや、むしろ鈴仙の暴走からして紫が宴会の余興として仕込んでいたのかもしれない
「ええ、あの隙間なら十分にありえるでしょう! そ、そのお陰で私は…あんな、屈辱を!」
ここまで話されると、僕にもおおよその見当がつく。おそらくその渾名であろう「しょうごろり」はさとりにとって非常に不快なものだったのであろう。
さっするに「しょうごろり」とは「正午ロリ」つまり「正午のご飯もやっぱりロンリー」という覚妖怪の孤独性を侮蔑する渾名なのだろう。
考えてみれば今日店を訪れた客も、古い時代の巫女服を仕立て直したいという霊夢に始まり、少女漫画やセーラー服、はては「青春18切符」なる旅券まで纏めて買いあさった紫。決意に満ちた目で店で一番頑丈な作業着を購入した永遠亭の姫に、踊りに関する本を買いあさった紅魔館の主。
あげくに外の世界で「連邦の白い悪魔」と恐れられる邪神の像を買って「すごい、5倍以上のエネルギーゲインだ!」と虚ろな目で呟いていた守矢の一柱に至るまで…全てはその外の世界の渾名とやらがきっかけなのだろう。
妖怪も神も、人間と比べれば遥かに精神に比重を置いた存在である以上、渾名一つから存在の変質や消失が始まる可能性は十分にある。だから不名誉な渾名を回避しようとする彼女達の行動は至って当然であるし、今回のさとりの訪問も何ら不思議ではない。
ならば今回の渾名騒動で少なからぬ儲けを産み出した僕には、商人の仁術に基づいて彼女に協力する義務があるだ「ほ、本当ですか?」
…やれやれ、本当にさとり妖怪というのは会話の妙を知らないようだ…しかし、無邪気にピョンピョンと跳びはねて喜ぶさとりを見ると「彼女と友人になって、孤独ではなくさせる」ぐらいの事なら、いくらでも出来てしまえそうだから実に不思議なものだ…
「あの…それではさっそくですが、店の中を見せて下さい…」
「電大祭」と呼ばれた大宴会の次に開かれた宴会は、まさに阿鼻叫喚の地獄絵図であったという。
放熱面積が減ったにもかかわらず今までと同じように振る舞おうとした結果、腋から湯気を放出しながら熱中症になった博麗の巫女。
イメージチェンジの途中で何かに目覚めたらしく、ゆりかごの中でおしゃぶりをくわえながら自らの式が振るガラガラにキャッキャッと反応する妖怪の賢者。
他にもカリスマの暗黒面から暗黒舞踏に目覚めた吸血鬼や、ニッカポッカ姿で鬼たちとガハハと談笑しながら一升瓶をラッパ飲みする月の姫と、チキンウィングフェースロックでその原因を作った自らの弟子を緩やかに絞め殺そうとする月の頭脳。
さらには「RX-78」と書かれた謎の白甲冑姿で登場した直後に、自らの風祝に「そこは私と諏訪子様を仲間に入れてのゲッターでしょうが!」と平手を受け「大国主様にもぶたれたことないのに!」と涙目になる神様と、加速度的に混沌化していく博麗神社にトドメをしたのは、1人の覚妖怪であった
「私、もう小五ロリじゃありませんよ」
どこか聖母を思わせる慈愛に満ちた笑顔でその場にいる全員にそう宣言した彼女は、そのまま左手を宴会中もなぜか着続けていた外套に、右手を謎の汗を流し続けながらも彼女の後ろに控えていた霖之助の肩に置くと高らかにこう言った
「そう、私は幼女ロリなんです!」
そう言って外套を脱ぎ捨てた彼女が見せた何処までもペドいスモック姿こそ、後に幻想郷を最も崩壊に近づけたまで言われるようになる「渾名異変」の真の始まりであったという
・この作品は東方二次創作等における一部のキャラクターへの不名誉なあだ名や、それをベースにしたネタが多く使われています。そういった内容に不快感を持たれる方はご注意下さい
「しょうごろり?」
「そうです、小五ロリです」
長く商いをやっていると、時に予期せぬ儲けに出くわす事がある。本日の我が香霖堂は、まさにその予期せぬ儲けによって朝から商売繁盛であった。
しかしそういった予期せぬ儲けは大抵、予期せぬ客も一緒に運び込んで来るものだ。長年培った商人としての僕のカンがそう示すとおり、昼頃になってその予期せぬ客はやってきた。
「古明地さとり」そう名乗った彼女と僕は初対面ではあるが、魔理沙からの伝聞によって彼女がどういった存在であるかはおおよその見当がつく。
少し前に起こった異変の当事者にして、地霊殿を管理する覚妖怪、それが彼女の正体であるはずだ。もっとも、僕に謎の言葉を伝えながら、涙目でスカートをギュッと押さえ付け、必至に何かに耐えている今の彼女を見ていると、とてもそうは「う、煩いですね! それほどショックだったんですよ!」
…どうやら彼女が覚妖怪であることはまちがいないようである、それにしても何が彼女をここまで追いつめ
「そ、それは今から話します!」……
心が読めるが故に会話の妙を知らぬさとりの一方的な口述によると、事の起こりは前夜の大宴会であったという。地霊殿の主、古明地さとりが正式に参加する事になった初めての宴会であるそれは、幻想郷の有力者達の参加を招き、結果として博霊神社は多いに盛り上がっていたという。
「ええ、そこまでは問題なかったんです…そこまでは…」
その「問題」は宴もたけなわとなった頃、永遠亭のに住む月兎。鈴仙・優曇華院・イナバによって突然もたらされたのだという
「そうです! あの兎があんな事をいわなければっ!」
さとりによれば他の参加者同様すっかり酔いつぶれていた鈴仙は、突然自身の能力である「狂気を操る程度の能力」を暴走させ、あらゆる波長をひろい出したそうだ。普段は抑えているらしい能力を全開にした彼女は、ついに幻想郷の外から怪しげな波長をひろいだすようになったという。
「あの兎によれば『毒電波』らしいですけどね」
ともかく、酒の力を借りた鈴仙はついにその「毒電波」から外の人間の波長を割り出し、そこから外の人間が幻想郷の住人に付けた渾名までも特定しだしたのだという…しかし、それはなんとも妙な話である。そもそも幻想郷は、外部から幻想郷の存在を確認できないからこそ幻想郷たりえているはずなのだが…まして住人への渾名を外部の人間が付けるなどありえない話しのはずだ。
「その辺りはあの隙間妖怪に聞いて下さい。途中からは彼女も一枚噛んでいましたから」
なるほど紫が噛んでいるならそういった不思議な事象もありえるのだろう。いや、むしろ鈴仙の暴走からして紫が宴会の余興として仕込んでいたのかもしれない
「ええ、あの隙間なら十分にありえるでしょう! そ、そのお陰で私は…あんな、屈辱を!」
ここまで話されると、僕にもおおよその見当がつく。おそらくその渾名であろう「しょうごろり」はさとりにとって非常に不快なものだったのであろう。
さっするに「しょうごろり」とは「正午ロリ」つまり「正午のご飯もやっぱりロンリー」という覚妖怪の孤独性を侮蔑する渾名なのだろう。
考えてみれば今日店を訪れた客も、古い時代の巫女服を仕立て直したいという霊夢に始まり、少女漫画やセーラー服、はては「青春18切符」なる旅券まで纏めて買いあさった紫。決意に満ちた目で店で一番頑丈な作業着を購入した永遠亭の姫に、踊りに関する本を買いあさった紅魔館の主。
あげくに外の世界で「連邦の白い悪魔」と恐れられる邪神の像を買って「すごい、5倍以上のエネルギーゲインだ!」と虚ろな目で呟いていた守矢の一柱に至るまで…全てはその外の世界の渾名とやらがきっかけなのだろう。
妖怪も神も、人間と比べれば遥かに精神に比重を置いた存在である以上、渾名一つから存在の変質や消失が始まる可能性は十分にある。だから不名誉な渾名を回避しようとする彼女達の行動は至って当然であるし、今回のさとりの訪問も何ら不思議ではない。
ならば今回の渾名騒動で少なからぬ儲けを産み出した僕には、商人の仁術に基づいて彼女に協力する義務があるだ「ほ、本当ですか?」
…やれやれ、本当にさとり妖怪というのは会話の妙を知らないようだ…しかし、無邪気にピョンピョンと跳びはねて喜ぶさとりを見ると「彼女と友人になって、孤独ではなくさせる」ぐらいの事なら、いくらでも出来てしまえそうだから実に不思議なものだ…
「あの…それではさっそくですが、店の中を見せて下さい…」
「電大祭」と呼ばれた大宴会の次に開かれた宴会は、まさに阿鼻叫喚の地獄絵図であったという。
放熱面積が減ったにもかかわらず今までと同じように振る舞おうとした結果、腋から湯気を放出しながら熱中症になった博麗の巫女。
イメージチェンジの途中で何かに目覚めたらしく、ゆりかごの中でおしゃぶりをくわえながら自らの式が振るガラガラにキャッキャッと反応する妖怪の賢者。
他にもカリスマの暗黒面から暗黒舞踏に目覚めた吸血鬼や、ニッカポッカ姿で鬼たちとガハハと談笑しながら一升瓶をラッパ飲みする月の姫と、チキンウィングフェースロックでその原因を作った自らの弟子を緩やかに絞め殺そうとする月の頭脳。
さらには「RX-78」と書かれた謎の白甲冑姿で登場した直後に、自らの風祝に「そこは私と諏訪子様を仲間に入れてのゲッターでしょうが!」と平手を受け「大国主様にもぶたれたことないのに!」と涙目になる神様と、加速度的に混沌化していく博麗神社にトドメをしたのは、1人の覚妖怪であった
「私、もう小五ロリじゃありませんよ」
どこか聖母を思わせる慈愛に満ちた笑顔でその場にいる全員にそう宣言した彼女は、そのまま左手を宴会中もなぜか着続けていた外套に、右手を謎の汗を流し続けながらも彼女の後ろに控えていた霖之助の肩に置くと高らかにこう言った
「そう、私は幼女ロリなんです!」
そう言って外套を脱ぎ捨てた彼女が見せた何処までもペドいスモック姿こそ、後に幻想郷を最も崩壊に近づけたまで言われるようになる「渾名異変」の真の始まりであったという
つか小五なんて年増はすでにロリでも幼女でもない。責任者出て来い。
でもスモック姿って、それ普段の姿と変わらな(ry
初書きでこのクオリティなら次も期待がかかります。頑張って下さい。
園児とかはペドに分類される
てかさとりさまその発想は異変を悪化させてるだけです…
つまり、さとりにとっては小五扱いですら年増扱いされたように感じるということか!?
まともに動けるのが霖之助くらいしかいないぞw
お嬢様はあれか、カリスマブレイクダンス。