Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

ピンポンダッシュ

2006/08/03 00:46:30
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 紅魔館の一画にある大部屋。
 そこでは現在、ある重要な案件についての話し合いが行われていた。

「これは由々しき事態よ」

 最初に口を開いたのは、自称議長のレミリア・スカーレット。ちゃっかりと『議長』と書いたネームプレートを自分の前に置いてあったりするのだから、芸が細かい。
 そしてその傍らに控えている咲夜の胸には『補佐』とかかれた名札が鎮座している。

「そこまで騒ぐような事かしら?」

 声の主は『参謀』と書かれたネームプレートが置かれた席に座っている、パチュリー・ノーレッジ。
 そしてパチュリーの隣には『副官』と言う文字が貼り付けられている名札をつけているはずの小悪魔が座っていた。ちなみにスカートに付けられている為、座ったままでは見ることが出来ない。

「じゃあ聞くけど、子供の悪戯の標的にされるような悪魔の館というのはどうなのよ?」
「それはそれでアジがあっていいんじゃないかしら?」
「アジもサンマもいらないのよ。私に必要なのはカリスマ。すなわち、畏怖の念よ」
「あら、貴方にカリスマなんてあったのかしら?」
「実はあったのよ。友人の前ではあえて隠しているけどね」
「そう。出来れば今度見せて欲しいわ」

 まるで打ち合わせたかの様に淀みない2人の会話を聞きながら、従者2人は静かに佇んでいる。主人同士の会話に踏み入る程、どちらも無粋ではないらしい。

「兎に角、そんな訳だから力を貸して頂戴、パチェ」
「もちろん。他ならぬレミィの頼みだもの」
「ありがとう。それじゃあ、議長として宣言させてもらうわ」

 レミリアが大きく息を吸い込む。そして部屋中に響き渡る大きな声で叫んだ。

「ピンポンダッシュ撲滅の為、これから会議を始めます」

 こうして第一回、ピンポンダッシュ対策会議が開催されたのだった。



 話し合いにはまず情報が不可欠。
 まずはお互いに情報を交換しあうというまともなスタートを切った会議は、順調にその歩みを進めていった。

「そんな訳で、この紅魔館のピンポン?」
「呼び鈴です。お嬢様」
「そうそう。呼び鈴を鳴らして逃げていく不貞の輩がいるって訳なの」
「えぇ、そうね。私も何度か聞いてるわ」

 ねぇ、小悪魔、とパチュリーが聞けば、小悪魔は、はい、パチュリー様、と答える。
 咲夜の補足を交えながら語られたレミリアの説明は、現状の再確認程度のモノだったようだ。

「じゃあ、パチェは何か知ってるの?」
「もちろんよレミィ」

 ドン、とテーブルの上に置かれたのは1つの水晶玉。
 当然ながらそんな重たいものをパチュリーが持てるはずもなく、準備したのは小悪魔だったのだが。

「それは?」
「これは<びでおかめら>と言って、外の世界の道具の1つよ」
「ふぅん」

 レミリアはしばらく<びでおかめら>をじろじろと観察した後、パチュリーに目を向け、説明を促した。どうやらパチュリーの方もそれを待っていたらしく、説明はすぐに開始される。

「<びでおかめら>は映像を記録し、更にその記録した映像を再生する道具なの」
「ふぅん。あの天狗が持ってる変な道具みたいなもの?」
「あんなのと一緒にしないでくれるかしら? 写真機なんて、紙に絵を写すだけの物とは次元が違うのよ」

 パチュリーはそれだけ言うと、何やら詠唱を始め、それに合わせて<びでおかめら>が光りだす。

「口で説明するより試しに見てもらう方が早いわ」

 パチュリー以外の3人が<びでおかめら>に齧りつく様に覗き込む。しばらくすると、そこにはレミリアの寝室が映し出された。

「って、パチェ。何時の間に仕掛けたのよ」
「今朝よ」

 <びでおかめら>からは「おはようございます、お嬢様」とか「おはよう咲夜」などと声が聞え始める。仕掛けた場所が悪いのか、咲夜のエプロンしか映っていなかったのだが。

「ちょっとパチェ。ストップ、ストップよ。これ以上は危険よ」
「何よ、これからが面白いんじゃない」

 普段からジト目気味の瞳を更に細め、パチュリーは楽しそうに笑った。レミリアはと言うと、何やら慌てた様子で無闇に手を振り、あたふたとしている。
 その間にも映像は進み、今はレミリアの胸のあたりだけが映っている。「では、お嬢様。失礼します」「えぇ」

「あ~、止めて止めて。これ以上は私、本気で怒るわよ?」

 そんなレミリアの言葉を聞く者はいない。一緒に映っている従者までそれに見入っているのだから、性質が悪い。
 屈んだ咲夜の背中のドアップ。そしてその手に脱がせ終わったパジャマが映る頃、<びでおかめら>はその決定的瞬間を映していた。

「・・・あれ?」
「残念ながら、そういう事よ」

 映っているのは何故か咲夜のみ。レミリアの姿はどこを探してもなく、そのうち咲夜が何もない場所に服を着せ始める始末。

「たぶん、吸血鬼が鏡に映らないのと何か因果関係があるんだと思うわ」

 悪戯っぽい笑みでそう説明するパチュリー。その横では小悪魔がくすくすと笑っていた。
 状況を把握したレミリアが1つ咳払いをすると、子悪魔の笑い声がぴたりと止む。どうやら隣に控えている咲夜が小さく舌打ちした事には気づいていないらしい。

「・・・で?」
「これを門の方にいくつか配置しておいたから、それをここで上映すれば犯人がわかるんじゃないかしら?」
「なるほど。さすがパチェだわ」

 納得するレミリア。その横で咲夜が、パチュリー様も意地悪をせず、最初からそうすればよろしかったのに、と考えていたのだが、あえてレミリアに伝えるような事はしない。
 一方小悪魔の方は、パチュリーの指示で更に2つの水晶玉をテーブルの上に乗せていた。

「これは?」
「1つにつき1回しか記録出来ない仕組みなの。本物は<てーぷ>と言う物を取り替えればいいらしいんだけど、まだ研究中」
「本物?」
「正確に言うと、これは外の世界の道具を私なりにアレンジした物なの。だからまだ未完成品」

 その言葉に、レミリアは「へぇ、そうなの」とだけ答えて再び<びでおかめら>を覗き込んだ。パチュリーが外の書物を参考に何かを作る事は珍しい事ではない。自主的か、レミリアからの依頼かという差はあれど。

「あ、映ったわよ」
「私が作った物なんだから、当然でしょ」

 流れる映像は紅魔館の外。そしてそこは既に半壊していた。

「って、なんで?」
「魔理沙が来た後だから、と言えばわかるかしら?」

 なるほど、とレミリアは納得する。
 魔理沙こと、紅魔館ブラックリストNo,28、コードネーム白黒がやってきた後は大体いつもこんな感じなのだ。レミリアも神社からの帰りに偶然遭遇した事があるので、良く知っている。

「それよりも続きを見ましょう」
「そうね」

 次の瞬間に現れたのは、青だった。いや、先程から大半が空を映していたいたので青かったのだが、今は完璧に青一色だった。

「何、これ?」
「見てればわかるから」

 そして次の瞬間、聞き覚えのある声が室内に響いた。「さぁ、いくわよ」という、少し子供っぽい声。そう、その声の主は。

「氷精?」
「そのようね」

 映像の中では、門番隊を次々と吹き飛ばしていく氷精チルノの姿が映し出されていた。しかもかなり一方的に。

「え~っと、パチェ。これは?」
「氷精が門番隊をなぎ倒してるようね」

 いや、私が聞いてるのはそういう事じゃなくて。
 そんなレミリアの心境を察してか、もしくはパチュリーは説明する気がないと感じたからか。それに真っ先に反応したのは咲夜だった。

「お嬢様、僭越ながら私から少し補足させていただいてもよろしいでしょうか?」
「えぇ、かまわないわ」

 レミリアの許可を得た咲夜は、その隣から一歩前へ移動してから振り返り、<びでおかめら>を指差した。

「まず、門番隊ですが。彼女達は魔理沙と一戦した後で疲弊しており、また、門番長である美鈴も不在です」

 不在の理由は咲夜の折檻だったり、お仕置きだったり、はたまたお説教のせいだったりするのだが、それをおくびにも出さない様子はさすがである。

「次にチルノについてですが、お嬢様が彼女をどう思っていらっしゃるかはわかりませんが、彼女は強いです」
「・・・そうなの?」
「はい。確かに私達に比べれば劣ります。しかし妖精としては上、もしくは特上の存在であり、妖怪を含めても中の上ほどです」

 ちなみに門番隊は中の下~中と、少数、中の上がいる程度。例外として、美鈴だけが上位にランクインする。

「故に、満身創痍の彼女達を一方的に責めるのは酷かと存じます」
「なるほどね」

 咲夜は最後に「もちろん彼女達に責任がない訳ではありません。もちろん、私にも」と付け加え、説明を終了させる。

「あ、そろそろですよ」

 咲夜の説明に聞き入っていた主人達に、唯一映像を見続けていた子悪魔がそう伝える。すると、ドカーン、と言う音が響いた。

「呼び鈴が鳴ったわね」
「えぇ」

 呼び鈴――別名、門の瓦解音――が鳴り響いた。むしろこれはノック音に近い様なと思った子悪魔だが、もちろん口に出す事はしない。

「じゃあ、犯人はチルノ?」
「いいえ。こっちを見て」

 2つ目の<びでおかめら>から映像が流れる。それは紅魔館付近の草むらから、兔の耳がひょこりと出ている映像だった。

「これは?」
「チルノは確かに犯人よ。でも、アレに魔理沙が来た後、手薄になったところを攻撃する、なんて知恵があると思う?」
「そういえばそうね。きゅーまるだかまるくだか呼ばれてるくらいだものね」

 咲夜が「⑨ですわお嬢様」と囁き、レミリアが「そうそう、それよ」と返す。そして次の瞬間、レミリアはこう宣言した。

「咲夜、メイド達に命じて永遠亭の兔を捕まえてこさせなさい。あ、それとお茶をお願いね」
「仰せのままに」

 こうして会議は一時休憩のティータイムになったのだった。



 休憩開始から1時間程たった頃、この会議を勃発させた張本人は既に飽き始めていた。

「咲夜~、まだ~?」
「申し訳ございませんが、報告はまだ入っておりません。こうなれば私が行って直接――」

コンコン

「どうぞ」
「失礼します」

 レミリアの声に呼応し、扉が開かれる。そこにはメイド服を着た3人の妖怪の姿。そして背後には兔の耳が覗いていた。

「報告しなさい」
「はい。ご命令どおり、永遠亭の兔を捕縛してまいりました」

 後ろに控えていた2人のメイドが、縄で縛られ、猿轡をされた兔の両脇を固め、部屋の中へと歩かせる。
 その姿を見た咲夜は、半分呆れた、半分感心したような様子でメイド達に語りかけた。

「・・・貴方達、よく生きて帰ってきたわね」
「はい。最前線に構えたD、K隊はぼ壊滅。後方支援のH、J隊もかなりの被害が出ました」
「・・・ご苦労様。貴方達とその4部隊には特別に休暇を与えるわ。お嬢様、かまいませんか?」
「咲夜に任せるわ」
「ん゛、んん゛~」

 捕縛された永遠亭の兔、もとい鈴仙・U・イナバを受け取った咲夜は、メイド達を退出させ、鈴仙の猿轡を解いた。

「じゃあ、早速裁判を始めようかしら」
「そうね」
「えぇぇ!?」

 先程まで本を読んでいたパチェリーの言葉で、会議はいつのまにか裁判へと移行していた。しかもかなり理不尽で一方的な裁判になる事が確定の。
 絶対彼女じゃないんだろうな、と思った咲夜と子悪魔だったが、2人がそれを口にする事はない。

「で、裁判長。判決は?」
「そうね。兔鍋が食べたいわ」
「な、な、なななんなんですかいきなり~」

 ぼろぼろで半泣きの鈴仙の抗議は、もちろん誰も聞く耳を持つはずなどなく一方的な裁判はどんどんと進んでいく。

「一応裁判なんだから罪状も決めないとだめよね? パチェ、何かいい案はない?」
「そうね・・・前に読んだ本に、教唆と言うのがあったわ。それがぴったりじゃないかしら?」
「ちょ、ちょっとちょっと待ってくださいよ。せめて説明を!」
「教唆?」
「えぇ。誰かに計画を吹き込んで、それを実行させる事を言うらしいの。ぴったりでしょう?」
「そうね」
「あの、お二人とも聞いてます?」
「「煩い」」
「ひぎぃ」

 レミリアの使い魔とパチェの精霊魔法によって吹き飛ばされる鈴仙。治外法権の紅魔館ではどんなに正当な主張でも意味をなさないと言ういい例である。

「あの~、咲夜さん」
「何かしら?」
「さすがに手当てした方がいいと思うんですけど。防御も受身も出来てなかったみたいですし」
「・・・そうね。貴方に任せてもかまわないかしら?」
「ぇ~、私、これでも悪魔なんで治療とか苦手なんですよね~」
「わかったわ。じゃあ、代わりに向こうをお願いね」
「はい、お願いされました」

 なんていう(主人達に比べれば)優しい従者達の会話が行われている間にも、月の兔鍋の話題はどんどんと進んでいる。具体的には、他の具とか出汁のとり方まで。

「あの、パチュリー様」
「何、小悪魔。今いいところだから邪魔しないでちょうだい」
「すいません。でも、大事な事なので」
「・・・わかったわ。手早く済ませてね」
「はい。実はさっきから呼び鈴が鳴ってるんですよ」
「「えぇ!?」」

 レミリアとパチュリーの声が重なり、次の瞬間部屋から音が消える。すると確かに、かすかだが破砕音が聞えてくる。

「うぅ、痛い。って、どこ触っ、って、服は脱がせちゃ――」
「「煩い」」

 ドン、バキッ

 音が少しずつ近づいてくる。レミリアは鋭敏な感覚により気配を、パチュリーは魔法でその姿を捉え、相手が誰であるのかを既に感じ取っていた。
 そして次の瞬間、部屋の扉が勢い良く開かれた。

「よっ、パチェ。本を返しにきたぜ」
「・・・で、借りに来たんでしょ?」
「もちろんだぜ」

 いつもの侵入者、霧雨魔理沙。どうやら彼女も魔力なり気配なりを嗅ぎ付けて、ここまでやってきたらしい。

「ところで今日の警備はぬるかったな。とうとう観念したか?」
「・・・咲夜?」
「申し訳ございません。兔狩りの方に人員を割きすぎたようです」
「で、何してるんだ?」

 魔理沙の質問に、小悪魔が律儀の現状の説明を始める。
 それを親切で小悪魔らしくないと取るか、後々を考えての小悪魔らしい行動と取るかは人それぞれである。

「ふぅん。紅魔館も大変だな。ついでにウドンゲも」
「私はついで!? っていうか、そもそもの原因は魔理沙が門番隊を無理やり突破するからじゃない!」
「「あっ」」

 復活した鈴仙の言葉に、ぽんっ、と手を打つ議長と参謀。どうやらそれは考慮されていなかったらしい。
 その反応を見た鈴仙が「なんで私がこんな目に・・・」と呟いていたのだが、魔理沙の「ちっ、余計な事を」という言葉と共に放たれた星弾によって再度黙らされる。

「じゃあ、魔理沙が門番隊を壊滅させない方法を考えればいい訳ね?」
「そうなるかしら?」
「私を客人として向かえれば問題ないと思うぞ?」

 まずそれはありえないでしょ、などと思いながら咲夜は鈴仙の手当てを続けている。もちろん先程から何度か来た攻撃はきっちりと回避している。鈴仙を見捨てて。
 一方、小悪魔の方はいつの間にか部屋から姿を消していた。

「レミィ、私は魔理沙相手に全隊が出るのが問題じゃないかと思うの」
「じゃあ、予備隊を作って魔理沙の襲撃後に備えれば問題なさそうね」
「だから私をすんなり通してくれれば問題ないぜ?」
「もしくは咲夜を臨時に派遣するという手もあるわ」
「それは私が困るから却下。それならいっそ、美鈴を無理やり門の前に立たせわよ」
「いや、だからさ」
「そういえば美鈴が立ってる時は襲われた事はないと言う情報があった気がするわ。じゃあ、それでいいんじゃない?」
「決定ね」
「お前ら人の話聞けよ!」

 あんたが一番話を聞かないでしょ、と思ったのは誰だったのか。もしかするとこの部屋にいる全員かもしれない。

「まぁ、いい。とりあえず1つだけ聞いていいか?」
「何よ?」

 なんだかんだ言っても魔理沙を気に入っているパチュリーは、完全に無視する事が出来ずそう答えてしまう。
 となりでレミリアが楽しそうに笑っているが、パチュリーはあえて気づかなかった事にしたようだ。

「なんで門が壊れる音が呼び鈴代わりなんだ?」
「「「アンタのせいだ!」」」

 3人の声と心が完璧に揃った瞬間だった。



 会議兼裁判が終わった紅魔館。
 そこでは小悪魔主催の『ピンポンダッシュ対策会議慰労会』が開催されていた。

「うん、おいしいわよ、小悪魔」
「えぇ、おいしいわ。ねぇ咲夜?」
「はい、お嬢様」
「うまいぜ」
「よかったです。がんばって作ったかいがありました。兔鍋」

 参加者は全部で5人。材料はもちろん、兔。

「お鍋はおいしいし、私の威厳も保たれるし、完璧ね」

 兔鍋をつつく姿は威厳もカリスマもなかったが、それを指摘するものは誰もいない。
 こんな風に、今日も紅魔館は平和なのだった。



 後日、襲撃実行犯への対処を忘れていたレミリアによって『第二回ピンポンダッシュ対策会議』が行われる事になるのだが、それはまた別のお話。
 オマケ:兔狩り部隊

「ねぇ、永遠亭ってこの竹やぶの中にあるのよね?」

「そうなるわね。って、兔発見。総員、包囲陣形!」

「って、わわ。何するんですか?」

「紅魔館門番隊の者です。大人しく館まで連行されてくれませんか?」

「え~っと、兔違いじゃありませんか?」

「貴方、永遠亭の詐欺兔でしょう?」

「いえいえいえ。私は月から来た兔、因幡てゐです。たぶん貴方達が探しているのはそこの兔だと思いますよ?」

「ん、あの赤い目の兔か?」

「はい。鈴仙と言って、頭脳明晰で悪知恵の働く詐欺兔です。最近は自分は月の兔だって嘘を吐くのが流行みたいです」

「・・・そうか、ありがとう。おかげでメイド長の折檻を受けずに済みそうだ」

「いえいえ。それでは、私はこの辺で」

「えぇ。ありがとう、親切な兔さん」

 こうして、愛と友情、そして咲夜の折檻への恐怖を振り絞ったメイド達の大決戦が始まるのだった。
あさ
コメント



1.名無し妖怪削除
鈴せーーーーーーーーーーーーーん!!!!
2.皇帝光太郎削除
ちょwwwwwwてゐwwwwww
3.名無し妖怪削除
てゐヒドスwwwwww
4.あさ削除
まずは感想くださった御三方に感謝の言葉を。
とりあえず鈴仙は弄られてなんぼだと思うんですよ。もちろんてゐは弄る側。
5.煌庫削除
ウドンゲー!ウドンゲが上手く美味しく食べられたんだよねー!?俺にも食わせろー!
6.名無し妖怪削除
うさみみが出てきた辺りで大体読めたが…合掌。