Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

にぎやかなヒル

2020/07/16 05:54:03
最終更新
サイズ
3.56KB
ページ数
1

分類タグ

「咲夜、性的なことがしたいわ」
「…は」
「じゃあこっちへ」
「…今の、は、は。うしろにハテナがつくものでございます」
「…ハッキリしといてよね」
「ならばお嬢様もハッキリいたしてください」
「え、何を」
「…その、性的、なことを、です」
「血を吸うのよ」
「…どっちにしろ、駄目です」
「え、それ以外あるっけ」

咲夜は、カンカンに怒っていたようで、部屋を勢いよく出ていった。ドアが壊れるだろ、ほどほどにしい。

お昼時だった。
なんだか、眠れないな。
だから、こういう事を言ったのかもしれない。
お昼時は、発情期なのかね。

うーん。流石に、フランは危ないな。
廊下を歩いて行く。血を吸わせろ。すーわーせーろー。うがー。

パチェー。
「お断りするわ」
なんでー。
「いやらしい」
それがいかんのか?
「そこまでよ」
いかんの?
「いってなさい」
ああ!いっく!

パチェにも、カンカンに怒られていたようで、部屋を勢いよく締め出された。ドアと、私が壊れるだろ、いい加減にしい!

まあ、貧血のあいつを吸うつもりは無かったんだけど。カタブツよね。



ちょっと待てよ。じゃあ、あとはなんだ?何が対象だ?
あいつしかいないんじゃん?
なんか、流石に、なんだ。
…あいつ、そもそも。なんだ?



おそるおそる、門の方を、エントランスから覗き込む。
寝てやがるな、またしかも壁の前で立ちながら。よし、口実ができた。
ええ?口実?
私はあるじだぞ??
あんなやつに、馬の骨のようなやつに、強く出れなくて、どうする!
実力行使マンだ!!!!

「…ホン」
「…スカー」
すかー?
ああ、寝息かよ。
「ホン、メイリン!!」
「ぅどわっ!?」
背中をズリッと滑らせて、仰向けに草に倒れ込む。情けのない。滑稽にもほどだね。
「血を、吸わせろ、よ」
「ええ、いいんですか」
いいんですか??
「私ごときが、え、永遠の命を??」
あ、そうか。
「じゃあ知らんわ」
プイ、スタスタスタ…。
「あー、どうも起こしてくれてありがとうございます~!ました~!!」
一体何なんだ!?アイツは!?!?



何もできなかった。なんだよおい。ここは私の館だぞ。

性的な欲求は、ドンドン高まっていくようだった。
こうなったら、咲夜しかないな。
永遠を与えて、同伴者にし、私も腹を満たす。性的興奮もおちつく。これ以上はない。

「おーい、咲夜あ」
パン、パン。手を叩く。

無言。いや、無音。
外出しているのか?くそお。こんな時に限って。



また、いじられたいのか?ああ?



夜。いっこうに、収まらない。
ご自慢のチェアの手のもたれを、トントントントントントン。…………。
イライラと、ムカムカの併せ技。なにか、こういうの、スペカにでもできないかね?

そんな時、扉が開いた。ほう、咲夜か。随分とタイミングが遅いのか、合っているのか。
「お待たせいたしました」
「は?」は?
そりゃあ、待ったが。待たされたつもりもない。
「こちらにございます」
なんじゃそりゃ。キカイ?メカメカしいな。メカ?
「CDプレイヤーというものにございます」
なんじゃそりゃ。なんじゃそりゃ。これで3回目だ。
「音楽をお聴き入れご覧に入れます」
ええ。私がおさめたいのは、性的興奮だ。咲夜。いっそ脱げよ。まったく…。
…てかな。音楽は、血ではないんだよ。わかるか?咲夜?

そんな私を、無視して音楽は流れ始めた。
動力が何なのかはしらんが。とにかく流れていた。

…いい感じじゃないか。
ノレるな。ずんたたずんたた。ズンタカズンタカ。
「咲夜、これの名前は」
「ご存知上げません」
ズッ、コー!!ずっこけたあ!
「ちょっとまってよ、それじゃあ意味が」
「…名前に意味をもたせすぎるのも、どうかとは」
「なんだと?」
「………」
まあいいか。なんだか、ウキウキしているし。私。
咲夜もかな。
少し、場が。せせり上がっているというのか。ん?何だこの表現?物理的なやつじゃあ…。

それすら、いい感じのものに誤魔化さされるようだった。

♪そ~して、きょ~も、ちかてつ~にのり~~~。

♪べいびべいび~~~。

♪ひとりの、よ~~る~~~~。

なんだか性的な歌にも感じた。こういうのを英語で表す言葉があった気もするが。それすらもどうでもよくなった。
いいね。



ひとりじゃ、ないし、ね。ふふ。
ポルノグラフィティのヒトリノ夜、ですよね多分(うろ覚え)。
ひとりじゃないっていいものです。
それをあからさまに主張したり、ひそかに主張したり。
そうやって、生きているのかもしれないですね。
コンバットSK
ksk.phy@gmail.com
コメント



0. コメントなし