Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

おちるこいしはどこにでもある

2020/07/15 19:41:15
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またベッドから落ちたらしい。
そうしてペットを下敷きにした。
また生きていた。



また崖から落ちたらしい。
そうしてその意思を踏みつけにした。
また飛べるはずだった。



また水底へ落ちたらしい。
そうして上の世界をぐちゃぐちゃにした。
また浮かべるはずだった。



また地の底へ落ちたらしい。
そうして何もかもを無に変えた。
また表れるはずだった。



上の世界は光で満ちていたが、眩しくはなかった。その実は下の世界で同じだった。
下の世界は闇で満ちていたが、暗がりはなかった。その実は上の世界と同じだった。
隠れる場所はどちらにもなかった。

そうして見えなくなったのだ。

そうして見えるようになったのだ。

そうして。
いつの間にか、携えるものが増えるようになった。

刃だった。
受話器だった。

攻撃であった。
防御であった。

メッセージであった。
メッセージボックスであった。

発信源であった。
受容体であった。

血だった。
血だった。

道具だった。
道具だった。

私ではなかった。
私ではなかった。

私だった。
私だった。

私ではなかった。

私だった。

同じだった。



何かを増やすと何かが減る気がした。
何かを減らすたび何かが増えた。
増えていくものは確実にわかるのに、減ったものには全く気づかなかった。
気づかなかった。
そうして気づかれなかった。

どうしても気づかなかった。
どうして気づかなかった。
どうして気づかれなかった。

どうして気付くことができない。
どうして気付かない。

どうして気付かれないことができない。



あまたのいしがある。
大きい分には気付かれる。
小さい分にはとまらない。
目にも。
意識にも。
その実も。本性も。抑えも。

この地の、空の、世界の。
いしがないところは、ない。
上にも。下にも。
すべて、海。

世界は海だ。

花の海、星の海。
石の海。

石。いし。



いし。
そんな風に、笑ってみる。
誰も気付かなかった。

ならばどうするのだ?

いったい、どうすれば。
どうしたら。
どう?



連なった石であれば、気付くのか。
重なっていれば、気付くのか。
まとまっていれば、気付くのか。
組み合わされば、気付くのか。

組み合わす?
どうやって?
いったい、どうして?
どうして組み合わさなければいけない?

わからないな。
わからないし。
わかりたくないし。
わかりたくもないし。
わかりあえるはずがないし。
わかってもらえるはずがないし。
わかってもらおうとはおもわないし。

とてもじゃない。



だからこそだった。

ひとりでいるのに、その他のことを何故知る必要がある?
ほかのいしを。
おおきないしを。
組み合わさった、いしを。

いびつなのか。
いびつだから、組み合わされないのか。
いびつ同士では、駄目か。
いびつな他の石を、どう探せばいい。
知る必要か。



いびつ同士だからといって、組み合わさるはずはなかった。
形が合うはずはなかった。

こいしがもうひとつあったとして。
同じコイシがもうひとつあったとして。
形が合うはずはなかった。

対称でも、対照でも、対象でもなかった。



あきらめたい。
あきらめられない。
あきらめきれない。

あきらめたいが。
あきらめられたいが。



何かを思われないのに、何かを思うことはできなかった。

思われることはあった。そうすれば思えた。

すぐに落ちた。

こぼれた。

おちたのだ。
おちているのだ。
おちこぼれたのだ。
砂か?
こいしだった。

塵か?
芥か?
無か?
決めてくれるものはなかった。
自分しか決めるものはなかった。
決められることがなかった。

小さくても、わずかではなかった。
わずかでなくても、ひとつだった。
大きくもなかった。
ただただ、こいしだった。



こいしいのか。
それすらも違っていた。
こいしだ。
一箇所、自分で整えられなかった所が。意識の外で入れたのか、タイプミスかはわからないです。それを言うと、この全ての文が意識の範囲外とも書けます。
一般にはこいしちゃんは人気キャラなので、こういった表現には賛否両論だと思います。
ポエムにしたことで、それは少しは抑えられたとは、私の内では、実感はあります。
最後の3行で、なんだか書いていて救われる気分になりました。
コンバットSK
ksk.phy@gmail.com
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