「いっ、いいいいい茨華仙さま! 大変! 大変です! 一大事でございます!」
「……毎度毎度思うのだけど、この家の周囲には結界が張ってあって、普通、私が許可しない人は入ってこられないんだけど」
「そのようなこと、大事の前の小事です!」
きっぱりはっきり言い放つ、青の邪仙、霍青娥の言葉に、ピンク仙人茨華仙こと茨木華扇こと華扇ちゃんは『……ちょっと結界術の勉強しなおそうかな』と思ったとか思わないとか。
まぁ、それはさておき。
「どうしたというのです。血相を変えて」
「は、はい。こ、これを!」
ぜはー、ぜはー、と大きく肩を上下させ、鬼気迫る表情で取り出したそれは、一冊の本だった。
表紙には『秘密のフェアリーたん』というタイトルが書かれている。
中を見てみると、まぁ、何というか、一ページ目から肌色全開フルスロットルの本であった。
「このような……! このような、けしからんものが!」
ちらりと青娥を見る。
視線を、本に戻す。
――どうやら、この本は、盗撮によって収められた写真が掲載されているらしい。被写体の妖精たちの視線が、皆、カメラのレンズではなく、別の方向を向いている。
天真爛漫、元気一杯の妖精の女の子たちの、あられもない……というか、あまりにも無邪気な笑顔を浮かべているせいで、エロさよりむしろ健康的な元気溌剌さが漂ってくる本だ。
「許せません! こんな……こんな……このような、かわいらしい少女たちを己の下劣な欲望の糧にする本など!
作ったものは無間地獄へ叩き落し、手に取るものは絶望の業火で焼き尽くすべきです!」
「いやまぁ気持ちはわかりますが」
そもそも、こんなもの、どうやって撮影したのだろう……と考えると、案外あっさりと、手段は思い浮かぶ。
妖精というのは、子供である。
見た目も精神も、もちろんおつむの中身も子供ばっかり。
そんなちびっ子たちであるからして、素っ裸で外ではしゃぎまわるなど、別段おかしなことではない。
シチュエーションを見る限り、これはどうやら、彼女たちの入浴シーンの盗撮写真集であるようだ。
幻想郷は、あちこちに温泉の湧いている温泉郷である。野外の温泉も数多い。その中には、妖精たちだってお風呂に入りにやってくるものもある。そのシーンを巧みに撮影し、『よさげな一枚』を抜粋していって作ったのだろう。
「……えーっと」
「茨華仙さま、このような事態、幻想郷において危険な事態です。
いいえ、むしろ、幻想郷破滅の危機です」
「あんたらまとめてここから追い出せば、その危機から幻想郷は救われるのね」
「ただいま、人里では自治体が活躍しております。また、同時に警吏などにも連絡をすることで、官憲の権力をもって取り締まりも強化しております」
「気持ちはわかるけど」
「だって!」
ばん、と青娥はテーブルを叩く。
「少女は眺めて愛でるもの! 己の欲望の対象にしてはいけないのです!」
気持ちはわかる。
そして、言っていることもすこぶる正しい。
だが、手法が間違っている。
あさっての方向にマックススピードでぶち抜いている。
「……」
「つきましては、茨華仙さま。
わたくしは、このような不埒な書籍を作っているもの、及び印刷している印刷所を突き止めました。
これより殲滅に参りますので、ご一緒願えますか」
「……わかりました」
目が尋常な色ではない。
こいつ、ほったらかしたらやばい。絶対に殺る。
それを止められるのは華扇一人である。幻想郷の秩序を守るとか何だとか言いつつひがな一日、境内の掃き掃除とお茶しかしてない巫女なんぞ頼りにならん。
「……めんどくさ」
とは思っていても、思わず、本音がこぼれるのであるが。
「突撃ー!」
『おおおおおおおおー!!』
鬨の声を上げて、人里の一角、薄汚れた廃屋に偽装された印刷所へと、完全武装のマッチョメンどもが突撃していく。
入り口を蹴り一発でぶち抜き、中に入れば、そこには『妖怪の山製作所』と書かれた見事な輪転機と印刷機が所狭しと並んでいる。
「ここの奴らはどこだ!」
「どこに逃げた!?」
「ゲスい野郎どもめ! ぶち殺してやらぁ!」
「ここに隠し扉がある! 奴ら、ここから逃げたにちげぇねぇ!」
「追いかけろ! それから、里のどこかに出口がある! そこを抑えろ!」
『うおおおおおおおお!!』
……誠、少年少女に対する愛にあふれた奴らである。
こいつらこの場でまとめて始末すれば、きっと、幻想郷に平和が訪れることだろう。
それを眺める華扇は、全員まとめて新必殺技『超仙人スピン』と『カセンダッシャー』で薙ぎ倒してやろうかと思ったが、とりあえずそれをやると色々めんどくせぇのでやめといた。
「くっ! 足が速い!」
青娥が地団太踏んで悔しがっている。
印刷所の床に落ちているのは、これまた妖精の女の子たちのエッチな写真。
「……どう見ても、『孫の成長記録』なのよねぇ」
すっぽんぽんの女の子を撮影しているはずなのだが、その絵から漂う、あまりにも『KENZEN』な輝きにエロさが隠れて消えている。
撮影したものの技量は、賞賛に値する。間違いなく。その技術と情熱を角度修正して真っ当に使えと言いたくなるが。
「華扇さま、我々も!」
「待ちなさい、霍青娥。
確かに、このような業者を一つ取り締まれば、少なくとも、この本の発行を止めることは出来るでしょう。
しかし、根本的な解決にはなりません」
そこで青娥ははっとしたような表情になった。
頭に血が上っていて、その辺り、きれいさっぱりスポイルしていたらしい。
「妖精に羞恥心を求めるというのは困難です。
年を取った、いわゆる『お姉さん』妖精なら別ですが、この写真の対象となっているような、天真爛漫を絵に描いたようなもの達に、『お外でお風呂に入る時はバスタオルを巻きなさい』と言っても無駄でしょう」
「……確かに。仰る通りです」
そもそも、こうした写真が流通するのは、供給源があることが原因である。
カメラを持った奴を片っ端から撃滅するのは不可能だ。人間連中を薙ぎ倒すことは出来ても、妖怪の山に住まうデバガメ野郎ども――天狗をどうにかするのはきわめて難しい。そして、こいつらぶちのめさない限り、この手の写真の流通は止まらないだろう。
ならば、撮影対象をなくしてしまう方がよほど賢い。
しかし、それも困難がある。先に華扇が言ったように、羞恥心皆無の子供たちに『慎み』や『恥じらい』を教えること自体が極めて難しい、と言うか不可能だからだ。
「し、しかし! だとしたら、どうすればいいのですか!?」
「……衝立でも作ったら?」
すがるような眼差しで迫ってくる青娥に、華扇は『いやあんた何言ってんの』な目と声音で返す。
すると、青娥は目を見開き、『そんな考えには気づかなかった!』といわんばかりに、大きく息を呑む。
「……をい」
「確かに……!
華扇さまの仰る通り! 見えなくしてしまえばいい! そんな簡単なことに、どうして今まで気づかなかったのか!」
「ほんとだよ」
華扇の当然と言えば当然過ぎるツッコミに、青娥はすぐさま踵を返すと、『そのように致します! 迅速に!』と叫んで、どこかへと去っていった。
華扇はしばし、その場に立ち尽くす。
「……にしても、こんな子供の裸写真なんて、眺めて何が楽しいのやら」
そう、ぽつりと、『あらゆるものを受け入れる幻想郷』を否定する一言を口にする華扇であった。
それから数日と経たないうちに、幻想郷のあちこちにある、『妖精たち』が利用する温泉などには木製の板による衝立が作り出された。
彼女たちは『どうしてこんなの作るの?』と不思議そうに尋ねてきたらしいのだが、それに対するテンプレート回答として『風が冷たいでしょ。風邪引くよ』と返すことで納得したらしい。
これによって、『秘密のフェアリーたん』を始めとした、主に特殊な性癖の方々向けの書籍の流通は完全にストップし、すでに発行されているものは完全回収が命じられることとなった。
しかしながら、さすがにそれを隠し持っている個人までもを突き止めることは出来ず、ごく一部の特殊な性癖の方々は、そうしたもの達に頭を下げて金を払い、こっそりと、ばれないように本を眺めるに留まったという。
ちなみに、
「あー、うちはその本、取り扱ってないんですよー」
「……そうですか」
「代わりに、『むちむちお姉さんと夜のひととき』シリーズの新刊が入ったんですが」
「……いえ、いいです。年増に興味はないので」
「ありがとうございましたー」
と、人里の一角、とある少女がカウンターに立つ貸本屋を訪れるもの達が、これからしばらくの間、定期的に現れることとなる。
そのたびに、その少女は店にあるあれこれの本を紹介したのだが、彼らの性癖を満たすことは出来なかったとのことだ。
少女は語る。
「これでうちが、こっそり、裏のルートで本を手に入れて、ってのは簡単なんですよ。そういう人たちを新たに顧客として取り込めるのはすごく魅力的だし。
だけど、お天道様に背いた商売、やっちゃいけませんよね」
――と。
どうやら、その手の本は、表に出てくることがなくなっただけで、幻想郷の奥深く、闇の中へと沈み、まだ確実に息づいているらしい。
それらを撃滅し、彼ら彼女らを守るための『SDF(Syota Defence Force)』と『LDF(Lolita Defence Force)』が人妖問わず参戦することの出来る精鋭部隊として、幻想郷に設立されるのは、それからもう少し後のことである。
「私は絶対に、そんなもんの長官はやらんっ!!」
とある仙人の絶叫が、その後、幻想郷に響くのが確認されたとかされてないとか言う話もあったりなかったりするのだが、それもまた、別の話。
「……毎度毎度思うのだけど、この家の周囲には結界が張ってあって、普通、私が許可しない人は入ってこられないんだけど」
「そのようなこと、大事の前の小事です!」
きっぱりはっきり言い放つ、青の邪仙、霍青娥の言葉に、ピンク仙人茨華仙こと茨木華扇こと華扇ちゃんは『……ちょっと結界術の勉強しなおそうかな』と思ったとか思わないとか。
まぁ、それはさておき。
「どうしたというのです。血相を変えて」
「は、はい。こ、これを!」
ぜはー、ぜはー、と大きく肩を上下させ、鬼気迫る表情で取り出したそれは、一冊の本だった。
表紙には『秘密のフェアリーたん』というタイトルが書かれている。
中を見てみると、まぁ、何というか、一ページ目から肌色全開フルスロットルの本であった。
「このような……! このような、けしからんものが!」
ちらりと青娥を見る。
視線を、本に戻す。
――どうやら、この本は、盗撮によって収められた写真が掲載されているらしい。被写体の妖精たちの視線が、皆、カメラのレンズではなく、別の方向を向いている。
天真爛漫、元気一杯の妖精の女の子たちの、あられもない……というか、あまりにも無邪気な笑顔を浮かべているせいで、エロさよりむしろ健康的な元気溌剌さが漂ってくる本だ。
「許せません! こんな……こんな……このような、かわいらしい少女たちを己の下劣な欲望の糧にする本など!
作ったものは無間地獄へ叩き落し、手に取るものは絶望の業火で焼き尽くすべきです!」
「いやまぁ気持ちはわかりますが」
そもそも、こんなもの、どうやって撮影したのだろう……と考えると、案外あっさりと、手段は思い浮かぶ。
妖精というのは、子供である。
見た目も精神も、もちろんおつむの中身も子供ばっかり。
そんなちびっ子たちであるからして、素っ裸で外ではしゃぎまわるなど、別段おかしなことではない。
シチュエーションを見る限り、これはどうやら、彼女たちの入浴シーンの盗撮写真集であるようだ。
幻想郷は、あちこちに温泉の湧いている温泉郷である。野外の温泉も数多い。その中には、妖精たちだってお風呂に入りにやってくるものもある。そのシーンを巧みに撮影し、『よさげな一枚』を抜粋していって作ったのだろう。
「……えーっと」
「茨華仙さま、このような事態、幻想郷において危険な事態です。
いいえ、むしろ、幻想郷破滅の危機です」
「あんたらまとめてここから追い出せば、その危機から幻想郷は救われるのね」
「ただいま、人里では自治体が活躍しております。また、同時に警吏などにも連絡をすることで、官憲の権力をもって取り締まりも強化しております」
「気持ちはわかるけど」
「だって!」
ばん、と青娥はテーブルを叩く。
「少女は眺めて愛でるもの! 己の欲望の対象にしてはいけないのです!」
気持ちはわかる。
そして、言っていることもすこぶる正しい。
だが、手法が間違っている。
あさっての方向にマックススピードでぶち抜いている。
「……」
「つきましては、茨華仙さま。
わたくしは、このような不埒な書籍を作っているもの、及び印刷している印刷所を突き止めました。
これより殲滅に参りますので、ご一緒願えますか」
「……わかりました」
目が尋常な色ではない。
こいつ、ほったらかしたらやばい。絶対に殺る。
それを止められるのは華扇一人である。幻想郷の秩序を守るとか何だとか言いつつひがな一日、境内の掃き掃除とお茶しかしてない巫女なんぞ頼りにならん。
「……めんどくさ」
とは思っていても、思わず、本音がこぼれるのであるが。
「突撃ー!」
『おおおおおおおおー!!』
鬨の声を上げて、人里の一角、薄汚れた廃屋に偽装された印刷所へと、完全武装のマッチョメンどもが突撃していく。
入り口を蹴り一発でぶち抜き、中に入れば、そこには『妖怪の山製作所』と書かれた見事な輪転機と印刷機が所狭しと並んでいる。
「ここの奴らはどこだ!」
「どこに逃げた!?」
「ゲスい野郎どもめ! ぶち殺してやらぁ!」
「ここに隠し扉がある! 奴ら、ここから逃げたにちげぇねぇ!」
「追いかけろ! それから、里のどこかに出口がある! そこを抑えろ!」
『うおおおおおおおお!!』
……誠、少年少女に対する愛にあふれた奴らである。
こいつらこの場でまとめて始末すれば、きっと、幻想郷に平和が訪れることだろう。
それを眺める華扇は、全員まとめて新必殺技『超仙人スピン』と『カセンダッシャー』で薙ぎ倒してやろうかと思ったが、とりあえずそれをやると色々めんどくせぇのでやめといた。
「くっ! 足が速い!」
青娥が地団太踏んで悔しがっている。
印刷所の床に落ちているのは、これまた妖精の女の子たちのエッチな写真。
「……どう見ても、『孫の成長記録』なのよねぇ」
すっぽんぽんの女の子を撮影しているはずなのだが、その絵から漂う、あまりにも『KENZEN』な輝きにエロさが隠れて消えている。
撮影したものの技量は、賞賛に値する。間違いなく。その技術と情熱を角度修正して真っ当に使えと言いたくなるが。
「華扇さま、我々も!」
「待ちなさい、霍青娥。
確かに、このような業者を一つ取り締まれば、少なくとも、この本の発行を止めることは出来るでしょう。
しかし、根本的な解決にはなりません」
そこで青娥ははっとしたような表情になった。
頭に血が上っていて、その辺り、きれいさっぱりスポイルしていたらしい。
「妖精に羞恥心を求めるというのは困難です。
年を取った、いわゆる『お姉さん』妖精なら別ですが、この写真の対象となっているような、天真爛漫を絵に描いたようなもの達に、『お外でお風呂に入る時はバスタオルを巻きなさい』と言っても無駄でしょう」
「……確かに。仰る通りです」
そもそも、こうした写真が流通するのは、供給源があることが原因である。
カメラを持った奴を片っ端から撃滅するのは不可能だ。人間連中を薙ぎ倒すことは出来ても、妖怪の山に住まうデバガメ野郎ども――天狗をどうにかするのはきわめて難しい。そして、こいつらぶちのめさない限り、この手の写真の流通は止まらないだろう。
ならば、撮影対象をなくしてしまう方がよほど賢い。
しかし、それも困難がある。先に華扇が言ったように、羞恥心皆無の子供たちに『慎み』や『恥じらい』を教えること自体が極めて難しい、と言うか不可能だからだ。
「し、しかし! だとしたら、どうすればいいのですか!?」
「……衝立でも作ったら?」
すがるような眼差しで迫ってくる青娥に、華扇は『いやあんた何言ってんの』な目と声音で返す。
すると、青娥は目を見開き、『そんな考えには気づかなかった!』といわんばかりに、大きく息を呑む。
「……をい」
「確かに……!
華扇さまの仰る通り! 見えなくしてしまえばいい! そんな簡単なことに、どうして今まで気づかなかったのか!」
「ほんとだよ」
華扇の当然と言えば当然過ぎるツッコミに、青娥はすぐさま踵を返すと、『そのように致します! 迅速に!』と叫んで、どこかへと去っていった。
華扇はしばし、その場に立ち尽くす。
「……にしても、こんな子供の裸写真なんて、眺めて何が楽しいのやら」
そう、ぽつりと、『あらゆるものを受け入れる幻想郷』を否定する一言を口にする華扇であった。
それから数日と経たないうちに、幻想郷のあちこちにある、『妖精たち』が利用する温泉などには木製の板による衝立が作り出された。
彼女たちは『どうしてこんなの作るの?』と不思議そうに尋ねてきたらしいのだが、それに対するテンプレート回答として『風が冷たいでしょ。風邪引くよ』と返すことで納得したらしい。
これによって、『秘密のフェアリーたん』を始めとした、主に特殊な性癖の方々向けの書籍の流通は完全にストップし、すでに発行されているものは完全回収が命じられることとなった。
しかしながら、さすがにそれを隠し持っている個人までもを突き止めることは出来ず、ごく一部の特殊な性癖の方々は、そうしたもの達に頭を下げて金を払い、こっそりと、ばれないように本を眺めるに留まったという。
ちなみに、
「あー、うちはその本、取り扱ってないんですよー」
「……そうですか」
「代わりに、『むちむちお姉さんと夜のひととき』シリーズの新刊が入ったんですが」
「……いえ、いいです。年増に興味はないので」
「ありがとうございましたー」
と、人里の一角、とある少女がカウンターに立つ貸本屋を訪れるもの達が、これからしばらくの間、定期的に現れることとなる。
そのたびに、その少女は店にあるあれこれの本を紹介したのだが、彼らの性癖を満たすことは出来なかったとのことだ。
少女は語る。
「これでうちが、こっそり、裏のルートで本を手に入れて、ってのは簡単なんですよ。そういう人たちを新たに顧客として取り込めるのはすごく魅力的だし。
だけど、お天道様に背いた商売、やっちゃいけませんよね」
――と。
どうやら、その手の本は、表に出てくることがなくなっただけで、幻想郷の奥深く、闇の中へと沈み、まだ確実に息づいているらしい。
それらを撃滅し、彼ら彼女らを守るための『SDF(Syota Defence Force)』と『LDF(Lolita Defence Force)』が人妖問わず参戦することの出来る精鋭部隊として、幻想郷に設立されるのは、それからもう少し後のことである。
「私は絶対に、そんなもんの長官はやらんっ!!」
とある仙人の絶叫が、その後、幻想郷に響くのが確認されたとかされてないとか言う話もあったりなかったりするのだが、それもまた、別の話。
私は健全ですけどねw