Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

東方シリーズで俳句集

2014/04/08 19:15:27
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※自分感覚ですが川柳ではなく俳句として作成しております。
※作品毎で一句です。
※詠み人は明記せず。(ばっちり「お前だろ!」というのもあり)
※誰がどんなシチュエーションで、どんなことを想って詠んだ句か、想像してみてください。
※あとがきに作者なりの解説を記載しています(ちょっとした答え合わせ?)。
※以上を踏まえて、どうぞ。







菓子奪い、「いたずらさせろ」と我が主
【テーマ】
 紅魔郷


「綺麗ね」と笑う貴女の肩に花
【テーマ】
 妖々夢


名にし負はば西瓜寄越せと鬼は巫女
【テーマ】
 萃夢想


雪うさぎ混じり戸惑う月うさぎ
【テーマ】
 永夜抄


春うらら私ゃ船頭舟漕ぐ者ぞ
【テーマ】
 花映塚


また欠伸四つ目で足らぬか祟り神
【テーマ】
 風神録


新緑を求め集いし地下の橋 / 新緑や髪の合間の頬は紅(べに)
【テーマ】
 地霊殿


とん ことり スミレの花がありました
【テーマ】
 地霊殿


古寺を見舞う 夏草踏みしめて
【テーマ】
 星蓮船


初硯(はつすずり)慣れぬ文化に初笑い
【テーマ】
 神霊廟


稲穂髪 示して真子をからかへり
【テーマ】
 神霊廟


十五夜に踊る子分と混じるぬえ
【テーマ】
 神霊廟


遠雷ぞ 鼓動マグマの熱を帯び
【テーマ】
 輝針城


雪月花 貴女と歩いてまた春が来た
【テーマ】
 秘封倶楽部
以上、15句でした。きちんと俳句してたでしょうか。

さて、以下は解説となります。
ただ、解説とはいえ、ひとつの解釈という位置づけです。
この解説とは異なった解釈を抱いて、さらに「こっちのほうが好きだ」と思ったのなら、そちらをばんばんご採用下さい。
自分であれこれ考えるほうが絶対楽しい。読み解く楽しみも俳句の魅力のひとつだと思っています。
というか「こういう解釈もあるよ」と教えて貰うとわくわくします。

あ、あと「俳句って楽しいんだぜ」を伝えるためにできるだけたくさん語ろうとしたら妙なノリの解説になっちゃいましたけれど、ご容赦ください。


 * * * *


菓子奪い、「いたずらさせろ」と我が主
【季節】
 秋
【解説】
 初っ端からなんの解説どころもないという。シンプルなおぜうさま素敵。こっそり隠すように字余りしてるおぜうさま素敵。……いや、そこは素敵じゃないか。
 たぶん読んでもさほど違和感がなかったのではと思いますが、この句のように中八(中の部分が八文字のもの)のうちでも四・四で区切れるものはリズムを崩さないからお目溢しされることも多いみたいです。(とはいえ字余り句は作らないに越したことはないけれど。)それに季“語”がない句でもあるので、厳格なHAIKUマスターからは「けしからん!」と叱られます。
 仮装しなくてもハロウィンな紅魔館だから、この時期はノリノリになってそうでいいなって思います。おぜうさまと違い、妹様のほうは控えめな態度で受け取りそう。むしろ貰えることにびっくりしそうでもあるので、両手いっぱいのお菓子をあげて欲しいところです。
 詠み人は誰だと思いましたでしょうか。咲夜さん? それとも美鈴? 小悪魔だったら『主=パチェ』のどんでん返しが待っています。『テーマ:紅魔郷』ですしね。
 余談ですが、“She said trick and treat.”という下五が浮かんだのでいっそ英語で作ろうかとも思ったのですが、作れはすれど良し悪しがさっぱりわからないので止めにしました。英語の場合、拍ではなく音節で数えるみたいですね。


「綺麗ね」と笑う貴女の肩に花
【季節】
 春
【解説】
 妖々夢である意味合いどころか東方色も薄いのですが、これは妖々夢だという感覚を信じて。
 これもそんなに解説どころはなく。強いて国語の授業のようなことを言うと、『視線』を意識すると面白いかもですよ、と。花見といえば空へ広がる満開の桜。自然と上を向き、望遠レンズのように風景まるごと眺める視点となるのが普通です。なのに、この句を読んでいる誰かさんはすぐ近くの『肩』なんてポイントに焦点を合わせてるわけですから、さて何を見ていたのでしょうね……なんて解釈も可能だったり。
 季語の『花』は言わずもがな、桜のことです。『花見』の単語でもわかるように、日本語ではしばしば上位概念で下位概念を表現する提喩(シネクドキ)が行われ、俳句でもこれが利用されて特に断りなく『花』と詠まれた場合は『桜』であるとみなされます。(提喩はこれ以外にも下位概念で上位概念を表現する場合も含まれていて、例えば『お茶をする』で『飲み物を飲む』となるこれも提喩です。)
 想定詠み人&『貴女』は色々考えているのですが、人それぞれの想像が正義だと思います。できあがったあとで何人かに披露したのですが、「誰と誰だと思いました?」という質問がとても楽しい句でありました。

名にし負はば西瓜寄越せと鬼は巫女
【季節】
 夏
【解説】
 「『あんた“スイカ”って名前なんだから西瓜ぐらい持って来なさいよ気が利かないわね』とか無茶ぶりする霊夢の方が鬼みたいじゃないかー!」
 『名にし負はば』というフレーズが重い。とても重い。でも使った。んな物々しいフレーズ使って出てくるのが「西瓜寄越せ」かよ! という対比を狙った部分が若干あったりなかったり。
 この重々しい上六を外しても全体的に言葉がこなれていなくて、あまりよろしくない句かなぁと思っています。加えて、お気づきの方もいるかもしれませんが、実はこの句の季語はちょっと微妙なのです。だって、「西瓜寄越せ」なんて夏じゃなくても言えますから。(季節外れの要求したほうが鬼度アップだしな)
 それでも、まあいっか、と思ったのはこの句からユーモアを感じたから。勢い重視の、一発芸みたいなノリですね。たまにはそんなのもきっと必要だ。

雪うさぎ混じり戸惑う月うさぎ
【季節】
 冬
【解説】
 難読句。というかこれは私が悪いのです。情景描写がほぼないですからね。永遠亭の兎ってみんな真っ白だし、何個か雪うさぎ混じっててもすぐには気付かないんじゃないかなぁという思いつき。てゐが面白がって量産してハメそうだし。
 いちおう作成中に思い浮かべていた情景はあるものの、それはまず確実に伝わらないだろうから、むしろ読者がどういう情景を想像したのかとても興味がある句だったりします。
 そんなわけで状況が曖昧なうえ、詠み人の人物像も浮かんでこず、さらにさらには『切れ』が二箇所なんだか無いんだかでおさまりが悪いという駄目駄目な句になっております。じゃあ没にしたらよかったのにって? でもけっこう好きなんですよ。これ。

春うらら私ゃ船頭舟漕ぐ者ぞ
【季節】
 春
【解説】
 「いやー、春は気持ちいいねー。こりゃ寝るっきゃないね。あたい船頭だし、舟は漕がなきゃやってられないってね」
 まさに小町。
 もうほんと、彼女の明るくて大らかなところが私は大好きです。
 ちなみに『字足らず』と『字余り』を総称して『破調』というのですが、この破調が良いアクセントとなる句もあります。例えるのなら破調は舗装された道に落ちている小石のようなものであり、「どうしてここに小石があるのか」という疑問を生み出してくれる訳ですね。有名な松尾芭蕉の辞世の句、「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」などはその典型です。上五を「旅に病み」にしなかったのは何故なのか。ここに自身の人生への想いを込めたのではなかろうか。うんぬんかんぬん。
 この句の場合、どうなのでしょうね。個人的には豪快に破調(字余り)する様も小町に似合ってていいなぁと思っていたりします。まあでもやっぱり破調は作らないに越し(略

また欠伸四つ目で足らぬか祟り神
【季節】
 春
【解説】
 春には『蛙の目借時』というちょっと面白い季語があったりします。春がこんなに眠いのは、冬眠から目覚めた蛙がお嫁さんを求めて(妻狩時)、人間の目を借りる(目借時)からだ、という俗説からきているらしく、略して『目借時』で使われることも多い季語です。
 季語さえわかれば簡単な句だから、「あんまりひねってないよ」と友人に言ったら白い目で見られました。えー。
 あとこれ詠み人を『神奈子』にして『眠い』『妻狩時』と組み合わせたらあっち系の解釈もできるけど、私からはノーコメントでお願いします。うん。

新緑を求め集いし地下の橋 / 新緑や髪の合間の頬は紅(べに)
【季節】
 夏
【解説】
 ふたつあるのはふたりいるから。
 新緑の夏だねぇ。よーし、んじゃあ『綺麗な緑』の代名詞、パルスィの目でも拝みに行きますか。あれ、みんな考えること同じだったんだ。(一句目)
 キスメの髪も緑だもんね。綺麗綺麗。あ、なんか照れてるみたい。(二句目)
 たぶん難読句。……伝わったでしょうか。夏といえば鮮やかな緑。でも地底って綺麗な緑あるのかなぁ、という疑問がふと浮かび、ついでにグリーンアイがふと浮かび、キスメの髪を思い出し。「なんでみんなしてここに来るのよ!」と叫ぶ彼女を思うとにやにやします。キスメのほうは、照れて赤くなってる解釈でなくとも、子供だから紅いほっぺという解釈もありですね。
 一句目はまだほんのりしっくりこず、細かな補正候補がたくさんあったりします。「新緑を求めて集う地下の橋」「新緑や求めて集う地下の橋」「新緑を求め集いて地下の橋」どれが最良なんでしょうね。あまり俳句俳句しすぎると東方と合わないかな、と悩んだりも(幽々子様とか一部を除く)。
 蛇足ですが、緑の連想で燐や空の服装まで思い出し、(ストップ! もういい! 止めろ! あれだ『身体的特徴』縛り!)と自分の想像力と格闘しちゃった句でもありました。

とん ことり スミレの花がありました
【季節】
 春
【解説】
 お姉ちゃんびっくり。ほんわり。でもちょっと寂しい。
 『とん ことり』という絵本のオマージュになっている句です。花(スミレ)も揃えてみました。引越しして知らない街にやってきた小さな女の子。荷物の整理をお手伝いしていると玄関から「とん ことり」と音がしました。見に行ってみると、郵便受けの下にすみれの花が落ちていました。それからも、たびたび「とん ことり」という音とともに不思議なプレゼントが届きます……みたいな感じの絵本です。女の子が抱いていた漠然とした淋しさと、知らないうちに置かれるプレゼントとが古明地の二人にマッチしている気がしたので引用させて頂きました。
 揃えた形になっているスミレなのですけれど、花言葉を調べてみると「小さな幸せ」なんてものもあって、ぴったりだなぁとしみじみします。

古寺を見舞う 夏草踏みしめて
【季節】
 夏
【解説】
 星とナズが守っていたあの寺がふと気になって。千年過ごした古寺を捨て置くのも義理に欠けるし、落ち着いた頃合いにでも訪ねてあげてたら嬉しいなぁと。人が住まなくなった建物はあっという間に傷んでしまううえ、春から放置だと草もぼうぼうでしょう。『見舞う』という言葉からくる詠み人の心境を汲んで頂けていたらありがたいです。ちなみに「あいさつに行く」なんて意味もある言葉ですが、古巣を訪ねて改めて、どんな挨拶をするんでしょうね。
 誰が見舞うと感じたのかでだいぶ印象が変わる句じゃないかな、とも思っています。星とナズのふたりきりだと言葉にせずとも通じ合う独特の空気が流れるでしょうし、古株のみんなでだったら賑やかでありながら侘しさを孕んだ『同窓の集い』の様相を呈するでしょう。新参も連れだってだと、ほっとする明るさが混じるのかな。
 『夏草』といえば「夏草や兵どもが夢の跡」という有名な一句が浮かびますが、その連想もこの句としては都合が良かったりします。だって、たぶん『夢の跡』には違いないでしょうから。

初硯(はつすずり)慣れぬ文化に初笑い
【季節】
 冬
【解説】
 読み飛ばしStart
  『書き初め』の起源は諸説あるが、宮中で行われていた『吉書始(きっしょはじめ)』という儀式が有力視されている。これは年明け最初に縁起のよい文書を作って天皇に奏上し発給するという儀式であり、少なくとも平安時代には行われていたという。また、同じく平安時代の左義長(小正月に行われる火祭りの行事)では、天皇の書初を焼くという儀式が行われている。現在の形としての『書き初め』の初出は室町時代。ただし、禅宗にも『試筆』という正月に詩句を書く文化があり、こちらの初出はもう少し遡って南北朝半ば。『書き初め』が庶民に広まったのは江戸時代とされる。
 読み飛ばしEnd
 まあつまり、飛鳥時代の神子たちは『書き初め』なんて初めて聞くものな訳で。「へー、今はこういうことするんだねー」なんて言いながら、みんなでわいわい筆を取って、わーきゃーやってたりすると可愛いですよね。たぶん布都は屠自古に墨つけて雷落とされてるんじゃないかな。

稲穂髪 示して真子をからかへり
【季節】
 無季
【解説】
 季語入ってないし、無季俳句という感じでもなかったので「おまけ」な最難読句です。
 この俳句集のなかでどれが一番気恥ずかしい句か、なんて質問をされたら間違いなくこれを選びます。恥ずかしいから難読にしたところが無きにしも非ずです。
 えっと、まず『真子』という単語についてですが、「いとしい妻、かわいい子」を表す古語です。なんでストレートに『妻』にしなかったのかというと恥ず…………公式設定でもないのにそれはいかんと思ったからですね。ええ。ただ、確認した限りこの単語の最古の出典は万葉集なので、太子が知らなかったらどうしようかと。それを言っちゃうと全部古語でかつ万葉仮名で書けよおら!になるので今更ですが。
 でもってこの句の一番のポイントが『稲穂髪』です。これ一語でまず神子を指しています。神子は稲穂色の髪ですから。こいつを指さして、なんで『真子』をからかえるのか。なぜなら、『稲』だからです。『稲』だから『真子』をからかえるのです。さて『真子』とは誰でしょうか。どうして『稲』でからかえるのでしょうか。
 ぐ……さすがにそろそろ解説することを観念すべきでしょうか。とりあえず太子様の台詞でも書きますので、できればそれでお察しください。「屠自古、雷を使うから稲妻だろう? ほらちょうどいいね」

十五夜に踊る子分と混じるぬえ
【季節】
 秋
【解説】
 月夜の広間で輪になって踊る子分たち。愉快愉快。って、おう、ぬえもかい。そりゃまたいっそう愉快よのう。
 狸といえば、しょっしょっしょーじょーじー♪ ジブリの『平成狸合戦ぽんぽこ』もこんな感じでフィナーレでしたね。狸ってなんかお気楽というかご気楽というか、陽気でいいなぁ。陰陽五行で狐は『陰気』なのですけど、狸のほうは『陽気』なのでしょうか。それとも日本の狸だけ?
 ちなみに季語は『十五夜』です。『十五夜』なんてどの季節でも出るじゃねぇかと私も思うのですが、俳句の世界だと旧暦8月15日の月を指すらしいです。咲夜さん(違う)は旧暦8月16日なんだそうです。お約束。あと、実は『狸』だけで冬の季語らしく、戸惑いを禁じ得ない今日この頃です。季語を定めたのがだいぶん古い時代になってきているので、現代の感覚だとよく解らないものも多いですね。習慣だったり、新暦と旧暦の違いだったりで。例えば『登山』が夏なんて言うのもピンと来ないところですが、これも昔は登山といえば崇拝や信仰のために山へ登ることを指していて、山開きの夏がシーズンだったからだそうです。
 この句でこっそり隠れている『狸』を季語扱いした場合、広義で『季重なり』、狭義で『季違い』状態となります。『季重なり』は複数季語があること(ただ、主に同じ季節の季語が複数あることを指す)。『季違い』は複数季語がありかつ季節が違うこと。秋の『十五夜』と冬の『狸』が入ってますからね。
 とはいえ、明らかに『十五夜』のほうが強く季語として作用しており、『狸』のほうは弱々ですので、この句では『狸』は季語として働いていないと見なされます。そんな訳で、あはれ狸は無季の語へ。季語も弱肉強食なのです。

遠雷ぞ 鼓動マグマの熱を帯び
【季節】
 夏
【解説】
 遠くで聴こえはじめた雷に反応して血が騒ぎ始めたぜい、という、わりとストレートな句でございます。「遠雷ぞ」の部分が、最初は「冷えた手の」だったり、「雷鳴よ」だったり、試行錯誤の繰り返しでした。中七と下五も悪くはないけれど、なんとなく悔しさが残ります。そもそも最初は正邪で作ってみてたのですがさっぱり浮かばず、それならと針妙丸で作ってみ、やはり上手くいかず雷鼓さんへ……。この俳句集の作成期間は四日なのですが、そのうちの二日はこいつに取られました。輝針城は難しい! すんなり出てこない理由は、つまり私の中でまだ彼女らがこなれていないからかなと。深い理解がないと言葉は出てこないものですし。
 でも、一番好きな雷鼓さんで落ち着いたのでわりと満足しています。容姿や性格もさることながら、かつてドラマーだった私としては親近感が半端ないのです。もう一度スタジオでも借りてドラムを叩いたら、そのエネルギーが雷鼓さんに送られるのかな、なんて思うとわくわくします。受け取れ我がビート!
 季語の『遠雷』は夏の季語。俳句では基本的に雷関係は夏の季語です。『春雷』や『稲妻』、『寒雷』になってようやく別の季節に移ります。数多ある雷の季語のうち、雷鼓さんに一番似合ってるのは『鳴神(なるかみ)』だと睨んでいます。この句だと情景がわかりにくくなると思って避けたのですが、ドダダダッと鳴らしてなんぼですからね。

雪月花 貴女と歩いてまた春が来た
【季節】
 春
【解説】
 四季折々の綺麗なものをふたりで見ながら歩いていたら、季節が巡ってまた春が来ました。
 文字通りの句ですね。『また』という言葉通り、ふたりの歩みは『また』続くのでしょう。
 中八のうえ下七という字余りばかりの句なのですけど、整えては損なわれてしまうように思えてならなかったので、そっとしておきました。きっとこのままがいいのだと思います。


 * * * *


というわけで以上、解説でした。


皆様もよろしければ、俳句集を投稿とか、コメント欄に投下とか、こっそり作って悦に入るとかしてくれると私が「わっほい!」ってなります。
一句ぜひ。
あ、もちろん「この句のなかではこれが良かった」「この句はこういう解釈もありじゃね?」というご感想もめちゃくちゃ喜びます!(ステマ


 * * * *

コメント返信

>万年様
まさかの付け句、ありがとうございます!
どれも技工に凝っているし、言葉選びも面白くて、ふと思ったのが「短歌を作るのがお上手だろうなぁ」ということでした(俳句集なのに!)
「祟り神」と「たたら踏み」の呼応も面白いし、「掻き染め」の「染め」が「墨」と関連していい感じですね。

>絶望を司る程度の能力様
まさかの西行妖。それだけでもうしてやられた感です。
個人的な感覚ですが、俳句ってわりと「その発想はなかった」合戦なところもある気がするので、バッチリだと思います!

>3様
ごもっともなので始めの注意書きを少し訂正しました。ありがとうございます。
虹、というのは天子でしょうか(オーロラ的な)。楽しそうでなによりだなぁ、とほんわかしました。

>4様
そう言って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます!
(特に解説での)作者色が強い作品だから、かなり恐恐と投稿したもので、そのコメントでとても救われました。

>5様
そこまで言っていただけるとは……! もしまた懲りずに投稿したら、その時はよろしくお願いします。

>奇声を発する程度の能力様
ありがとございます!

>7様
俳句を楽しんでいただいてありがとございます! 私もすごく嬉しいです。
わずかな文字を前にあれこれ考えに耽るのも、楽しいですよね。
サバトラ
[email protected]
http://sabatiger.blog119.fc2.com/
コメント



1.万年削除
面白い試みです。
見慣れたはずの光景の中に、ふと新しい物に気がついたときのような面白さを感じました。

付け句をいくつか思いついたんで、ここにおいときますね。

>菓子奪い、「いたずらさせろ」と我が主
きりよくあそべと コインをいっこ

>名にし負はば西瓜寄越せと鬼は巫女
異変過ぎても 鬼の酔渦が

>また欠伸四つ目で足らぬか祟り神
盗られ足らぬと 巫女たたら踏み

>初硯(はつすずり)慣れぬ文化に初笑い
墨の飛鳥に 頬を掻き染め
2.絶望を司る程度の能力削除
ふむ、これはなかなか面白いですね。東方で俳句とか思ったこと無かったです。思わず「ほぉ……」と唸りました。
どれ、私も一句。
咲かせぬと 躍起になるは 何者か
テーマ 妖々夢 西行妖
ぜんぜんダメっすね。一応異変を解決される側になりきって書いてみたのですが。THE HAIKUマスターに叱られる……。
お目汚し失礼しました。
3.名前が無い程度の能力削除
俳句の世界は日常的に接するものではないので表面的にしか読み取れませんでしたが、それぞれテーマに沿った内容を感じられました。
ただ後書きで解説や解釈、詠み人は誰かなどを想像して欲しいという楽しみ方の指南については、本文最初に書いてもらえたら考えながら読むということがしやすかったと思います。読み方は読者の自由でしょうから前置きで作者が指南するやり方が正しいとは言いませんが、普段こうしたものに慣れない身としてはガイド的なものがあったら良かったなと思いました。

この中では紅魔館の物がストレートで面白みもあると感じました。

新しき 神社の前に 笑う虹
【テーマ】緋想天
4.名前が無い程度の能力削除
掛詞をはじめとして言葉遊びと言葉選びが優れていて、恐れ入りました。ちゃんと東方なネタをふんだんに組み入れていてナイスナイス。
5.名前が無い程度の能力削除
これは面白い
これからもぜひやってほしい
6.奇声を発する程度の能力削除
面白い発想で良かったです
7.名前が無い程度の能力削除
面白かったです! 
作品だけだと読み解くのが難しかったと思うのですが、あとがきにある作者様の解説がとても丁寧だったので、ど素人の自分でも俳句の楽しさの一端を味わうことができましたw
なにげにクイズ形式のようでありながら、読み人の解釈で答えが豊かになっていくところが魅力ですねー
普通のSSでは味わえない読後感でした