師走の下旬頃は、冷やし妖夢が美味しく収穫できる。
「よいしょっと」
庭で頭をちょこんと出している冷やし妖夢を、すっかり手慣れた手つきで引き抜いていく。
「ユユコサマー」
「はいはい、いいこいいこ」
足元に縋り付きながら懐く冷やし妖夢を抱えあげて、縁側に運んでちょこんと座らせる。獲れたての冷やし妖夢は冷たくて活きがよく、何よりかわいい。
「ユユコサマー」
「ユユコサマー」
「はいはい、ちょっと待ってね」
みーみー鳴きながら呼ぶ冷やし妖夢を獲っては並べ獲っては並べ。庭が綺麗になる頃には、縁側にずらっと並ぶほどになっていた。
「ほら、そしたら行くわよー」
「ユユコサマー」
「ユユコサマー」
手拍子をしながら奥の部屋に向かうと、後ろからちょこちょこと駆けながら後をついてくる。大きな襖を開けて全員を招き入れて畳の上に座らせると、そっと廊下を確認して静かに閉めた。
「そしたら、いただきましょうか」
にっこり笑って着物の合わせを広げて肩口を落とすと、冷やし妖夢は真っ赤になりつつもじもじしながら洋服を脱ぎ始めた。
「そんな夢を見たの」
「はぁ」
お茶をすすりながら今朝見た夢を告げると、どう反応せいと言わんばかりにこちらをにらむ妖夢。
「どうせ私なんかより冷やし妖夢とやらが可愛いでしょうね。すみませんね可愛げがなくてお暇を頂きます」
「もう、そんなこと言ってないじゃないの」
口をとがらせてむくれる妖夢を膝の上に乗せて、あやすように頭を撫でる。
「やっぱり妖夢は、生が一番よねー」
「わけのわからないこといってお腹のところ捲らないでください」
「いや?」
「……嫌じゃないですけど」
ぷいとそっぽを向く妖夢の頬をくすぐりながら、首元に唇を落とすとふにゃっと笑顔になる。やはり、私の従者はこんなにも可愛い。
「よいしょっと」
庭で頭をちょこんと出している冷やし妖夢を、すっかり手慣れた手つきで引き抜いていく。
「ユユコサマー」
「はいはい、いいこいいこ」
足元に縋り付きながら懐く冷やし妖夢を抱えあげて、縁側に運んでちょこんと座らせる。獲れたての冷やし妖夢は冷たくて活きがよく、何よりかわいい。
「ユユコサマー」
「ユユコサマー」
「はいはい、ちょっと待ってね」
みーみー鳴きながら呼ぶ冷やし妖夢を獲っては並べ獲っては並べ。庭が綺麗になる頃には、縁側にずらっと並ぶほどになっていた。
「ほら、そしたら行くわよー」
「ユユコサマー」
「ユユコサマー」
手拍子をしながら奥の部屋に向かうと、後ろからちょこちょこと駆けながら後をついてくる。大きな襖を開けて全員を招き入れて畳の上に座らせると、そっと廊下を確認して静かに閉めた。
「そしたら、いただきましょうか」
にっこり笑って着物の合わせを広げて肩口を落とすと、冷やし妖夢は真っ赤になりつつもじもじしながら洋服を脱ぎ始めた。
「そんな夢を見たの」
「はぁ」
お茶をすすりながら今朝見た夢を告げると、どう反応せいと言わんばかりにこちらをにらむ妖夢。
「どうせ私なんかより冷やし妖夢とやらが可愛いでしょうね。すみませんね可愛げがなくてお暇を頂きます」
「もう、そんなこと言ってないじゃないの」
口をとがらせてむくれる妖夢を膝の上に乗せて、あやすように頭を撫でる。
「やっぱり妖夢は、生が一番よねー」
「わけのわからないこといってお腹のところ捲らないでください」
「いや?」
「……嫌じゃないですけど」
ぷいとそっぽを向く妖夢の頬をくすぐりながら、首元に唇を落とすとふにゃっと笑顔になる。やはり、私の従者はこんなにも可愛い。