Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

孤独にグルメ「命蓮寺のクッキーと村紗水蜜のカレーうどん」

2013/11/27 22:53:11
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――もう、勇儀ったら本当にだらしないわね。
パルスィは勇儀に頼まれて命蓮寺まで勇儀の忘れ物を取りに来ていたのだ。
――しかしなんで杯なんて忘れて帰ってくるのかしらね。運良く家に杯の予備があったからいいけど、もしなかったらどうするんだろう?
パルスィは疑問に思いながら歩いていた。
「ん?あっちから歩いてくるのは……誰だったかな?」
向こうからパルスィのいるこっちに向かって歩いてくる人がいる。良く見ると丸い耳が見える。
――えーとあの人はたぶんナズーリンだったかな? まあいいや聞いてみるか。
「あの、すいません、赤い杯をみませんでしたか? 探しているのですが。」
「ん? 杯ってあの大きなやつで昨日来ていた鬼が持っていたやつかい?」
「そうそう、それなんだけどこにあるかわかりますか?」
「それなら聖が持っているはずだが、どうして貴女がそれを?」
「勇儀は私の一番親しい人だからかな。でもよくものを忘れてかえって来るのはちょっと嫌だけどね。」
「貴女の親友もよくものをなくしたりするのか。私のご主人と似ているな。あ、聖ならここをまっすぐ行った所にいるからそこにあるんじゃないかい? 貴女の親友にしっかりするように言っておいた方がいいと思うぞ。」
「うん、ありがとうね。」
パルスィは急いで聖がいるところに向かった。途中はそんな目立つような建物はなく唯一うどん屋があるくらいだった。
――うどんねえ、最近食べていないわね。帰りにでもよろうかな。
パルスィはお昼ご飯を決めながら歩いて行った。
「すいません、水橋です。聖さんいますか?」
パルスィは入り口で大きな声で呼んだ。中から雲居一輪が出てきた。
「はい、どうしましたか? 今、聖様は出掛けているのでいないです。」
「ああ、水橋です、昨日ここに来ていた鬼が杯を忘れていったのだが、先ほどナズーリンさんに会ってこちらにあるのではないかと伺ったもので……。」
「杯ですか……私はわかりませんね。多分、聖様はもう少しで帰ってくると思うので、あがって待っていてください。」
パルスィは一輪に案内されて中に入った。畳の部屋に案内された。
「こちらの部屋でお待ちください。お茶お出ししますね。」
パルスィはお構い無くと言った時には一輪は部屋を出たあとだった。すぐにお茶とお菓子を持って戻ってきた。
「ここ命蓮寺のお菓子です。中はクッキーです。」
パルスィは一つとって食べてみた。
――普通のクッキーとあまり変わらないな。
「美味しいクッキーですね。あっ、ちなみに聖さんはいま何しにいかれているのですか?」
「聖様はいま人間の里へ行き説法を説きに行かれています。」
「へえ、人間の里の方まで行かれているのですか。今度私も聴いてみたいですね。」
入り口の方で扉の開く音がした。
「多分、聖様が帰って来たと思います。それでは失礼します。」
一輪は部屋をでて聖を迎えに行った。
――命蓮寺ってこんなお菓子とか作っているんだ。力あるな、たぶん。頂いたお茶はなかなか良かったな。
一人残されたパルスィは一輪の持ってきたクッキーを見ていた。障子の向こう側でこちらに歩いてくる足音が聞こえた。
――たぶん来たかな。
「失礼します。」
パルスィは姿勢を正した。入ってきた白蓮からはオーラが見えた気がした。
「あ、水橋さんそんなに姿勢正しくしなくてリラックスしていてもいいですよ。」
白蓮に言われたので少しだけパルスィは姿勢を崩した。
「あの、昨日ここに呑みに来ていた鬼が赤い杯を忘れていっていませんか? その鬼は私の親友なんですが……。」
「赤い杯? ああ、あれですかね。少し待っていてください、いま持ってきますので。……あ、水橋さん赤い杯って二つあるのですがどちらかわかりますかね?」
――二つ? 昨日は勇儀何人で呑んでいたのかしら?
パルスィは首をかしげていた。一応どちらも見せてもらうことにした。白蓮は杯を取りに部屋から出ていった。白蓮は木箱を抱えて入ってきた。
「えーと、こちらが忘れ物の赤い杯です。」
パルスィは木箱の蓋を開け杯を確認した。勇儀の杯にはどこかに小さく名前を書いてあるはずなので探した。一つ目の杯には後ろにHoshigumaと書いてあった。念のためにもう一つの杯もみた。不思議なことにこっちの杯にもHoshigumaと書いてある。
「あの、すいませんちょっとお聞きしたいのですが、勇儀はよくこちらに来て呑んでいたりしたのでしょうか?」
「星熊さんのことかしら? 星熊さんはよくマミゾウさん方と呑みに来ているわ。……で、杯のほうはありましたか?」
「はい、どちらも勇儀の杯です。本当に申し訳ありませんでした。ありがとうございました。」
パルスィは何度も頭を下げた。白蓮はにっこりと笑っていてた。
「水橋さん、帰ったら星熊さんに注意しておいた方がいいですよ。また忘れていきそうだったら私からも注意しておきますね。」
パルスィは杯二つを持っていこうとしたら白蓮に止められた。
「水橋さん、この木箱よければ使いますか? そのままでは危険ですので。」
「すいません、ありがとうございます。使わさせていただきます。」
パルスィは渡された木箱に杯二つを入れてから木箱をもち部屋を後にした。
――なんだかいつもより丁寧に喋っていたな。さてと早く帰ろう。
命蓮寺の門を出て少しするとお腹が鳴った。もう少しで十二時になりそうだった。命蓮寺に来るときに見つけたあのうどん屋で食べることにした。もう、目的のうどん屋は見えていた。まだ暖簾が掛けられていないのでやっていないのかもしれない。すぐに中から人が出てきて暖簾を出していた。すぐにパルスィは店に入った。中に入ると空いてる席に適当に座っていいと言われたので店の隅の方の席に座った。
「ご注文は何にしますか?」
「えーと、カレーうどんをお願いします。」
「はい、カレーうどんですね。あ! その箱は……こないだのあの鬼がもっていた杯を入れた箱ですね。ということは貴女も地底の方ですね?」
「まあ、そうだけど、大変なのよねこうやって何度も杯を忘れられると。」
「大変ですね。そしたら少々お待ちください。」
そういい彼女は店の奥の方へ入っていった。
――さっきのは……むらさ……なんだったけ? まあいいや、苗字だけでも覚えておけば何とかなるさ。
少しすると中から注文したカレーうどんを持って出て来た。
「お待たせしました、カレーうどんです。お水必要な場合は私に言っていただければすぐに持ってきます。それではごゆっくり。」
パルスィは箸をとって食べ始めた。すぐに麺を汁が飛ばないように啜った。
――あ、ここの箸は使い捨てじゃないんだ。このカレーうどん少し辛いかな?
私の感覚では少し辛い分類に入るくらいの辛さだ。そのまま食べるにはちょっと辛いので水で辛いのを鎮めなければいけなかった。
――さて、もう食べ終わってしまった。それにしても二度も水をおかわりしてしまった。いやあ、ここのカレーうどんを食べるときは少し辛さ控えめにしてもらおうかな。
荷物を持ち会計を済ませて店を後にした。
「また機会があれば寄ってくださいね!」
私はその言葉に手を振って返した。ここから家までは距離があるから途中、八百屋によって帰ることにした。
――さて今日の晩御飯は何にしようか。……生姜焼き、お肉か、今日はお肉が食べたいと言えばそんな感じだな。ハンバーグ、これもいい……うん、ハンバーグにしよう。確かハンバーグの材料ならほぼ冷蔵庫にあるな。足りないのは……キャベツくらいだな。キャベツを買って帰れば大丈夫だな。
八百屋によってキャベツだけを買って帰ることにした。
――勇儀、家にいるのかな?
宇佐美悠香です

孤独にグルメ四作品目です
描いている途中でかなりお腹が減って来ました(夕食後)
孤独にグルメは一応シリーズでお話をつながるようにしています
ただし投稿順でつながらないこともあります
それでは(=゜ω゜)ノ











一応各話へのリンク

1話パルスィと竜宮焼き
2話妹紅の焼き鳥屋とミスティアの居酒屋
3話勇儀と二人での焼肉
4話命蓮寺のクッキーと村紗水蜜のカレーうどん
5話美鈴の絶品炒飯
6話クリスマスのプレゼント配り
7話年末の牛丼
7.5話年越し前の麻婆豆腐と餃子
8話人間の里の生姜焼き定食とパルスィのピリ辛カレーライス
9話卒業式の後……

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宇佐美 悠香
[email protected]
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
翻訳機にかけたような文章だな。
2.名前が無い程度の能力削除
結構面白かったです。
でももう少し食事そのものを描写してくれると更に楽しめると思います。